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カミーテル さんのレビュー一覧
カミーテルさんのページへレビュー数45件
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横溝作品というだけで特別な眼で見てしまう自分がいますが、純粋にミステリーとして考えると正直面白くない。かなり無茶な展開をご都合で辻褄合わせをしただけの話で、小中学生向けのミステリーに官能描写が乗っかり、誰にもお勧め出来ないような位置に陥っています。しかしながらやはり、発表されたのが昭和30年だということを鑑みると、この時代に求められた娯楽であったり、またこういった作品の上に現代のミステリーが成り立っているという事実もあるわけで、やはり『価値ある作品』というあたり障りのない感想に落ち着いてしまいます。
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竜崎に始まり、竜崎に終わるだけのシリーズ。話としては面白いが、小説としてはどうかな…。やはりベテランの作家先生にもなると、情熱云々ではなくパターンで書いてしまっている感が強く、それがこの作品の場合、竜崎とゆかいな仲間たちという構図が出来上がってしまっているので茶番のように感じる。警察小説では類を見ない無能捜査とダレた雰囲気があるからこそ、竜崎というキャラクターが活きているような気がします。
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初めて御手洗シリーズを読みましたが、最初はこの作品じゃない方が良かったみたいですね。
かなりの力技と急展開が詰まった作品で、当時のリターントゥフォーエバーが浪漫の騎士をリリースした時の衝撃に通じるものがあると思います。RTFは確か『ロックを越えてやろう』という意気込みで活動していたバンドだったと思いますが、島田荘司さんがそれに感化され書いた作品というあとがきを読んで初めて、全てが腑に落ちました。 今でこそ、こういった大どんでん返しモノはよく見ますが、先駆け的な作品として貴重な一冊だと思います。 |
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いつもの池井戸作品です。正直者が馬鹿を見ない小説というか…。野球部というオプションがついて、いつもの展開にもう一本側道が走っている感じでした。鉄板路線ですが、そろそろ別の路線も見てみたいな〜と思いました。
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東野作品は、やはり良くも悪くも期待を外さないですね。ある意味今のミステリーには、この人の作品が基準になっているところもあるので致し方ない気もしますが。この作品もそういった意味では、超標準的ミステリーで、完全無欠の天才物理学者という都合のいいキャラクターを使って、ただ書いただけという印象も受けました。個人的には、全体を通して、読者よりも湯川が先に来てしまっている構図が気に入らないので、旅先での暇潰しにしかなりませんでした。
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銀行を舞台に、数々の障害・受難を乗り越えて、大いなるものに戦いを挑む男、という池井戸作品の鉄板要素を詰め込んだ話ということでかなり期待しましたが、それほどでもありませんでした。
池井戸さんのタッチなのでスイスイ読めることは読めますが、終始違和感が。“この人あり”と謳われるほどの主人公をスケープゴートに選ぶこともおかしいし、そこまで人間を見誤る連中がこんな犯罪を犯すのもおかしいだろ、という矛盾と、それを許容してしまう都合のよすぎる展開…。他の池井戸作品に比べて、読後もスッキリした感じはなくモヤモヤしました。 |
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高知の閉鎖的な村を舞台にした、憑き物筋の一族に生まれた女の話。
舞台があまりに閉鎖的すぎて、『現代の日本で…』と思えてしまう設定だが、この作者はそういう設定で人物や景観を実に鮮やかに描く。割と悲惨な人生の主人公だが、それほど陰鬱な話になっていないのは色彩のある描写が活きているからだろう。 ドロドロしている筈のストーリーも、加減の効いた描写で必要以上に押し付けてこないのは流石。 しかし、全体的にはもう少し重みというか、グッと迫ってくるものが足りなかったかなと思いました。題材としても面白いのに勿体無い。 |
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ストーリーとしてはヒネりが効いていたと思いますが、どのキャラクター像もボヤけているので、置いていかれてる感じがしました。家族愛のエピソードやメロドラマ的なエピソードも在り来たりで安っぽいので、そういう所は排除してもっと事件に焦点を絞って掘り下げて欲しかったですね。
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ソフトハードボイルドとでも言うのでしょうか、くたびれた中年が活躍する藤原作品得意のパターンですね。
正直、『テロリスト』『シリウス』『てのひら』と読んでくると、キャラクター設定のマンネリ具合に辟易します。島村も辰村も堀江も秋山もみんな同じ。周りも、特に女性キャラも似たり寄ったりだし、脇役達の役割もパターン化していますね。 『テロリスト』が面白かったので、立て続けに藤原作品を読んでしまったのですが、それが裏目に出て、この作品は飽きました。 つまらない作品ではないと思いますし、最初に読めばまた感想は違ったと思うので、もったいない読み方をしたな〜とは思います。 |
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ストーリー自体はシンプルだが、乱歩賞にありがちな専門的蘊蓄の羅列が煩わしい。また、女性検察官が主人公だが、このキャラクターが『美人だけど性格がキツい』とこれまたありがちな設定で、個人的には好きになれない。全体的に人物描写が足りないので消化不良なまま終わってしまいましたね。
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