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カミーテル さんのレビュー一覧
カミーテルさんのページへレビュー数15件
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島田節による社会派ミステリー。御手洗シリーズのような派手さはまったく無く、地味な現場叩き上げの中村刑事が靴の底を減らしてコツコツと聞き込みと検証をしていく捜査小説とも言える。もちろん、トレードマークとも言える少々の『強引さ』もチラホラはしてくれているのだが、それ以上に骨太なテーマと緻密で丁寧なプロットが凄い。序盤に描かれた描写が、終盤に新たな事実が判明した後に読み返すとまた違ったものが見えてくるという、事件は解決していないにも関わらず得られるこの爽快感に終始酔いっぱなしになり、また謎解きやトリックではなく『人間』の描写が常に中心にあり、文字通り一挙手一投足までも読み流せない濃密なヒューマンドラマが展開されている。真相は解明されなくとも、ずっと読み続けていたい素晴らしい作品でした。
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素晴らしい作品です。
白銀の世界に血飛沫が飛び散るような美しさがあります。 精緻かつ耽美的な文章と、それが作り出す完璧な世界観が物語に毒と華を与えているのでしょう。却って金田一耕助のキャラクターが霞んでしまっていたように感じました。偶然も重なる必然的なストーリーが出来上がっているので、その中で渦巻く人間の業と性を楽しめました。 半世紀近く昔の作品とは思えないほどの鮮やかさがある名作だと思います。 |
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発想や着眼点の奇抜さだけだったり、つまらない刺激を求めたりする小説が溢れていますが、こんなにも本格的で王道的な推理小説は久しぶりに読みました。実に面白い。かなりのボリュームですが、無駄な描写などは一切なく物語の中心を微妙にコントロールしながら、飽きさせることなく最後まで描ききっています。世界観は館シリーズに通じるものもありますが、トリックやロジックだけではない何かが漂っていて、もう一層深いストーリーになっていると感じました。惜しむべくはやはり、館の存在や現象についてですが、ご愛嬌と捉えても許される内容だったと思います。
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過去と現在、夢現と現実、当事者と(ある意味で)部外者、と微妙なバランスの上に成り立ってる小説のような気がします。しかし側からみるとそうなのですが、登場人物は誰しもが『自分』とか『自分らしさ』みたいなものを中心に持ち、それに基づいて行動している。人によって異なるであろうストーリーの中の共感出来る部分と理解出来ない部分が混ざり合っているところが、この小説のおもしろいところかな、と思いました。ボリュームはかなりありますが、腹の探り合いや駆け引きで話が動いて行くのが面白く、決して飽きるような話ではないと思います。
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明治後期の東京を舞台にしたミステリー。作者の乱歩賞受賞作である『三年坂 火の夢』と同じ高嶋何某が探偵として活躍する、シリーズ2作目になるのでしょうか。
探偵役を登場させる作品て、都合のいい展開を許容させてる設定のような気がしてあまり好きではないが、この作品に関しては、無いことはないが、あまり気にならなかった。それよりも、時代の空気や、ならではの人々の苦悩や、家族・友情・恋愛の繋がりが絡み合い、濃密で深みのある作品だったように思います。中盤までは話の進展にもどかしさを覚えますが、文章の配置や展開にも配慮されているので、数々の伏線が収束する終盤は一気に読んでしまいました。 構成力がモノをいう話のような感じなので、派手さはないのですが、じっくり読める方なら気に入って頂けると思います。 余談ですが、登場する秋輔くんはイイ味だしまくりです |
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オダケンシリーズの記念すべき1作目。歌舞伎町ゴールデン街にあるバーのマスターオダケンと、その愉快な仲間たち?が繰り広げる、血と汗と涙と笑いと涎と…とにかくなんでもありなエンターテイメント小説シリーズで以降、『却火4』まで取っ替え引っ替え楽しませてくれます。
最初は、都合の良すぎる設定やセリフ回しにウンザリしかけましたが、終盤ではそれが逆に心地よくなってしまい完全に飲み込まれ、登場人物も、どいつもこいつも芯の一本通った愛すべきロクデナシで、ひとりニヤニヤしながら読んでしまいました。 内容は、おいおい…と思う場面もありますが、それを補って余りある魅力が詰まっているシリーズだと思います。 |
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読みやすく、純粋に楽しめる作品です。
ストーリーや設定はありがちな感じはしますが、逆にそのシンプルさがスピード感やテンポの良さを増幅させてますね。 実に計算高い傑作です。 |
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