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mkaw11 さんのレビュー一覧

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レビュー数159

全159件 41~60 3/8ページ

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No.119:
(6pt)

裁く眼の感想

法廷が舞台として描かれていますが法廷ミステリーではありません。
我孫子さんの作品なので物語の展開や進行は読み易く面白いのですが、「我孫子さんだから」という期待感を持ってしまうと読後感にもやもやしたものが残ります。自分が知らない作家さんの作品であったなら、もう少し高い評価になったかもしれません。

本格好きにはお薦めしません。


▼以下、ネタバレ感想
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裁く眼 (文春文庫)
我孫子武丸裁く眼 についてのレビュー
No.118:
(6pt)

モラトリアム・シアター produced by 腕貫探偵の感想

腕貫探偵シリーズの長編ってことで、腕貫探偵の活躍及び私生活を期待してたのですが、立ち位置自体が短編と同様の扱いだったのが残念ですね。っつうか、短編向きの探偵なので本作も含めて長編に起用するのは避けた方がいいように思いました。
本作の探偵役は大富豪探偵で良かったし、ユリエを出す必然性も感じられませんでしたね。

ストーリー自体は起承転結がしっかりしてるので良作といえなくもないのですが、むしろ腕貫探偵自体が足を引っ張ってる感が否めないので点数は抑え気味にしました。
シリーズを始めて読む人にも違和感でしかないでしょう。
モラトリアム・シアター produced by 腕貫探偵
No.117:
(8pt)

時間の檻の感想

鮎川さんの本は2冊目ですが、本格好きな俺としては非常に楽しめる短編集でした。
俺個人だけかもしれませんが、ストーリー重視の本を読みたいならミステリーを選びませんし、パズルが好きな性分なので真相の論理的な解決に感嘆する作品に巡り合えると幸福感に包まれます・・・ちと、大げさですね;

作品自体が古いので、トリック自体が現在では理解しにくいものがあるので特に若い人にはお薦めしにくいです。そういう時代もあったと切り替えれる読み方が必要な本ではあります。

▼以下、ネタバレ感想
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時間の檻 (光文社文庫)
鮎川哲也時間の檻 についてのレビュー
No.116: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

メビウスの殺人の感想

シリーズ3作目、前2作とはカラーが若干異なるのはライトさに欠けているからかな?と、個人的に感じました。
あとがきを読めば理由がわかるのですが、このシリーズには合っていない印象が残りました。

▼以下、ネタバレ感想
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メビウスの殺人 (講談社文庫)
我孫子武丸メビウスの殺人 についてのレビュー
No.115: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

0の殺人の感想

冒頭に『作者からの注意(我孫子さんからの挑戦』があり、読書意欲&解決意欲が満たされます。が、残念ながら俺自身は100人に1人の方でした。

前作同様に読み易いのでライトな印象を持ちがちですが、謎自体は本格物と言っていいと思います。

▼以下、ネタバレ感想
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0の殺人 (講談社文庫)
我孫子武丸0の殺人 についてのレビュー
No.114:
(4pt)

亜智一郎の恐慌の感想

「亜愛一郎」シリーズの外伝の位置付けですかね、時代は江戸終期です。
だからってわけではないのですが、現代とは違いが多すぎて当時では当たり前の事にも頭を悩ませる構成になってます。つまり、読みにくい・・・。
単純に「亜」シリーズを期待して読むとしっぺ返しをくらうと思います。まぁ、論理的に解決してなくもないのですが、そもそもの謎自体が認識不明瞭な点がありまして・・・。

故人である泡坂さんには申し訳ないのですが、この作品を出す余力があったのなら「亜」シリーズの4作目をファンとして望んでやまないというのが正直な感想です。
というか、4作目が読みたかったです(涙)

亜智一郎の恐慌 (創元推理文庫)
泡坂妻夫亜智一郎の恐慌 についてのレビュー
No.113: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

8の殺人の感想

他の方の評価を見ると辛口なものが多いですが、個人的には読み易い文章とライトなユーモアミステリーが好きな性分なので楽しく読めました。
トリックにしても古典(特に海外物)をほとんど読んでいないこともあり新鮮に感じましたし、犯人も含めて見破ることはできませんでした。キャラや展開も気に入ったので続編の「Oの殺人」「メビウスの殺人」へと引きずられるように読み進めていった覚えがあります。

まぁ、読書量の多い方の辛口批評を否定するつもりもありませんし、うなづける部分も多分にあります。
あくまで、個人の好みの問題の点数ってことで。

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8の殺人 (講談社文庫)
我孫子武丸8の殺人 についてのレビュー
No.112:
(5pt)

女子大生桜川東子の推理 ベルサイユの秘密の感想

今回のテーマは「宝塚」ですが、前作の「歌舞伎」同様に俺には馴染みの薄いものであったので事件との関連に意外性が感じられず「へ~、そうなのか」程度に終わってしまったのが残念でした。
知名度の高くないテーマを選ぶならメルヘン絡みのマザーグースや遠野物語、もしくは日本で紹介されていない世界の童話などを取り上げた方が桜川東子のキャラが活きる気がします。

今回登場の脇役二人は鯨ファンの中でも影の薄いキャラだった上に必然性が全くなかったのでむしろ邪魔でしたね・・・。
俺個人の意見では東子、工藤、マスターの三人がいれば成り立つシリーズだと思うので、その他のキャラを増やす必要もなく、むしろテンポが悪くなるのでむやみに登場させるのは控えて欲しいですね。(山内は厄年トリオとして、いるかはキャラが立ってるので居ても問題ありませんが)

▼以下、ネタバレ感想
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女子大生桜川東子の推理 ベルサイユの秘密
No.111:
(8pt)

鬼のすべての感想

純粋なミステリーとしても楽しめますし、最後の数頁の鯨さんらしい「鬼の新解釈」は興味深く読めました。

ミステリー要素が盛りだくさんで、人によっては「○○さんのパクリじゃん」のような感想も持つかと思いますが、大抵のミステリーはそんなもんです。その中でも本作のような理路整然とした展開は個人的に好感が持てて楽しめました。

▼以下、ネタバレ感想
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鬼のすべて (光文社文庫)
鯨統一郎鬼のすべて についてのレビュー
No.110:
(7pt)

猿蟹 saru・kaniの感想

詐欺師対詐欺師の騙し合いです、最後まで飽きさせない展開は良かったのですが・・・。

童話の「猿蟹合戦」とはほぼ無関係なので深読みする必要はありませんね。

▼以下、ネタバレ感想
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猿蟹 saru・kani (小学館文庫)
鯨統一郎猿蟹 saru・kani についてのレビュー
No.109: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

体育館の殺人の感想

「読者への挑戦」的な構成の小説です。
ミステリー好きにはお馴染みでありながら最近はあまりお目にかける機会が無いタイプでもありますが、俺自身大好物でした。

俺自身は単行本の方を読んだのですが、文庫本の方は若干改訂箇所があるそうなので機会があればそちらも購入して再読してみたいですね(ブックオフへ・・・)

▼以下、ネタバレ感想
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体育館の殺人 (創元推理文庫)
青崎有吾体育館の殺人 についてのレビュー
No.108:
(8pt)

蒼い月 なみだ事件簿にさようなら!の感想

シリーズ4作目にして初の長編作品であり、完結編なので集大成の作品でもあります。
鯨さんの作風が好きで、尚且つ本シリーズのファンである方なら満足できると思います。
俺自身が↑に該当してるので高めの点数にしてありますが、該当しない人は3ポイント以上減点した評価で、読むか読まないかは自己責任で判断してください。
ちなみに、ミステリー部分に期待する人は☆1評価のつもりで読めば多少は楽しめると思います。

エログロ含む猟奇殺人の話なのですが、鯨さんの作風でかなりやわらげられているので、抵抗のある方にも問題ないと思います。

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蒼い月  なみだ事件簿にさようなら! (ノン・ノベル)
No.107:
(7pt)

黒い鶴の感想

表題作の「黒い鶴」は好みの作品で面白かったのですが、他の作品がミステリー色が薄く感じたのが残念でした。
ただ、ミステリーとして読まなければ、それぞれの作品には独特の良さがあるので読んで無駄に感じることはないと思います。

猫カフェの話が個人的なベストですね、猫好きなので。
本作家さんの他の作品を先に読んでいれば楽しみ方が多少は変わったのかもしれません。(変わらないかもしれません)
潮文庫 黒い鶴
鏑木蓮黒い鶴 についてのレビュー
No.106: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

人格転移の殺人の感想

ゆるやかな坂道を登り続けながら「頂上は遠いな」と思いつつ中盤まで読み進めると、突然迷路に迷い込み迷路を無事に通り抜けたら頂上についていた・・・といった感じの良作です。

パニック小説的なところもあるので映画化すると面白いかも?(アクロイド博士は柄本明さんで)

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人格転移の殺人 (講談社文庫)
西澤保彦人格転移の殺人 についてのレビュー
No.105:
(7pt)

陽気なギャングが地球を回すの感想

テンポの良さと練られたシナリオがキャラクターに活躍の場を与え、映画を観てる錯覚に陥りました。ページ数が多い作品の割にはスラスラとすぐに読み終えることが出来ます。

▼以下、ネタバレ感想
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陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)
伊坂幸太郎陽気なギャングが地球を回す についてのレビュー
No.104: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

百年法の感想

SF設定を取り入れた歴史IF小説ですね、パラレルワールドという見方もできなくもないですが時代のリンクを考えると現代の日本とは違いが大きすぎるので受け入れにくいですね。また、ミステリー小説ではありません。

設定は特殊ですが、世界観及び説得力が現実的に表現されているので、単純なフィクションとは違いちょっと想像力を働かせると身の毛のよだつ怖さも感じます。登場人物達も世界観の中で論理的に思考してるのが伝わるので違和感なく受け入れられ物語に没頭できました。この辺の筆力は見事です。

ただ、惜しむらくは裏設定が個人的に希薄に感じたのが残念です(詳しくはネタバレで)

▼以下、ネタバレ感想
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百年法 上
山田宗樹百年法 についてのレビュー
No.103: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

スロウハイツの神様の感想

ミステリーではなく、青春群像小説ですね。少なくともそう思って読んだ方が楽しめると思います。

作中で「読んでもいないのに悪口を言うな」というのがありますが、この作品も当然該当作に当たります。途中で投げ出すような作品だからつまらない・・・というのはアンフェアで、批判するなら最後まで読んだ上で作品の事を理解してからすべきだと俺も思います。

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スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)
辻村深月スロウハイツの神様 についてのレビュー
No.102:
(8pt)

今宵、バーで謎解きをの感想

シリーズ3作目で、良い意味でのマンネリ感があり安心して気軽に読めます。
「アリバイ崩しの東子」と異名をとる桜川東子さんがアリバイトリック以外でも推理できるんだぞ、とでも言ってるような活躍を今作では魅せてもらえます。

昔話・こじつけ元の作品への興味(今作はギリシャ神話)・純粋なミステリーの出来、などなどどこをメインで楽しむかで評価は変わると思いますが、今作ではマスターのボケと工藤の心のツッコミ(地の文)が俺のツボにハマり十分に笑わせてもらえたので高評価に繋がりました。
昔話のネタに関しては30代以下の世代には伝わらない感がありますが、昭和の子供の関心事を知る機会に出合えた・・・くらいの心持で読めればそれはそれで楽しめると思います。
今宵、バーで謎解きを (光文社文庫)
鯨統一郎今宵、バーで謎解きを についてのレビュー
No.101: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

404 Not Foundの感想

ラスト以外は好みの作品でした。

世界観の矛盾を証明する2つの説のうちで俺が望まない方に行ってしまったのが残念でしたね。

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404 Not Found (講談社ノベルス)
法条遙404 Not Found についてのレビュー
No.100: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ビロードの悪魔の感想

主な舞台が17世紀後半の英国なので、当時の時代背景を知らないと楽しみが半減すると思います。残念ながら無知な俺は半減した部類です;
時代考証がしっかりしているので、読書中は臨場感を楽しめます。

ただ、タイムトラベルものやミステリーを期待して読むと、分量が多い分だけ肩透かしを食らうというか違うテーマに感じるので歴史ファンタジーとして読むのが楽しく読める秘訣だと思います。

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ビロードの悪魔 (ハヤカワ・ミステリ文庫 カ 2-7)