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水生 さんのレビュー一覧
水生さんのページへレビュー数224件
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大沢在昌さん初読了。殺し屋「毒猿」との対決を描いた新宿鮫シリーズの2作目。 鮫島警部、青木晶、奈美、郭、毒猿(劉陳生)と個性的な人物が多く、スピード感のあるサスペンスでした。
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「階段島」シリーズ2作目。島のライフライン遮断事件とクリスマスの七不思議。前作とは趣向を変えた群像劇。欠点が強調された描写なのに登場人物に愛着が湧いてくる。階段島の性質が今回も生かされていたのと色の使われ方が印象的。
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「みつばち心中」・「眠れない猿」が個人的ベストです。
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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ブランド2作目の読了。序盤での奇怪な謎の提示と終盤での自白合戦。3ダニットのバランスが取れていて「緑は危険」よりはこちらの方が好みだった。
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段階式の構図転換が秀逸な「春の夜の出来事」・ロジカルなリドルストーリーの「緑の自転車」が個人的ベストです。
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第153回直木賞受賞作品。「このミス大賞」出身者からは(多分)初受賞。台湾・中国・日本を舞台とした社会派青春ミステリ。殺人事件と主人公自身の半生、家族のルーツと現代中国史、テーマが一つに収束するラストがよかったです。
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「赤い密室」・「達也が嗤う」・「下り"はつかり”」が個人的ベストです。ミステリとしてはもちろん、タイトルのつけ方も巧いと思います。 |
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松本清張さん初読了。役人の汚職が背景にあったりといった社会派推理小説の雰囲気はあるものの、不可解な謎の提示、関係者の証言の積み重ね、といった過程は紛れもなく本格推理小説。今の感覚だと「何で今までその可能性に気づかないんだ」と野暮な事を考えそうになりますが、序盤の謎の提示部分と終盤の手記による真相解明、中盤のプロファイリングが面白く、短いながらも濃密に感じられました。
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爆発事故までの1分間を1秒刻みの群像劇で描いていく倒叙型心理サスペンス。災害に巻き込まれるる時は本当に予兆もなく巻き込まれるという恐ろしさが伝わってくる文章で、事故の瞬間までは、原因の手掛かりは提示されるものの平凡な日常風景で、スリルを感じました。
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西尾維新さん久々のミステリ。記憶が1日毎(正確には眠った時)にリセットされる名探偵・掟上今日子シリーズ。「お暇ですか〜」から「さようなら〜」の流れと伏線の張り方、最終章の解決編にはカタルシスを感じる事ができた。今日子さんのキャラクターも面白かった。
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第1回集英社ライトノベル新人賞《優秀賞》。犯人は魔女。トリックは魔法。祭の最中、少女が炎の海に没した。密室かつ衆人環視、千年前の伝説の見立て殺人。中世ファンタジーと本格ミステリの融合。キャラクター造形及び世界観、中盤の戦闘シーン、解決編での消去法的推理、エピローグで明かされる真相と、個々の部分で面白かったです。
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早坂吝さんデビュー2作目。いやマジでこの作者、頭良過ぎてバカだろ(誉め言葉)。全編通してエロとロジックの応酬だし最後は普通にビックリしたし、それでいて伏線はメチャクチャ丁寧に張られてるわ、赤でのオチのつけ方に笑いが止まらなくなるわ、でも端正なロジックで面白いっていう……。短編単体では青がベストです。
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火星に取り残された男のサバイバルと救出劇を描いたハードSFにしてユーモアSF。オールタイムマイベストSFに入るかも知れない傑作。緊迫した状況でありながらもコミカルで、発生するアクシデントも火星の環境・人為的ミスなど多岐に渡り、それをユーモラスに切り抜けていくのが面白かった。作中で出てくる科学知識も中学・高校辺りの知識で理解できる内容なのもその要因だと思う。
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昨年刊行された海外ミステリの話題作。ヒントが若干後出しではと思える所もありましたが、一貫して連続したホワイダニットが数珠繋ぎになる構成と、中盤・終盤にかけての反転には驚きよりも腑に落ちる感覚があり自分好みでした。
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2500年前に生きたピュタゴラスは謎に包まれている。彼がなにかを書き遺していたとしたら?史実とフィクションが織りなす数学ミステリー。現代での写本盗難事件と数学者誘拐事件が歴史のifと結びついた構成に惹きつけられました。随所に散りばめられた数学史やピュタゴラスの定理にまつわる話も面白かったです(ヒッパソスがこの作中では悪者扱いな所とか)。
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「八番目の男」・「若き正義」・「匂ひのある夢」・「薔薇の処女」が個人的ベストです。
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北村薫さん初読了。登場人物の会話が「文系版森博嗣」な印象を受けました。「砂糖合戦」は噂どおりの快作でした。
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蚕の品種改良が甚大な悲劇を引き起こしていくバイオホラーSF。ある意味では和製「フランケンシュタイン」。三者の考え方の差違が徐々に不協和音を生み出していく展開は短いながらもスリリングでした。幕引きはありがちとはいえ恐ろしい。
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「名探偵 木更津悠也」・「貴族探偵」・「神様ゲーム」等、「名探偵とワトソン役」の関係性に対する問題提議は今作も健在。名探偵から信頼感を取っ払った、若しくは探偵小説から解明のカタルシスを取り除いた感じがする。最終章までに読者に植え付けた仕掛けが最終章で発動す構成が秀逸でした。化石の蘊蓄も面白く読めました。
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米澤穂信「歴史ある古典部の真実」及び『愚者のエンドロール』のモチーフにして、「手作りチョコレート事件」のタイトル元。多重解決物の元祖・アンチミステリとして面白かった。
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