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悪と仮面のルール
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悪と仮面のルールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全52件 41~52 3/3ページ
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設定も内容も気持ちが悪い。中村文則の作品だから、と頑張って読み進めたけれど、最後の方になっても、トーンは変わらず、最後は飛ばし読みにしてしまった。読んだことを後悔する作品だった。 | ||||
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表紙の絵と相まって、なんだか漫画の原作のようだと思いながら読みました。 邪の家系、整形で別人、初恋の女性を守るための殺人。 ラストの明るさのある終わり方は好きです。 読後感は純愛物を読んだ気分。 この作者、読んだのはこれで3作目ですが、どこかクセになる暗さがあります。 でもいわゆる人間の悪意とか闇を描いた、というのとはどこか違う。 もっといや〜な暗さでこれでもかと性悪説に走る小説とは決定的にタイプが違うと思います。 例えばこの主人公、女性を心から愛せるし、人への信頼もちゃんと持ってる健全な人だと思います。 育った環境は異様ですが。 彼は一度も探偵を疑ったりしないけれど、読みながらもしかしてこの探偵、邪のスパイかも? と疑った私の方がよっぽど主人公よりすれてるかも....。 テロリストの親戚にあたる若者も虐待を受けて育ったけど、まだまだ立ち直れる。 1番怖かったのは次兄です。とくに日本に9.11を起こさせ、北のせいにすれば平和憲法なんてすぐに吹っ飛ぶ、 というくだりがぞっとしました。こういう人が権力を持ってるのは日本に限らずありそうで。 ただ「掏摸」の方が個人的には好きです。 ところどころ辻褄合わせに気を取られてるのか、妙に文章が足踏みしてる感覚があるのが残念。 これからも期待する作家さんです。 | ||||
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表紙の絵と相まって、なんだか漫画の原作のようだと思いながら読みました。 邪の家系、整形で別人、初恋の女性を守るための殺人。 ラストの明るさのある終わり方は好きです。 読後感は純愛物を読んだ気分。 この作者、読んだのはこれで3作目ですが、どこかクセになる暗さがあります。 でもいわゆる人間の悪意とか闇を描いた、というのとはどこか違う。 もっといや〜な暗さでこれでもかと性悪説に走る小説とは決定的にタイプが違うと思います。 例えばこの主人公、女性を心から愛せるし、人への信頼もちゃんと持ってる健全な人だと思います。 育った環境は異様ですが。 彼は一度も探偵を疑ったりしないけれど、読みながらもしかしてこの探偵、邪のスパイかも? と疑った私の方がよっぽど主人公よりすれてるかも....。 テロリストの親戚にあたる若者も虐待を受けて育ったけど、まだまだ立ち直れる。 1番怖かったのは次兄です。とくに日本に9.11を起こさせ、北のせいにすれば平和憲法なんてすぐに吹っ飛ぶ、 というくだりがぞっとしました。こういう人が権力を持ってるのは日本に限らずありそうで。 ただ「掏摸」の方が個人的には好きです。 ところどころ辻褄合わせに気を取られてるのか、妙に文章が足踏みしてる感覚があるのが残念。 これからも期待する作家さんです。 | ||||
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初期作品に比べ文体の緊張感が失せた。 また、主人公の内面の葛藤が減退し、散漫な印象を受けた。 読み進めることに困難を覚えた。 中村文則は、小説に対するアプローチを変えたのだという事がハッキリと分かった。 私はこの変化に否定的な印象を持っているが、当面は読者としてフォローしたいとは思っている。 | ||||
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初期作品に比べ文体の緊張感が失せた。 また、主人公の内面の葛藤が減退し、散漫な印象を受けた。 読み進めることに困難を覚えた。 | ||||
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俺曳地康餓鬼の頃、鉄パイプの中に解した紙火薬のを詰めて、 パチンコ玉を発射する装置を作った。 完成して火薬に点火したところジュボッと火薬が燃えるだけで発射に至らない。 首を捻った末、爆竹を点火剤に使うことを思いついた。 導火線に火を付けて3秒後轟音と共にパチンコ玉が飛び出して電話帳を射抜いた。皆、こういう事はやったよね!!そんなことばっかした人に読んで欲しい本っす | ||||
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疑いなく著者の最高傑作。ずっと読み続けてきたファンの一人として、ここまでいってくれたか、と僭越ながらも感慨深い。タイトルがちょっと野暮ったいような気がするが、本書のポイント(特に「ルール」というのが重要だろう)を要約しているといえばしているので、まあいいと思う。例の如くスーパーマイペースかつ無意識過剰な主人公が、ひとりの女性を護るためにあれこれと行動するなか、テロリズムや闇の組織と渡り合うことになる、という物語が最後までスリリングで面白いと同時に、主人公をサポートする探偵、たまたま絡むこととなった刑事、主人公の影のような存在の青年テロリスト、と、脇を固める登場人物たちが非常に魅力的である。こうしたスピンオフを期待したくなる脇役は、これまでの中村作品にはあまり出てこなかった気がする。そして、前作に登場した木崎を遥かに凌駕するヒール(たち)の悪悪とした存在感と不気味な議論が刺激的であり、と同時に、主人公がその悪に取り込まれるのを防圧してくれる「愛」、あるいは「愛」の記憶の描き方がまた素晴らしい。終盤に向かって、本書ではかつての中村作品にはほとんど皆無であった「救済」のかたちが表現されているが、これは真に優れた小説の読書からしか得られない感動をもたらしてくれることは確実である。文学が好きでよかった、と久々に思った。 | ||||
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疑いなく著者の最高傑作。ずっと読み続けてきたファンの一人として、ここまでいってくれたか、と僭越ながらも感慨深い。タイトルがちょっと野暮ったいような気がするが、本書のポイント(特に「ルール」というのが重要だろう)を要約しているといえばしているので、まあいいと思う。例の如くスーパーマイペースかつ無意識過剰な主人公が、ひとりの女性を護るためにあれこれと行動するなか、テロリズムや闇の組織と渡り合うことになる、という物語が最後までスリリングで面白いと同時に、主人公をサポートする探偵、たまたま絡むこととなった刑事、主人公の影のような存在の青年テロリスト、と、脇を固める登場人物たちが非常に魅力的である。こうしたスピンオフを期待したくなる脇役は、これまでの中村作品にはあまり出てこなかった気がする。そして、前作に登場した木崎を遥かに凌駕するヒール(たち)の悪悪とした存在感と不気味な議論が刺激的であり、と同時に、主人公がその悪に取り込まれるのを防圧してくれる「愛」、あるいは「愛」の記憶の描き方がまた素晴らしい。終盤に向かって、本書ではかつての中村作品にはほとんど皆無であった「救済」のかたちが表現されているが、これは真に優れた小説の読書からしか得られない感動をもたらしてくれることは確実である。文学が好きでよかった、と久々に思った。 | ||||
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本書は、『土の中の子ども』で芥川賞を受賞した著者による、 長編サスペンス小説です。 13歳のある日、 愛する女性を守るため実の父親を殺した主人公。 それから数年― 名前や顔すら変えながらも、密かにその女性を見守り続ける彼のもとに、 彼女に怪しい男が近付いてるという知らせが入る。 主人公にしつこく付きまとう刑事 大規模なテロを企む謎の組織 そして、自信の血や愛する女性への絶ちがたい複雑な想い どのシーンも魅力的で、 夢中になって読んだのですが、なかでも印象的なのは 物語の終盤に、主人公と悪に飲み込まれ精神が崩壊した男が交わす会話です。 悪の形を真っ正面から見据えつつ、 エンターテイメント性を失わない本書 著者の作品やサスペンスが好きな方に限らず、 多くの方にオススメしたい著作です。 | ||||
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本書は、『土の中の子ども』で芥川賞を受賞した著者による、 長編サスペンス小説です。 13歳のある日、 愛する女性を守るため実の父親を殺した主人公。 それから数年― 名前や顔すら変えながらも、密かにその女性を見守り続ける彼のもとに、 彼女に怪しい男が近付いてるという知らせが入る。 主人公にしつこく付きまとう刑事 大規模なテロを企む謎の組織 そして、自信の血や愛する女性への絶ちがたい複雑な想い どのシーンも魅力的で、 夢中になって読んだのですが、なかでも印象的なのは 物語の終盤に、主人公と悪に飲み込まれ精神が崩壊した男が交わす会話です。 悪の形を真っ正面から見据えつつ、 エンターテイメント性を失わない本書 著者の作品やサスペンスが好きな方に限らず、 多くの方にオススメしたい著作です。 | ||||
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邪悪な家系の一族として生を受けた主人公。その家に来た孤児の少女。2人は陰鬱な世界の中で互いに助け合い生きて来たが、邪の家系がその幸せを脅かす時、主人公は決意する。邪の家長を亡き者とすることを。成人後、別人として生きてきた主人公だが、葬った筈の過去から邪の家系の者が忍び寄る。「掏摸」の木崎とは異なる邪悪の形を描き出しす半面、純粋な愛の形も描かれていると思う。全く毛色は違うが、馳星周の「夜光虫」の主人公に重なる部分もあった。「掏摸」ほど展開がスピーディーではないが、文学的サスペンスとして、面白く読めた。悪やこの世の中への考察が非常に面白かった。 | ||||
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邪悪な家系の一族として生を受けた主人公。その家に来た孤児の少女。2人は陰鬱な世界の中で互いに助け合い生きて来たが、邪の家系がその幸せを脅かす時、主人公は決意する。邪の家長を亡き者とすることを。成人後、別人として生きてきた主人公だが、葬った筈の過去から邪の家系の者が忍び寄る。「掏摸」の木崎とは異なる邪悪の形を描き出しす半面、純粋な愛の形も描かれていると思う。全く毛色は違うが、馳星周の「夜光虫」の主人公に重なる部分もあった。「掏摸」ほど展開がスピーディーではないが、文学的サスペンスとして、面白く読めた。悪やこの世の中への考察が非常に面白かった。 | ||||
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