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犯人に告ぐ
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犯人に告ぐの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全176件 41~60 3/9ページ
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6年前の幼児誘拐殺人事件で犯人を取り逃がし、上司たちの責任逃れの犠牲となったばかりか、マスコミに攻め立てられ やがて左遷された神奈川県警管理官、巻島史彦。6年後迷宮入りしかかっている連続幼児殺人事件解決のため、現場 に呼び戻された彼は、犯人にテレビを通じて話しかけることでなんらかの手がかりを掴もうという上司曽根の計画でテレビ 出演し、犯人に呼びかけることになる。やはり、犯人を追い詰めるという動きに加えて面白いのは、警察内での足の 引っ張り合いとマスコミの視聴率だけを追いかける節操のなさ。彼の若きキャリア上司は昔の恋人の気を引かんがために 巻島たちの動きを競争相手のTV局に全て漏らしてしまう。このねずみを捕らえるために巻島たちが仕掛ける罠。 さらに上司の曽根が巻島に黙って犯人の手紙を捏造することを逆手に取って、犯人追求のための手段に使う巻島の 巧妙な罠。最後には6年前の誘拐殺人事件の「犯人」が巻島の孫を誘拐することで事件は急展開を見せるという ストーリーテリングの上手さ。面白い作品であった。 | ||||
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ずいぶん前ですが、よく行く本屋で雫井 脩介さんの「火の粉」という作品をプッシュしていたので、読みました。詳しくは省きますが、印象はよかったものの、ほかの作品を探すほどではなかったんです。でも、映画化されたのを知り、この作品を読んで、好きになりました。あり得ない話だからこそ、書き手の力量が出ますよね。一気に読んじゃいました。時間をおいて、もう一回読みます。 | ||||
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最後まで読み進めましたが何となくドラマ化されたのとイメージがダブり面白いのですが最後の結末が呆気なかったような気がしたと思いました。読んでみるのもいいと思います。 | ||||
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ずんずんと読み進めてしまい中々面白いと感じました。 確かTVの映像で見てからの購入だったと思います。 | ||||
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(上巻) 【劇場型捜査】の言葉に興味を引かれる。【劇場型犯罪】なら聞いたことがあるが。 先ずは6年前の幼児誘拐事件が語られる。捜査は失敗に終り責任を負わされた主人公は田舎の所轄に左遷。 上巻半ばで、迷宮入り寸前の連続殺人事件打開策として、主人公が本部に呼び戻され、 ニュース番組を舞台とした前代未聞の公開捜査の幕が切って落とされる。 第一事件の犯人「ワシ」、第二が「バッドマン」、主人公のニックネーム「ヤングマン」。 私の美的感覚には合わないがこのネーミングに何か深い意味があるのだろうか? そして「ワシ」と「バッドマン」の関係は? (下巻) 上下巻660頁を一気に読み切ったのだから、面白かったと言うべきなのだが、どうにも気になる箇所が多過ぎる。 獅子身中の虫を設定するのは構わないが、この虫が余りにもしょぼい。 敵役なら神か悪魔の複雑な存在か、悪一筋の巨悪なんかだとわかるんだけど、背信行為の動機があれでは… まあ、三大欲求のひとつではあるが。それと劇場型捜査が功を奏して犯人逮捕に至ったと言えなくもないが、 殆どまぐれ当たり状態。最後に「ワシ」及び「バッドマン」の正体も「何かなあ〜」って感じ。 ネット弁慶が跋扈する昨今、案外こんなものなのかも知れないが。 | ||||
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主人公の刑事としての風貌、テレビを使った劇場型公開捜査、といった現実と非現実のすれすれな部分が読んでいて非常に面白かったです。 特に、獅子身中の虫に気付き、取り除く所は痛快であったし、主人公の同じ轍を踏まないと成長していく姿も良かったです。 若干、ラストの犯人逮捕があっさりでしたが、きっと現実もそうなのかもしれないと思うと納得。 | ||||
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冒頭から主人公巻島刑事はある誘拐事件を担当する。しかし、犯行手法や家族からの協力等様々な要素が相まって犯人を取り逃がし誘拐された少年は死体として発見される。その事件から6年後、新たに起こった連続男児誘拐殺人事件。現場に戻された巻島刑事を中心にTVを使った劇場型捜査が開始される。 登場人物はさして多くないが、その中でも警察内でのやりとりやTV関係での他局との対立など捜査を進める中にも様々なやりとりが組み込まれており、読み進めていく中でも「いつ進展していくんだろう?」という焦りが感じられる。その分すこし間合いが長い感じにも感じられるが、犯人からの返答がある場面ではつい身構えてしまうように感じさせた。 最終的に作中に登場する問題はきれいにまとめられているので、読み終えた後もモヤモヤ感は感じなかった。 | ||||
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面白かったです。50ページも読まないうちに面白くなっていきました。周りを固めてから面白くなるタイプではないので我慢することなく最初から読ませます。 内容に関しても斬新でありました。あまりにも現実離れしているわけでもなく、いかにもありそうな話になっています。(実際にはないでしょう) 斬新な構想、アプローチ、それを書ききってしまう筆力などに作者の力を感じました。私は悲惨さを感じる作品は嫌なのですが、それを感じさせない書き方も気に入っています。 私にとっておくらばせながら初、雫井作品でした!こんなスゴイ作家さんがいたなんて!ほかも是非読みたいと思わせる方でした。 | ||||
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情報を秘匿するか公開するか、という戦略で話が進むのが面白かった。 これまでの警察vs犯人のサスペンスとは違って、 両者ともにテレビを通して対決。という構図は新鮮だったように思います。 情報の扱いに対しても、ブラフや漏洩、視聴率を気にしたり、 マスコミとの対決があったりと一筋縄では物語が解決せず、 飽きさせないポイントが随所にちりばめられていて良かったです。 | ||||
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横山秀夫や高村薫のような重厚な警察小説を期待してこの本を読むと間違いなく裏切られます。警察という究極の管理社会を描くところに警察小説の面白さがあるにもかかわらず、この小説の場合、上司が自分の恋愛で捜査情報をリークしたり、またそれを暴くために身内におとり捜査をかける、さらにその捜査状況をまったく上司・周囲に報告しない(一般の会社でもありえない、、泣)など、荒唐無稽としかいいようのない場面が次から次へと出てくるので興ざめします。またラストについても何かどんでん返しがあるわけではなく、唐突にとってつけたようなエンディングを迎えるので、推理小説としても成立しません。ただ、いわゆる冒険小説として、ジェットコースター的な楽しみ方を求めれるのであれば、この本も良いかもしれません。赤川次郎などを読み始める中学生くらいの世代にお勧めの一冊です | ||||
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ラストまでテンポ良く読めました。 特に「ワシ」と「バッドマン」の とても臆病で巧妙な手紙の出し方からすると、 終盤の展開は唐突かな?とは思いました。 それでも素直に面白いと言える作品です。 | ||||
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私が勝手に、主人公と犯人とのやりとりがメインで、ハラハラドキドキさせてくれるんだろうな〜と思い込んで読んでしまったので。。。 警察組織のドロドロと、警察の人間の欲と、メディアの視聴率競争と、そんなお話しでした。 肝心の犯人とのヤリトリなんて、ほとんどない。 犯人についても書き込みも無い。 | ||||
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劇場型捜査vs劇場型犯罪なんてところは、ちょっとこれまでにない斬新な感覚のストーリー仕立てなのに、 権力への対抗、マスコミへの皮肉、それに家族愛や人情とかも入って、 「最後は正直者が勝つ!」 みたいなところは“定番”ぽくて、面白くないところが無い。 だからとっても面白かったです。 | ||||
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ストーリーの展開で読者をグイグイと引っ張っていくという感じではありません。結構いろいろとありながら、進行していく感じです。 その反面、主要な登場人物をじっくりと描いています。これが他の著者と違うところなのかもしれません。初めて、著者の作品を読んだのですが。 また、いわゆる本格推理物ではありません。警察小説といったところでしょうか。 ところで、大学時代の未央子がデート中の車の中で見せた態度は、いったいどういうことだったのでしょうか。女心はわからない。 | ||||
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雫井脩介は「しずくい しゅうすけ」と読む。「しずく」は判らぬでもないが、脩は侑と似ているので、「ゆう」と読み間違えてしまう。ペンネームなら修にすべきだと思うが、脩に拘りがあるのだろう。いや、ひょっとしたら本名なのだろうか? 詮索はこのぐらいにして、本題に入ろう。 前作の「火の粉」で、雫井の並々ならぬリーダビリティの高さは承知していたものの、本作はそれをはるかに凌いでいる。リーダビリティの高さとは、何もストーリー展開が面白いだけでは成り立たず、登場人物各々の造形も際立っていて、本の行間から思いが、あるいは表情が立ち上がってくるぐらいだ。 構成も過不足なく纏められていて心憎い。これは純然たる警察小説なので、内容とは全く関係がないが、イメージ的に云うなら、昔の東映ヤクザ映画の主人公が耐えに耐えて、ラスト、一気に敵役を討つカタルシスを味わうことが出来る。そういう意味では文字通り、一気読みさせる力量がある。 | ||||
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なんとも男性的な小説。 事件の展開には、特に驚くようなものもなく、あれ?という感もありましたが とにかく一気に読み終えてしまいました。 映画化されたようですが、犯人に告ぐシーンなどは、 映像で見た方が迫力がありそうです。 | ||||
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おくればせながら読んでみて、一番印象に残ったのは主人公の上司二人の役人根性のおぞましさです。エリートの本部長とその甥は、自己の功名心から劇場型捜査を発案し、陰に陽に絡み合ってきます。捜査妨害やかく乱とも受け取れるようなことをしたり、部下に猛烈な嫉妬心を抱いていたりと、被害者へのいたわりの情など皆無であるかのような言動に身震いさせられました。フィクションではありますが、おそらく取材の過程でそのような思考経路たどるであろうことが浮かび上がってきたのでしょう。官僚なる人間たちに怖気がたちましたね。一方主人公の刑事さんも警視という階級ですが、現場に接してきた人だけに被害者へのいたわりや悔恨の情を持っていて、すごく共感がもてました。奇想天外なアイデアによって犯人を追い詰める作品ですが、ものすごいリアリティを感じる作品に仕上がっていると思いましたね。 | ||||
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犯人の設定が良いですね。 とても現実的な話に思えて引き込まれました。 エンディングも個人的にとても好きです。 話の展開にも無理な感じがしなくて、 「次はどうなんだろう」 「なるほぞ、それはそうだよね」 と話全体に非常に現実感が伝わってきました。 イメージの沸き易い本でした。 主人公・巻島のキャラクターには惹かれるものがあるが、 巻島が信頼する数少ない部下の一人である本田や、津田長、 決して完全ではない植草警視といったキャラクターも、 面白みがあっていい。 読み応えのある一冊です。 文庫になっていたようなので、オススメですね。 | ||||
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未解決の連続児童殺害事件、警察は最後の切り札として テレビニュースに現役捜査官の巻島を出演させ犯人からのコンタクトを待つ。 事件の注目性及びメディアへの露出により、様々な人間が劇場型捜査に介入し始める。 それらは巻島を翻弄し、時には巻島の存在をも否定する。 巻島の状況は、プロジェクト運営のリーダーなどでよくみかける。 どこまでを許容し、どこからを切り捨てるかの判断を常に行わなければならない。 上位者からの的外れな命令にも、形式上問題にならない最低限の対応で切り抜ける。 巻島はそういったしがらみを犯人逮捕という目的完遂のために 淡々と、そして絶妙なバランスで線引きして行く。 視点は必ずプロジェクト(捜査本部)におき、自分すら殺して最善の判断を行っていく。 その姿はとても力強く、クールに見えながら熱い思いを隠しつつ、リーダーの一つの理想像だ。 本作はミステリーとして捉えない方が楽しめると思う。非常に面白かった。 | ||||
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映画では描かれなかった、下巻のラストシーンが胸を打ちます。 刑事とは犯罪とではなく人間と向き合う仕事なのだという思いが胸に迫ります。 随所に描き込まれてきた主人公 巻島捜査官と津田長の関係性があらためて浮き彫りにされ、このラストを読ませるためにこの物語が語られたのだ、と思える程の秀逸なエンディング。参りました。 映画を見た方にも、そうでない方にも、一読をおススメできる警察小説です。 | ||||
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