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犯人に告ぐ
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犯人に告ぐの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全176件 121~140 7/9ページ
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大変長い話なんですが、とにかくテンポがよくて、するするするって読めます。 なんか、映像になること基本に書いているのかなぁ。 すごく、劇画チックというか、ドラマ風というか。 キャリア組のアホ課長の嫌らしさとか、なんか登場人物がみんな「ステレオタイプ」なのが、 ちょっと軽いかなと思いつつも、楽しめました。 あ、その割りに「犯人」がね。あまり存在感ないのよね。 それがちょっと残念といえば残念。 | ||||
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雫井 脩介氏の作品で初めて読んだのがこれ。帯の「犯人よ、今夜は震えて眠れ」(うろ覚えだけど…)という言葉に惹かれて買った。これもまぁ、私の悪癖の一つが手にさせた一冊。 正直に言うと、話の中心が微妙にずれているように感じた。後半に強く押し出される、主人公がトラウマを自ら超えてゆく過程は、確かに興味深いが、だとしたら前振りが少々長いような。 犯人探しをしたいのか、それとも主人公の成長を描きたいのか、どちらも描きたいというのが本音だったのかもしれないが、それがどっちつかずになってしまっている印象が拭えない。こういう種類の本は、内容があまり煩雑になり過ぎると読者を迷わせるところがあるのだろうか。 | ||||
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初めての雫井作品。面白いという評判ではありましたが、ここまでとは。 とにかく、続きが気になって、一気読み状態でした。 (時間が6年飛ぶところがちょっと、中だるみしちゃいましたが) 読後感が悪いものを何冊か読んだ後だったので心配していましたが、この本はそんなこともなく、暖かい涙を何度も流すことが出来ました。 とにかく津田長が好きです!セリフが良い! 地味だけど、本当に素敵でした。 お勧めです! | ||||
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「火の粉」「虚貌」そしてこの「犯人に告ぐ」を読みましたが 迫力、スピード感を一番感じることのできた作品でした。そして 何よりも単純に面白い。 確かにラストは少々あっけないのですが、犯人探しが主の作品で はないのであまり気になりませんでした。 | ||||
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2段組、300ページを超える長編にもかかわらず、一気に読んでしまいました。それくらい先が気になる小説でした。面白かったです。 劇場型捜査という試みの中で進んでいく人間模様。見えない犯人に向かって呼びかけていく。見えない犯人との駆け引き。と、ともに現実に向き合う目に見えるまわりとの駆け引き。そのやりとりが面白かったです。 何人かの方のレビューで拝見するように結末については、少々あっけない感じもするところはありますが、劇的な格闘の末逮捕されるのではなく、草の根のどろくさい形から解決していくことこそ、現実的なのかなとも感じました。ただ、犯人についてはちょっとステレオタイプかなという感じはしましたが。 それにしても、一気に読まずにはいられないくらい、読む時間を楽しませてくれる物語でした。 | ||||
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組織の意見と自分の感情との間の隔たりに翻弄される巻島警視の姿を、勝手に自分と重ね合わせながら読みました。どんな状況にせよ、自分の行ってしまったことに筋を通す警視の姿がかっこよかったです。 | ||||
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優れた娯楽作品。「劇場型捜査」という設定がいい。 犯人像や犯人にたどり着くまでの過程等に難点もあるが、そんなことは気にならない。読みやすい文章もあって一気に読ませる。 そして、主人公巻島が犯人に向けた「犯人よ、今夜は震えて眠れ」は名セリフ。なんだか、このセリフのためにこの作品が書かれたのではないかと思ったくらいである。 こういった作品は難点を探すよりも、とにかく楽しめたかどうかで判断したほうがいいと思う。私はとにかく面白かった。 | ||||
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自身初めて刑事物を読んだんですが、臨場感というかとてもリアルに感じました。身近な場所でしたし。 この事件はどうすれば解決できるのかとか自分なりに考えたり。ラストはもうちょっと書いて欲しかったですね。 最初は長いなぁとか思ってたんですが、後半からは一気に読めました。 最後の方は巻島に涙しました。人を殺してしまった人はそれを背負って生きているですよね。 映像化するにはインパクトが足りないかも・・ 新しく有能な作者を発見できたことに喜びを感じました。 | ||||
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「一気読み」みたいなレビューから、すぐ読めるやつかなと思って本を開いたら、結構多い文章の量にびっくりして、全然いっきよみなんかできないなーと思っていたら、一気読みできてしまいました。それくらい文章が読みやすかったし、つい次を読みたくなってしまうおもしろさでした。 この話は、主人公の巻島を描く物語です。そう考えると、ラストの少しあっけない部分もありなのかなと思いました。 | ||||
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雫井 脩介の作品は初めて読んだが、ちょっと横山秀夫を彷彿とさせる警察の内幕ものだった。とても文体が読みやすい!一気に一日で読み上げてしまった。ただ、結末には不満が残る。あれだけ引っ張っておいて、犯人探しは、アレ??ってかんじ主人公の設定は、明らかに映像化を意識していたと思う。 | ||||
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主人公の捜査官、巻島は幼児誘拐殺人事件で責任を取らされ臨んだ記者発表で記者相手に切れてしまい左遷。その6年後、今度は幼児連続殺人事件で再び指揮を執ることに。それも今回はメディアを使って犯人に呼びかける劇場型捜査・・。ドラマティックな舞台に、ひとくせある主人公。周りのキャラクターも丁寧に描かれ、次から次へと起こる展開。後半にぐっと、巻島が攻めにでるところから一気にエンディングまで引き込まれた。人命にかかわる事件。被害者やその家族は、怒りの矛先をどこへやっていいのかわからない。この作品では、加害者が完全に煙のような存在として描かれているだけに余計、その事の悲しさ、虚しさが浮き彫りになっている。作中の「まず人間扱いしなきゃ・・」の部分に、警察は、被害者と同じだけ犯人を憎みながらも、完全に冷静を保たなければならないのだと強く感じた。今まで読んだミステリーとは少し視点の違う、読み応えのある作品。気になったのは、視聴率に固執するメディアと、報道の隙間を見抜けない視聴者が少し単純に描かれているのではと思ったので☆4つ。 | ||||
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それなりにボリュームのある作品でしたが、週末で一気読みしました。一度はマスメディアという魔物に飲み込まれた人間が、6年後には逆にテレビを利用しての画期的な捜査に乗り出すという設定がすでに秀逸。警察組織の内幕と捜査の手法が実にリアルで、興味をそそられます。姿はおろか、尻尾さえも見せない犯人を追うストーリーも、とてもスリリング。早い展開に読みやすい文章、“獅子身中の虫”という王道とも言える仕掛けも加え、エンターテイメントとしても秀逸。ただ、犯人の存在感が小さいラストだけは若干物足りなさが残りました。巻島にももっとヒーローとしてのスポットを当ててやって欲しかったですね。 | ||||
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なんとなく手に取った一冊だったのに予想外の面白さが待っていた。とにかく新鮮!犯罪小説は少しずつ犯人に迫っていく過程を楽しむものと思っていたが、この本に関しては最後まで犯人が形になってこない。読み終わっても犯人像があいまいなままだった。しかし、その犯罪小説の醍醐味をもってあまりあるのが主人公、巻島特別捜査官の魅力!それが全てだった。脇を固める登場人物達も味わいのある人ばかり。謎解きやスリルだけではなく描かれる人物像でグイグイ引っ張られた。主人公巻島のカリスマ性はとにかくすごい!ページが面白いように進む。とにかく面白い本を求めている人には必見の一冊! | ||||
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巻島という一敗地にまみれた警視が、前代未聞のテレビ捜査を行う。この今日的な設定にシビレた。曽根のあくどい上司ぶりも憎憎しく描かれてて、悪役の存在感がある。植草の軽薄な小ずるさが叩き潰されるさまも小気味いい。「宮崎勤のアジトはなかったってことで…」ということは、実際にこういう内部闘争があったってことか?面白い。 何人もの幼い子が殺されるという、残虐な事件だが、現実に似たような事件が何度かあった。そのとき、つかまった犯人に対して一様に「コイツ、ビョーキだ」とでもいうような、あっけなさを感じた。だから本作でのラストのあっけなさには、逆にリアリティーを感じた。 テレビ関係者の身勝手さと、それこそ正義を代表しているかのような鼻持ちならさは、実に実によく描けていた。 ただ、こんな巻島が、いくら若いとはいえ冒頭であんな失態をさらすのは少し不自然かも。それにしても、これまで女性を描くことに長けているという定評だった雫井氏が、見事に男たちを描き分けた。 | ||||
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テレビを利用した「劇場型捜査」という変わった捜査方法で犯人を追い詰めていく一風変わった警察小説。メディアを通し犯人に語りかけることによって、犯人からも手紙という形で答えが返ってくる。その手紙から犯人へのヒントを見つけ出していくかつてない捜査・・・。視聴者をも巻き込むことによって、事件が一大ムーブメントのような勢いを持ち、話題性のある出来事になっていきます。そこに事件とは関係のない、個人の思惑や過去が絡み、ますます複雑になっていく様が読み応えありました。自分たちが日々当たり前のように目にしているマスメディアの影響力の強さを改めて痛感し、ページをめくる手も止まりません。視聴者ならず読者までもが臨場感を楽しめ、娯楽性の高い作品です。しかし、手法は面白いのですが幕切れのあっけなさには少々興ざめしてしまいました。話が進むにつれて「巻島捜査官 vs 犯人」よりも「巻島 vs 植草(巻島の上司)」のほうが断然面白くなるし・・・、。さんざん引っ張ったわりに、最後に感じる犯人の存在は小さかったです。その点考慮し、星は4つ。映像化にふさわしい作品だと思います。ぜひ映像化を! | ||||
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警察という官僚組織の中にある利害関係、名誉欲。ただ単に犯人逮捕のために動くのではないところに、巻島のいらだちや苦悩があった。過去の苦い経験。それを引きずりながら犯人逮捕に執念を燃やす巻島。テレビという怪物的なメディアの象徴を利用するのも、綱渡りに等しい。どういう結果が出るのかは、誰にも分からない。いったいどういうふうに犯人にたどりつくことができるのか?最後まで目が離せなかった。ただ、犯人逮捕に関しては、「えっ!こんなことで犯人が分かってしまうの?」という思いがあった。そこに至るまでの過程がすごかっただけに、ちょっとあっけない感じだった。 | ||||
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色んなところでの批評を読んでたまたま立ち寄った古本屋で見つけて購入しました。面白いです。毎日通勤の電車の中で、家に帰って布団の中で一気読みです。警察小説とかミステリーとか抜きにしても十分楽しめる物語です。主人公刑事が挫折しアウトローとして生き、あるきっかけでまた現場の最前線に戻り...マスメディアをとおし犯人逮捕へと進んで行く設定、描写は素晴らしい。結末はある程度予測はできても途中ハラハラしたり...これは読んで損はない!!それは間違いない!!本のボリュームの割には気付けばエンディング。星5つです。 | ||||
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この手の本で、久しぶりに朝まで一気に読んでしまった。テレビ公開捜査は宮部みゆき”模倣犯”に似ているも、明らかに、こちらの方が臨場感が高く、構成もしっかりしていて、ワクワクした。主人公の刑事もそのイメージが良く、応援したくなる。 最初の幼児誘拐の失敗からの、次の事件への展開、テレビ公開捜査、上司のずるがしこさ、今の日本のマスコミの問題や警察官僚との関係など、読者を飽きさせないテンポの良いストリートとその語り口は読み安い。日本にまた新しい作家が出現した事に感激した。彼の作品をその後すぐに全て読んでしまった。次回作の強く期待する。 | ||||
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雫井さんの・・それもいい評価を得ているものだったから、文庫になる前に読みたかった・・・。しかし・・・期待を裏切られ・・・(というか私だけなのかもしれないが・・・・)もともとは幼児誘拐から始まった事件だが、なんとも『場をつなぎ合わせよう』という、作者の思惑が感じられる。『おいおい、こうしなければ人にこの感情が伝わらないのか?』という余計な部分が沢山あり、私には納得できない作品。『ひっぱりすぎる』というのが感想。最後には泣けるなぁ、という場面もあるが、ひっぱられすぎて、どうもそういう気にもならない。雫井さん!!上下巻にすることだけ、売れることだけを考えないでほしい。と、思った。悲惨・・・せっかくお金を出して買ったのに・・・、☆☆☆☆☆作者の思惑が見えて、普通に考えたらよかったものかもしれないが、手を抜きすぎ。 | ||||
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最近のニュースを覗くと、中傷の言葉や非難の声であふれかえっています。“報道の自由”や現在日本が置かれている状況をふまえると、「仕方がないのかな?」と思ってしまうことが多々ありますが、実際はそれだけではいけないとも思うのです。罪を犯した者に対して非難の声が上がるのはごく自然な事だと思います。誰だって悪い事をしたら罰を受けるのは当然です。そういう面では中傷することは必然と言えるでしょう。でも僕はここに1つ問題があると思います。自分の意見を表に出すことって大切なことだと思います。なぜなら、口に出さないと相手に伝わるのは難しいからです。でもその後がない。それで終わり。自分の意見を提示するのは個人の自由だしそれ自体を否定するつもりはありません。でもその後のことも考えて欲しいのです。具体的にはその言動に対する責任とか、とにかくそれだけで終わらせてほしくないということです。こういう事が、社会全体に浸透していけば良いのかなと思います。そして僕がこう思うようになったのは紛れもなくこの本のおかげです。少しでも気になった方、読んで損は無いと思います。 | ||||
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