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犯人に告ぐ
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犯人に告ぐの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全176件 141~160 8/9ページ
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刑事もので久々に面白い本を読みました。この前読んだ、臨場も面白かったけど(臨場は刑事じゃなくて鑑識だったかw)第1章から、第2章へ変わった時に、付いていけてなくて”おやっと”思ったのですが、少し読み進むと、あーーなるほどって話の繋がりがわかります。w今まで読んだ刑事ものの中で、警察の中(内部描写)がこの方向でこれほど詳しく書かれているのは無かったかなーって関心しました。(あくまでフィクションですがwww)あーそう言えば、突入せよの映画になった浅間山荘事件を書いていた佐々 淳行さんも詳しく書いてましたが(実話とフィクションでは全然違うかもしれませんがw)誘拐から犯人を追い詰める。手がかりが少ない中で、新たな取り組み(劇場型捜査)途中で読むのを止めるがいやで、つい夜更かしをしてしまいました。決め台詞!! ” 犯人よ 今夜は震えて眠れ!! ” はちょっと素敵w | ||||
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元来刑事小説は硬いものが多く、私はあまり好きではないのだが、この作品はとても秀逸である。もともとはまったく別のものであった二つの事件が、主人公が追うにつれてそれは同じ舞台で繰り広げられる。様々な人物からの切り口で描かれるサイドストーリー的な章は、宮部みゆきの「模倣犯」を思い出させる。事件の解決までの血の滲むような捜査、捜査。そして衝撃のラストシーン。読んで損はない一冊である。 | ||||
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“積読本”にやっと着手。昨年絶賛されていたミステリーで、私の好きな作家も帯で賛辞を述べていらっしゃいましたので期待して読みました。が、その賛辞通り、いやそれ以上にスリルと興奮で途中で本を閉じるのが惜しいくらいでした。幼児誘拐事件の捜査で管理官を勤めた巻島だったが、犯人を取り逃がし誘拐された子供も殺害されてしまうという最悪の結果となる。さらに、マスコミへの記者会見で失態を晒してしまったことから閑職へ飛ばされてしまう。6年後、連続幼児誘拐殺人事件の捜査難航を受け、巻島は奇策の指揮官として抜擢される。ニュース番組に巻島自身が出演し、情報提供と犯人との接触を謀ろうという前代未聞の特別公開捜査がその奇策であった。被害者の家族、視聴者、警察内、方々の軋轢を受けながら巻島はブラウン管を通して犯人へ呼びかけるのだった。本書は「特別公開捜査」「警察内部の軋轢」など、私の好きな作家(Y氏、M氏)、作品の“おいしいところ取り”(良い意味で…)をしたような作品でした。本線を読んでいるつもりが、あるシーンに来て“伏線だと思っていたこっちが本線なのだろうか”と思い、しかしまた自然と本線に戻される。その“おいしいところ取り”は見事に相乗効果を生んでいる。結末は好みによって別れるところ。だが、敢えて以後の作品に期待を込めた評価にしたい。 | ||||
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実際は、そんなでもないのに「横山秀夫」の一人勝ちの状態が随分、長いこと続いていたような気がします。やっと、本物が出てきた! って、感じで拍手喝采です!難点なんて、その気になって探せば誰のでも、似たようなもんでありますよ、そりゃ・・。でも、ふつー新人でここまで書けないですよ。のっけのスピード感。中押しの、人間ドラマの充実。小綺麗なラスト。野球に例えるなら『新人』の、いきなり【先発完投】の快挙でしょ!僕は、星5つですね。 | ||||
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陰のある刑事が主人公のハードボイルド小説です。刑事もので良くある、上層部の失態隠しや内部情報漏洩などの内情に耐えながら、過去のトラウマを払拭するために凶悪事件に望む主人公…カッコいい。物語はスピード感があり、随所に小さい山がちりばめられているため、飽きずに最後まで読破出来ます。この作品は映像化もしやすいのでは?と思えます。作品としては…まあまあでした。犯人との接点は手紙しかないので、犯人の怖さがあまり伝わってきませんでした。もう少し、犯人の視点から捕らえた描写があれば、主人公との対比がより強調されて、なお良しだったと思います。作者の前作「火の粉」のほうが個人的にはお気に入りです。 | ||||
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著者の本を手にとって読んだのはこれがはじめてです。帯に2004年度No1ミステリーと記載されており、またこの間読んだ「戦場のローレライ」の著者福井さんが褒めていたので速攻で購入しました。結果はというと、うーん、難しい。面白いことは面白いです。お支払いした金額の元は取れます。でも、この著者、もっと書けるような期待をしてしまうのは私だけでしょうか?メディアを通して犯人と対峙するといった点では宮部みゆきの「模倣犯」のほうがよかったです。次作に期待します。(なんども繰り返しで恐れ入りますが、この本も面白いことは面白いです。それは間違いないです。) | ||||
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ご多分にもれず、私も「このミス」を見て同書を購入しました。雫井氏の評判は前から聞いていたので、この機会にと。ボリュームありましたが、日曜日一日で軽々と読破。本当に夢中になりました。値段だけの価値はあると思います。『犯人に告ぐ』は謎解きを楽しむと言うより、生き生きと描写された登場人物の、心理描写を読んでいくミステリーだと思います。実にさまざまな立場の登場人物のキャラが際立っていて、臨場感あふれるストーリーになっています。筋立ては単純で、本編に入った時点で物語のたどる道筋や結論は読めてしまいます。でもその過程を十二分に楽しめる、エンターテインメントとして完成された小説であると思いますよ。 | ||||
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過去、凶悪犯罪で犯人を取り逃がすという失態を犯したノンキャリアの刑事が、連続幼児殺人事件で挽回に挑むという話。行き詰る捜査の打開策として、現役警察がテレビに出演して捜査を行うという劇場型捜査が面白い。テンポがよく、読み出したら一気に最後まで読んだ。しかし、事件の犯人の残虐さ・怖さの表現が乏しく、劇場型捜査もテレビを通じ犯人からの手紙を待つというだけのものであり、盛り上がりに欠けた。最終章で「マスコミ・市民・犯人」達に対して読者が抱えてきたであろう「怒り」を解消させるような盛り上がりの場を書いて欲しかったが、作者はあえて、静かな終わらせ方をした。 | ||||
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この作品は前評判が良かっただけにレビューへの投稿が多く、評価も賛否両論のようですね。ただ、読者を本の中に引きずり込む雫井氏の力は皆が認めているところだと思います。本を読むものにとって、ここが(先を早く読みたい読みたいと思うこと)一番大事なところで、同氏はその点で非常に優れた作家だと思います。雫井氏の作品で「犯人に告ぐ」を初めて読まれる方は、著名人があまりに絶賛しているために反対に物足りなさを感じられるだろうと思いますが、私はこれまでの同氏の作品同様、裏切られることもなく、楽しく読ませていただきました。細かいことを言ったらきりがありません。ワクワクしながら読む、それでいいんじゃないですか。そういった点でこの作品は「一押し」です。(作品の内容はレビューに皆が投稿されている通りです)このレビューに投稿されている千葉県のまりこさんの「映画化するとしたら主人公は役所広司がいい」という意見に全く同感です。巻島役にピッタリですよね。 | ||||
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雫井氏はとにかく作品を丁寧に書く作家だと思うそれ故に今回の作品には困ったマスコミと警察ネタを求めるマスコミの尋常でない行動は最初は旨く描けてた自分の娘と被害者の間で揺れる主人公巻島をマスコミがハイエナのように巻島を追い詰める様は手に汗握る展開だだが・・・・本編とも言える部分が弱い落としたい女の為に職務を忘れる植草の行動も舞台となるテレビ局ももちろん犯人も・・・・読後、狙いすぎた小説の感が否めなかった | ||||
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すぐに対応いただきまして、ありがとうございます。 | ||||
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やはり、帯の「犯人よ、今夜は震えて眠れ」という文句に惹かれて買いました!しかし、あれ??と気になったところもありまして、話の中で巻島はあえて「犯人」という言い方を拒否して「バッドマン」と言っていたのに、タイトルの「犯人に告ぐ」では「犯人」と使っているという点が少々…。なんだか、タイトルのインパクトと内容がかみ合わないような気が…(巻島がタイトルを否定しているように思えてしまう)。それとも作者は日本全国の犯罪者へ呼びかけるような気持ちでこのタイトルにしたのかな??タイトルが「バッドマンに告ぐ」っていうのも何だか違うし(^^;)そして、「史上初の劇場型捜査」ともあったので、かなり派手な展開を期待していたのですが、犯人に番組から呼びかけて手紙を待つ…だけだったような気がします。マスコミも結局たいして協力してくれてなかったし(むしろ冷ややか)。イマイチ(期待よりは)盛り上がりに欠けたような気がしました。でも、おもしろかったです。ドラマや映画にしたら良さそうですね。私的には巻島は役所広司で。 | ||||
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「虚貌」、「火の粉」にあった、多少の無理があってもぐいぐい読ませる感じは、少ないと思う。設定が面白いだけに、少し残念!犯人との駆け引きが少ないのも物足りなさの一つかも。主人公の普通さは評価の分かれるところだと思いますが、普通なだけに犯人の残虐さ、卑劣さを際立たせたほうが面白くなったように思います | ||||
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「火の粉」「虚貌」がとても面白かったので購入。でも、期待はずれでした。「火の粉」で感じた「人間の怖さ、気持ち悪さ」の描写の巧みさ、「虚貌」で感じられた「家族愛」が最高だっただけに残念です。グイグイ引っ張られるような面白さもあまり無い。面白いか面白くないかで言えば面白いですが、期待しすぎたのがいけなかったかな? | ||||
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大勢の方が薦めていたのでワクワクしながら読みました。前半は確かにどんどん引き込まれていきましたが、強烈なキャラである巻島刑事をはじめ、魅力を感じる人物がいませんでした。比較対象に出していいものかわかりませんが、『新宿鮫』を読んだ直後だったので、尚更だったのかもしれません。 「活字中毒仲間」に薦めることはないでしょう。 | ||||
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各方面での高評価を目にして購入したのだが、十分に期待に応えてくれた。面白かった。姿の見えない連続幼児殺人犯を追い、警察が取ったのは、捜査を指揮する刑事自らがテレビ出演し、犯人に呼びかけるというもの。その大役を任されたのが、かつて児童誘拐事件の際の会見で、マスコミと騒動を起こした巻島だった。その設定だけでも十分面白く読めると思うのだが、内部の軋轢、視聴率主義によるスクープ合戦・・・などなどで、内部からも情報をリークする者が表れる。犯人との駆け引きにとどまらず、マスコミ相手の駆け引き、そして、情報をリークしている内部との駆け引き、と幾重にも及ぶ駆け引きが展開され、重厚なストーリーが出来上がっている。多少、ご都合主義的な部分がないとは言えないのだが、それを差し引いても十分に素晴らしい作品だ。 | ||||
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一気に読んだ。上司の裏切りを力でねじ伏せ、マスコミに真正面からつっこんでいく迫力。妻、娘、孫に対する刑事の愛情。脇を固める補佐役の人情味。最初から最後まで一本の太い線で進む、魅力的な筋書き。いつもはドジな部下が最後に犯人に接触し、お手柄をあげたシーンは、思わず「キタ!」と心の中で叫んでしまった。線が太い書き方が、長編を飽きさせず、最後まで読ませてくれる。小細工をひねったようなチャチな推理小説の対極に存在するような刑事物語。 | ||||
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これは雫井さんの作品のうち、現在のところ最高傑作でしょう。『火の粉』、『虚貌』に比べて格段にグレードアップしています。僥倖で犯人逮捕のきっかけをつかむ点はやや弱い気もしますが、余り気になりません。今期のミステリでは最大の収穫の1つです。お薦めです。 | ||||
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劇場型犯罪に対する、劇場的捜査と目の付け所が良い。いかにもTV的映画的発想ですが、細部によるリィティル作りにより完成度の高い犯罪小説として楽しめました。著者の「栄光一途」「虚貌」の強引さや粗さがだいぶ影を潜め、筆力にも一段と磨きがかかり現時点で彼の代表作となるものです。 犯罪捜査に群がるメディアとそれを犯人との駆け引きに使う刑事たち。おのおのの思惑が重なり、公開捜査からラストまでは一気に読ませます。最後の巻島刑事の犯人に対する「告ぐ」は鳥肌物でした。 またその中に犯罪による犠牲者達の悲しみだけ出なく、罪を犯したものの業の悲壮さにも一筆ふれており、ただの娯楽小説ではない一面も見せてくれます。ミステリーとしてのどんでん返しは余りありませんが、地道な捜査が一つづつ実を結んでいく流れは、静かな興奮を呼び、タイトルと帯のコピーの派手さとは違って、中身は非常に完成度の高い犯罪小説です。間違い無く今年のベストテンにははいる小説なので、ぜひ一読をお勧めします。 | ||||
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この手のミステリは大体似たような結末で、本書も概ね予想通りの結末でした。(爽快感あり、でも単純なハッピーエンドではなく)但し、刻々と展開するストーリーと個性的な登場人物の設定が非常に面白く、主人公の存在感もしっかりしており、他のミステリとは一線を画している感がありました。表現・描写が綿密という訳ではなく、目新しいトリックがある訳ではないのに手に汗を握らせるのは、全体的なバランスが私の好みに合っただけかもしれませんが、とにかくおもしろく、未読の方も文庫待ちではもったいないですよ。 | ||||
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