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犯人に告ぐ
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犯人に告ぐの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全176件 161~176 9/9ページ
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前著である「火の粉」、「虚貌」ではプロットやトリックの強引さがあり、無理を感じた。クライマックスへのもって生き方も「狙いすぎ」で寒かった。しかし、「犯人に告ぐ」ではそれらの不自然さが消え、深く楽しく読むことができた。現実にはここで題材とされているテレビの公開捜査なんてありえそうもないが。。今後はもっと人物描写に切り込んで、揺さぶるような小説を書いてほしい。 | ||||
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警察小説はたくさんあるけども、テレビ番組を利用して捜査するなんてそうそう見ないものでした。過去の事件との人間関係のリンクや、なにより登場人物が良く書かれていてなかなか魅力的な味を出していました。ミステリーとしては、もう少しひねりが加えられるかと思いますが、ハードカバーを買っても損はしなく充分価値のあるものでしたv次に期待します!! | ||||
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つい夢中になるとお風呂の中でも読んでしまう性格なのですが、この作品もついお風呂の中で読んでしまいました。名作とはいかないまでも非常に優れた作品だと思います。途中、都合の良い話の流れや上手く行き過ぎている感がありましたが、良い作品なだけにそういったマイナス箇所が目立ちました。主役である主人公には大いに魅力は感じるものの、他の登場人物の描写が少ないせいか、いまいち性格が掴めず、魅力を感じることが出来ませんでした。個人的には友人に勧めることの出来る本だと思います。良いキャストならば映画にしても観たいですね。 | ||||
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前回、火の粉を読んだのですが、それが個人的にはいまいちだったので、もうこの作家の作品に手をつけるつもりはなかったのですが、ここでの評判と帯のコメントにひかれ、読みました。前半、二章までの展開は非常に良く、かなりの期待を抱かせてくれました。が、どうやらピークはそこにあったようで、そこから一気に失速してしまい、なんとなく最後まで読んだという感じです。火の粉からも感じたことですが、この作者は作品の中で人間一人一人をしっかり描ききれていないと感じます。全ての登場人物が、この作品の為につくられた、予定調和で動くペラペラな紙人形のような印象で、台本どおりに台詞をしゃべっている大根役者のようです。人は本当にこんなに単純で浅はかなのか?と感じずにはおれません。なかでも植草という人間は最悪で、植草と未央子のくだらないサブストーリーは全く必要がないように感じました。物語の着眼点と発想はとても優れていると思うのですが、逆にそこに頼りすぎているため、キャラがはっきり描かれず、後半どんどん失速していくのではないでしょうか。しかしそれでも一度読ませたら最後まで一気に読ませる魅力はさすがだと思うので、表面上の魅力だけでなく、これに中身が加われば、よりよくなるのではと思います。また、火の粉も含めて読中はっきり頭に映像が映し出されていたので、どちらかというと映像化したほうが良さがひきでる作品なのかなと思いました。 | ||||
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行き詰まった無差別連続殺人の犯人をあぶり出すために警察の取った最後の手段は「劇場型犯罪」ならぬ「劇場型捜査」だった。テレビ報道の世界と警察官僚組織の内幕を巧みに織り交ぜ、先の読めない展開で読者をぐいぐい引き付けます。私のように30代後半以上で、グリコ森永事件をリアルタイムで経験している読者にはこの展開はたまらないはず。もう止まりません。派手な世界を描いているのにちゃらちゃらすることなくキャラクターの「普通さ度合い」も効果的です。伏線の張り方もちょうどいい具合だと思います。 | ||||
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率直におもしろかったです。たまたま舞台に土地鑑があったことも親近感を持つのに役立ったのかもしれませんが。。テレビを使っての公開捜査。息詰まる犯人とのやりとり・・・しかし最も印象に残ったのは、序盤の誘拐事件で主人公巻島とマスコミとのやりとり。臨場感が抜群で、マスコミの理不尽・不条理があぶりだされる。これはマスコミの本性だろうと心底思いました。巻島は犯人だけでなく、マスコミ、組織の上層部、被害者の家族らとも、その不条理と時には協力し時には敵対します。そして読者が大喝采するような結末(…にしようと思えばできたのに、あえてしなかったところが良い)ではないのですが、それでも、どこかほっとする結末が読後感を心地よくしてくれます。ぜひ一読をお薦めします。 | ||||
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私にとって、2004年下半期、初の徹夜本。幼児誘拐事件の捜査失敗の結果、マスコミの対応も誤り、閑職にとばされた巻島だが、6年後難航する新たな連続幼児誘拐殺人事件の捜査のため、特別捜査官として呼び戻される。彼に与えられた任務は、テレビのニュース番組を使った、日本初の特別公開捜査であった。警察内での様々な思惑や、テレビ局間の視聴率争い、愉快犯など、様々な妨害の中、犯人「バッドマン」に行き着くことができるか。そして、巻島は事件の捜査を通して、6年前の事件とも向き合うようになる。特別公開捜査という設定、ストーリーの展開、脇役も含めた魅力的な人物造型など、非常によくできたミステリーである。特に終盤、巻島が「犯人に告ぐ」シーンは、迫力にあふれていた。強いて難をあげるとすれば、「運」が結末を左右するところか?(これ以上かくとネタバレになるが・・・)「虚貌」「火の粉」と作品のできの割には世間の評価が低かったと思うが、なにせこの作品は今をときめくミステリー作家・Y山H夫やI坂K太郎が本の帯で絶賛しており、ミステリーファンの注目を集める要素は整っている。年末のベスト10で彼らとともにランクインなるか? | ||||
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~後半は惰性で読みました。なんかもったいなかったです。主役の巻島さん、会見でミスって左遷させられて、県警に戻ってくるまでは良かったに、なぜあんなに急に凄みがなくなってしまったのでしょうか。ちょっとしたことにビビり、ちょっとした事に驚いて。もっと見えないものへの復讐みたいなものに雁字搦めになっているはずじゃなかったんですかね。~~魅力的なキャラクターになりそこねた本を読んだ、という不思議な印象でした。~ | ||||
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帯びのにある諸作家たちの絶賛の文句に何気なく購入するも、その期待を裏切らない内容に感嘆せずにはいられなかった。著者の他作品も是非読んでみたい。 内容は、神奈川県警は行き詰まった愉快犯による殺人事件の捜査に、斬新なメスを入ようと過去に傷を持つ刑事を抜擢し、テレビによる公開捜査を敢行しようとする。その白羽の矢を受けたのは、6年前の幼児誘拐事件で容疑者を取り逃がし、人質も殺害されるという失態を犯した当時の捜査責任者である巻島警視。彼がテレビに出演して犯人に語りかけ、犯人が手紙で答える。ただそれだけのやり取りの中から、果たして犯人に辿り着けるのか!? そして巻島は過去の呪縛から逃れられるのか…。 少し気になったのが、途中2、3度登場する小川刑事。彼を描く段落だけ、作家が変わったかのようにコミカルな文章になっている。本編とのギャップが激しすぎて、個人的には同じトーンで書いてもらいたかった。そのギャップが箸休め的な効果をもたらしているにはいるのだが…。とはいえ、読み始めたら止まらない秀作であることに間違いない。 | ||||
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本作は、この作家をワンランク上の舞台に上げてくれた傑作と思う。自分としては、前作「火の粉」も結構出来た作品と思ったが、なんか一般書評、人気度はマイナーレベルで「ベストセラーすべてが良書とも当然いえない」のだが、肩透かしをくらった感があった。しかし本作は、まさに前作を凌駕するワンランク上の出来である。重厚な文章とプロット、そしてマスメディアを用いた犯人捜査、展開は唸るものがあろう。欲を言えば前半から中盤までの緊迫した展開に対し、結末がちょっと弱いかもしれないがその辺は良しとしたい。その分を割り引いても評価に値する刑事小説だろう。 | ||||
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今までの著者の小説は、充分に面白いのだがどこか「B級感」が拭えない部分があったように個人的には思う。それが雫井作品の味だといえるのかも知れないが、若干の物足りなさを感じていたこともまた事実である。しかし、この作品にはとにかく圧倒された。連続幼児殺人事件の犯人をテレビのニュース番組を使って燻り出そうとするという実にキワモノ的題材を扱っているのだが、緻密な構成と描きこまれた登場人物が物語にリアリティを与え、一度読み始めたら止めることができない。緊張感は最後まで途切れること無く続き、ラストには不意打ち的な感動も用意されており読後感も良い。著書の今までの代表作になることは間違いなく、面白いミステリを読みたい方には無条件でお勧めできるのではないかと思う。 | ||||
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この作者の本は初めてなのですが、冒頭から物語世界に引き込まれました。文章も心地よく、一度読み始めると手放すのが苦痛になるほどです。良質のエンターテインメントとしてお勧めできると思います。 | ||||
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確かにTVドラマ的なストーリ!主人公を自分の好きな俳優でイメージして読むとなかなか良いと思う(と、言っても最初はイメージはわきませんが)。とにかく主人公は最後の最後まで刑事道に徹して、かっこいい!しかし、最後の2~3ページでは・・・?さまざまな人物が登場するが、それぞれが相当な個性をもっており、「ああ、この人は、あの役者がぴったりだな!」とか思って読むととっても楽しいと思う。また、横浜に詳しい人は、さらに楽しさアップかも。最近読んだ中では、とってもビジュアル的で、最後まで飽きさせず、それでいて終わり方もすご~く納得の一冊でした。TVドラマになることをちょっと期待!! | ||||
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題名や帯評からは今よく耳にする「警察小説」と片づけられがちだが主人公が刑事(警視)というだけで作品の軸は雫井得意の家族愛である。被害者、主人公、周囲の捜査陣、・・個々が持つ思惑、不満、悲壮、が混ざり合い犯人逮捕というお題目がありながら捕物帖ではない。過去の「虚貌」「火の粉」にも通じる父と娘のお互いを想う心の描写、母親の子と夫を思う気持ちの描写の巧さは本作でも健在です。期待に応え得る作品、ですが題名に今ひとつ魅力を感じないがため5つ星には推せません。 | ||||
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同氏の本は、かなり読んでいたがこの本は同氏の他の本の追随を許さない良作でした。テレビを通じた犯人との駆け引きがメインですが、それ以外の部分の方もそれと匹敵する面白さがあった。キャラ立ちも良く、飽きの来ない構成になっている。本の帯には絶賛の言葉が散りばめられているが、決して誇張ではないと感じた。是非、一読をお薦めしたい。 | ||||
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とても面白かったので読みふけりました。正味10時間くらいの読書時間(読むの遅いので・・)テンポ良く、劇場型捜査という捜査官がニュース番組(ニュース23がモデル?)に出演して公開捜査を行うという舞台設定がキャッチーでおもしろい。話の流れや謎は意外とオーソドックス。非常にテレビ的な作品なのでいずれ映像化されるでしょう。キャラも細かく描いているのでイメージしやすい。私は巻島捜査官は草刈正男をイメージして読んでました。植草総務課長が非常に愉快なキャラ。こんな警察官いるんだろうなあって思ってしまった。実際に誘拐されて子供が殺されてしまった人って現実にいるとおもうのですが、そういう人にはつらい内容ですが、救われるんだろうか?やはり一生背負っていくしかないのだろうな・・ | ||||
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