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さよならドビュッシー
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さよならドビュッシーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全42件 21~40 2/3ページ
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中山七里さんはすでに人気作家の一人で、私は読んだことがなくてまずいなと思っていたのですが、ようやくこのデビュー作を読めました。で、感想ですが、うーん、評価に困る作品ですね。ほかの方も書かれていますが、ミステリとしてはどうかと思いました。一人称とはいえ、都合の悪い事実を隠しすぎで、真実を明かされたとき、それはちょっとずるいでしょう、もうちょっときちんと伏線張ったりしようよ、と思いました。 とはいえ、読んでいるあいだはおもしろかった。ピアノや作曲家についての知識、その他諸々、プラスアルファの部分がしつこいほどたくさん書き込まれていて、そこを楽しめれば、いい読書になると思います。興味がなければ苦痛になってしまうということもありますがw また違う作品も読んでみたいと思い、これからの伸びしろを考えて、ちょっと低めの評価にしました。 | ||||
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ピアニストを目指し毎日練習に励んでいた遥は、祖父と従妹とともに火事に遭う。大やけどを 負いながらひとりだけ生き残った遥だったが、次々に不幸が襲う。後遺症に苦しみながらコンクール 優勝を目指す彼女の夢はかなうのか・・・。 火事の後遺症に、心も体も傷つけられた。けれど、岬という心強いピアノの師を得て、コンクール 優勝を目指し遥は練習に励む。だが、遥のまわりには次々と不可解な出来事が起こる。そして衝撃の 殺人事件!なぜ遥にこんなにも不幸が襲いかかるのか?その真相を知ったときは「そうだったのか!」 とは思ったが、意外性は感じられなかった。ある程度予測がつくことだった。また、真相を知って ストーリーを振り返ったとき、あることに対し、本当に最初はだれも気づかなかったのかと疑問を感じた。 名前は伏せるが、ある人物の動機もちょっと弱いのでは?それでも、音楽の描写は圧巻だった。 演奏が本の行間から聴こえてきそうな気がした。 ストーリーに不自然さを感じるところはあったが、まあまあ楽しめる作品だと思う。 | ||||
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いろいろと無理はあるにせよ、お話自体はそれを差し引いてもなかなか面白かった。 が、なんか引っかかると思ったら、文庫の背表紙の紹介文が内容(トリック)と矛盾してました。 紹介文を先に読むとミスリードしますので気をつけましょう。 | ||||
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クラシック初級者なので興味をもって読んでみました。 ミステリーというよりは数奇な一人の人生と行った感じでしょうか。 賛否あると思います。 | ||||
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初めに読み終わったとき、「すごい」と思いました。 でも、時間が経つと、なんだか変だったな、という気がしてくるんですよ。 登場人物の行動に納得感のない部分がある。 まあ、読みやすかったし、軽い読み物(シリアスなんですが・・・)と思えばマル。 | ||||
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決して悪い作品ではないのですが、東野圭吾さんレベルに慣れた方には物足りないかもしれません。語りの面でも、ミステリーというジャンル内の話でも、です。また、音楽への作者の情熱が感じられる場面が結構ありますが、全体としてのバランスはいまいちな印象を受けました。この作品で作者が一体何を一番やりたいのかーー音楽への愛なのか、負傷者のリハビリの過程なのか、そして語りの面白さを披露することなのかーー今一歩わからずに終わったという感じです。また、主人公が16歳の女子高生という設定ですが、彼女のしゃべり方や心理描写も不自然な感じがしました。「このミステリーがすごい!」受賞作と聞いて楽しみにしていただけに、全体的に少々残念でした。でも、反対に「ミステリー」と銘打った作品の中で繰り広げられる音楽談義などが魅力と感じられる読者にはおすすめです。 | ||||
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好みの別れるところですが、僕には演奏される音楽の説明が あまりにも平板、かつくどくって読むのが辛かった。 この作者の腕の見せ所がどれだけ素晴らしい音楽かを 文章で表すことなので、この点はがっかり。 もうひとつミステリーネタについては最後のどんでん返しを 納得させるためにそれまで延々と不自然なプロットを踏み続けるのが鼻につく。 (顔だけ完全に治癒、書きなおされなかった遺言、急激なピアノ上達、カエルのような声、母の転落死などなど) 映画化されたけど、それほど素晴らしい内容でもない。 2時間ドラマの原作としてならOKなんじゃないでしょうか。 ということで★3つ。 | ||||
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最後まで飽きずにサラっと読めました。結末も意外で面白かったです。 ただ、知識をお披露目したいのか、wikipediaのコピペをそのまま入れたような長ゼリフが結構あって 別に教養書読んでる訳じゃないからそんな説明いらんわって思いました。ああいう長ゼリフがあると 人間っぽくなくなってちょっとシラけるんですよね。 | ||||
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下(*以下)に書くことを除けば、音楽スポコンっぽいノリで、私には楽しく読めました。軽い音楽系エンタメ小説にちょっとミステリの味付けがされている本として、ミステリ要素に過度な期待をしなければ、面白く読めることでしょう。なので、☆4つ。ただ、下に書く理由により、☆1つ減点、よって☆3つとしました。 *(ここからネタバレではないのですが、ネタバレにつながりかねないことを書いているのでご注意) しかしなにより、身体の一部が炭化するほどのやけどを負っていて、顔の整形や指の回復があそこまで...というのは今の医学ではまずありえないでしょう。そこで、数十年後には可能かも知れない、近未来の話かも知れないと割り切って読むことにしました。が、スマトラ地震の記述があるために時期の特定がなされてしまい、それならば何故医学的にありえない設定を使ったのか? 何故軽度のやけどという設定にしなかったのか?という疑問がぬぐえず、そこからどんでん返し等の全般的なトリックがわかってしまいました。 | ||||
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意外な結末だけを期待するミステリー好きではないのですが、この本の場合、最初の50ページでオチや犯人がわかっちゃいました。だからその後もなんだかノれなくて。あや辻ゆきとや筒井康孝、その他諸々の作家さんに使い古されたねたなので、ちょっとでもミステリーが好きな人なら、簡単にオチがわかっちゃうかも。良かった点は、ノリとテンポのよさはあり、力強い文章です。でも時々、キャラが鼻についてしまったり。同じようなオチの本と比べても、隠し方が下手だなと思いました。新人の方なので、当然ですが、これを読んで、やっぱりプロの作家さんって上手なんだなあと変な感心をしてしまいまいした。 | ||||
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ミステリーというか・・・・ ある少女の苦悩が生んだ事件みたいな感じかな。 話はおもしろかったです。 しかし如何せん文字数が多い。言いたいことが多すぎる。 この半分くらいで伝わります。 曲の描写が多すぎて飛ばし読みした箇所あり。。 音楽と事件は別物という感じでどっちがメインなのかなぁという気がした。 終わりは予想だにしない結末で意外性があってよかったのに あっけなく終わって拍子抜けでした。 岬先生はゆくゆくは刑事の世界に行くのかな。そんな期待をしてしまう。 | ||||
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道尾秀介が「これでもか!これでもか!」とばかりに、ミスリードを仕掛けた小説を出してきたおかげで、ちょっとした仕掛けだと簡単に気付いてしまうようになった。もう少し素直に読めれば楽しめるのに、疑い深くなった自分が恨めしい。 それでもあまりに仕掛けが単純な気がしたので、実はそう思わせといて、もう一つ裏があるのか?などと思ったが、それは流石に深読みのし過ぎだったようだ。 それにしても昭和の少女マンガへのオマージュなのか、展開が徹底していた。作者と同年代なら懐かしみながら、そのわざとらしい世界にドップリはまるのが正しい読み方なのだろうし、若い読者には逆に新鮮な雰囲気に浸れる展開なのだろうなと思う。 ミステリー初心者にはミステリー小説として読めると思うが、ミステリー愛好家の方はこれをミステリーとして読まないほうが良い。 わざとらしい世界に入り込めなければ、絶対につまらないと感じてしまうはずだ。 | ||||
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急展開で起こる最初の事件で疑念は抱いたものの、深く考えぬままに終盤でひっくり返された。確かにどこかで見たことのあるようなドンデン返しパターンだけど、やられてしまったものは仕方ない。 小説を読んでいていいなと思うのは、それがどれだけ非現実的であれ、いったん物語の中に入り込んでしまえば、登場人物の言動を通じて様々な想いを得られること。本作品は確かに青臭い程に熱い説教に溢れているけれど、個人的には心を動かされる言葉も少なくなかった。 どこか『神様のカルテ』と似た類の作品かも。人物の描写がカジュアルすぎて、そのカジュアルさに現実に引き戻されることも少なくなかったが、エンターテイメントとしてそれなりに面白く読めた。これはこれでいい。 | ||||
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多くの人が「少女マンガ的」「スポ根」と評価しているが、 まさにそのとおりで、それを承知で楽しめるかどうか、だと思った。 一応は、面白いのだ。それなりに。 ピアノの描写とかベートーヴェンの話とかを小道具にして、 ちゃんとワールドを作り上げている。 とは言え、もっともらしく書き連ねられた音楽の世界の描写に 首をかしげることばかりで困った。 私は全くの素人なので、きちんと間違いを指摘できないが、 全体的におかしいし、こんなご都合主義で良いのかと感じた。 まさに昔の少女マンガの「スポ根」なんだと思う。 そういう意味では、美形の音楽探偵と、ライバルの美鈴サンがいいキャラだった。 クラスメイトの悪意はやりすぎで、 善意と同情と無邪気がむしろ主人公を傷つけるのでも良かったのでは。 作品を安っぽく、つまらなくしている。 ちなみに、ミステリ部分は弱い。仕掛けが稚拙。 1章で「このノリはまさか」と感じ、2章で「やっぱりそうだよね」と悟り、 あとは伏線を拾いながら読み進むのみ。 最近、安易に「どんでん返し」をアピールして売ってる本が多すぎて困る。 治療の話やリハビリの描写がちょっとありえない感じになってるのは、 主人公の劇的な活躍のために、あえてやっているのだと考えることにした。 音楽と医療のどちらかにもうちょっとリアリティがあったら けっこう面白い話になってたのになぁ・・・・・・と思う。 | ||||
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_まあまあ面白かったです。一日100ページ前後で,4日で読めました。2週目を読もうとは思いません。 ミステリー感覚50%,音楽青春ドラマ50%といった所かな。 _ミステリーとしては,事件の犯人は誰か・目的は何か的な感じです。そして,ラストには(予想も付かない?)どんでん返しがあります。私は,このどんでん返しには予想だにしませんでした。とある犯人には目星は付いていましたが。 _音楽青春ドラマとしては,主人公が火事で大火傷を負うというペナルティーを抱えながら一生懸命努力してコンクールを狙うといった所です。音楽描写に専門用語(音楽用語?)が出てきますが,知らなくても大体の雰囲気は掴めるのではないでしょうか(私はそうでした)。音楽の歴史・作曲家の話もちょっと出てきます。 _全体的には,ミステリーとしてのどんでん返し部分を青春ドラマの観点から肉付けした感じだと私は感じてます。 _ネタバレせずに,どんでん返しについて少しコメントしますが,確かに予想する事自体はかなり難しいと思います。しかし,現実的整合性を考えるとかなり無理があります。小説では大体数ヶ月,数年の出来事を400ページ程に圧縮して描かれる事になりますが,その際,全ての出来事を抽出する訳ではなく,一部分の出来事だけが抜き取られます。この小説の場合,その抜き取られる一方で捨てる側になった出来事の部分までも汲み取って考えた場合,どんでん返しの整合性がまず崩れるでしょう。 _しかし,伏線の張り具合はよく出来ていました。ストーリー序盤の時点から,何気ない描写として残していたり,謎として残していたりしながら,ラストで全部回収されています。 _もう一つ言うと,どんでん返しの性質上,映画化・映像化はかなり難しいのではないでしょうか。 | ||||
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帯に書いてある「どんでん返し」、2章にあまりに分かりやすい伏線があったように思うのですが、違いますか? それだけでなく、文章全体からあの結末が存分ににおっていて、結末を知りながら読み進めている感覚でした。 犯人は確かに意外なんですが、でも、動機や登場人物の行動に「えーー」って思うようなところも多く。。 あと個人的に気になったのは、時々でてくる登場人物のやたら長いセリフ。 現実だと、自分の心の内側をあんなに長々と語る人ってなかなかいないと思うのです。 でも、たしかに読書慣れしていない中高生にはいいかもしれません。 若いうちは誰もがコンプレックスと自尊心と戦うはずですから。主人公の姿には、勇気づけられる方も多いのでは。 | ||||
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昔ピアニスト目指していた、クラシック音楽好きにはたまらないタイトルです。 文庫版が出ていたので買いました。 確かに音楽の描写は結構面白いのですが……。 ピアノを弾いたことないんだろうなあ、この作者さんは。 3日弾かないだけでも指の動きがとても悪くなるんですよ。 だから、この設定は、ちょっとあり得ないと思う。 もともとピアノの初心者だった人が、しかもこのような事故の後で、 こうも簡単に回復(上達)できるものではないと思います。 しかも、短期間で前よりずっとうまくなっていく。 さらに顔だけは、つぎはぎなく完璧だなんて。 いろんな状況が、すべてちょっと都合良すぎ? あと自分が3人の子の母親だからわかりますが、実の娘がこんな事故になったら、 自分で手当してあげたい。 専業主婦らしい暇なお母さんが、わざわざ看護師でもないお手伝いさんに やらせるという設定は、無理があります。 顔に重度の火傷を受けて皮膚移植をした人を知っていますが、元通りには なりませんでした。見るも無残です。 医療関係ではないのですが、リハビリでこんなに短期間に指の動きが回復 するとは思えません。 あと、治療の描写も、言い訳がましい説明がいろいろされているのですが、 説得力に欠けるかも。 ピアノを弾く側として期待した分、辛口のレビューになってしまってすみません。 サスペンスとしては上出来で面白かったです。意外な結末も良かったです。 | ||||
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帯に「最後にどんでん返しが」的なことを書いてあったので何か仕掛けがあるのは分かってました。読み終わってみると、どっかで読んだことあるトリックだなと思いましたが、途中はストーリーと、ピアニストや有名作曲家、曲にまつわるウンチクなどに興味を取られ、ミステリー仕掛けのことはすっかり忘れていました。ピアニスト、クラシックという個人的に馴染みのない分野だったこともあり大変興味深く読みました。柄にもなくクラシックのCD借りちゃいましたし。ドビュッシーとかショパンとか。でも、もしかするとこの話はミステリーにしないで純粋に少女の再起の物語だったほうがより熱い読後感を味わえたかもとも思いましたが。 ということで、お話自体は面白かったと思うのですが書き方がちょっと。セリフや主人公の心情を使って著者が演説をぶっているようなところが多くてしかもいちいち長いのが個人的にはうざったかったですね。言いたいことは行間は使わず全て言葉で言い尽くさないと気がすまないって感じ。とにかく皆まで書いてしまうせいか、言っている内容の割りには、じわっとしたりぐっとくるような余韻が得られませんでした。逆に長々と一方的に意見を聞かされている感じが続いて頭が疲れました。そういう作者の主張を代弁する役目を負っているからでしょうけど、主人公が、特に後半、高校生とは思えないぐらい老成してしまっていたのも感情移入の妨げでした。 | ||||
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主人公がピアニストを目指しているという設定ですが、音楽知識がなければわからないという処はほとんどなく、物語の内容に入りやすかったです。事件やトリックの中に家族、友人、その他の人々の関係も入り混じり、複雑になってゆく主人公の心境も丁寧に描かれていました。ですが他のレビューでも言われている通り、かなり有り得ない設定が多いです。(主人公の境遇然り、ピアノの先生の外見、家柄然り…)多少ありきたりでぶっ飛んでいても、ストーリーに現実味がなくてもOKな人なら深くのめりこめる作品だと思います。逆にあまりに現実味がないと、途中で醒めてしまう人にはおススメ出来ません。個人的には最後の最後まで予想出来なかった真実に衝撃を受けました… | ||||
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叙述ミステリーとしてよくできていると思います。 どんな意外な結末が待っているだろうと意識しながら読んでいったのに、 最後は「やられた」と思いました。 一点わからないこと。主人公は16歳で、中学3年生という設定ですが、 中学生は最高15歳であり、16歳の中学生はあり得ないと思うのですが。 | ||||
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