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真夜中の神話
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真夜中の神話の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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個人読書履歴。一般文学通算414作品目の読書完。2012/08/10 | ||||
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主人公は晃子。薬学の研究者である。彼女はインドネシアに旅行中、飛行機事故に遭い、奇跡的に助かる。ある村で治療を受けて助かった。しかし、その村には、ある秘密が… ミュージックセラピーなどのいわゆる「いやし」、吸血鬼伝説など興味深いキーワードで読者を引きつける。一種のミステリーと言っていいだろう。また、吸血鬼のルーツや、イルカセラピーの内容など、新しい知識も得られる。 ヒーリングの秘密、迫り来る追手の謎。そんな事柄がこのストーリーの臨場感を高めている。 聖人たちの「いやし」について、フィクションではあるが、驚くべき事実が明らかになる。もしこれが公になれば、既存の宗教は大きなダメージを受けるだろう。当然、それを邪魔する者も出てくる。この本の仮説を否定するつもりはない。しかし、それは一部の宗教家に当てはまることであって、キリスト教には該当しない。なぜなら、キリストが行ったのは単なる「いやし」ではないからだ。彼は数々の奇跡を行っている。水の上を歩いたり、たった二切れのパンを分けて1000人以上の人々が満腹した。これは明らかにこの小説の「いやし」を超えている。神の子にしかできない技である。 しかし、この仮説自体は面白い。それで説明のつく奇跡もいくつかはある。もし実際にこの仮説が正しければ、私たちは医療のやり方を変えなければならないだろう。医療を、そして医学のあり方をも変えてしまう仮説である。 構成もしっかりしていて最後まで飽きずに読ませてくれる。読みごたえは十分。あなたの読書リストに付け加える価値のある一冊。 | ||||
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私は真保裕一作品はあんまり読んだことはないけど、これは普通に、よい出来の作品だと思う。物語は始まってすぐいきなり飛行機事故を迎え、それをきっかけにある伝説が明らかになり、それをめぐってさまざまな登場人物の間で物語はつながっていく。初めのいくつかの事件の関連性はすぐに見えるけど、飽きることはない。それぞれの登場人物の視点をいいところで切り替え、物語の筋となる話が場所は違えど同時進行で起こっている感覚がひしひしと伝わってくる。前半はまさに現代版吸血鬼・・・ともうけてとれるが、実際は吸血鬼伝説という簡単な言葉で片付けられない深さがある。読んでいる側さえ登場人物たちの推理、疑問に納得し、同じように悩んでしまう。後半は急速な物語が急速な展開を見せ、まさか初めの事件の関連性が予測出来た者でもこんな展開は思いつくはずがない、といった展開を見せる。吸血鬼伝説とは違う、予想だにしなかった結末、登場人物たちが導かれるように集まり、謎が解き明かされていく緊迫感。どれをとってもかなり楽しめるものではないだろうか。私は好きです。 | ||||
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