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風の歌、星の口笛
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風の歌、星の口笛の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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ただし、トリックは強引なものがある。 全く関係のない話をうまく収束させた手法は新しいものでは無いけれど見事。点数加点です。 SFとファンタジーとミステリーの融合作品はこういうのもありですね。 | ||||
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SFとしてなら読めたものではない。最初読み始めたとき、数々のSFの名作映画の名前が浮かんで仕方なかった。ブレードランナー、スターウォーズ・・・。そしてエヴァンゲリオンなどなど。 しかし中盤あたりからのってくる。3つの関係ないと思えたストーリーが収束に向かい出すからだ。このあたりは実によく考えられている。 ただし、この手法は第14回のファンタジーノベルを受賞したショート・ストーリーズと同じだ。 正直言って、なぜ横溝賞なのかが一番の謎なのだけれど、確かに面白かった。 読んで損はないと思う。 | ||||
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ミステリです。 ハウダニット的な面白さを出そうとしてる感じですが、少なくとも最後に明かされるネタは中盤には大体判ってしまいます。 むしろ平行して進む三つの物語のそれぞれの人物が、全体の中でどのピースになるのかギリギリまで判らない点が非常に面白かったです。 また、近年の流行を反映して「セカイ系」の要素を取り入れているのもミステリとしては珍しいのではないかと思われます。 一方で、SF要素はやや弱めです。プロット的に過不足無く取り入れられているので一般の方には気にならないレベルですが、バリバリのSFファンの方は☆ひとつ減らしてちょうどいいくらいかもしれません。 自分的には大変面白かったです。 | ||||
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ミステリです。 ハウダニット的な面白さを出そうとしてる感じですが、少なくとも最後に明かされるネタは中盤には大体判ってしまいます。 むしろ平行して進む三つの物語のそれぞれの人物が、全体の中でどのピースになるのかギリギリまで判らない点が非常に面白かったです。 また、近年の流行を反映して「セカイ系」の要素を取り入れているのもミステリとしては珍しいのではないかと思われます。 一方で、SF要素はやや弱めです。プロット的に過不足無く取り入れられているので一般の方には気にならないレベルですが、バリバリのSFファンの方は☆ひとつ減らしてちょうどいいくらいかもしれません。 自分的には大変面白かったです。 | ||||
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本作品には3人の主人公がいて、それぞれの物語が並行して描かれていますが 生きている時代や場所がかなり違っているので、物語前半では、この3つの物語が どうクロスするのかまったく読めません。 この状況は中盤を過ぎても続いていて、この先が一体どうなっているのかが気になり 物語にどっぷりのめり込んでします。 そしてラストになって、非常に“スカッとする”やり方で、3つの物語がクロスします。 ちなみに、本作品はミステリーに分類されているようですが、読み終わった感想としては 「SFの要素をふんだんに含んだロマンチックな作品」と感じられました。 山本弘作品のように、「ちょっと切なくなるSF」が好きな人には、ぜひお勧めしたい作品です。 | ||||
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物議をかもした横溝賞受賞のSFミステリです。 平行して進む三つの視点が収束する形になっています。 ・コンピューター「マム」によって創造・管理された地球でのペット(人工生命体)死 亡事件を追う私立探偵トッド。マミーズビル侵入シーンがスリリング。 ・250年かけてたどり着いた人工衛星プシュケ(第二の地球)で発見した密室内の 死体の謎、ひいてはプシュケ滅亡の謎を調査するジョー。物語の目玉となっている。 ・交通事故で負った怪我の治療を終えて退院したのちに突如消失した恋人の軌跡 を探るセンマ。探り探られの構図がはらはらさせられて良い。 SF要素にシビアに目を向けてしまうと世界の構築がいささか中途半端なことは否め ませんが、どの視点でも大きな謎に向かってぐいぐいと(割とボリュームが少ないぶん) テンポよく進行していくので、読みやすさが光っています。 また、目玉となる密室の真相は壮大かつ清々しいもので唸ってしまいました。 「横溝賞」「SF大作」のイメージから期待を裏切られる可能性は大いにあります。先 入観の無い人の方が楽しめるでしょう。 | ||||
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この作品はミステリーであり、SFである。少なくとも、あらすじにはそう載るだろう。確かに、謎解きもあれば、人工惑星だの記憶チップだのSF要素がふんだんに盛り込まれている。だが、この作品はミステリーでもなく、SFでもない。双方のジャンルを読み慣れた読者は、それぞれ思うに違いない。確かに、ミステリーとしては謎解きの手腕も巧いとは言えず、何より解答がトンデモない。最終的な解答は、SFにも繋がってくるが、あまりに科学的ではない。一応、科学的な解釈が為されるが、それはファンタジーである。SFが空想科学という言葉に置換されるならば、文字通り、空想の科学でもある。一番の問題は、そんな作品が横溝正史ミステリ大賞を受賞していることだ。この作品の最高のホワイダニットはそこにあるのではないかと思える。だが、それが失敗であるか。選考委員の考えとは合致しないかもしれないが、むしろ、受賞という名目はただの布石であろう。この作品はミステリーであり、SFであるが、ミステリーとは言えず、SFとも言えない。辛うじて、SF風ファンタジー ミステリー添えという料理名が似合う。だからと言って、それはあくまでジャンルの不確定に過ぎない。作品を語る上で、ジャンルの云々は意味を為さないという実証がこの作品にはある。ジャンルなど、どうでもいいのだ。手軽に読める。素直に面白い。ミステリーもSFも敷居が高いと思っている読者、読書経験の浅い読者にはうってつけではないだろうか。少なくとも、読んで損はしないだろう。だが、胸が満たされる感動、頭を撃ち抜かれるような解答、本格的な空想科学をそれ以上望むのなら、各ジャンルの世界に足を踏み入れ、他作品に手を伸ばすべきである。まず、ストーリーそのもののセンスオブワンダーを味わうには事欠かない一冊である。なぜなら、第一にこの作品は面白いから。 | ||||
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この作品はミステリーであり、SFである。少なくとも、あらすじにはそう載るだろう。 確かに、謎解きもあれば、人工惑星だの記憶チップだのSF要素がふんだんに盛り込まれている。 だが、この作品はミステリーでもなく、SFでもない。 双方のジャンルを読み慣れた読者は、それぞれ思うに違いない。 確かに、ミステリーとしては謎解きの手腕も巧いとは言えず、何より解答がトンデモない。 最終的な解答は、SFにも繋がってくるが、あまりに科学的ではない。 一応、科学的な解釈が為されるが、それはファンタジーである。SFが空想科学という言葉に置換されるならば、文字通り、空想の科学でもある。 一番の問題は、そんな作品が横溝正史ミステリ大賞を受賞していることだ。 この作品の最高のホワイダニットはそこにあるのではないかと思える。 だが、それが失敗であるか。 選考委員の考えとは合致しないかもしれないが、むしろ、受賞という名目はただの布石であろう。 この作品はミステリーであり、SFであるが、ミステリーとは言えず、SFとも言えない。辛うじて、SF風ファンタジー ミステリー添えという料理名が似合う。 だからと言って、それはあくまでジャンルの不確定に過ぎない。 作品を語る上で、ジャンルの云々は意味を為さないという実証がこの作品にはある。 ジャンルなど、どうでもいいのだ。 手軽に読める。 素直に面白い。 ミステリーもSFも敷居が高いと思っている読者、読書経験の浅い読者にはうってつけではないだろうか。 少なくとも、読んで損はしないだろう。 だが、胸が満たされる感動、頭を撃ち抜かれるような解答、本格的な空想科学をそれ以上望むのなら、各ジャンルの世界に足を踏み入れ、他作品に手を伸ばすべきである。 まず、ストーリーそのもののセンスオブワンダーを味わうには事欠かない一冊である。 なぜなら、第一にこの作品は面白いから。 | ||||
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物語は3方向からはじまり1つに収束する。本の世界になかなか引き込まれる作品。しかし玄人向きではないかも。。。 | ||||
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ひとたびページをめくると一気に読ませます。荒削りで、SFやミステリーといった分野に囚われず破天荒な小説です<なんとも漫画的な小説かもしれません。横溝正史賞を受賞しましたが、その選考委員では内田康夫や坂東眞砂子などはこの小説に対して納得していないようですが(坂東氏なんか女性蔑視もはなはだしいと憤慨してますが、私はそれはまったく感じなかったです。その憤慨も強引な読みとしてこの小説を読むと笑って受け取れます。)私は、大納得で堪能させて頂きました。 | ||||
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普段あまり所謂ミステリー小説というものを読まない。それは、音楽ジャンルでいえば、「僕はロックが好き!」「私はジャズ!」といったように、自分が興味ある分野を無意識なりにカテゴライズし、自ら興味の対象を狭めてしまっているようなもんで、まあ単なる食わず嫌いである。だが、よくよく考えると、たとえば村上春樹の小説の大部分は「ミステリー」であるように、ミステリー小説と形容される作品全てが、ミステリー愛好者にだけ享受させておいては実に勿体無い話だ。コレはミステリー出版業界(というのかな)の体質にも全く問題がなかったわけではないと思う。あくまでも印象であるが、これまではどちらかというと閉鎖的で、新しい顧客(読者)の開拓という視点が不十分な気がしていた。この小説は今年の「横溝正史ミステリ大賞」を受賞しているが、逆説的にミステリー小説の範疇には留まっていない傑作だ。つまり、ミステリーという枠を取っ払い、多くの読者の訴求できる普遍性を内包しており、かつその新しい読者を新たにミステリーの魅力的な世界へと誘うことのできる稀有な「橋渡し」的作品だと思う。そう考えると、この意欲作がミステリー分野で権威のある同賞を受賞したというのもなんとなくうなずける。この作品は、「型」にはまっていないのだ。ゆえに、この作品が「ミステリー小説だから自分には関係ない」と敬遠している人は、大変魅力的な「物語」を読み逃すことになる。それは非常に勿体無い話だ。ミステリーでもあり、SFでもあり、ファンタジーでもあり、そして切ないヒューマン小説でもある。3つのナゾめいた物語がパラレルで進行する。そして、終盤に絡み合ってくる見事さ。その展開力には心底舌を巻く。そして、何よりも全編に漂う「せつなさ」がたまらない。失われてしまったものと、失われなかったもの。ラスト、感動がじーんと胸に迫ってくる。まるで、自分が時空を超えたこの物語の中を旅しているような感覚。一度はまったらなかなか抜け出せない。ただし、夜更かしはほどほどに。 | ||||
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