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鏡の中は日曜日
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鏡の中は日曜日の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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異形の館、火曜会の夜、集う人々、稀代の名探偵…ありそうなものがことごとくある。 惹かれたタイトルの意味が結局わからなかったし叙述トリック物にも無理やり感と作者の必死感が出てしまったのがざんねんかな。 | ||||
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ハサミ男が面白かったため同じ作者というとこで手に取りました。 すらすら読みやすい文章はハサミ男と同じなので物語にスッと入り込めます。ですが内容はハサミ男と比較するとやや構造が難解なので「どういうこと?だってさっきは」と戸惑うことが多くなるかも。 ストーリーは現在・過去・作中作と三つの時間軸がそれぞれ交代に進行していき、しかも視点がコロコロ変わるためまともに推理しようとすると情報の整理にかなり苦労するはず。 しかもそれに加えて叙述トリックとミスリードがふんだんに使われるため、個人的にはどんでん返しがきてもすぐには驚けず「えーっとつまりどういうことになるんだろう?」とどんでん返しを理解するまでに時間がかかる始末でした。 殺人事件も起こるのですが、この小説の核はそこではないのでこの殺人事件もすごくあっさり解決されます。凝ったトリックもありません。殺人事件が主軸となってのミステリーだと思っていたのでやや拍子抜け。どう殺したか?ではなく、フーダニットに力を入れてる作品なのでそういう作品を求めている方にはおすすめ。 一番残念だったのはハサミ男で仕掛けられたトリックと本作のトリックが一部完全にかぶっているところでしょうか。 ですが物語が二転三転する部分は素直に面白いので、間を取って☆3。 | ||||
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推理小説のレビューを見ていると「そんな動機で殺人が起きるわけない」とか「そんな偶然ありえない」という意見をよく目にします。 この小説は、それらのオンパレードです。 もう本当に、ありえない動機で人が殺されますし、超天文学的レベルの偶然な出来事も起こります。綾辻行人作品の比ではありません。 普通であれば「ありえない事を前提にした、くだらない推理小説」で終わりなんですが、逆にここまでやれば一種の幻想小説としてアリかも、と感じました。よってロジックを重要視する人には全く向かないと思います。綾辻氏の館シリーズを読んで「ありえねー」と感想を抱いた人はやめておいた方がいいでしょう。 特に第一章において一人称で語られる人物について、「だまされないぞ、これは誰だろう?」と真面目に考えると、真相がわかった時、余りの超偶然に本を破きたくなるかも知れません。壮大なジョークだと思って読み進めた方が良いかも知れませんね。 また裏表紙の解説には『続編「樒/榁」を同時収録。』とありますが、本編とは設定を同一にしているだけであり、本編について新たな事実が出てくるとか、登場人物の去就がわかる「あの人は今」というようなものでは殆どありません。まぁ、番外編といった感じですね。 幻想小説だとして、星3つでしょうか。 | ||||
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殊能氏の館もの本格路線の作品で、現在と過去が互いに進行していく。もうこの構成で大体叙述系トリックだろうなと思ってしまうが、実際その通りで、どんでん返しもハサミ男と同趣向である。軽いタッチなのでサクサク読めるが、期待値が高いとそれほどオチの衝撃性はない。ネタありきの作品なので、全ての要素がネタに集約しているだけの駒として展開するので、小説自体としては何の中身もありません。氏のハサミ男が好きならまあ楽しめるか。氏の作風を知らずにいきなり本書だと評価はかなり分かれそうだ。 | ||||
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せっかく奇妙な館がでてくるのにトリックはバレバレで肩透かし 他にもちょっとした仕掛けはあるものの、似たようなネタを使った作品を読んだことがあったので面白みはなかった あまりミステリを読まない人なら楽しめるかもしれない作品 | ||||
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私は「ハサミ男」以来、作者のファンなのでウッカリ本書を手に取ってしまった。ところが、同時収録の「樒/榁」を既に密室特集の別のノベルズで読んでいたのだ。それで、本作の最後の謎が謎で無くなってしまい、中途半端な読後感になってしまった。 物語は「館」もののパロディ風で、読者を煙に巻いた後、最後の"決め"を出すという趣向だが、それが予め分かっているとやはり締まらない。私はむしろ、かつての名探偵のワトソン役の苦悩を描く作者の姿に興趣を見い出していたが、本来の読み方ではあるまい。出版社の都合もあろうが、やはり作品を読む順番で謎解きの興味が失せるのはどうかと思う。 「樒/榁」は紙数の制約でもあったのか、こじんまりとした密室物。作者の作品としては、取り立てて新規性がない。本を読む時には、順番にも注意しないと。 | ||||
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