■スポンサードリンク
我らが影の声
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
我らが影の声の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
兄を事故死で失った青年がウィーンで暮らし始め・・・というお話。 第二作という事で、新進の作家が勝負作になり、成功か失敗かが掛かり、その後の人生の岐路になる場合が多いらしいので、キャロル氏も相当気になったとは察しますが、まずまずの出来だと思いました。 で、表紙裏や解説で恐ろしい結末、と書いてありましが、私の場合加齢とか病気とか多くこういう作品を読み過ぎた性か、あまり怖くなかったと告白しておきます。もっと若い頃読んだら怖かったかも・・・と後悔しております。 でも、異色のビルドウィングス・ロマンとしては割と良く出来た作品に思えました。冬の欧州の描写も実際暮らしている性か、臨場感があり楽しめました。 第一作の「死者の書」の方が面白かったですが、これも悪くないと思います。あまり怖くはなかったですが・・・。 余談ですが、評論家だった故瀬戸川さんは著者が高名な映画脚本家のシドニー・キャロルだと聞いて期待してこの人の作品を読んだら、親のレベルではなかったと書いておりましたが、どの作品だったか忘れましたが、あまり好きではないらしかったです。確か「ハスラー」の脚本等を書いて評価の高い方だったそうで(違ったらすいません)、期待が高すぎたのでしょうか。 取り合えず、及第点は出せる異色小説。機会があったら是非。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ジョナサン・キャロルの名作『死者の書』につづく第二長編。 ジョセフは、13歳の頃、三つ年上の兄ロスを感電死させた過去をもっている。不良少年のロスにいじめぬかれた挙句の発作的な行動だった。事故死として扱われたロスの死は、家族の崩壊をもたらしてしまう。長じて作家活動を始めたジョセフは、ロスら不良少年の日常を描いた『我らが影の声』で名前が売れ、過去を振り払うようにウィーンへ渡航する。ウィーンで孤独な日々を送るジョセフは、ある日、映画館でポールとインディア夫妻と出会う。不幸な出来事を忘れ、友情に恵まれた楽しい毎日を過ごすジェフ。ジェフにとって二人はなくてはならない存在になっていく。しかし、ジェフとインディアの接近が彼らの関係に影を落とすのだった ・・・ ダークファンタジーの要素がなくても、小説としてなかなかよくできた作品。登場人物の個性がきっちりと描かれていて、作品世界に入り込みやすい。(翻訳者がすばらしいということか)普通小説として読み進めていくと、突然、日常が不協和音を奏ではじめる。いきなり異世界に突き落とされるような感覚が、ジョナサン・キャロルらしさなんだろう。 ポールは、ジェフとインディアの不貞をしった後、心臓発作で突然死してしまう。親友を失くし、忸怩たる思いに苛まれるジェフ。しばらくして、ジェフとインディアの前に、マジシャンの格好をしたポールが姿を現し始めるようになる。後半からは幽霊譚のよう展開だ。だが、この作品はそう単純ではない。ジェフの心の闇をえぐっていきながら、ラストはちょっとした仕掛けが待っている。あとがきの「結末は決して誰にも明かさないでください」という大仰なものではないと思うけれど、現実そのものが崩壊してしまうような薄気味悪さはある。 真実が明かされた後の短いエピローグが、虚しさを伴って物語に深みを与えている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
キャロル作品の中で最も怖いと言われています。結末はたしかにぞっとします。 ・・・・が、そこに至るまではキャロルらしい、退屈のしない内容です。 充分読み応えのあるおもしろい本です。死者の書がおもしろかった人にはおすすめです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
Carroll2作目は彼の全作品中で最も怖い作品だ。主人公は子供の頃に誤って兄を死なせてしまうが、その事を自分だけの秘密として隠し、心の奥底に恐怖の記憶として残したまま大人になる。そして兄とその友人をモチーフに描いた小説が映画化され有名になってしまう。仕事目的で訪れたウィーンで、映画好きの魅力的なカップルと知り合い、交友を深め、心を開いていく主人公に子供の頃の罪悪の記憶が現実の悪夢の形で襲いかかる!この作品は他のCarroll作品と違って、あくまで主人公の罪の意識が生み出した心理的な恐怖なのか、現実に超常現象が起きてるのかの判定も微妙で、登場人物のキャラクターの意味つけも精神学的にも面白いです。ラストの畳み掛ける恐怖のドライブ感は凄まじい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
Carroll2作目は彼の全作品中で最も怖い作品だ。 主人公は子供の頃に誤って兄を死なせてしまうが、その事を自分だけの秘密として隠し、心の奥底に恐怖の記憶として残したまま大人になる。 そして兄とその友人をモチーフに描いた小説が映画化され有名になってしまう。 仕事目的で訪れたウィーンで、映画好きの魅力的なカップルと知り合い、交友を深め、心を開いていく主人公に子供の頃の罪悪の記憶が現実の悪夢の形で襲いかかる! この作品は他のCarroll作品と違って、あくまで主人公の罪の意識が生み出した心理的な恐怖なのか、現実に超常現象が起きてるのかの判定も微妙で、登場人物のキャラクターの意味つけも精神学的にも面白いです。 ラストの畳み掛ける恐怖のドライブ感は凄まじい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ジョーは小説家。ロスという兄がいた。ロスは、5歳の時にはすでに大変な悪童だった。15歳になるとチンピラにイメージ、チェンジした。世の弟たちが大抵そうであるように、ジョーはロスのからかいの対象、カモだった。しかしもうロスはいない。自分が殺したから。いいや!あれは事故だった!、、、、インディアとポール、かけがえのない親友。しかし別れの時は来る。おぞましい形で。全て自分の招いたことなのか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ジョーは小説家。ロスという兄がいた。ロスは、5歳の時にはすでに大変な悪童だった。15歳になるとチンピラにイメージ、チェンジした。世の弟たちが大抵そうであるように、ジョーはロスのからかいの対象、カモだった。しかしもうロスはいない。自分が殺したから。いいや!あれは事故だった!、、、、インディアとポール、かけがえのない親友。しかし別れの時は来る。おぞましい形で。全て自分の招いたことなのか? | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!