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(短編集)
未練
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未練の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 1~20 1/2ページ
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女刑事・音道貴子シリーズは、「凍える牙」「鎖」「風の墓碑銘」と長編系を読んできた。短編集はどうかと思ったが、秀逸だと思った。短編の中で様々な事件をどこまで描けるのか疑問だったが、読んでみると、よく練られたストーリーで感心した。6編の内、「聖夜まで」は悲し過ぎる話で涙が出た。【子供は親を選べない】自分も息子2人の親だが、息子達はどう思っているか。訊けないなぁ。 | ||||
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傷みなく、心地よく読めた | ||||
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音道シリーズ短編集。ミステリーはもちろん、どちらかというと人間心理に重点を置いた作品。「鎖」からの続編を短編の形で納められていたのは嬉しい。初めて乃南作品に触れたのが「鎖」で、そこで初めて音道貴子に触れてから、このシリーズを手にするように。長編も短編も面白い。 | ||||
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動きの少ないストーリーだけど、深い。刑事の仕事ぶりとその生活が感じられる作品。 | ||||
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女性作家が描く女刑事が活躍するこのシリーズは、匂いも背景も扱う素材も正義感の発露の仕方も、男性作家の描くものと違い、素直に引き込まれる。 読んでいて嘘臭さが無くて、気分が良いです、扱ってる素材は辛いものなのに。 | ||||
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アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。 | ||||
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ファンです 女でありながら凛としたところが好きです 続編を切に希望します もう長く書かれていません | ||||
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オーディブルで未練を楽しみました。 これが、乃南アサ先生の作品、初体験です。 面白い、作品です。 他の方のレビューを拝見すると、主人公の音道貴子さんのシリーズが有るようですので、今後楽しませてもらいます。 人の心の綾を丹念に描きながら、日常に潜む、人の業のようなものを、浮かび上がらせる手法は、さすが直木賞作家です。 素晴らしい。 音道貴子ファンになってしまいました。 松谷 有梨 さんの朗読も良いです。 主人公のアラフォー女性刑事の、不安・喜び・願望・倦怠・・・を見事に声にのせて表現されています。 心から、感謝します。ありがとうございます。 | ||||
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Audibleをずっと楽しんできたが、この朗読はちょっときつかった。高音の女性の声でだった。 声が理由なのかよくわからないのだが、男性が登場するところで混乱する。主人公の女性と違いがわからない。 「凍えた牙」でも女性の読み手だったが、中年の男性の部分を女性が読んでいても混乱することはなかった。 だがこちらはかなりキツイ。相性なのか?なれればなんとか聞けるかと思ったが、途中で断念してしまった。残念。 | ||||
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音道貴子、警察官としても超一流というわけでもなく、極端に正義の味方でもなく、私生活では離婚、家族との関係と、その辺りに転がっていそうな、乃南アサ先生が創作した女性刑事。 初期の作品ではアラフォーだったのですが、いつの間にか中学生の子供がいても不思議のない年というのですから、アラフォーに近づいているのでしょう。 そんな普通の女の子に、不思議と惹きこまれて、いつの間にか音道貴子ファンになっている還暦過ぎの爺さんの感想です。 面白い。 主人公のアラフォー女性刑事の、不安・喜び・願望・倦怠・・・を見事に表現されています。 そんな素晴らしい作品に松谷 有梨 さんの穏やかな声質が、爽やかさを加味しています。 ありがとうございます。 | ||||
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短編集の形式をとってます。しかし、読み終わった時、”大河ドラマだ”と感じました。 出だしの2篇の作品を読んだ時点では印象はよくありませんでした。前作の鎖に対して、時間経過がよく分からず、鎖に出てきた恋人が見えなくなってしまったので、”もしかして、前作とは独立した小品集?”などと不安に思いました。 しかし、次の”聖夜まで”で印象が大きく変わりました。”聖夜まで”はひどい作品です。警察官である母親による虐待、そして、その被害者の子供による幼児の殺害。さらには被害は広がって、自殺者まで出て… 読んでいて、気分が悪くなりました。読後感も最悪です。 それは、この作品がひどい文学作品だ、という意味ではありません。”ひどいひどい、吐き気が出そうな、地獄のような世界”に正面から向き合い、作品として世に問うた乃南さんの勇気と筆力に感動しました。 こんな世界は架空の世界に閉じ込めて、実世界を良くしなければいけない、と強く感じました。 なお、細かい事かもしれませんが、ここで恋人が出てきた事にも安心し、”山背吹く”で出てこなかったのは意図的だった、と感じました。 最後の”殺人者”で大河ドラマとしての大団円を迎えた、と感じました。人と人との関係って、家族って、死って、など深く考えさせられました。 花散る頃の殺人とは違う作品です。乃南さんの成熟を感じながら、他の作品を読むのが益々楽しみになりました。 | ||||
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音道貴子シリーズを順番に読んできたが、本書に掲載されている六篇はどれも「社会派」の匂いがする。 これまでのシリーズもその匂いがあったのだが今回の収録作には特にそれを感じる。 六篇すべて印象に残るものだったが、そのなかで選ぶとすれば前作『鎖』のその後を描いた『山背吹く』。 あの監禁事件で心身ともにボロボロになった音道貴子。 貴子が負った「傷」はどんなものだったか、それからどう立ち直っていくのかが見どころだろう。 一番考えさせられたといえるのが『聖夜まで』。 これは言葉では言い表しにくいので、とにかく読んでほしい。 人間関係や、人間の二面性など様々なことを考えさせられる。 「本を読む」というのは、ジャンルに関係なく「そこからなにを学ぶのか」が大切だと思う。 当然ミステリー小説もただ事件の犯人を探すだけではなく、そこから何かを感じ、学び、それを実践していかなければいけない。 本書はその最たるものといえるだろう。 ぜひ本書を読んで学んでほしい。 | ||||
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音道貴子という警視庁機動捜査隊の刑事を主人公にした短編集です。 『凍える牙』(直木賞受賞作)、『花散る頃の殺人』、『鎖』と続き、 映像化もされている人気シリーズ。 この作品集の中では、幼児虐待であったり、小学生による殺人事件、幼稚園での監禁事件など、 子供に関する話が多かったです。 1つ1つのテーマや内容は重いのですが、 音道貴子という主人公の正義感や正直でまっすぐでさっぱりした性格のおかげで、 読後感が重くなり過ぎずに済んでいるんじゃないかと思います。 私は作家さんによって、短編と長編好きなものが分かれがちなんですが、 乃南さんのこのシリーズに限っては、短編も長編もそれぞれ大好きです。 | ||||
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女刑事音道貴子シリーズの短編集です。 「鎖」の事件後と思われる作品などもあるので、設定としてはその前後なのでしょうか。 たいした事件もなく、むしろ音道貴子の日常に視点を当てた作品のほうがどちらかといえば多いのですが、これまでの作品を読んできたものとしては、すでに十分彼女に感情移入してしまっているので、それでも十分楽しめます。 つまり彼女というキャラクターが要するに好きなんでしょうね。 だから、出てくるだけでうれしい。そんな感じでしょうか。 特に印象に残った作品として、「聖夜までに」は、児童虐待の問題を扱った作品で、この短編集の中では、一番衝撃的な作品ではないでしょうか。正直、読んだ後の気分は良くないですが、子供をもつ親のみとしてはいろいろと考えさせられます。 古道具屋のタンスの中で、親子の死体が見つかるという事件は、犯人は、もう分かっているのに、結局、この短編集の中では、解決しないので、ややその点は中途半端な印象を受けました。 | ||||
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人物描写の細やかさ、警察機構・内部事情のリアルさにはいつも脱帽します。 特に警察世界にかんしては詳しく書けば書くほど、つまらなくなるものですが、 乃南さんの場合は逆に興味をもってページをめくってしまう・・・ことになります。 凄い手腕だと思います。 この短編集は5作品からなっています。 どの作品もよくできています。 特に「聖夜まで」は手口の残忍さ、犯人の以外さ、そして、これは特筆すべきことですが、 虐待する側の心理描写のたくみさに驚きと衝撃をあたえます。 結末はいつまでも切ない余韻をあたえるものです。 追記:島本さんから目がはなせません! | ||||
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何か事件が起きたとき、私たちは被害者や加害者だけに目を向けがちですが、当たり前のことながら、一つの事件にはたくさんの人たちが関わっています。警察官もその一人。乃南さんは、警察で働いたことがあるの?と思うくらい、リアルな刑事の日常が描かれていると思います。 普通刑事物というと、事件の解決に重きを置いた話が多い中で、解決しない事件もあり、捜査の過程での出来事に打ちのめされることあり、警察官もいろんな思いを抱えて捜査にあたっているのだなと思いました。警察官も人間、いくら捜査に感情を交えてはいけないとわかっていても、やりきれない怒りに自分がつぶれそうになるときもあるでしょう。そんな人間くさい音道貴子が描かれているのが今回の短編集です。 小説の中の女刑事というのは、腕っぷしも強く、頭脳明晰、事件をばしばし解決していく、なんてのが珍しくありませんが、彼女は決して強くない、ある意味とても普通の女性。しかし、根性だけは人一倍。腕っぷしの強い男に、無謀にかかっていくこともしないし、町中で小競り合いを見ても、「私は刑事よ!」なんてでしゃばったりしない。捜査でつらい目にあって、人を信じられず自分を見失いそうになるけれど、やっぱり自分にはこの仕事しかない、とまた刑事の日常に戻っていく。自分と同年代かな、ということもありとても親近感を感じてしまいます。 働く女性にはよくわかるでしょうが、職場というのはまだまだ男社会が多いもの。その中で生きていくには、なかなかに大変なことなのです。強さは必要だけれど、いきがって男性と同じになろうとしても駄目なのです。その点、彼女には変な気負いがない。ただひたすら、一人の刑事として自分のできることを精一杯やろうとしている。その点も好感が持てるのです。 まるで、実在する人を描いたかのような描写力。人間・音道貴子を楽しめる短編集です。彼女にあってみたい、話してみたい、と思わせられる小説です。 | ||||
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事件に関わる刑事としての彼女も好きだが、一人の人間としての彼女も好きだ。作者は音道貴子の魅力を存分に描いている。また、起きる事件の背後にあるさまざまな人たちの生きざまも、ていねいに描いている。「犯罪」は憎むべきものだ。しかし、起こした人間の心の奥をかいま見るとき、心の底から憎めなくなってしまう。音道貴子の苦悩もそこにあるのではないだろうか。やりきれない事件を扱った話もあったが、音道貴子をより身近に感じられる作品だった。これからもずっとこのシリーズが続いてほしいと思っている。 | ||||
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同じ短編でも「花降る・・・」と比べると前作の方が面白かったが、今回は「鎖」以降のシリーズ物としてはいつもどおりの音道ワールドが楽しめる作品です。音道シリーズを発行順に読んでいる人におすすめします。 | ||||
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音道貴子シリーズの短篇集。今作は、長篇『鎖』にあたる。今回の短篇集も『花散る頃の殺人』同様に、音道貴子の日常に重きが置かれている。と同時に、別れた妻へのだったり、寝たきりの妻へのだったり、警察そのものへのだったり、未解決の事件へだったり・・・と、表題作以外も含めて、それぞれに何らかの形で未練を抱いている。短篇ゆえに、劇的な展開であるとかはないのだが、雰囲気の統一感などはしっかりとしている。 | ||||
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こんな女いるわけないじゃん、という女性がでてくる小説は意外なほど多いものだ。この作品の主人公、音道貴子は、同世代の私にとって、仕事に対する気持ちや、生活のあり方に強く共感をおぼえることができる大切なヒロインだ。今回も、暗くやりきれない事件は多いし、音道もへこたれそうになるときもある。でもそんな彼女をがんばれと素直に応援したくなるし、また音道のがんばりも読み手に伝わってきて、読み終わって心地よかった。 | ||||
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