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PLAY プレイ
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PLAY プレイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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山口氏の非ミステリー路線作を集めたミステリーズとマニアックの番外編ともいうべき作品。 ゲームをモチーフにして、バッドエンディグ系の家族の崩壊を描いた作品が並ぶ。 ミステリーズとマニアックと比べるとテーマがはっきりしている分、いい意味でマニアックさがなくなり、普通に読んで普通に面白い奇妙な物語になっていて、山口氏の非ミステリー系短編集としては入門編にもぴったりな窓口の広い作品集になっている。 | ||||
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いずれも「遊び」をモチーフにしたミステリー・ホラー短編集。 ですが、あまりホラー色は濃くありません。1話目の「ぬいのファミリー」ぐらいかな、ホラーっぽいのは。それでも、主人公の狂気といったものはあまり伝わってきませんが。 「蛇と梯子」は展開が読めなくて面白かったです。インドって奥深い。 「黄昏時に鬼たちは」は変化球ミステリーです。個人的には一番好きな物語で、さすが、という感じです。プロットは短編には勿体ないですが、でも長編には難しいですね。 | ||||
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2004年に朝日新聞出版から出た単行本の文庫化。2008年のノベルス版もある。 「ぬいのファミリー」(ぬいぐるみ)、「蛇と梯子」(ボード・ゲーム)、「黄昏時に鬼たちは」(隠れ鬼)、「ゲームの終わり/始まり」(ヴィデオ・ゲーム)の4篇が収められている。いずれも遊びをテーマとしており、()内に示した遊び/ゲームを中心にして、ストーリーが展開していく。 だいたい嫌な話なのだが、例外的に「黄昏時に鬼たちは」は爽快な物語であった。いや、これにもぞっとさせられたけど。 アイデアが奇抜で楽しめる短編集だと思う。 | ||||
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『マニアックス』、『ミステリーズ』のシリーズともいえる、テーマ別短編集といえるでしょう。私としては残念ながら、ミステリの可能性を探った『ミステリーズ』寄りではなく、ホラーと言っていい『マニアックス』のバリエーションです。ほとんど倉阪鬼一郎が書いたかと思わせるダークさ!ホラーといってもミステリのエッセンスや構成トリックはピリッとした山椒のように効いているので、そのあたりの仕掛けも楽しめます。 | ||||
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タイトルの通り「遊び」に潜む落とし穴にはまってしまった人々を描く、ミステリー短編集です。この落とし穴は通常にあらず、異界と直結する怖さがあり、ホラー風味でもあります。テーマは現代的で、今風な言葉が無理なく取り入れられていて、好感が持てます。その一方で、阿刀田高ばりのブラックな味付けで、独特な味わいを出しています。どれも良いですが、中でも「蛇と梯子」が秀逸でした。何気なく手にしましたが、意外に面白かったのでちょっと得した気分です。 | ||||
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遊びをテーマにしたミステリー短編が四つ。ブラックユーモアのスパイスが利いた「奇妙な味」系の作品と言ったらいいだろうか。 遊びの虜になってそこから抜け出せなくなってしまった登場人物たち。妙な方向へと進んでいく話の展開。 ロアルド・ダールの短編に似たスリリングな話の妙味があって、面白かった。 「ぬいのファミリー」……ぬいぐるみをモチーフに、ある人物の奇妙な習癖が徐々に姿を現してくる。狂気の素顔が剥き出しになっていく過程に、ぞくりとさせられた。 「蛇と梯子」……仕事の都合でインドで暮らすことになった家族に、災厄が降りかかる話。作中で繰り広げられるボードゲームの成り行きがスリリングで、どうなるどうなる?と、わくわくさせられた。集中、一番面白かった作品がこれ。 「黄昏時に鬼たちは」……ネットで知り合った引きこもりの人物たちが、隠れ鬼の遊びをしている最中に起きた殺人事件。犯人はだれか? あっ と騙される驚きと、げっ!というブラックな怖さ。 「ゲームの終わり/始まり」……テレビゲーム・オタクの中学生が、リアル感満点のゲームで、家族への鬱憤を晴らそうとする話。現実と虚構がない交ぜになり、どっちがどっちだか分からなくなってくるサスペンスの味わい。 ゲーム(遊び)にハマった登場人物を通して、現代社会に生きる個人の疎外感があぶり出されていく感触もある。 趣向の利いたホラー風味のミステリー作品集として、予想以上に楽しむことができた一冊。 | ||||
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