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殺す者と殺される者殺す者と殺される者殺す者と殺される者殺す者と殺される者殺す者と殺される者殺す者と殺される者殺す者と殺される者殺す者と殺される者殺す者と殺される者
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殺す者と殺される者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。 | ||||
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永年ミステリを読み続けている自分にとって、この数年間の一番の収穫と言えば、本作品の著者、ヘレン・マクロイの存在を知り、その著作に接することができたことでしょう。 著作リストを見ると、1938年のデビュー後、1993年に逝去するまで、1940年代から70年代を中心に活躍。 50年代には、アメリカ探偵作家クラブの会長を務めています。 にもかかわらず、私のアンテナには引っ掛からず、全くその存在を知りませんでした。 しかし、21世紀に入り、半世紀に亘り絶版となり、「幻の傑作」とされてきた「幽霊の2/3」が復刊したとの情報を得て、読了。 アガサ・クリスティに匹敵するミステリの女王がいたことを、認識しました。 1957年発表の本作品も「幽霊──」と同様、永らく絶版が続き、「幻の傑作」とされてきた作品。 叔父の莫大な遺産を相続し、母の故郷に戻った主人公の周辺で起こる奇妙な事件をサスペンスフルに描いた佳作となっています。 しかし、「幻の」と形容されるだけあって、本作品に影響を受けたであろう、後続の作家たちにより、類似の作品が書かれており、こちらが元祖なのに、既視感を覚えてしまうのが、いささか残念なところです。 しかし、一筋縄ではいかない巧妙な伏線の数々には、ミステリ作家としての確かな腕前を感じさせられます。 また、読み終えると、その題名に込められた深い意味合いに、傑作らしい重みを感じ取れるのではないでしょうか。 2015年も、新発見したアメリカのミステリの女王が遺した、未読の傑作を少しずつ読んで行こうと思います。 | ||||
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現代においては本作のプロットの斬新さは既に失われてしまったが、心理サスペンスとしての価値は些かも減じていないばかりか、昨今の安易なサイコ物と比較すれば、その筆致の繊細さと結末に至っての鬼気迫る恐怖の醸成はレベルが違うばかりか、鋭い普遍性をいまだ保っている。 心理サスペンスの書き手としてのマクロイの筆力の豊かさを堪能出来る佳作。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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この小説はミステリーではなくサスペンスですね。勘の良い、サスペンス物を読みなれている読者なら、 早々に真相に気づくかもしれません。が、この小説が素晴らしいのは、真相が明らかにされて以降の展開です。実際に、大きなネタバレは中盤辺りで起こります。むしろこの話はそれからが本番と言ってもいいくらいです。じゃあその後どうなるのかというと・・・それは読んでのお楽しみですね。 マクロイとにかく文章が上手い。人物描写が上手い。風景描写が上手い。今となっては使い古されたコンテンツでも、作者の力量次第で数十年経っても面白く読めるという好例です。 | ||||
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Helen McCloyの『The Slayer and the Slain』(1957年)。 1959年に中田耕治訳で出ていたが、長く幻となっていた作品だ。 本書は2009年に出た待望の新訳。 どちらかというとサスペンスに分類されるべき一冊で、マクロイ作品としてはちょっと毛色の変わった印象だ。しかし、大仕掛けなトリックがあり、すっかり引っかけられてしまった。上手くレッド・ヘリングが散らしてあり、読者の予想の先を行く結末となっている。 それにしても、当時としては、かなり斬新な内容だったのではないか。 | ||||
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Helen McCloyの『The Slayer and the Slain』(1957年)。 1959年に中田耕治訳で出ていたが、長く幻となっていた作品だ。 本書は2009年に出た待望の新訳。 どちらかというとサスペンスに分類されるべき一冊で、マクロイ作品としてはちょっと毛色の変わった印象だ。しかし、大仕掛けなトリックがあり、すっかり引っかけられてしまった。上手くレッド・ヘリングが散らしてあり、読者の予想の先を行く結末となっている。 それにしても、当時としては、かなり斬新な内容だったのではないか。 | ||||
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’57年に書かれ、’59年の最初の邦訳版が中古市場で稀書として高値でやりとりされているヘレン・マクロイの名作が、’09年、創元推理文庫創刊50周年を記念して、読者のリクエスト第3位だったことから待望の新訳版で復刊された。(ちなみに第1位は同じマクロイ女史の『幽霊の2/3』) おじの遺産を相続して、マサチューセッツの大学の職を辞して、ワシントン近郊の亡き母の故郷に引っ越した、心理学者の‘わたし’ことハリー・ディーン。移住前に転倒して頭を強打して、記憶を20分間失ったと思われる‘わたし’には違和感が生じる。そしてかつての想い人が今は人妻となってしまったことを聞きショックを受け、移住したクリアウォーターの‘わたし’の身辺で、謎の徘徊者、差出人不明の手紙、消えた運転免許証と、小さな異変が次々に起こり、やがて惨劇が・・・。 ネタバレになるので詳しくは書けないが、そこには思いもよらぬ‘わたし’の記憶の悲劇があった。 作品が書かれた年代から思えば、時代を先取りしたような「記憶」がテーマのサスペンスフルで切ない心理スリラーだが、マクロイは現実と妄想の境界線を行く物語世界を見事に構築し、記憶こそが人間の生涯を形成しているという鋭利な洞察を行っている。 本書は、一人称による“独白系”だから成立する記憶心理ミステリーであり、読み終わってからもう一度‘わたし’のこのモノローグを再読したくなる逸品である。 | ||||
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’57年に書かれ、’59年の最初の邦訳版が中古市場で稀書として高値でやりとりされているヘレン・マクロイの名作が、’09年、創元推理文庫創刊50周年を記念して、読者のリクエスト第3位だったことから待望の新訳版で復刊された。(ちなみに第1位は同じマクロイ女史の『幽霊の2/3』) おじの遺産を相続して、マサチューセッツの大学の職を辞して、ワシントン近郊の亡き母の故郷に引っ越した、心理学者の‘わたし’ことハリー・ディーン。移住前に転倒して頭を強打して、記憶を20分間失ったと思われる‘わたし’には違和感が生じる。そしてかつての想い人が今は人妻となってしまったことを聞きショックを受け、移住したクリアウォーターの‘わたし’の身辺で、謎の徘徊者、差出人不明の手紙、消えた運転免許証と、小さな異変が次々に起こり、やがて惨劇が・・・。 ネタバレになるので詳しくは書けないが、そこには思いもよらぬ‘わたし’の記憶の悲劇があった。 作品が書かれた年代から思えば、時代を先取りしたような「記憶」がテーマのサスペンスフルで切ない心理スリラーだが、マクロイは現実と妄想の境界線を行く物語世界を見事に構築し、記憶こそが人間の生涯を形成しているという鋭利な洞察を行っている。 本書は、一人称による“独白系”だから成立する記憶心理ミステリーであり、読み終わってからもう一度‘わたし’のこのモノローグを再読したくなる逸品である。 | ||||
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冒頭の〈図書館は自伝をフィクションとして分類すべきだ〉という 書き出しで、堂々と“信用できない語り手”宣言をしている作者 のフェアな姿勢がまずグッド。 それに加え、主人公の身辺で続発する異変――消えた運転免許証、差出人不明の 手紙、謎の徘徊者――から、勘のいい読者なら、本作の真相の見当をつけることは、 さほど難しくないと思います(とはいえ、現在ではパターンに堕したその真相に作者 なりのアレンジを施し、ツイストを効かせているところはさすがです)。 後半の××を下敷きにしたプロットは、サスペンスの盛り上がりとともに、疎外 された主人公の喪失感を掻き立てるエモーショナルな筆致に惹きつけられます。 結末を予定調和と見る向きもあるのかもしれませんが、『殺す者と殺される者』と いう題名にきっちり落とし前をつける幕引きは、やはり巧いといわざるをえません。 | ||||
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冒頭の〈図書館は自伝をフィクションとして分類すべきだ〉という 書き出しで、堂々と“信用できない語り手”宣言をしている作者 のフェアな姿勢がまずグッド。 それに加え、主人公の身辺で続発する異変――消えた運転免許証、差出人不明の 手紙、謎の徘徊者――から、勘のいい読者なら、本作の真相の見当をつけることは、 さほど難しくないと思います(とはいえ、現在ではパターンに堕したその真相に作者 なりのアレンジを施し、ツイストを効かせているところはさすがです)。 後半の ×× を下敷きにしたプロットは、サスペンスの盛り上がりとともに、疎外 された主人公の喪失感を掻き立てるエモーショナルな筆致に惹きつけられます。 結末を予定調和と見る向きもあるのかもしれませんが、『殺す者と殺される者』と いう題名にきっちり落とし前をつける幕引きは、やはり巧いといわざるをえません。 | ||||
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心理派推理小説の巧みな書き手として玄人ファンの人気が高い米国女流ミステリー作家マクロイ女史の「幻の名作」の日本での半世紀振りの新訳刊行待望の第2弾です。本書もまた名のみ高く生きている内に読むのはとても不可能に思えた作品でしたが、多くのミステリー・ファンの長年に渡る執念が実って再び紹介された事を心から喜びたいと思います。 小さな大学の心理学講師ハリー・ディーンはある朝氷に足を滑らせて転び20分程の記憶を失う。彼はおじの遺産を相続し事故からの回復を期に職を辞めて故郷の町クリアウォーターへ移住する。嘗て真剣に想いを寄せた最愛の女性シーリアが人妻となった事を知り悲しみに沈むハリーの身の回りでやがて数々の異変が起こり始める。 本書は既に読み終えた方ならすぐに気づくと思われるあまりにも有名な怪奇小説の古典名作を下敷きにして書かれた物だと思います。作品名は書けませんが改めて考えると本書との題名の相似で明白だったと気づきました。著者は得意の心理学を応用し過去の名作物語に新たに複雑なひねりを加えています。ハリーが覚える違和感の正体が遂に明らかになる場面にはおぞましい戦慄を禁じ得ず、周到な計算の基に張り巡らされた巧妙な伏線に著者の実力を思い知らされるでしょう。しかし、この驚愕の真相をクライマックスに持って来る事も出来たのに著者があえて物語の2/3の時点で明かしたのは本書の眼目が謎解きパズルにはなく、怪奇幻想小説に描かれるモンスター的な存在に翻弄され苦悩する真面目で一途な男の哀切な悲劇を描く事にあった為ではないかと私は思います。小説を読み慣れた方ならば終盤の展開は完全に予想出来ると思いますが、それは本書の価値を些かも損ねる物ではなく、逆に男がずるく立ち回らず幸せに背を向けて選んだ険しい道に誰もが共感と感動を覚える事でしょう。本書は暗く地味ながらも誠に渋い味わいの物語ですのでぜひ一読をお奨め致します。 | ||||
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心理派推理小説の巧みな書き手として玄人ファンの人気が高い米国女流ミステリー作家マクロイ女史の「幻の名作」の日本での半世紀振りの新訳刊行待望の第2弾です。本書もまた名のみ高く生きている内に読むのはとても不可能に思えた作品でしたが、多くのミステリー・ファンの長年に渡る執念が実って再び紹介された事を心から喜びたいと思います。 小さな大学の心理学講師ハリー・ディーンはある朝氷に足を滑らせて転び20分程の記憶を失う。彼はおじの遺産を相続し事故からの回復を期に職を辞めて故郷の町クリアウォーターへ移住する。嘗て真剣に想いを寄せた最愛の女性シーリアが人妻となった事を知り悲しみに沈むハリーの身の回りでやがて数々の異変が起こり始める。 本書は既に読み終えた方ならすぐに気づくと思われるあまりにも有名な怪奇小説の古典名作を下敷きにして書かれた物だと思います。作品名は書けませんが改めて考えると本書との題名の相似で明白だったと気づきました。著者は得意の心理学を応用し過去の名作物語に新たに複雑なひねりを加えています。ハリーが覚える違和感の正体が遂に明らかになる場面にはおぞましい戦慄を禁じ得ず、周到な計算の基に張り巡らされた巧妙な伏線に著者の実力を思い知らされるでしょう。しかし、この驚愕の真相をクライマックスに持って来る事も出来たのに著者があえて物語の2/3の時点で明かしたのは本書の眼目が謎解きパズルにはなく、怪奇幻想小説に描かれるモンスター的な存在に翻弄され苦悩する真面目で一途な男の哀切な悲劇を描く事にあった為ではないかと私は思います。小説を読み慣れた方ならば終盤の展開は完全に予想出来ると思いますが、それは本書の価値を些かも損ねる物ではなく、逆に男がずるく立ち回らず幸せに背を向けて選んだ険しい道に誰もが共感と感動を覚える事でしょう。本書は暗く地味ながらも誠に渋い味わいの物語ですのでぜひ一読をお奨め致します。 | ||||
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主人公ヘンリー(ハリー)・ディーンが、叔父の遺産を相続。大きな衝撃を受け、外に飛び出して、氷に足をとられて転倒して以来、奇妙で不可解な出来事が、彼の身の周りで起きるようになる。他人と自分の記憶が食い違っていたり、自分の身辺を徘徊者がうろついているといった出来事が。そんな中で、彼が快く思っていなかった人物が銃で撃たれて死ぬ事件が起きる・・・・・・。 という序盤から中盤にかけての話は、まずまずスリリングではあるけれど、それほど、そそられる話ではありませんでした。それが俄然面白くなって、本作品が輝き出したのを感じたのが終盤の198頁、第11章以降の展開でしたね。それまで主人公が抱いていた不穏な気配、微妙な齟齬をきたしていた出来事の真相が明らかになってから以降の展開に、読み手を恐怖の領域に誘い、ぞっとさせる作者ヘレン・マクロイの真骨頂を見た気がしました。主人公の“わたし”ことハリーが味わう恐怖に、ほんと、ぞくぞくさせられましたね。 このサスペンスの中核を担う、というか、そこから一気に恐怖の深淵へと読み手を引っ張っていくその始まりとなる第11章を読んでいて、ひとつの絵がぱっと浮かんで、脳内スクリーンに映し出されました。だまし絵で有名な画家エッシャーが描いた、「描く手」というタイトルの絵。あの絵を具現化したみたいな文章であり、展開であるなあと、ぱっと思ったんだけれど。 1957年の作品でありながら、メイン・トリックのネタはその当時より二、三十年先を行っていると思えるものであり、何より、ことの真相を明かしてから以降の話の展開に、非常な妙味を覚えました。さすが、『暗い鏡の中に (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)』『幽霊の2/3 (創元推理文庫)』といったサスペンス色豊かなミステリを書いた作家だけあって、上手いもんです。 訳文に関しては、新訳というにも関わらず、所々、現代的とは思えない会話文や、日本語としてこなれていない言い回しがあって、ちょっと気になりました。でも、作品の価値を損ねるようなものではなく、マクロイの、ぞくぞくさせられるサスペンスの醍醐味を堪能させてもらいました。復刊に感謝です! | ||||
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主人公ヘンリー(ハリー)・ディーンが、叔父の遺産を相続。大きな衝撃を受け、外に飛び出して、氷に足をとられて転倒して以来、奇妙で不可解な出来事が、彼の身の周りで起きるようになる。他人と自分の記憶が食い違っていたり、自分の身辺を徘徊者がうろついているといった出来事が。そんな中で、彼が快く思っていなかった人物が銃で撃たれて死ぬ事件が起きる・・・・・・。 という序盤から中盤にかけての話は、まずまずスリリングではあるけれど、それほど、そそられる話ではありませんでした。それが俄然面白くなって、本作品が輝き出したのを感じたのが終盤の198頁、第11章以降の展開でしたね。それまで主人公が抱いていた不穏な気配、微妙な齟齬をきたしていた出来事の真相が明らかになってから以降の展開に、読み手を恐怖の領域に誘い、ぞっとさせる作者ヘレン・マクロイの真骨頂を見た気がしました。主人公の“わたし”ことハリーが味わう恐怖に、ほんと、ぞくぞくさせられましたね。 このサスペンスの中核を担う、というか、そこから一気に恐怖の深淵へと読み手を引っ張っていくその始まりとなる第11章を読んでいて、ひとつの絵がぱっと浮かんで、脳内スクリーンに映し出されました。だまし絵で有名な画家エッシャーが描いた、「描く手」というタイトルの絵。あの絵を具現化したみたいな文章であり、展開であるなあと、ぱっと思ったんだけれど。 1957年の作品でありながら、メイン・トリックのネタはその当時より二、三十年先を行っていると思えるものであり、何より、ことの真相を明かしてから以降の話の展開に、非常な妙味を覚えました。さすが、『 暗い鏡の中に (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) 』『 幽霊の2/3 (創元推理文庫) 』といったサスペンス色豊かなミステリを書いた作家だけあって、上手いもんです。 訳文に関しては、新訳というにも関わらず、所々、現代的とは思えない会話文や、日本語としてこなれていない言い回しがあって、ちょっと気になりました。でも、作品の価値を損ねるようなものではなく、マクロイの、ぞくぞくさせられるサスペンスの醍醐味を堪能させてもらいました。復刊に感謝です! | ||||
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ミステリの古典で、かつ個人的に偏愛する「叙述トリック」の最後の入手難作品として、「幽霊の2/3」とともに、2001年から復刊ドットコムでリクエストを開始以来、約10年越しの念願がかなった。 この間、読むことかなわずに生涯を終えた方もいらっしゃることだろう。かくも時間がかかったことに憤りを感じつつも、感謝の気持ちで一杯である。 アンフェアぎりぎり以上のところまで踏み込みながら、練達の技術と筆力でまとめあげた逸品であるといえよう。(新訳とはいえ、若干意味不明の固有名詞が散見されたのは残念だが) とにかく、何の先入観もなく、読み進めていっていただきたい。 | ||||
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