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生者と死者〜酩探偵ヨギ ガンジーの透視術



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【この小説が収録されている参考書籍】
生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術 (新潮文庫)

生者と死者〜酩探偵ヨギ ガンジーの透視術の評価: 3.85/5点 レビュー 41件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.85pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全29件 21~29 2/2ページ
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No.9:
(5pt)

究極のトリック本

よくぞこんな作品を作った作者に敬意を表する。どなたでも、読んで損はないと思う。
生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術 (新潮文庫)より
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No.8:
(5pt)

作者の死を悼む

マジシャンでもある、泡坂妻夫の代表作にはなり得ない、だけど、泡坂氏しか書けない、突拍子もないトリックで作られた楽しめる短編小説である。この作者の作品は全て読んでいるが。ギンジーシリーズはお気に入りだった。もう、この手の作品が読めなったのが、とても残念です。
生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術 (新潮文庫)より
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No.7:
(5pt)

作者のアイディアと努力に感服!

以前、謎解き部分が袋とじになっている推理小説があったかと思います。しかし、この小説は、袋とじのまま読んで短編小説。袋とじを開けると別の長編小説という、まさに宣伝通りの驚愕の書でありました。正直短編小説の方は、私と波長の合わない芥川賞作品のような感じでしたけど、長編の方は、とても面白かった。
 難を言えば、宣伝通り短編小説が消えてしまうこと。私は、袋とじを開ける前に、再現できるようにページに印をつけて開封いたしましたが、これが元通りになると面白いですよね。(ありえないけど)
 とはいえ、電子ブックに対抗する紙ならではの工夫であり、作者のご苦労に☆五つ!って感じです。
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No.6:
(5pt)

読書ファンなら一読!

ラジオで復刻版として紹介されて初めてこの本と作者を知りました。
はじめに「袋とじ」のまま「短編小説」として読み終える。(ひとつの物語〜または本編への布石:タイトルは「消える短編小説」)
次に「袋とじ」を全て切り離して、もう一度最初から、次は「長編小説」として読む。(タイトル「生者と死者」〜短編からの展開)という世にもトリッキーな『本』です。

正直なところ、全編を通じて作品そのもの(物語の中身)としては「まあまあ」という感じですが、はじめに短編で読んだ時のもやもやした感じが、本編になってひっくり返ったり、不思議とつながってくる感覚は「よくぞ、こんな仕掛けを思いついたものだ」と感心するばかりでした。

短編が消えて、長編が生まれるという転換にも驚きますが、短編の時には「男女の性別」がややあいまいであった登場人物が、
本編になって逆転したりと、そうした転換にも工夫がされており、とにかく思いも寄らない仕掛けと展開は、読書を趣味とする者
として、読んでおいて正解だと思いました。

ちなみにボクは、袋とじのままの「本」も持っていたくて、同じ本を2冊購入してしまいました。(笑)
短編だった体裁を確認するために付箋を貼っておくという手も考えましたが、本の形にこだわって2冊買ってしまいました。
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No.5:
(5pt)

巨匠の最高の技巧

待望の復刊。
とにかく人を驚かせようというマジシャンとしての茶目っ気あふれる才気と、紋章上絵師としての伝統を重んじるスタイリッシュさが幸福に合致した、名作揃いの泡坂作品中でも同じヨギ・ガンジー・シリーズの『しあわせの書』と双璧を成す超絶的技巧作品。

未読の方には有無を言わさずお勧めする。そして読後驚嘆したあとは亜愛一郎シリーズに代表されるチェスタトンに比すべき奇想天外な本格ミステリの傑作群や繊細で情緒あふれる恋愛小説や時代物の名品を是非。その全てに遊びの精神に満ちた愉悦が待ち受けているから。
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No.4:
(5pt)

著者らしい前代未聞の仕掛けの作品

著者のこの遊び心には、敬意を表する。
製本されたものをネタに使用するというのは、古くは都筑道夫「猫の舌〜」や「誘拐作戦」などがあった。
しかし、未裁断で短編、裁断すると長編というネタにはビックリした。
著者しかできないし、やろうとしなかったものである。

ただし、それが成功しているかというと、若干の疑問がある。
長編と短編の間の完成度に、著しい違いがあるからだ。
それは無理からぬことではある。
短編で示されていた言葉の意味が、長編になると反転する、ということまで含めて、本作のネタの仕込みには、並々ならぬ苦労があったはずである。
それを考えたら、少々の完成度が犠牲になっても、とは思わないこともない。

しかし、そこは泡坂マジックである。
そのあたりを軽くクリアしてみせる手練手管があったと思うが、いかがだろう。
本作執筆の頃の著者の健康状態は、まだまだ大丈夫だったと思う。
すると、時間的な制約があったのかもしれない。

本作もまた、「しあわせの書」と同様に、ハードカバー化が難しい。
いずれ著者の全集が編纂されるとき、どう処理されるのか、ひそかに楽しみにしている。
実に意地の悪い楽しみではあるのだが。
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No.3:
(5pt)

消えた短編小説の復活

 本そのものに工夫を凝らした、本事態がトリックと言えるものですね。ですが、その本のしかけだけがすごいというわけではありません。内容も面白い小説です。最近の再発行の流れを見ると、多分復刊されると思いますけど、今現在はちょっと高く売られていますね。そこは辛抱するしかないかも・・・
 私のように1冊しか持っていなくて、短編小説を消失させてしまった人にご提案を・・・
文庫本は16枚折りで製本しますから、袋とじも16枚です。従って16p、32p、48p、64pと付箋をつけていけばそのページが消えたページです。
 短編と長編をどの様に融合させているのか考えながら読むとまたさらなる面白さがあります。
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No.2:
(5pt)

空前絶後の仕掛け本

袋とじの状態で短編小説を読んだ後、各ページを切り開くと、長編ミステリが現れ、
それまでの短編小説は長編ミステリの中に埋もれて消えてしまうという超絶技巧
の仕掛けが施された本作。
執筆の際には、並大抵でない苦労があったと思いますが、それをことさらに
言い立てない、作者の職人としての矜持や心意気にただただ頭が下ります。
さて、本作では、短編と長編、二つの物語が楽しめるのですが、
それらのクロスオーバーのさせ方が読みどころとなっています。
登場人物の属性や役割を巧みに組み替えていく
遊ぶ心あふれる作者のテクニックには脱帽です。
あと、謎の超能力者が行った予言を、複数の意味
に解釈可能な暗号に仕立てている点も素晴らしい。
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No.1:
(5pt)

二冊買うのをお薦めしたいです

前作「しあわせの書」で赤字と言えるほど執筆が困難だったためか、今回は読者に二冊買わせようとする手段に出たのかも。
と、思ってしまうほどによくできています。ネタバレになるため詳しくは書きませんが。
自分は二冊買って比較しながら読み、その手法を楽しみましたが、他の方も同じ方法での読書をお薦めしたくなるような一冊です。
生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術 (新潮文庫)より
4101445060

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