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叫びと祈り
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叫びと祈りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.37pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
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’10年、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門で第2位、「このミステリーがすごい!」国内編で第3位にランクインした、注目の大型新人・梓崎優(しざきゆう)のデビュー作。伊坂幸太郎の名作『アヒルと鴨のコインロッカー』(’03年11月)を第1弾として始まった、東京創元社の“次世代を担う新鋭たちのレーベル”≪ミステリ・フロンティア≫の第60弾。’08年「第5回ミステリーズ!新人賞」を、全選考委員絶賛のもと受賞した「砂漠を走る船の道」を第1話に据え、短編5作からなる連作本格ミステリー。海外動向を分析紹介する雑誌社の若手社員で、外語大出の7ヶ国語を操る斉木は取材のために訪れた世界各地でさまざまな事件や出来事に巻き込まれる。「砂漠を走る船の道」(<ミステリーズ!>vol.31):サハラ砂漠の塩の道をゆくキャラバン隊が帰路砂嵐に襲われ、続いて起こる謎めいた連続殺人。「白い巨人」(書き下ろし):中部スペインで、数百年前に風車の中で消えた兵士と、1年前に同様の状態で消えた友人の恋人の謎。「凍れるルーシー」(<ミステリーズ!>vol.37):腐敗しないままの聖人の遺骸を祀っている南ロシアの女子修道院の遺体をめぐる事件。「叫び」(書き下ろし):南米アマゾンの密林の奥地。疫病が流行し滅びに瀕している少数民族の村で起こった惨劇。「祈り」(書き下ろし):・・・そして、旅路の果てに斉木を待っていた運命。本書は、「白い巨人」の真相のあっけなさや、賛否の分かれる最終話完結編「祈り」を差し引いても、“叙述ミステリー”、“時間差の錯覚”などの手法を取り入れ、かつその土地ならではのシチュエーションや価値観が犯行の動機や謎と密接に関った本格パズラーを構築しているところに新鮮な読みどころと意義がある。 | ||||
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’10年、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門で第2位、「このミステリーがすごい!」国内編で第3位にランクインした、注目の大型新人・梓崎優(しざきゆう)のデビュー作。伊坂幸太郎の名作『アヒルと鴨のコインロッカー』(’03年11月)を第1弾として始まった、東京創元社の“次世代を担う新鋭たちのレーベル”≪ミステリ・フロンティア≫の第60弾。 ’08年「第5回ミステリーズ!新人賞」を、全選考委員絶賛のもと受賞した「砂漠を走る船の道」を第1話に据え、短編5作からなる連作本格ミステリー。 海外動向を分析紹介する雑誌社の若手社員で、外語大出の7ヶ国語を操る斉木は取材のために訪れた世界各地でさまざまな事件や出来事に巻き込まれる。 「砂漠を走る船の道」(<ミステリーズ!>vol.31):サハラ砂漠の塩の道をゆくキャラバン隊が帰路砂嵐に襲われ、続いて起こる謎めいた連続殺人。 「白い巨人」(書き下ろし):中部スペインで、数百年前に風車の中で消えた兵士と、1年前に同様の状態で消えた友人の恋人の謎。 「凍れるルーシー」(<ミステリーズ!>vol.37):腐敗しないままの聖人の遺骸を祀っている南ロシアの女子修道院の遺体をめぐる事件。 「叫び」(書き下ろし):南米アマゾンの密林の奥地。疫病が流行し滅びに瀕している少数民族の村で起こった惨劇。 「祈り」(書き下ろし):・・・そして、旅路の果てに斉木を待っていた運命。 本書は、「白い巨人」の真相のあっけなさや、賛否の分かれる最終話完結編「祈り」を差し引いても、“叙述ミステリー”、“時間差の錯覚”などの手法を取り入れ、かつその土地ならではのシチュエーションや価値観が犯行の動機や謎と密接に関った本格パズラーを構築しているところに新鮮な読みどころと意義がある。 | ||||
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年末のさまざまな総括で注目が集まっているのでまとめちゃいます。このミステリーがすごい!……3位ミステリーが読みたい! 新人賞受賞、サプライズ部門第2位、本格部門3位本格ミステリベスト10 第2位 (上記すべて2011年度版)週刊文春の2010ミステリーベスト10で第2位さらにはアマゾンのBest Books of2010のトップ11中、1位です。こういった外的評価はたくさんの人がその作品を読むきっかけともなるので非常に重宝しますね。単に順位づけを行う以上に、その作品の性格というか、方向性も読み取る材料になります。まあそれはさておき。ある程度本格慣れしている方であれば、この作者の○○の技術が半端でなく上手いことがわかると思います。ええ、自分ももちろん警戒しながら読み進めましたよ。でもやられた。推理力が足らんだけかもしれませんが。どうにも偏見に満ちた(そして実際間違っている)言い回しになってしまいますが、率直な感想であることにも違いないのであえていいます。新人離れしています。文章力が。正直ここのレビューの文字数では言いたいことも言い切れないでしょう。あらゆる意味で「上手い」作家さんであることは間違いないです。その意味では例えば伊坂幸太郎に近いかもしれない。梓崎優はより本格ファンとの距離感が近い、といったところでしょうか。 | ||||
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旅日記のような連作短編集です。 まず驚いたのが砂漠を舞台にした1話目。 何もない砂漠で事件が起こり、その謎が解けた時、 自然に「なるほど!」と声が出たほどです。 そして世界各地で遭遇する事件の数々に、 毎回驚きそして切なくなりました。 特に最後のお話はつらかったです。 でも決して救いがない訳ではないところに、 作者の人柄が表れていると思いました。 本作は一つ一つ完成されたお話ではあるのですが、 最後まで読んでこそ、味わいが深いと言えます。 また一人、次回作が待ち遠しい作家さんと出会えて、 本当に嬉しいです。 たくさんの方に読んでいただきたいです。 | ||||
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旅日記のような連作短編集です。 まず驚いたのが砂漠を舞台にした1話目。 何もない砂漠で事件が起こり、その謎が解けた時、 自然に「なるほど!」と声が出たほどです。 そして世界各地で遭遇する事件の数々に、 毎回驚きそして切なくなりました。 特に最後のお話はつらかったです。 でも決して救いがない訳ではないところに、 作者の人柄が表れていると思いました。 本作は一つ一つ完成されたお話ではあるのですが、 最後まで読んでこそ、味わいが深いと言えます。 また一人、次回作が待ち遠しい作家さんと出会えて、 本当に嬉しいです。 たくさんの方に読んでいただきたいです。 | ||||
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本書は、デビュー作『砂漠を走る船の道』で、 ミステリーズ!新人賞を受賞した著者によるミステリー短編集。 灼熱の砂漠、風車の回るスペインの平野、酷寒のロシアなど 世界各地を旅する主人公が行く先々で事件に遭遇します。 このように言うと、ありがちなロード・ノベル形式のミステリー …と思われるかもしれませんが、本作はそれに終始しません。 トリックや動機は、ミステリーの固定観念を覆す清新なものばかりですし 詩情豊かな情景描写と、繊細な心情描写があいまって、 読者を遥か彼方の地へ誘います。 しかも、各話とも全く異なる味わいがあり、 飽きることなく全編読み通すことができました。 個人的には、各話とも印象深いのですが とりわけ、エボラが発生したアマゾンの集落を舞台にした『叫び』は、 全く想像できない展開だったうえ、物悲しい情景がいつまでも心に残りました。 最注目の新鋭による鮮やかなデビュー作 ミステリーファンはもちろん、すべての読書好きにオススメしたい― そして、好きになってもらいたい作品です。 | ||||
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本書は、デビュー作『砂漠を走る船の道』で、 ミステリーズ!新人賞を受賞した著者によるミステリー短編集。 灼熱の砂漠、風車の回るスペインの平野、酷寒のロシアなど 世界各地を旅する主人公が行く先々で事件に遭遇します。 このように言うと、ありがちなロード・ノベル形式のミステリー …と思われるかもしれませんが、本作はそれに終始しません。 トリックや動機は、ミステリーの固定観念を覆す清新なものばかりですし 詩情豊かな情景描写と、繊細な心情描写があいまって、 読者を遥か彼方の地へ誘います。 しかも、各話とも全く異なる味わいがあり、 飽きることなく全編読み通すことができました。 個人的には、各話とも印象深いのですが とりわけ、エボラが発生したアマゾンの集落を舞台にした『叫び』は、 全く想像できない展開だったうえ、物悲しい情景がいつまでも心に残りました。 最注目の新鋭による鮮やかなデビュー作 ミステリーファンはもちろん、すべての読書好きにオススメしたい― そして、好きになってもらいたい作品です。 | ||||
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素晴らしい作品だ。 この本の最初のレビューを書けることを誇りに思う。 ミステリーなるものは、見事に読者を騙してくれるのを、私は常に期待しているが、その期待が悪い意味で裏切られることは多い。(なんだよ、オチは? ふざけんなよ、平凡じゃないか、それはないだろ、と) ところがこの本は見事だ。 まさか、こうくるとは思っていなかったと感激した。 読んでいて、「んっ? あれっ」と引っかかっていたところも、ちゃんと「ああ、そうだったのか!」と納得に変わった。 ごく当たり前の常識を超えた、異なる価値観への畏敬も感じられた。 感性がとても新しい。 | ||||
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素晴らしい作品だ。 この本の最初のレビューを書けることを誇りに思う。 ミステリーなるものは、見事に読者を騙してくれるのを、私は常に期待しているが、その期待が悪い意味で裏切られることは多い。(なんだよ、オチは? ふざけんなよ、平凡じゃないか、それはないだろ、と) ところがこの本は見事だ。 まさか、こうくるとは思っていなかったと感激した。 読んでいて、「んっ? あれっ」と引っかかっていたところも、ちゃんと「ああ、そうだったのか!」と納得に変わった。 ごく当たり前の常識を超えた、異なる価値観への畏敬も感じられた。 感性がとても新しい。 | ||||
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