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さよならの次にくる <新学期編>



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【この小説が収録されている参考書籍】
さよならの次にくる<新学期編> (創元推理文庫)

さよならの次にくる <新学期編>の評価: 4.12/5点 レビュー 17件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.12pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全17件 1~17 1/1ページ
No.17:
(3pt)

ノリが合わなかった

終盤が素晴らしい。いままでバラまいてきた伏線が回収されるのは痛快です。
ただ、回収されるためだけに敷かれた伏線が回収されるのはある意味当然のことで、
本来なら単体で面白く自然なエピソードが終盤で違う面を見せるのが質の高い伏線だと思うのですが、
どうにもひとつひとつの謎とトリックと動機が、他のミステリなら真っ先に切り捨てるような
拍子抜けする意外性のないものばかりで、ライトなミステリを期待していたにしても不満がたまりました。

また葉山君を取り巻く友人や先輩がどうにも良い人たちに思えませんでした。
変人である探偵役の伊神さんの性格が破綻しているのには目をつぶっても、
葉山君の初恋のラブレターを執拗なまでに追いかけ茶化す小学校時代の友人、
そのラブレターを勝手に読んで、あまつさえみんなに言いふらす柳瀬先輩、
新入部員を「半分よこせ」などと物か数字だとしか思っていなそうなミノをはじめとした文化部の面々。
女の子と仲良くしてる葉山君に嫉妬する真垣君が「決闘」と葉山君に理不尽な暴力を繰り出すシーンは、
ギャグとして描かれているが、結果、葉山君が鼻血を出して終わり、
限度を知らない子供のいじりを目の当たりにしているようで苛々します。

そのフラストレーションに追い打ちをかけたのが演劇部の常習性を感じさせる民宿での未成年飲酒シーン。
法律やルールを守らないからといって、必ずしも人間の魅力が低下するわけではありません。
この飲み会が悪質なのは、特に乗り気でない葉山君を呼び出し、下ネタが飛び、
柳瀬先輩が絡み酒で葉山君の杯を満たし、酔った真垣君が葉山君に十字固めを決め、それを誰も止めない。
演劇部のほとんどはその場で酔いつぶれる。最低の飲み会です。
しかも市開催の文化祭で披露する演劇を控えた前夜に行われるのだから、
演劇に対する姿勢にも疑問符がつく非常に残念なシーンです。
ちなみに柳瀬さんは酔ったふりして葉山君の部屋で寝ようとし、演劇部員はそれをさりげなくアシストします。
演劇部は質の悪い大学の飲みサークルと何も変わらないと思います。

お人好しの葉山君は自分を取り巻くこれらの人々を(なんだかんだ良い人たちなんだけど…)と片づけるが、
とてもそうは思えず、むしろこの一文が読者に対する言い訳にみえました。

私はこのシリーズの読者にはなれないとわかりました。
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No.16:
(4pt)

卒業編の続き。

卒業編の続き。 断章の回収も完了。
読み返すと納得できます。
それぞれが誰だったのか。

葉山くんに後輩ができる?
柳瀬さんがそれに対して...など。
個々の事件が一つの大きな事件?へと集約し...
しかし、葉山くん、人が良いなと。

先の卒業編の後編。
とすれば、主役は誰なのか...
久しぶりに再読しましたが、意外に覚えていないなと。
お陰で楽しめました。
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No.15:
(5pt)

面白いと大声を出してしまった

日常ミステリとしては弱い。何かスッキリしないしキャラが強くなければ読んでられないかもしれない。
なんて思った自分が馬鹿だった。
誰もが読むべき傑作というものに出会えることほど幸せなことはない。
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No.14:
(4pt)

素晴らしい

市立高校シリーズの第二弾にして、三冊目です。
上巻で先輩が卒業して、このシリーズはどうなるかと思いましたが、
余計な心配でした。
今回も面白いキャラたちに楽しませてもらいました。
そして、まさかまさかの結び。
シリーズの中でも、絶対に読み飛ばしてはいけない一冊だと思います。
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No.13:
(5pt)

柳瀬さんに、最優秀主演女優賞を!

前作「卒業編」を伏線を回収し、読むものを唸らせてなお、
伊神さんの超人的な天才の姿に絶句し、羨ましく感じつつ、生い立ちを開帳する。

第六話 ミッションS
は、くだらなく感じるものの、男子高校生らしさが出ているようで、失笑。

伊神さんが天才なのは周知として、葉山君のなかなか勉強ができることが判ったり、
シングルマザーに妹がいるのに、アルバイトもせずに、自由になるお金がたくさんあるのだな、と
物語とは関係のないところを突っ込みたくなったり。

前編、後編ともに、柳瀬さんの演技力、瞬発力、企画構成力、
さらに即興劇の構成、脚本、主演力に、脱帽!
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No.12:
(5pt)

思い出というものの、ほろ苦さ・・・

表紙のヒロインは、やっぱり柳瀬さんじゃないのかな・・・・と思うのですが。
女の子って、このくらい表情は大きく変化しますよね??。

 “女王様”鴇(とき)先生をはじめ、楓ヶ丘動物園の面々が活躍する、『午後
からはワニ日和』から始まるシリーズで、作者・似鳥氏のファンとなり、デビュー
作も・・・と、この『理由あって冬に出る』シリーズを手にしました。
 とりあえず、この3巻目『さよならの次にくる〈新学期編〉』までを購入し、
ゆっくり読もうと思ったのですが、あららら・・・・、読み始めたら、止められ
ない・・・・、で、あっという間に、ここまで読み終えてしまい。
 ふ~~、続巻を早速手にしなければ。

 いえいえ、実のところ、私はミステリー小説には、さほど関心はなく。
私は、名探偵・伊神君が好きになれず。“超人”すぎるだろ・・・・・。
 すでに齢五十に近づきつつあるオジサン読者としては、高校を
舞台とした青春小説として、思い出を刺激され、☆五つ、とさせて
頂きます。

 首都圏近郊(千葉県?)の高校、駅からちょっと不便なところに
あるのが、デフォ。外観は“築三十五年の公団住宅”を彷彿とさせ
る・・・・。そして、学校には“怪談”が付き物である。
 (自分の母校にも、「毎学年、一人死者が出る」という呪われた”
伝説がありましたっけ)
 うんうん、そうだったよな~~と頷く一方で、運動部員として過ごした
放課後とは、ちょっと違うよな・・・・・。
 オラァ、高校生時代、もっと女の子と話をしておけばよかった!!!!
・・・・・・・、今でも、後悔します。

 主人公・葉山クンみたいな学園生活だったら、さぞ充実していただろうな・・・・、
と思ってみても、それは還らぬ時間。
 作者・似鳥氏も、そんな思い出のほろ苦さを味わいつつ、葉山クンを動かして
いるのでは?。次作以降も、早速拝読させて頂きます。
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No.11:
(4pt)

伏線をきれいに回収

はじめ「卒業式編」を読み出したときは、なんとなくハズレかな、という感じがした。出だしの1編、2編辺りを読んでみて、話として連続していない、短編集的な者のようなきがしたからだ。前作、1作目を面白く読んだとは言っても、特にこのシリーズ、キャラクターに愛着がある訳でなし、何人かいる登場人物にスポットが当たる事自体、これと言って魅力と感じなかったからだ。印象が変わり出したのは、前編「卒業式編」の終わり頃、この頃から物語全体に通じる意図というか、ストーリーの用なものが見えだしてきた。最後まで読んでみると、全体を通じての整合性、あるいは途中に挟んである短い断章の効果なども目に見えて、ああなるほど、という感じになる。全体としては満足だが、エンジンがかかってくるまでのアイドリングの時間がもう少し短いといいと感じた。
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No.10:
(5pt)

これぞミステリ(ではないか・・・)

ミステリとしては疑問符がつきますが、所謂本格派ではなく、意外性と人間性で情感の濃さを描いた作品と賞します。

トリックは平凡、と言うよりも、まあ、こんなもんだというレベルですが、それを取り巻く人間模様の純粋さや青春のほろ苦さを感じさせてくれました。

こんな高校時代を送ってしまったら、さぞかし、残りの人生詰まらなかろうと考え込んでしまいました。
翻って、自信の10代を顧みると、こんな「事件」なんてある訳もなく、柳瀬さんと葉山君の関係や後輩ちゃんと葉山君の関係など、実に羨ましい限り。

面白い作品でした。

早速、次の巻を注文しました。
目が離せないシリーズです。
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No.9:
(5pt)

上下巻合わせての感想

短編の集まりなのですが、それが最終的に繋がった時はすごく「わー!」という気持ちになりました。
新キャラの希もいいキャラだし、最後に謎がわかっていく過程でもドキドキしました。
早く続巻の電子書籍版を出してほしいです。
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No.8:
(3pt)

普通

ごくありふれたライトノベルの推理小説って感じでした。
普通の推理小説が読みたい人にはいいかもしれません。
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No.7:
(5pt)

御見それしました

上下巻の連作短編集の下巻にあたります。
上巻だけ読むと個々の作品の結びつきが弱く感じれら、普通の短編集かと思いましたが、下巻を読み終えると評価が一変しました。
あの作品で描かれたあのシーン、あの人物はこんな役割を物語の中であたえられていたのかと、伏線の驚かされる場面がいくつもありました。
もちろん物語りは作者が考えたものですが、AをAと見せずに個々の短編で物語り、それらが最後に収束するとそれぞれに待ったく別の意味を与えられた姿が浮かび上がるという、なかなか稀有な読書体験をさせてくれました。
コージーミステリやライトノベルと間違えて読むのを避けると損する作品です。
すれっからしの小説読みにも薦めたい作品でしょう。
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No.6:
(4pt)

シリーズ2冊目

シリーズ2冊目
4本の(連作)短編を収録


第一話目では、主人公・葉山君の小学生時代の話が綴られる

ビルの屋上に閉じ込められた葉山少年はどの様に脱出したのか、がメインの謎
その他に、閉じ込めたのは誰かや葉山君の初恋も


第二話では葉山君達は近くの女子高に出張します
1冊目では吹奏楽部の面々が多くでてきましたが、本著では演劇部も良くでてくる
葉山君が撃沈されます


第三話では、探偵役の伊神さんは昔も探偵だった
叙述的なテクニックも楽しかった


第四話では、遂に伊神さんが卒業します
宮部みゆき著「理由」についての言及があり、宮部氏ファンとしては嬉しかった

伏線らしきものが、いっぱいありました
次巻でどのように回収されるのか、楽しみだ



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No.5:
(5pt)

前作よりさらに面白い!

理由(わけ)あって冬に出る (創元推理文庫)も楽しめましたが、さらに面白くあっという間に読みました。

内容的には他の方が書いてらっしゃるので、一言だけ。
分冊で出さなくて良かったのでは?
でも、分冊にしたおかげで柳瀬さんと希ちゃんの表紙が見ることが出来たのでまあ良しとしますか。
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No.4:
(2pt)

学園の謎

 『理由あって冬に出る』につづくシリーズ第2弾。
 なお、『新学期編』と合わせて上下冊となっているが、特に順番に読む必要もないように思う。
 本書には、4本の短編+αが収められている。いずれも学生生活にからんだちょっとした事件を扱ったもので、名探偵っぽい伊神さんという人物が活躍する。
 しかし、いずれもがっかりするようなトリックというか結末であり、読み終えて脱力させられる。
 最近流行のライトノベルっぽいミステリのひとつで、親しみやすい文章やキャラクターを重視するひとなら楽しめるのかも。
ここで『新学期編』についても書いておくことにする。
 『理由あって冬に出る』シリーズの第3弾。
 『卒業式編』と合わせて上下冊となっているが、特に合わせて読む必要もないだろう。無理矢理に関連性を付けて上下巻にしたような感じだ。
 本書には、4本の短編+αが収められている。しかし、いずれもどうしようもないミステリであり、これでいいのかという疑問と不安を抱かされる。
 また、名探偵たる「伊神さん」について、最後であっと言わされるような結末が待ち構えているのだが、あまりにも牽強付会だし強引だしで、ちょっとねえ。
 キャラクターと雰囲気重視で読むような人にはいいのかも。
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No.3:
(4pt)

英題は『I NEED YOU』

〈卒業式編〉では大恥をかいた葉山君の地道な成長ぶりも微笑ましい解決篇です。
◆「第五話 ハムスターの騎士」
  葉山君が、ラブコメ的接近遭遇をした佐藤さんに付きまとう
  ストーカーを友人たちと撃退する話――、なのですが……。
◆「第六話 ミッションS」
  ミッション後の佐藤さんのリアクションに注目。
  
◆「第七話 春の日の不審な彼女」
  葉山君のもとに届いた謎の脅迫状と密室状態
  の部屋に忽然と出現した、マネキン人形の怪。
  
  《操り》上手な「犯人」の正体よりも、「あの人」の末路に吃驚!
◆「第八話 And I'd give the world」
  名探偵の伊神さんでも決して解決できない問題に見事答えを出す葉山君。
  凡人には凡人の役割があるわけで、特に暗号解読のくだりは感動的です。
◆「第九話 よろしく」
  一部悲惨な人もいますが(笑)、心地よい大団円です。
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No.2:
(4pt)

良いと思います

こういう小説、割と好きです。
シリーズ3冊全部読んだのですが、サラッと読めるのが良い。
ライトノベル的と言ってもいいかもしれませんね。
ミステリーというよりは、ミステリーが題材の青春物って感じです。
続きがあるのか分かりませんが、あるなら次も読みたいと思ってます。
1冊目からの表紙の女の子は結局誰なのかな?
今回出てきたあの子でいいのだろうか?
メガネも掛けてるし・・・・。
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No.1:
(3pt)

予想外の真相も分けないほうがより楽しめたのでは

シリーズの3作目.前巻の『卒業式編』からの続きとなっています.
前巻では時系列が入り乱れ,物語よりもトリックなどの方が目立った印象を受けましたが,
こちらでは時間の流れは普通に,事件もややもすれば稚拙に思えるほどシンプルに進みます.
しかし大きく転換する中盤以降,前巻でのいろいろが収束されていく様子はなかなかで,
中でも,断片的でわかりづらかった『小さな仕掛け』がスッと本編へと吸い込まれて行き,
明らかになる物語の『真相』は,全く予想のつかないものだっただけに素直に驚かされます.
ただ,余分なところが多く肝心なところは足りないなど,粗さが多いのは相変わらずで,
回りくどい言い回しやイメージの湧きづらい状況描写にはたびたびストレスを感じました.
ほかにも,興の削がれる注釈やこれらの不満が凝縮されたかのようなあとがきはどうにも….
また,卒業式から新学期と大きな節目で分けてはいるものの,その効果は今ひとつのようで,
これが1冊になっていたら,作品もあの『小さな仕掛け』ももっと楽しめたのではと思います.
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