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雪密室
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雪密室の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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名探偵法月綸太郎のデビュー作ですが、デビュー作であるにもかかわらず、法月親子の業績はすでに作中の世界においては広く知られており、一定の評価を得ているという前提で物語が進んでいくので、初めましての読者としては感情移入がしづらいだけではなく、ついていけない面があります。え、これ前作があるの?という混乱を生むこともあるかもしれません。さらに言うと、父も子も掘り下げが全然ないので非常に独善的で独りよがり、父に至ってはとにかく性格が悪く頑固で強権的な警視、息子は成人している割に父親べったりの気持ち悪い男といった感じです。探偵にありがちな奇人変人ではなく、ただの嫌な奴でしかなく、今回の事件の被害者も、また、宿敵(?)と呼ぶべきある人物も、たとえばこれがシリーズで何作かに登場してきた人物であればラストも含めてカタルシスが得られるのでしょうが、結局これはどういう人なの?と最後までよくわからず、従って繰り返しになりますが感情移入がまったくできません。物語の設定からしても、警視はあの状況ではただの容疑者でしかないはずで、なぜ現場の捜査官より上に立って指図しているのかまったく意味不明ですし、読んでいて結構不愉快になります(笑) さて、肝心のメイントリックですが、はっきりいって子供騙しというか、あまりにしょぼすぎです。金田一耕助の時代ならともかく、あれが看破できないほど現代の警察の鑑識は馬鹿ではないでしょう。足跡と鍵の二重の密室というのは期待は膨らませるものの、机上の空論すぎて自分には駄目でした。有益な伏線もほとんどなく、また結局あればなんだったの?という部分もあり、やはり、少なくとも自分には、この著者の作品は合わないと(いくつか読んだうえで)再確認しました。 | ||||
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クイーン崇拝者だけあって、探偵役の息子&警視役の父親という配役もさることながら、一丁前に「読者への挑戦状」も差し込まれている。 だがしかし、全体を通してアンフェアな状態かつ薄っぺらい印象。「○○と言うのは、実は根も葉もないでっち上げだった」っていう事実が1個だけなら未だしも幾つも事後に判明する辺りもアンフェアな着地に一役買っている。 肝心のトリックはバカミスの部類。 カーター・ディクソンの「白い僧院の殺人」から着想やヒントを得たのか、そのオマージュなのかどうかは分かりかねるが、そのネタバレを作中で述べてしまうのはキチガイ。 ましてや、その作品のレベルには程遠い出来の今作の作者の技量には情けなくなる。 もし万が一にも改訂版が出るようであれば(出る可能性皆無の書物だが…)、その箇所は絶対に削除すべき。 | ||||
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法月綸太郎作品を初めて読んでみての感想。 面白くない。Wikipediaや巻末の解説、作品リスト等から判断すると、本作は初期の作品で、シリーズとしてはおそらく第1作目にあたる作品だろうと思う。そのこともふまえて読むと、非常に不親切だと思う。主人公である探偵のキャラクターなり、背景なりの説明が十分になされないまま話が進んでいく。もちろんそれらは事件そのものと直接的に関わっている訳ではないが、正直、自分の知らない話をあれこれとされても面白くない。そもそもの作者の意図がどういったところにあったのかは定かではないが、多分ほとんどの読者には伝わらないだろう。 純粋にミステリとしてみた場合でも、やはり粒が小さいというか、これといった驚きがないままに終わるように思える。この辺りは作者本人の責任による部分もあるだろうが、出版する出版社ももう少し意識を高くしてもらいたい。少なくともある程度の品質は保証してほしい。 | ||||
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法月綸太郎の作品は初めてでした。 エラリークイーンが好きなので期待してたのですが、 とくにワクワクする所もなく、法月親子のやりとりも普通で退屈でした。 2日で読み終わりましたが、短編や2時間ドラマで十分と思いました。 | ||||
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まず何よりも、安直な2時間ドラマのような設定・展開には、読んでいて抵抗を感じます。肝心のトリックですが、「『雪の密室』の発展」に対し格別の貢献をしているとは思えません。長めの短編位に換骨奪胎したものならば、面白かったことでしょう。 | ||||
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