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配達あかずきん-成風堂書店事件メモ-
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配達あかずきん-成風堂書店事件メモ-の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全145件 121~140 7/8ページ
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本屋さんなのに推理だったり、ドキドキ恋愛出来たりとても面白くて一気に読みました! 好きです。リアルな様な夢もあったり私はとても好きです。 | ||||
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駅ビルのテナントとして入居している中規模書店『成風堂書店』を舞台に、二人の女性書店員が 書店で起きる日常の謎を解いていくストーリー。連作短編のため、一作ずつレビューしていきます。 『パンダは囁く』 近所の独居老人・清水を気にかけていた男性・西岡が彼から本を買ってくるよう頼まれ、託されたのは 書名とはほど遠い意味不明な言葉の羅列だったが、学生バイトの多絵はあることに 気付き……というおはなし。 書店員ならではという観点のみならず、ある程度読書を嗜む人物であれば分かるであろう内容で あることもまた、絶妙である。 『標野にて 君が袖振る』 閉店間近、成風堂の常連でアクティヴなセカンドライフを送っている老婦人・沢松ふみの娘である 喜多川理沙が現れ、「母親が成風堂で普段買わない漫画を買ってから行方不明になってしまった」 「母親は、二十年前に未解決のひき逃げ事故で亡くした息子について『あのとき見落としていたことに、 今気がついた』『これから調べてみる』と言っていた」という言葉に、彼女に協力して母親の行方を 推察することにした杏子と多絵。買った漫画は『あさきゆめみし』であるところまでは分かったのだが…… というおはなし。 失踪の原因は老人の気まぐれ――と思いきや、二十年前、弟とその周囲で何が起きていたのか そして救いとなるエンディングが綺麗に纏められている。 『配達あかずきん』 成風堂の得意先であり、配達で訪れた女性店員の目の保養となるイケメンの理容師たちが働く 理容室「バーバーK」の店長の知り合い(それ以上の関係であることが示唆されている)の美容院「ノエル」で、 パーマをかけていた女性が、読むのを楽しみにしていたという配達されたばかりの雑誌「彩苑」を開くと、 『ブタはブタ』と書かれた本人の盗撮写真が挟まっていた。憤慨した彼女は犯人を見つけろと迫り、 噂が広まった「ノエル」は経営の危機に陥っていた……というおはなし。 『盗人にも三分の理』があるとはいえ一言で言ってしまえば犯人による、自身の稚拙な事情と身勝手な 逆恨みにより多くの人を巻き込むさまととともに、まるで真剣での斬り合いの真っ最中、何も知らないまま 無邪気にその間をくぐり抜けるかのような博美の天真爛漫さの対比が際立っている。 『六冊目のメッセージ』 つい最近までこの街の病院に入院していた女性が店に現れ、入院中に読む本を買いに来た母親に 五冊の本を薦めてきた男性の店員にお礼が言いたいと言ってきたが、ジャンルの異なる五冊の本に 関する知己がある店員に心当たりはなく……というおはなし。 詳細を述べるとネタバレになるので多くは述べないが、『書店にはどのような人がいるか』を逆手に取り、 かつラヴ・ストーリーにうまく昇華させている。 『ディスプレイ・リプレイ』 新人バイトの角倉夕紀が出版社の販促活動のディスプレイコンテストに食いつき、友人たちと ディスプレイづくりに励み、完成度の高いものができあがり、売上にも寄与するが、閉店後何者かに よって黒いスプレーで荒らされてしまった上に、テーマとなる漫画にもネット上で盗作疑惑が 湧き上がっており……というおはなし。 大型書店の入口付近や大きな通路の角といった目立ちやすい平台で展開されている、特定の作品を テーマにしたひときわ目を惹くディスプレイが出版社営業が主催するコンテストによるものであることを 初めて知ると同時に、ディスプレイを荒らしたのが一体誰なのか、キャラクターのイラストを描いた 色紙を寄付した男性が誰なのか、そしてその男性はどうして「二週間後の火曜日」に色紙を制作者に 渡すように言ったのかという複数の謎をこの短いボリュームに盛り込み、それをすべて回収したことも さることながら、作中作の元ネタと掲載誌をうまく暗喩させているのはさすが。 | ||||
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図書館から。 本にまつわるミステリーシリーズ第1弾です。 書店や書店員のあれこれがよくわかる1冊でした。 読んでいて自分も書店員になった気分になります。 どの章もオチまでドキドキしました。 続きものなので次のも楽しみです。 | ||||
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著書の本は初めて手にとって見たのですが楽しみながら読むことが出来ました。書店を舞台に、しっかりものの杏子と勘の鋭いアルバイトの多恵のコンビが、書店に持ち込まれる事件を解決してゆく過程が気持ちよくて一気に読んでしまいました。内容は、全五作でなっている短編集になっているのですが、全て違う雰囲気になっていて面白かったです。個人的には、最初のパンダは囁くが一番印象に残りました。 また、本の中で出てくる実際の本、「夏の扉」「民の子」など読んだことないので手にとりたいと思いました | ||||
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駅ビルの書店員が持ち込まれる「本にまつわる」ナゾを解く短編集 どれも悪くないんですけど、謎が基本的に人事だからか、少しもの足りない感じ 惜しい。 | ||||
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この著者の作品を初めて読みました。 粒揃いの短編連作です。どうして今まで出会わなかったのかしら?同シリーズの他の作品も読もうと思います。 | ||||
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書店の話は興味があるし、とても読みやすくてよかったです。続編も読もうかな、と思います。 | ||||
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この作品がとても面白かったので2冊目も読破♪ どのお話も2が面白いですね。 少し他の本を読んでから3冊目を読むつもりです。 | ||||
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最初の事件は面白かったがあとのはインパクトにかけいまいち キャラも薄くいまいち区別がつかない 元々日常の謎を題材とするミステリは自分には合わなかったが、 これもやはりあまり楽しめなかった | ||||
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書店員・杏子さんの身の回りに起きる小さな謎を、大学生の多絵ちゃんが鋭く解決する日常ミステリーもの。 北村薫が切り開いたジャンルを、書店という読書オタクにはたまらない舞台で展開する。 北村先生も直木賞をとったわけだし、大崎こずえさんもいずれは…がんばってください。 最後作品中に出てくるのマンガ「トロピカル」は、「ワンピース」が素材ですかね。 | ||||
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ビブリア古書堂の勢いに押されていますが、新本を扱う書店ものとしては、かなりの作品です。 書店という言葉だけで比較したら、こちらをお勧めする方も多いのではないかと思います。 ミステリー要素は薄いけど書店の内情を精緻に描いており、街の本屋さんに行って見たくなるラノベかなと思いました。 | ||||
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本好きにも、書店勤務経験者にも、それにあこがれている人にも 楽しませてくれる内容の本だと思う。 かといって、重すぎるわけでなく、むしろ軽快にストーリーが展開していく。 爽やかで、1話ごとがちょうどよい長さの短編集。 ちょっとした気晴らしに読むのにちょうどよいかも。 なじみの本屋に行った時もちょっとだけ見方が変わるかも。 | ||||
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これまで「日常の謎」系のミステリで、わたしの好きなのは、トリックが手品のように鮮やかで、一読、忘れがたく記憶に残る、そういうものでした。 その意味では、図書館ものや本屋ものの場合には、どうも手堅くまとめた、小粒なトリックものにしか出会えてこなかったような気がします。 ですから、この本もトリヴィアルな謎ときなんだろうな、と思って読み出しました。 ところが本書は、トリックよりもむしろ、本にまつわる事件は小さな糸口にすぎず、背景に大きな人間ドラマがみるみるひろがってゆく、ダイナミックな感動を与えてくれるものでした。 たとえば『標野にて 君が袖振る』は、コミック『あさきゆめみし』を買っていった老婦人の失踪から始まりますが、彼女の気まぐれや軽い思いつきに収束するのかな、と思いきや、二十年近く前にさかのぼるいたましい事件がときほぐされ、あざやかな希望が生まれたラストは、それこそ別の手品を見ているようでした。 本書は、本にまつわる小さな暗号的なおもしろみではなく(そういうテイストのものも入っていますが)、物語それ自体に寄せたひとびとの思いへと展開してゆく、そんな「物語の醍醐味」をたっぷり味わわせてくれる連作でした。 ですから、謎解きのトリックはあまり覚えていない、というか、それは契機で、そこから見えてくる物語のほうが大きくて、それに呑み込まれて余韻の中で読み終える感じです。 特によかったのはラストの『ディスプレイ・リプレイ』です。人気マンガの販促コンテストで、心をこめたディスプレイを作る学生たちに対して、仕掛けられたスプレー攻撃。 ネットでささやかれている「盗作疑惑」というまさに現代的な痛いトピックにつながってゆき、どうなるのか、と手に汗にぎりますが、結末のさわやかさに癒されます。物語をめぐる、ひとびとの暗い情動にもこんなふうにひとつの解決が出されてゆきます。 「本」というかたち、「本屋」という特殊な場所を取り扱うだけでなく、物語と人間の関わりにまで、大きな問いかけのレンジを広げていってくれる作家として、今後の作品に期待しています。 | ||||
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今2冊目まで読み終えて、3冊目を買ってきたところです。私自身、新刊書店に3年、古書店に1年勤めていたことがあり、しかも新刊書店では主人公と同じく児童書担当だったことから、懐かしい気持ちいっぱいで読ませていただきました。配本や版元・取次、それに万引きの件に関して、あっさりと書くに留めてあったのは、本屋に勤めたことがない方も読むことを考えれば、正解だったと思います。もう言い出したらキリが無いですからね。ただ、もう少し、もう少しだけ本屋の裏事情を詳しく書いて欲しかった。今書店に勤めている人たちを少しでも楽にしてあげるために。むちゃぶりな客を一人でも減らすために。正直、感想の方も書き出したらキリがありません。書店員が読むと楽しめる本だと思いました。 | ||||
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この一冊で「成風堂シリーズ」のファンになってしまいました。 「標野にて 君が袖振る」という短編は同じ息子を持つ母として強い印象を持ちました。 中学生の息子と一緒に読みました。 | ||||
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評者はあんまりコアなミステリファンではない。つまり、伏線や作者の「ひっかけ」にいちいち神経質にチェックを入れない「ゆるい」読者である。そういう評者にとって、本書は「あっと驚かされ」同時に「深く納得させられ」、とても楽しめた。本書は「驚き」と「納得」を兼ね備えた、すぐれたミステリである。 特に「標野にて 君が袖ふる」では、ストーリー展開に驚かされた。「あっ」と言わせて、「そうかそうか」と深く納得させてくれるストーリー展開は、「謎とき」ではないけれど、ミステリを読む悦びそのものを与えてくれた気がする。 全体に「本好き」にはたまらないストーリーばかりである。「六冊目のメッセージ」なんて、マジで憧れてしまう(笑)。 思わず書店に行きたくなる本。本好きならば、迷わず手に取られたい。 | ||||
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とにかく本が好きという方には、ピッタリです。舞台は書店、主人公は書店員、本や雑誌にまつわるミステリーと三拍子揃っています。私も本が好きなので、読んでいて楽しかった。読後感も爽やかでした。 難を言えば、ミステリーとしての物足りなさを覚える点。主題は飽くまでも書店の日常と受け止めれば、謎解きは表現手法であって、脇役に過ぎない。(だから謎解き役の名探偵?もアルバイトの女の子で、主人公ではない?) 本が好き、本屋さんが好きという方が、休日に気楽に読むの適した一冊。 | ||||
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2006年に出た単行本の文庫化。 著者のデビュー作。書店に勤めた経験を生かした日常ミステリ系の短編集である。 「書店員だけが知っている」タイプの知識がトリックとして使われており、その意味ではとても面白く、感心させられるようなストーリーばかりであった。すぐネタバレしてしまうので、あまり詳しくは書けないのだが、販促用のディスプレイとか、書店にいる書店員でない何かとか、雑誌配達の仕組みとか。 ただ、その生かし方がいまいち上手くない。もう少しこなれてくれば、と思う。 また、タイトル等のイメージとは異なり、「いやな感じ」を基調とした作風なので、そういうのが苦手な人はご注意。 | ||||
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主人公が謎を解くのかなと思ったらわき役の女の子が解く。 流れが何となくイライラする。 謎を解く子が、答えを分かっていてもはっきりとするまでは周りには言わない。 主人公がこれにイライラする。 今までこんな場面で私個人はイライラしなかったが 初めてイライラした。 貰ったら読むが自分で買うかどうか。。 | ||||
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本屋にまつわる日常?の謎を解くという一風かわった設定の連作短編集。大崎作品は初読。 なんといいますか、まさに北村薫系の作品。エピソードも良いし、作者の筆致もすぐれていてどんどん作品世界に引き込まれる感じ。 そもそもこの作品をミステリ好きが読むと、まず第一作のツカミの部分でやられてしまう。ようするに単なる書名当てなのだが、ここに知っている作品がちょろちょろ出てくるので、それだけでうれしくなってしまうのだ。第4作にはハインラインまで登場。いやいや楽しいです。 謎解きはちょっと強引か、と思えるところもあるものの、まあ全体として、安心してドキドキしながら読める、貴重な作家&作品ですね。当たりです。 | ||||
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