■スポンサードリンク
テロリストのパラソル
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
テロリストのパラソルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21~28 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
物語のモチーフになっているのは60年代後半の学生運動時代。回想シーンはキャンパス内の建物に作ったバリケードから始まるのだが、平和な90年代の大学しか知らない自分にとって、この導入部は妙にハードルが高い。 こういう細かいところにつまづいては、この作品を楽しむことはできないようで、話が現代に戻ってからはテンポも良く、登場人物の会話もクール。「これぞハードボイルド」というスタイルを貫き、そのまま山場に突入。しかし、乱歩賞はともかく直木賞が取れる作品か、というと正直疑問。最後の仕掛けが奇抜すぎるし、登場人物が皆スーパーすぎるし、最後は2時間ドラマのごとく何事も喋りすぎ。スピード感と登場人物の会話を楽しむ作品と割り切るのが吉。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
それぞれの登場人物。物語の展開に無理はないのだが、 そもそもの爆破事件に無理があって、リアリティーに欠ける 展開に感じてしまう。読み進む気持ちに拍車がかからない。 作者が結局何を伝えたかったのか不明。ストーリで楽しませよう という事だとしたら、小説である必要、小説である利点が全く活きて おらず、少なくとも真保裕一ファンな自分は、次にどうなるんだろう、 とはまったくハラハラ、ワクワクしませんでした。 読者への良い意味での裏切りも皆無。イマイチ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリーやハードボイルドに学生運動をまぜるとこういう作品になるという例。とにかく学生運動が前面に出てきて、それにシンパシーを覚える人には絶賛されたのだろう。講談社は最後にどんでん返しがある神業ミステリーと宣伝したが、たいしたどんでん返しでもなく、普通のミステリーならどこにでもあるような内容だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アマゾンに数多くのレビューを投稿し、「ベスト○○レビュアー」になっている方がいるが、その方々の高評価本がほんとうに「当たり」なのかどうか、その試金石になると、個人的に考えているのが、この本。 福田和也氏も書いているように「かつて全共闘運動に従事し、挫折してから天才ボクサーとなり、今はアル中のバーテンなのだが、イノセントな若い娘に惚れられている」というのが、この主人公のキャラクター。 こんな、カッコ良すぎる主人公が活躍する小説に、5つ星をつけるレビュアーの方は、自分とは違った本の好みをもっているのだなあ、と思ってます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分自身がこの手のジャンル物を読まないからなのか、全く面白いとは感じませんでした。 導入部では共闘世代の燃え残りな人物描写。 話の進展のきっかけは偶然ばかり、ご都合主義を感じてしまいました。 著者はコンスタントに執筆なさっているようですが、 自分はこの方の作品を今後読むことは無いと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私はおそらく作者や主人公とほぼ同じ世代なのだが、本作に描かれている登場人物(=作者)の考え方は到底理解できない。本作は全共闘世代の自慰とも言えるもので、他の世代には理解できないものである。実は私が大学に入学した当時、紛争は続いていた。私の知人(政治的な偏向なし)で暴力沙汰に巻き込まれた者もいる。それだけに私は本作の背景が見える。 作者がそれをハードボイルド・タッチで描いているのは、滑稽さを通り越して、醜悪感させ覚えさせる。本作をハードボイルドの傑作等と呼ぶのは浅薄過ぎる。これを仲間うちの同人雑誌に投稿するならともかく、公の刊行本として発表するところにこの世代の怖さがある(勿論、出版側にもこの世代がいるのであろう)。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
刊行当初から全共闘世代の願望充足小説めいている、という批判があったそうだが、まったくその通りだと思う。 登場する人物が皆そろいもそろって、妙にスカしたり、キザったらしい台詞を連発するので読んでいてウンザリしてくる。主人公の臆面もないハードボイルドヒーローっぷりははたして作者の確信犯なのかどうか。チャンドラー、「長いお別れ」の構図をそのまま持ち込んでいるのにも唖然とさせられる。直木賞の選考委員の見る目のなさがモロにでた作品だろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本作ほど訳の分からなかった小説も少ない。 現在はさえないバーテンダーをやっている男は、実は・・・。 現実の世界ではいじめられっ子のハリー・ポッターは、魔法の世界ではヒーローだった! という展開とさほど変わらず、使い古された感じ。 作中の「しゃれた会話」とやらが評価されたというが、どの会話もいたって普通にしか感じない。 背景にある1970年代の学生運動やその取締に関しても、今となっては「なぜ当時の日本はその程度のことで大騒ぎしていたのか?」と首を捻りたくなるだけで、緊迫感が伝わらない。 ストーリーもありふれたもので、読んだ後、何も残らなかった。直木賞とか乱歩賞て所詮この程度か、と思わせた。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!