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(短編集)
悪党
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悪党の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 41~54 3/3ページ
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「犯罪の被害に遭った人向けの犯罪前歴者の追加調査」という仕事を引き受ける探偵事務所で働く佐伯。佐伯自身も15年前に姉を殺害された犯罪被害者であり、姉の無念を晴らすため加害者を捜索するとともに、復讐の手段を考えていた。 犯罪被害者は、刑期を終えた加害者がその後どうなったのかを普通は知ることができない。仮に知ったとしても、加害者が反省しているのか、どのような生き方をしていたら赦せるのか、判断するのは難しい。主人公の佐伯自身が、犯罪被害者として加害者をどう赦すべきか答えが見つけられず苦悩する様子や、犯罪被害者と犯罪加害者の葛藤など、読み応えがある作品だった。 | ||||
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「犯罪の被害に遭った人向けの犯罪前歴者の追加調査」という仕事を引き受ける探偵事務所で働く佐伯。佐伯自身も15年前に姉を殺害された犯罪被害者であり、姉の無念を晴らすため加害者を捜索するとともに、復讐の手段を考えていた。 犯罪被害者は、刑期を終えた加害者がその後どうなったのかを普通は知ることができない。仮に知ったとしても、加害者が反省しているのか、どのような生き方をしていたら赦せるのか、判断するのは難しい。主人公の佐伯自身が、犯罪被害者として加害者をどう赦すべきか答えが見つけられず苦悩する様子や、犯罪被害者と犯罪加害者の葛藤など、読み応えがある作品だった。 | ||||
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薬丸岳さんの作品ではこれがイチ押しです。 加害者遺族の精神面を描いた作品は他にも沢山あると思いますが、この作品が他と一線を画す点は主人公の成長だと思います。 最初は復讐心の塊だった修一が様々な人と関わっていくうちに変化していく様子には目が離せません。 ラストは思わず拍手したくなるほど微笑ましいシーンでした。 加害者側の親子関係なども丁寧に描かれており、とても興味深い作品だと思います。 | ||||
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薬丸岳さんの作品ではこれがイチ押しです。 加害者遺族の精神面を描いた作品は他にも沢山あると思いますが、この作品が他と一線を画す点は主人公の成長だと思います。 最初は復讐心の塊だった修一が様々な人と関わっていくうちに変化していく様子には目が離せません。 ラストは思わず拍手したくなるほど微笑ましいシーンでした。 加害者側の親子関係なども丁寧に描かれており、とても興味深い作品だと思います。 | ||||
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本当に旨い作家になってきた。犯罪者の心理を中心に描いてきた社会派ミステリーの数々は、ある意味ワンパターンと思う人もいると思うが、探偵事務所を舞台とした設定、連作長編、そして登場人物の会話の冥利は今までの作品とは一味違う。本作品の続編も読んでみたい気もするが、そろそろ別のジャンルに挑んだ薬丸岳を読んでみたい。本当に1年に一作しか書かない作家だけれど、駄作、凡作は一切無い。 | ||||
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本当に旨い作家になってきた。犯罪者の心理を中心に描いてきた社会派ミステリーの数々は、ある意味ワンパターンと思う人もいると思うが、探偵事務所を舞台とした設定、連作長編、そして登場人物の会話の冥利は今までの作品とは一味違う。本作品の続編も読んでみたい気もするが、そろそろ別のジャンルに挑んだ薬丸岳を読んでみたい。本当に1年に一作しか書かない作家だけれど、駄作、凡作は一切無い。 | ||||
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主人公・佐伯が探偵という仕事をこなしつつ、 自分の姉を殺した犯人を探していくという設定は、 新しいなと思いました。 その間に、次々と依頼人が現れ、 自分に起こった事件と依頼人の苦しみを重ね合わせていく部分は、 話の展開としては面白かったです。 ただ、やはり同じような境遇の依頼人が多すぎる気がしましたし、 少しご都合主義な感じが否めませんでした。 ラストの後味は悪くないのですが、 全体的に印象に残らないというか、 心に響いてくるものがありませんでした。 次回作に期待します。 | ||||
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主人公・佐伯が探偵という仕事をこなしつつ、 自分の姉を殺した犯人を探していくという設定は、 新しいなと思いました。 その間に、次々と依頼人が現れ、 自分に起こった事件と依頼人の苦しみを重ね合わせていく部分は、 話の展開としては面白かったです。 ただ、やはり同じような境遇の依頼人が多すぎる気がしましたし、 少しご都合主義な感じが否めませんでした。 ラストの後味は悪くないのですが、 全体的に印象に残らないというか、 心に響いてくるものがありませんでした。 次回作に期待します。 | ||||
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「悪への赦し」がテーマのサスペンスで、題名が「悪党」。 これは面白そうだぞとかなり期待して読み始めました。 しかしこれは・・軽いです。 あまりにも安易な心理描写にガッカリさせられました。 犯罪被害者や、その家族をモチーフにした、 「悪への赦し」という重いテーマの作品なはずですが、 致命的なまでに説得力のない文章です。 例えば、悲しい気持の登場人物がいるとすれば 「彼は悲しそうだった」 と書いちゃうような文章・・。 それって・・単なる「説明」では? 一応最後まで読んだのでひとつ、 言いたいことはわかる、ということでひとつ 計2つ星です。 面白くなりそうな題材なだけに、残念です。 | ||||
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「悪への赦し」がテーマのサスペンスで、題名が「悪党」。 これは面白そうだぞとかなり期待して読み始めました。 しかしこれは・・軽いです。 あまりにも安易な心理描写にガッカリさせられました。 犯罪被害者や、その家族をモチーフにした、 「悪への赦し」という重いテーマの作品なはずですが、 致命的なまでに説得力のない文章です。 例えば、悲しい気持の登場人物がいるとすれば 「彼は悲しそうだった」 と書いちゃうような文章・・。 それって・・単なる「説明」では? 一応最後まで読んだのでひとつ、 言いたいことはわかる、ということでひとつ 計2つ星です。 面白くなりそうな題材なだけに、残念です。 | ||||
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「天使のナイフ」で江戸川乱歩賞を受賞してから、この作者は一貫して被害者遺族の目線で小説を書かれています。今回もベースとなる主人公の加害者に対する復讐心とともに、この主人公の勤める探偵事務所に同じような犯罪被害者が加害者の今の現状知りたいという依頼を調査していく中で、加害者に対する赦しとは何なかを突き詰めていくストーリー展開には息詰まるものを感じます。読んでいる自分も、もし同じ立場に立ったらどうするか、どう考えるか、思わず考えずにいられない内容でした。 | ||||
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『イン・ザ・プール (文春文庫)』奥田英朗著は精神科医。 『第三の時効 (集英社文庫)』横山秀夫著は刑事。 そういう作品を連想させる探偵を主人公にしながら、探偵事務所に持ち込まれる依頼を犯罪被害者家族に設定して各章で異なる罪が出てくるので重くなりすぎす、かつ罪を赦す尺度をと問うてくる面白い構成になっている。 主人公佐伯修が探偵を続けていて続編が出るなら、また読みたいと思わせる魅力的な登場人物にも再び会いたいと思わせる。 | ||||
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「天使のナイフ」で江戸川乱歩賞を受賞してから、この作者は一貫して被害者遺族の目線で小説を書かれています。今回もベースとなる主人公の加害者に対する復讐心とともに、この主人公の勤める探偵事務所に同じような犯罪被害者が加害者の今の現状知りたいという依頼を調査していく中で、加害者に対する赦しとは何なかを突き詰めていくストーリー展開には息詰まるものを感じます。読んでいる自分も、もし同じ立場に立ったらどうするか、どう考えるか、思わず考えずにいられない内容でした。 | ||||
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『イン・ザ・プール (文春文庫)』奥田英朗著は精神科医。 『第三の時効 (集英社文庫)』横山秀夫著は刑事。 そういう作品を連想させる探偵を主人公にしながら、探偵事務所に持ち込まれる依頼を犯罪被害者家族に設定して各章で異なる罪が出てくるので重くなりすぎす、かつ罪を赦す尺度をと問うてくる面白い構成になっている。主人公佐伯修が探偵を続けていて続編が出るなら、また読みたいと思わせる魅力的な登場人物にも再び会いたいと思わせる。 | ||||
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