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慟哭
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慟哭の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全151件 81~100 5/8ページ
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| 佐伯捜査一課長は、連続誘拐事件を追いながら、警察内部の確執、家族や愛人との関係、マスコミへの対応と苦悩の日々を送る。 それと平行して、信仰宗教に傾倒していく孤独な中年男性の話が交互につづく。 二つの話が結合した時に衝撃が走る。 叙述にありがちな、途中から結果が見えてしまう展開だが、分かっていても話がつながる所で驚いてしまった。 話題が豊富で文章も上手、デビュー作とは思えない。 「人は信じたいものを信じる」というフレーズが特に印象に残った。 | ||||
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| 読み始めると止まらず、一気に最後まで読破してしまいました。 事件を追う警察側と、新興宗教にのめりこんでいく中年男性の姿が交互に描かれている本作。 最初、宗教のほうの話がやや退屈だと感じたことや、終盤にさしかかるあたりで犯人の正体が 予想できてしまったことは少し残念でしたが、それでも非常に楽しめる作品でした。 ただ、あまりにも救いのないストーリーなので、読んだ後ずっと憂鬱な気分に苛まれました。 読み終わってスッキリしたい人にはお勧めしません。 | ||||
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| 言葉の選び方が、わかりやすいというか、読みやすくて 文章は全然退屈ではない。でも、あんまりミステリとかに 詳しくない私でも途中で犯人に目星がついてしまった。 | ||||
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| 二つの話(幼女誘拐殺人事件の捜査本部と新興宗教にはしる中年男性)が交互にすすんでいく。 片方では警視庁のキャリアや捜査員が悲惨な事件に立ち向かう姿、もう片方ではとてつもない孤独を抱えた男がだんだんと怪しげな新興宗教にはまっていく姿である。 片方では警察が抱える様々な矛盾や、警察の内部事情や様々な人間関係が描かれ、もう片方では、どのように人々は宗教にはまり、宗教が何を目的にしているのかが描かれる。いずれもそれだけで十分読み応えがある。 この二つの物語が融合した時・・・見事に騙されました。こんなテクニックをつかっていたなんで・・・ なかなか重い話ですが、一気に読めます。 お勧めです。 蛇足ですが、北村薫さんのあとがきもなかなか面白かったです。 | ||||
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| 面白かった。一気に読んでしまった。 終わり方に多少あざとさを感じなくもないが、見事な幕引きと言うか、才能の豊かなるを感じた。 なるほど良くできた作品で、サスペンス、警察モノ、家族愛、謎解き、いろいろな側面が現代社 会を反映しながら、大変うまくアレンジされている。 一級のエンターテインメントであり、読後大いに感じさせられる。 | ||||
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| 憂鬱な内容で気がめいってきたよ。 もうそろそろ残りページも少なくなってきたけど 「衝撃のラスト」っていうのはいつくるのかねぇ。 と、思った瞬間、突如「衝撃のラスト」が襲ってきた。 眼は点、口は半開きになって両手で持っていた本がぱたっと下に落ちた。 そのまま微動だにせず1分ほどが経過しようやくわれに返って 吹き出てきた汗をぬぐった。 いやあ、降参です。 上の方に、50ページあたりで犯人がわかったという人がおられるが お気の毒としか言いようがない。 | ||||
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| 幼女連続誘拐事件と新教宗教にのめりこんで行く男がどこで関連するのか…… 「これってもしかして……」 なんて思って読んでたが、途中で。 「あっ、やっぱちゃうわ」 なんて思ったが、もしかしてって思った落ちが正解だった(笑 貫井徳郎って人の作品は始めて読んだが、 『筆圧は強い』って印象を持った。 なんか、グイグイ読ませる、時間も忘れて夢中にさせてるような文章を書く人ですな。 仕事中、トラックが来るまでの間、めっちゃ読んだわ。息抜きにがてらに持って行ってた、文庫ゴルゴ13 91巻も読まず一気に読んだわ。(笑 | ||||
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| 後に知ることになったが、貫井徳郎は優れたストーリーテラーで、本当に緻密な構成のもとに作品を展開させてくる。新興宗教や警察内部をえぐってくる作品かと思えば、(実際そうではあるが)衝撃のラストが待ち構えている。貫井の「読ませる文章」にしてやられた感が強い。「人を騙す文章」とも言えるかもしれない。また400Pのボリュームは微塵にも感じさせない。文庫版は装丁も優れており、表紙にある「冬(か晩秋か?)の曇り空に葉が落ちた木々」の写真を読後に見たら、何ともいえない気分に陥ってしまった。 | ||||
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| この作品を読んだ殆どの人が、『ラストの衝撃は凄かった!』と口を揃えて言います。 そしてその言葉に恥じない衝撃のラストでした。 どう衝撃なのかはここでは触れません。 それは殺人の動機にもなり兼ねないからです。 社会派ミステリとして、 貫井徳郎さんのデビュー作らしいですが、かなりの完成度を誇っていると言えます。 巷で勃発する『連続幼女誘拐殺人事件とそれに立ち向かう警察組織』と、『新興宗教にのめり込んで行く男』の2つの、一見するとなんの関係も無いようなストーリーが交互に進んでいく、と言う作品。 そして、最後に待ち構えていたのは想像を絶する衝撃。 けれどもそこには清々しさは無く、喉に魚の小骨が刺さって取れないような歯がゆくもけれどもどうしようもない居た堪れなさが、心の奥底にしこりとして残る・・・・・そんな哀しみもこの作品の特徴ではないでしょうか? 決してハッピーエンドで終わらないこの狂おしさを体感してみてください。 ただ難を言えば、謎が100%解決しない点でしょうか。 けれどもそれすらも、この作品だと捕らえるとより一層楽しめます。 | ||||
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| 読み始めると止まらなかった…。もう、読まずにはいられないという中毒症状が表れてしまった…。場面が次々に具体的イメージとして頭の中に、目の前に現れた、そんな本でした。内容は当然に面白いし、文章も読みやすいし、お勧めできる本だと思います。 | ||||
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| 幼女誘拐事件の捜査状況と、謎の男が宗教にのめり込んで行く 過程が交互に描かれる。 事件の進展とは全く関係ないと思われる話が挟まれるので、 最初は読むのが少しかったるい。 しかし、関係ないと思われていた話が、やがて交差する時、 そこに見るものは? まさに慟哭、衝撃のラストが待っている。 | ||||
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| 殺人犯側の描写と、それを追う刑事の描写が順繰りに出される形式の作品。最後に大きなトリックがしかけてあるが、たぶん8割くらい読んだところでみえみえに気づくと思う。気づいても、十分楽しめる作品。新興宗教についての詳しい描写が冴える。 | ||||
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| 幼児を狙った通り魔的な事件、新興宗教、警察の不祥事、マスコミによるバッシングや過激な報道など、現代社会の問題点を多く盛り込んだ、社会派本格推理小説。 これまで、硬・軟とりまぜていろんなミステリおよび推理小説を読んできたつもりですが、やはり作者のトリックにひっかかってしまいました。正直ちょっと悔しい。 この小説を読んで改めて感じたのは、推理小説にもいろんな手法があるな、ということ。推理小説といわれて一般的にすぐに思いつくものといえば、ある怪事件が発生、謎解きの主人公(探偵や刑事が多い)が現れて、事件のトリックを暴く....といった、純粋ミステリーかと思われますが、このような推理小説は小説の内容がすぐにテレビの脚本や映画の台本にでもなりそうな作品で(別に悪口ではありません。これはこれで素晴らしいことです。)、例をあげると、西村京太郎や山村美沙など。小説に出てくる人物に個性があったり、事件のトリックが奇抜だったりして読むものを惹きつけます。それと比べると、この小説などは、作家の”文章構成”自体が”トリック”であり、絶対映像にはならない、映像にはできない作品です。単に謎解きが好きな人は、ラストで真相が解明された時点で”な〜んだ”ぐらいにしか思わないのかもしれませんが、これ、やっぱり、そうそう書けるもんじゃないと思います。ミステリーとしてよりも、作家の文章力、作品構成の素晴らしさに注目! | ||||
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| 前半は、警察の難航した捜査状況が延々と語られる。 少し退屈になるのがこの辺。 でも後半読んでてよかったなと思うことが起こります。 この結末のために、ココまで読んでたんだなという感じ。 捜査のリーダーと、新興宗教にはまっていく男。この二人の(?)主人公の対照的な状況が物語を面白くしていると思う。 | ||||
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| 近年、ベストセラー小説の安易な映像化がやたらと多い。 話題になった小説はミステリに限らず、ほとんど映画化、ドラマ化されているといっても過言ではない。 ところが、この「慟哭」は売れ続けているにも関わらず全く映像化されていない。 私はそれが以前より不思議でしょうがなかった。 で、読んでみてようやくその理由がわかった。やっと得心した。 この小説のトリックを映像で表現するのは不可能なのだ。 お気に入りの小説が安易に映像化され、失望するという経験を最近やたらとしてきたが、「慟哭」にはそれがないとわかって安心した。 コアなミステリファンから「トリックが途中でわかった」という批判が散見されるが、この小説の魅力は何もトリックだけではないでしょう! 私はこの小説は上質のノワールとして読めた。 人間の暗い側面、心の闇。どうしようもない破滅に向かっていく男を見事に描いている。 トリックがわかった後の再読でも十分楽しめる。 | ||||
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| 面白かった。基本的にエッセイ等が好きな私ですが、たまたま友達に借りて読みました。主人公がどんどん新興宗教にはまっていく様子が手に取るようにわかる描写なども、面白かったです。でも、悲しい話です。 | ||||
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| 事件のプロセスをしっかりつかんで行けば素直に読み進めていける小説である。あたかも2つの世界を俯瞰しているような状況が作られている。それが、おもしろかった。ともすれば、読者が混乱するかもしれない。しかし、小説の複雑さを増していておもしろかった。このことを念頭に入れてぜひこの長編に挑戦していただきたい。 | ||||
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| 必死に犯人を暴こうとする警察、そして幼児殺しの男。二つのモチーフでこの作品は構成されている。交互に描かれ、まるでモザイクのようだ。追うものと追われるもの。対比させた書き方が、読み手をぐいぐいと作品の中へ引きずり込んでいく。犯人はいつどのようにつかまるのか?しかし、目の前に突き出された結末は、意表をつくものだった。驚愕とさえ言ってもいい。人は悲しみがあまりに深すぎると、涙も出ない。心だけが慟哭するのだ。だが、その聞こえるはずのない慟哭が、耳に突き刺さるのはなぜだろう。 | ||||
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| 幼女誘拐事件の捜査と謎の男の行動が交互に進行していくのを、無心で読み進め、行き着いたエンディングには正直驚かされた。それと同時に、警察、宗教団体の内部の描写、テンポのいい文章、語彙の豊富さなどにも圧倒された。ただ、その中でも脇を固める人物たちの人間性、感情などが見えて来ないのが残念に思えた。佐伯をとり巻く者達がもっと彼と本音でぶつかり合っても良かったのでは。(特に佐伯に唯一理解を示す丘本にはそうして欲しかった)そして、佐伯本人の生い立ちゆえの孤独感、閉鎖的な組織での疎外感はきっちり描かれていたものの、狂う程までに娘を愛していたのかには、ちょっと疑問を覚えた。(具体的な父娘の想い出が挟まれていたら感情移入できたかも)痛ましい事件が軸だけに全体的には殺伐とした重たい空気が漂うラストには寒々しい衝撃が走る作品だった。 | ||||
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| 著者のデビュー作らしいが、デビュー作としては素晴らしい出来である。文章もよく練られてるし、面白い。しかし、このぐらいの本ならば、やはり他にも評価すべき作品はいくらでもある。私はラストも読めたわけではないし、純粋に楽しめたのだが、ラストに全力を出しすぎたような感じがあった。もう少し細部にまでこだわって描いていれば、もっと良くなったのではないかと思う。もう一度いうが、面白いし、買って損はない。興味を持った人は、買うことをお勧めする。 | ||||
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