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慟哭
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慟哭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全55件 41~55 3/3ページ
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貫井作品の犯罪動機はどちらかといえば非現実的と思われるものが多いが、今回も犯人の人物像から考えると『?』という感じがする。個人的には、タイトルは『慟哭』筆致は<練達>読み終えて『…』といったところか。犯人に辿り着くヒントが大胆に与えられているため、比較的早い段階で犯人らしき人物がわかってしまった。「もしかしたらこの人物が…」というのを裏切り、帯通りの『仰天』の結末を期待したが見事に裏切られた。貫井作品は個人的には好きではあるが、本格推理という点ではあまりお薦めしない。 | ||||
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あまりにも評判が高かったので手に取ってしまいました。冒頭 確かに読みやすい。小説ってどんなに面白いものでも感情移入するまでに時間がかかるものなのですが、これはすいすいスムーズにはいっていけます。展開も悪くない。ただあっと驚く仕掛けがあるのですが。ぼく これ 気がついちゃったんですよ 涙多分他にも結構気がついちゃった人いらっしゃるんじゃないかな。意外といえば意外なんだけどでも読めちゃうんですよね。それに新興宗教については既に知られているようなことばかりだし。筆力は充分に認めます。損はしません。でも秀作までは行かないような気がします。 | ||||
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推理とは少し違うな、って思います。 簡単に言うと娘を亡くした男の話です。 彼は飢餓感にも似た感情を持っているようです。それは懊悩であり、焦燥であり、罪悪感でもあると思いました。 飢餓感は彼自身を蝕んでいき、しかも彼には自らを救う術がありません。そのことを最初から最後まで彼は口には出さず胸のうちで叫びつづけています。それが彼の慟哭である、と僕は思いました。 | ||||
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帯ではやたらと、落ちの衝撃を訴えていますが、皮肉なことにそれを訴えれば訴えるほど、我々の衝撃は和らいでしまいます。というのもストーリーを半分程おっていくと、驚愕に値する落ちは一つしか考えられなくなるからです。恐らくミステリーをそれ程読みなれていない方も、その落ちにたどり着くでしょう。個人的には、それを更に裏切る種明かしが欲しかったです。もう一つ難点を言えば、最後まで解決されない謎に不快感を覚えました。恐らくは作者が、作品のテーマの一つとして我々に不快感を与えたのだと思うのですが、それにしてもスッとしないものが残ります。ミステリーとしてはもう少し上手いやり方があったのでは?と思います。この作者の作品、全般に言えることですが、帯に強調される、売りの部分にもう一工夫必要な気がします。しかし、確実に読者をひきつけるストーリー展開と話術は、そういった難点を差っぴいても十分に評価できます。ストーリー自体も単なるミステリーではなく、ドラマ性や教訓があるんで、ミステリー以外の部分でも楽しめると思います。まだ読んだ事が無い方は、特別お奨めはしませんが一読の価値はあると思います。 | ||||
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誘拐事件を追う刑事・佐伯と、新興宗教にのめりこんで行く男・松本の2つの視点でストーリーは進行していく。淡々と話が進んで行くし、引き付けられるだけの文章力は確かに有る。ミステリファンには物足りないのかも知れないが、私などには十分楽しめたし、結末にも驚いた。ただ、作品中、様々に張られた伏線がイマイチ消化不良気味なのが気になるところ。物語として納得できるけど後味が悪い、というのならば良いが、何の説明もないままに終わってしまう部分が多く、それが少し残念。 | ||||
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叙述トリック。みんなが言うほど衝撃は受けない。折原一ジャンと思ったけど、世相が入ってるのが違うとこかな。ただ、最初は叙述とはしらず読んでたけども途中で叙述っぽいと思ったら案の定そうでした。なので、新鮮さは別にって感じ。あとこの人の作品は暗いよ~。折原一?叙述?って言う人はよんでみたら良いんでは。新鮮な驚きがまっているかもしれません。 | ||||
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ということに気が付けば納得して読めるとおもいます。そうでなくては、現代は現実のほうがこの小説の内容よりさらに凄惨を極めているので、帯書きにあるような衝撃は受けないでしょう。「グロテスク」などもそうですが、現代はもはやフィクションを上回る勢いで非日常化した出来事が普通に起こるようになってきていて、小説も書きにくくなったんだなーと読みながら思った次第です。 | ||||
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はっきり言って落ちが読めます。皮肉なことに、帯等にある「驚愕」というコメントがなおさら落ちを判り易くしてしまっています。私は、本はよく読みますが、それ程ミステリーは読みなれていません。それでも見えてしまったこの落ちは少し安易な気がします。加えて、読後に納得いかない点が多々残ります。読者が推理するような内容ではないので尚更不快です。恐らく、この書き方は筆者の狙いなのでしょうが、少しいただけません。しかし、これだけ批判はしましたが、なかなか面白いです。文章や内容として未熟な部分はありますが、落ちが読めても最後まで読ませてしまう魅力を持っています。あえてお勧めはしませんが、気になった方は読んでみてはいかがでしょう!? | ||||
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ミステリーファンなら、最初の方で、タネが分かってしまうので、結末の意外性は、ほとんど感じられないと思います。そのくせ、意外性を出すため、ストーリーをねじ曲げた感があり、登場人物の言動の不自然さが、鼻につきます。タイトルや宣伝文句に惹かれ、感動を求めて読むと、後味の悪さに、げんなりさせられるので、ご用心を。普段、ミステリーを読まない人には、こういうのもあるんだ、って知る意味では、良いかもしれません。 | ||||
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68年生れの著者が、93年に発表したということを聞き、たいへんな驚きを受けました。文章はよく練られており、構成には、美しさすら感じてしまいます。 とは言え、筋書きは、途中(半分ぐらい)で読めてしまいます。ミステリを期待する方には、後に発表された「プリズム」のほうをお勧めします。 | ||||
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帯やら書店推薦など、鳴り物入りの期待感の中で読みましたが、普通に推理小説を読んでいる者ならオチはすぐわかるし、それ以外のプロットも特筆するほどのものはなく、かなり期待はずれだったのが正直な感想。ただ、読者を話の中に引き込むだけの文章力はあり、読んでいて面白いのは確か。推理小説を普段読まない人なら、きっと最後のどんでん返しに十分満足できることと思います。(でもやっぱりちょっと辻褄があっていない気はするが・・・) | ||||
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連続幼女誘拐殺害事件を描いた小説。 推理小説をよみなれた方であれば、読者をだますテクニックも途中で予想がつき〔折原一ににている)、あまり慟哭はしないと思う。帯の北村薫さんの言葉に引きずられて買った方はすこしがっかりするかも。 | ||||
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「えっ!そういうこと?」と思わず声が出てしまうような展開が隠されています。たしかにこの話の転がり方はすごい。この驚きの瞬間のためだけに、この作品を読んでもいいかもしれない。しかし。物語の進行中に芽生えた謎や伏線に対してのこたえが、完全とは言い切れないと思います。驚きはあるけど、ばらばらのパズルがカチリとはまる快感は味わえませんでした。 | ||||
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巧い!だけどカタルシスは無し面白い!だけど手に汗は握らない好き嫌いが分かれる作品だと思います。この手の小説に何を期待するかにも寄りますが愉悦や爽快感が欲しい人にはお勧めしません。読後感が良くないです。 | ||||
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裏と思っていた話が最後に表になって,そこに主題があった。これには感心したけれど,裏になった話が未解決に終るため,消化不良におちいった。しかも,この犯人はかなりやりすぎているのに,解決できないのはおかしいと思った。 主人公はこんな人だろうか。ここまで落ちぶれるだろうか。彼の今までの生き方から考えて,こうはならないと思う。作者が無理やりタイトルの慟哭に合わせる悲劇を作ったような感じがして,私は納得できなかった。 | ||||
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