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慟哭
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慟哭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全55件 21~40 2/3ページ
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文章が読みやすく、読書欲を誘うストーリーの運びとなっていました。 ただ惜しいのは、登場人物の台詞・行動・思考から早い段階で仕掛けが分かってしまうコトです。仕掛けが分かると、あとは彼らの人間模様や結末に至るまでの鬼気迫るモノを期待してしまうのですが、そこが薄くて本当に惜しいっ。 ラストはこの小説に似合う不条理さだと思いますので、私は特に気にはなりませんでした。 | ||||
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前の帯はネタバレでした;それはものすごいネタバレの帯でした。 よって、なんと第一章から物語の方向性が見えてしまい、序盤でオチまでほとんどわかるという”衝撃の小説”でした。 苦情が殺到したと見えて、帯が変っています。 今、レビューを読んでいる方、もし少しでもこの本に興味があるなら今すぐレビューを読むのをやめて買うことをお薦めします。 私はそんな感じに序盤で驚きを奪われてしまったのでこの本がはたして面白かったのか面白くなかったのかわかりません。 普通、でした。 | ||||
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この方の最近の作品を読もうとしてレビューを見ると、代表作の「慟哭」ほどでは、というような内容を必ず目にして、やっぱり読んでおいた方がいいのかなと、最近になってようやく観念して読みました。 うーん、デビュー作だから仕方ないのかもしれませんが、文章の「だった」の連続が気になりました。編集の方、「だった」ばっかりだと指摘しなかったのかしら。せめて文庫化するときに直してほしかった。 ストーリーは、警察内部の事情のようなものが細かに書かれていて、デビュー作でこれほど書けるのか、と感心しきり。新興宗教の方はまあ、子供だましって気もするけど、それはそれでどうなるのかと気になって読めました。そして、捜査がどう進んでいくかを期待したのですが……なるほど、推理して読む小説ではなく、驚かし小説でしたか。もしかしたらと読みはじめには思いましたが。 私と同じように迷っている方は、「慟哭」ほどってレビューは眉唾物だと思った方がいいかもしれません。著者は確実に成長しています。後になるほどいい作品を書いていると思いますよ。 | ||||
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警察の内部の話や新興宗教の話など重い内容の割に読みやすいので最後まで一気に読める。 しかしこれは推理小説として読むと未完の小説となります。 犯行自体にトリックもなければ 最初の犯人も未解決。この点が非常に残念です。 後、他の方も書いてましたが、驚愕のラストと書かれると 読み慣れた読者は、最初にあの人かも…と簡単に予想してしまうでしょう。 しかも偶数章の彼は最初なかなか名前をださない…最初から こういうことでは…と、予想してしまいました… すいません。 | ||||
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「愚行録」を読んで予想外に面白かったので、「それなら代表作も」と思い購入。ほかの方の評価も非常に高くてワクワクしながら読んだのですが、それほど面白いとは・・・半分くらいのところでネタは薄々分かりました、結構安直です。あのエンディングのためにすべてを構成しているのでしょうが、あのエンディングがそれほど価値があったのかな、と思います。 | ||||
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デビュー作にしては文章は上手い。伏線の張り方も心得てる感じがする。 なんだけど、この作品、ちょっと冷静すぎ。 慟哭というタイトルが空回りしている。 デビュー作というのは、トリックが凝りすぎて変だろうと、文が稚拙だろうと、 作者のこだわりとか、ものすごく言いたい一言とか、 怒りとか、コンプレックスとか、そういうものが熱く伝わってくるから、 そういうものを拾うのが楽しい。 でも この作品の場合、新興宗教に対しても特に作者が何かを思っている感じがないし、 子供を奪われるという設定も、やっぱりただの舞台設定で、 警察組織の不協和音も、あくまでそういう場面を書いてみた的で、 作者のこだわりがあまり見えなかった。 だからラストに至っても、未解決のまま放り出された不満もあって、 慟哭って、これだけ??! というガッカリ度が大きい。 そのへんがやっぱりデビュー作ということか。 むしろ文章が上手いだけに肩透かし感が強いのかもしれない。 | ||||
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連続少女誘拐殺人事件と事件を追う捜査一課長を描く本格的なミステリーです。 まったく救いのない結末が評価の分かれるポイントだと思います。 非常に読みやすく、記憶に残るエンディングではありますが、なにも解決がなくすっきりしない ところが個人的には今ひとつというところ。 | ||||
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「愚行録」が面白かったので、続けて読んでみました。 組み立て方は愚行録のインタビューとモノローグのように、異なるエピソードが順番に語られ、 それらが徐々にシンクロするという手法です。 それぞれの大まかな時期は分かるものの、サラっと流すところがポイントですね。 終盤、慌てて読み返してしまいました。 事件が片付いていない、後味が悪い、というレビューがありますが、テーマは人間の「慟哭」なので、 話の閉じ方は重要ではないと思います。 が、やはり愚行録でも気になったように、登場人物の会話表現に違和感があります。 加えて、本書ではト書きの部分の単語の選び方にも違和感を感じてしまいました。 解説等では「硬質な文体」とプラス評価ですが、私には無理して小難しい表現をこねくり回してる ようにしか感じられませんでした。 何というか、著者の自己顕示としか思えず、そこに引っ掛かって世界観に没入しきれない感じで。 以上で★-2としました。 | ||||
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良質の文章で丁寧に書かれたミステリー。 しかし仕掛けの丁寧さに比べ、「あっと驚く結末」に至るプロセスが安直、 そして事件は解決せず、読後のカタルシスもない。 よくできたからくりに心を遊ばせたい方には面白い本だと思う。 私は楽しめませんでした。 | ||||
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タイトルとあらすじに惹かれて読みました。文章や雰囲気は嫌いじゃないけど、何かが足りない、その“何か”が分からなくてモヤモヤする。リアリティがあるようで、よくよく考えてみると「いや、やっぱり納得できない」と首をひねるような感じ。重苦しい題材を扱っているわりに、何も心に響いてこない。作者はどうも、この結末を書きたかっただけなのではないかとも思う。つまらなくもないが、同作者の他の作品も読んでみよう、という気にはなれなかった。 | ||||
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知り合いから薦められた一冊でした。 あっと驚く結末があると聞いていたのですが 構えて読んでしまったからでしょうか? 中盤のあたりから、うすうす仕掛けに気づいてしまいました。 終盤になると、自分の考えが間違いないと確信して ラストはやっぱりな…という感じで。 もう一ひねりの仕掛けが欲しかったです。 文章はとても読みやすく最後までノンストップで読めました。 | ||||
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最初がつまらないです。 新興宗教のほうが読みたくてうずうずして、刑事の方は読み流す感じでした。 乾くるみさんの「イニシエーションラブ」で衝撃を受けましたが、 この作品ではあまり衝撃は受けませんでした。 驚かせるのを目的とするか、メッセージ性を目的とするかでこんなに変わるものですね。 最初が刑事の方がつまらなくて、後半は宗教の方がつまらなかったです。 | ||||
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貫井徳郎は文章がうまい、と言う評判を聞いていたので、かなり期待して読んだ。 でもなー。 本格を期待してしまっていたのだが、叙述だった。 どうも叙述は『アクロイド殺し』以外で面白かったためしがない。一体何を目的に数々の作家が叙述トリックに挑むのか、全然理解できない。 名作に挑戦したくなるんだろうか。今のところ全敗してると思うんだが。 叙述って、やっぱり記述が不自然になるんだよ。だから途中で分かってしまう。驚かされないのでコペ転にならない。結末以前に結末が類推できてしまうと、どんなもんだって、つまんなく感じるじゃん。 でも、取り上げた内容は意欲的で好感が持てる。 警察内部の軋轢・新興宗教・歪んでしまった親子の情愛。 ラストの締め方も鮮やかで、叙述のつまんなさなど超えた「慟哭」の深さが浮かび上がってくる上手さだった。 | ||||
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「どんでん返し」だの「衝撃の結末」だのといった評価には、特に異を唱えるものではない。 ただ、私がこの小説で最も違和感を覚えるのは、どう考えても犯人が、新興宗教だの黒魔術だのに心を奪われるタイプには見えない、ということである。いかに、我が子を失って「気が狂ってしまった」としても、である。 | ||||
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完成度は高いと思う。ラストもうまい。メッセージ性も強い。 ただ文章が単調すぎて起伏が乏しいせいか引き込まれない。 ひたすらラストに向かって文章を消化しているという感じが して途中途中で楽しめない。 同じ類の『葉桜の季節に〜』や『向日葵の咲かない夏』ほど 楽しめないし衝撃度も薄い。近年の作品の方がレベルが高い ように思った。 | ||||
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こういうタイプのオチがある作品はもう珍しいものではなくなっているので驚きはなかった。衝撃的な結末と聞いていたので楽しみにしていたのですが、物語の構成などから序盤で…というより最初の数ページで予想がつきました。とくにいい作品でも悪い作品でもないなというかんじですね。 | ||||
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デビュー作らしいです。 驚きますね。 トリックといえば、トリックだね。あの、ラストは。 びっくりするよ。 でも、なんか 「僕、嘘はついてませんよ」 って、浮気がばれた男のせこい言い訳みたいな小技の様な気もする。 最後の最後まで、ごまかし続けるにはかなりの手法がいるのだろうけど…。 どちらかというと、歯ごたえのある文章を書かれています。刑事モノを扱っているのだから、当然か。質実剛健という言葉を贈りたいこの文章。 ちょっと意地悪して、評価は★三つ。 | ||||
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その一つの驚きのためだけにあの枚数を読んだと思うと何だか悲しくなってくる・・・OTL 帯でさもおもしろいみたいなこと書いてたから期待したんだけどなぁ。 乙一のGOTHにしてもそうだったけど、こういう騙し絵みたいな手法はあまり好きではない。こういうのは読みなれてしまえば読んでる途中でわかってしまうしね。 ただ文章の書き方がよかったのと宗教にはまっていく様が見事だったので★三つ。ミステリ好きにはあまりオススメできません。 | ||||
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すごく評判がよいようなので読んでみましたが、いろんな意味で予想と反しました。推理小説が好きであれば中盤でだいたいの展開が読めてしまいます。結末はおもしろいのですがいささか強引である気もしました。マスコミと警察の組織体系や内部事情に対する切込みには引き込まれましたが、文章というより文体で「あ~!なるほど」とネタばれしてしまう感じでした。まさにえ???です。 | ||||
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連続幼女誘拐事件を追う警察内部のストーリーと、新興宗教にのめりこんで行く男のストーリーが、交互にパラレルに進行していく。警察内部のキャリア対ノンキャリアの確執、マスコミの内幕など、横山秀夫の警察小説を思わせる設定だ。テンポがよく、非常に読みやすい作品である。2つのストーリーが最後にどのような形で交わるか、そこが「あっと驚く結末」になるわけで、私はだまされてしまったが、練達の読者ならば途中で見抜いてしまうだろう。読後、不快感が残るという意見も多い。ネタばらしになるのでこれ以上は書けないが、そこの部分がこの小説の本質かもしれない。私にとって不満なのは、犯罪の動機づけがいかにも不自然としか思えないことと、男が新興宗教にのめりこんでいく過程に、納得できないものを感じることである。迂闊にもこの作者を知らなかったのだが、筆力もあり、別の作品も読んでみたいと思わせるだけの魅力はある。 | ||||
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