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君たちに明日はない
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君たちに明日はないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 21~40 2/4ページ
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自分の周りには、自分に似たような人たちがいます。小説ですが、世の中には色々な人がいるのだろうな、と、考えました。 難しくはなく、楽しく読み進めました。 パート2は、今読んでます。 | ||||
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今まで読んだ作者の「冒険犯罪小説」カテゴリーとはかなり違った作品。もっと明るくて軽い。その分人物描写もやや浅い 描き方になっている。リストラ請負会社に勤める村上真介という主人公と彼に首を切られそうなりながら最後は恋人同士 になる年上の女性陽子。彼らを物語の中心にして、それぞれの会社でリストラに合う男女を描くことで人の行き方と人生における 幸せとは何かを軽いタッチで考えさせてくれる。読後感がそう強く残る作品ではないが、何となく、この真介の生き方や ものの考え方が押し付けがましくなくていい。 | ||||
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北海道の田舎から出てきた、と言う割にはお洒落で、粋で、 人間味のある主人公です。 リストラ援助会社?という職業、業種が成立するのですから、 時代を反映していると言うか、時代とともに移ろっていくと言うか。 その特殊な業種にたどり着いた主人公の、巡り合いを描いています。 女性あり、オタクあり、同級生あり、コンパニオンあり、音楽業界 あり、ヘッドハンティングあり。 移ろい行く時間の中で、陽子さんと主人公の会話と、感情、描く 未来、と言うのが、実に洒落ていて、尻切れトンボ的なところも 何となく許してしまう。 都会派の小説って言うんでしょうねえ。 明日はわが身かな、と言う奇妙な予感を持ちながら、今の時間を 過ごしていることをさりげなくあらわしているのかな。 そんな風に最後の場面を読んでしまいました。 序盤はタルくて、面白くなかったのですが、陽子さんのお近づき から、勢いがついてしまったのですから、やっぱり濡れ場の力は 偉大と言うか、何とも情けない。 長崎出身の方が、北海道の田舎を語るのは、絶対的に無理があり ます。長崎の五島列島辺りを出身に設定すると、もっと作者の味が 出たのかも。でも、他の作品も読んでみたくなりました。80点。 | ||||
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小生も、会社に居たころは、本部長として採用も教育も指導も矯正も首切りもしてきたので、こういう仕事人が居たらいいとも思う。首切る時は、採用しておきながら育てられなかった申し訳なさが有るので、責任の取り方として自分でいちいちやりました。思い出す一冊。他のも全部読んでみました。 | ||||
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タイトルに興味を持ち読んでみました。なかなか面白かったです。続きもあるのでさっそく買ってみました。 | ||||
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リストラの宣告を代行する会社の33歳の社員が主人公で、彼自身その会社が代行してリストラをされた過去を持つ。人はリストラに直面したときにどうするのか。 暗くなりそうなテーマだが、基本的には明るい調子で物語が進んでいく。ちょっとした時間つぶしには最適。続編も今から注文します。 | ||||
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友人に勧められて読みました。 面白かった。コミカルな描写で軽く読めたが内容はシリアス。最近は周りでもリストラの話が多くて決して他人事ではすまない。というか自分自身に置き換えたら正直いろいろと考えさせられた。続編も同時購入したので続きが楽しみです。 | ||||
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友人に勧められました。 「自分のことが書いてあってびっくりした」って。 読んでみて思ったのは、小さい人生のなかにだって、宝物や悲劇がたくさんあるってこと。 自分の人生もなかなか捨てたもんじゃない? そんな不思議な勇気がでる本です。 一つだけ残念だったのは、あまりにも男目線だったこと。OL目線だってありだと思う! | ||||
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ドラマは見逃してしまったが、ずっと気になっていたタイトル。 垣根氏の作品は、『午前三時のルースター』しか読んだことはないけれど、ずーっと冒険小説よりのミステリ作家の印象が強かった。作者によるあとがきを読むと、”敢えて登場人物たちを様々な危機的な状況に落とし込んできた”とあるので、なるほど、ミステリではなくともここは一環しているんだと思った次第。 実に身につまされることこの上ない作品なのだが、登場人物たちの個性が悲惨さを感じさせないほど、生き生きとして、際立っている。”仕事と作業は違う”というフレーズが2回程、あらわれる。確かにねとは、思いつつ、自分の日常をを振り返ることしきりであった。 主人公 村上真介の眼をとおしてうつるリストラ対象者から、これまでの会社人生についてのあれこれを考えさせられるとともに、これからの元気をもらえらような気がする。(この手をあまり読んでないだけかもしれないが) 軽い読み物として、ちょっとくたびれ気味の方々にお薦め。 | ||||
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夫の会社でリストラが行われました。その時、夫が勉強の意味で買ってきた本がこれでした。わたしは、医療系の仕事をしており、普通の会社勤めではなかったので、この本によって会社員がどういう気持ちで働いているのかがわかった気がしました。リストラという問題をつきつけられた時、人間は一人の人間としての自分と向き合わなければならない。その時、人はどういう選択をするのか。非常に考えさせられた一冊です。 | ||||
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20〜30代を描いた男性作家の作品は、女性目線から見るとあまり魅力的でない男性主人公が多いのですが…。素直に好きですね、この主人公。 「リストラの肩たたき代行者」という設定そのものも興味深いのですが、恋愛ものとして楽しめました。というのもやはり仕事に取り組む主人公のプロフェッショナルな仕事ぶりに惹かれるからでしょう。 リストラ対象となる社員の仕事ぶり、職歴や性格、心理など細かに分析しながら業務を進めるわけですが、その調子で恋人の行動や心の動きの分析もするのだから細かい。とはいっても、陰湿な分析ではありませんよ。優しさに溢れています。 恋愛小説以上に女性の心を見てくれるこの主人公には、ホレます。 | ||||
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坂口憲二主演のNHK土曜ドラマの原作。 イケメン坂口演じる村上真介のりりしいリストラ面接官っぷりと, 年上彼女(田中美佐子)に見せる甘えん坊ぽい雰囲気の落差が面白くて見ていました。 で,その延長で原作を読んでみたという経緯です。 ドラマと大分雰囲気が違いましたが,小説の方が遙かに面白かったです。 主人公村上真介の職業は「リストラ面接官」という,現実には存在しないと思われるものですが, 面接場面で,対象者に会社を辞める気にさせるまでの追い込み方に気迫があり, 追い込む側と追い込まれる側の掛け合いは,ヘタな刑事ドラマの取調場面よりよほど面白かったです。 プラス,村上と8歳年上の彼女のロマンスも絡めながら話が進むのですが, こちらは,項ごとに村上の視点と彼女の視点が交替しながら語られており, 最初は,双方,相手に対してやや上から目線であったのが, つきあいが深まるにつれて相手のしっかりした内面まで見えるようになっていく様子が巧みに描写されています。 彼女が登場する場面では,そうした心理描写の掛け合いのみならず,唐突にエロいセックス描写が時々出てくるので, 電車の中で読むのが恥ずかしかったですが,あれは,この作者の特徴なのでしょうか・・・? まあ別にいいんですが,この小説の中ではもう少し軽めのエロでよかったのではと思いました。 次作「借金取りの王子」も読んでみます。 | ||||
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リストラ請負人という現実にありそうで存在しない職業の主人公と 主人公にリストラされる側の人たちとが織りなすヒューマンストーリー。 各話でリストラ対象となっている登場人物はそれぞれ個性的だけど 自分の身近にもいそうな人たち。 それぞれが人生の岐路に立たされた時に取る行動がどこか力強く、 希望を抱かせてくれる。 目を背けたいような暗いテーマにもかかわらず 逆になんだか少しエネルギーをわけてもらえる小説でした。 性描写は多少表現が過激のようにも思いましたが、 多用されている訳でもないのでそこまで不満には感じず面白く読ませていただきました。 続編も凄く気になるので読んでみようと思います。 | ||||
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一生懸命働いていたとしても、 リストラされてしまう。 そしたら頑張らない方がいいじゃないか。 って、ずっと考えていた。 でも、すべては0点か100点かじゃなくって、 30点もあれば70点もある。 肩肘張らなくてもいいんじゃないかって。 そう思う。 | ||||
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会社におけるリストラには大きなドラマが生まれます、なにしろ仕事に費やしてきたその人の存在にまで関わることを否定される出来事ですし。しかし、時に必要なことであるからこそ、客観的データなり、その考え方など冷静さや、冷徹さが求められる部分だと思います。そんな企業のリストラを専門に請け負う会社の社員で、ちょっと変わった、割り切れる、クールな男村上真介を軸に、リストラに関わることになる人物の生活を短編形式にした連続ものです。行く先々での仕事はどれも確かに必要なのだろうけれど、当然キツイ、酷な仕事ばかりなのですが、そこをクールになだめ、すかしながらもノルマを挙げていくのですが、そこにある程度の公平さも感じさせつつ、内面的葛藤も醸し出すのは、新鮮で面白かった(と簡単にはいえない内容であるにも関わらずそう思わせるのがとても上手い!)です。私はビジネスものは全然読んだことが無かったですし、企業に属したことが無いので、とても面白く読みました。そのうえリストラに関わる時に知らない事実を知るトリビア的楽しさもあります、査定ってこんなことまでするのか!?という部分も楽しめましたし、企業人って大変そうです。 リストラという当事者には感情的にならざるをえない内容で、最初から立場が圧倒的に違う、切るものと切られるものとの2者関係(厳密にはそこにアシスタントの美人がいるのですが)を題材にしつつ、その関係をいろいろ深めていくのに、視点を変えながら行うのはとても分かりやすくて良かったです。主人公である真介の切る側の理論と感情と葛藤が、切る側も人であり、感情があるのだが、それをひっくるめてのクールさの必要性が心地よかったです。もちろん切られる側にはそれぞれの背負う大きなものがあり、その辺を浮き彫りにするのにも、取って付けたような説明にならない配慮とテクニックが素晴らしかったです。最初は切られる側として出てくる陽子のキャラクターも立っていて、男と女の関係の描き方も、また些細な事柄から見出す意味の男女差の面白みを視点をくるくる変えることでさらに面白可笑しくしている部分も良かったです(印象的なのは新宿での待ち合わせ前に、のどスプレー!確かに可愛い行為です)。特に陽子にはキャラクターに好ましいものを感じますし、彼女の感情の振れ幅の大きさにもリアルと可愛らしさを感じさせます。 組織に属することでのトラブルから、仕事の満足に至る様々な事柄もすくいつつ、物語の進行のスピードは軽やかで、キャラクターの人柄もすんなりと入ってくるのにステレオタイプではない。テンポもキャラクターもストーリィも描写も文章で構成されているそのすべての混ざり具合が絶妙で楽しく読めます。 どのリストラにおける話しでも、簡単な解決などほど遠く、分かりやすい結末は待っていません。当然ですが何かしらの残酷な結果が待ち受けているはずであるのに、また事実そうなのですが、気持ちの良いドライブでの開放感を持った風が吹くかのような気持ちよさがあります。簡単ではないけれど、苦悩して、現実を認識して、納得した結果であるような気持ちのよさを感じさせます。 1度でも企業に勤めている方であるなら、オススメ致します。 | ||||
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リストラという題材からして陰湿な物語を想像して読みはじめたのですが、 良い意味で裏切られました。 スカッとする導入から始まり、むしろサバサバとした印象の語り口が軽妙。 過去に大きな挫折を味わった主人公・真介の人間臭さが好ましく、 彼のシニカルで適格な人物の見方が面白い。 彼とリストラ対象者本人、二つの視点を通して浮き彫りにされる、 人それぞれの仕事に対する思いがリアルです。 タイトルで「君たちに明日はない」とバッサリ切り捨てているのに、 物語が終わってからも連綿と続くであろう登場人物たちの人生について想像力を掻き立てられます。 この作者の作品は初見だったのですが、非常に満足しています。 | ||||
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作品のタイトルと、垣根氏の過去の作風から見ると、この作品 は殺し屋を主人公としたハードボイルドではないかと思われる。 ところが、リストラをテーマとしたサラリーマン小説なのである。 これまでの大藪春彦調から荻原浩調にシフトしたようである。 リストラというのは、サラリーマンにとって死にも等しいものでは ないだろうか。主人公の村上真介はリストラ請負会社に勤める 面接官である。ある意味殺し屋と言えるのかも知れない。 軽い性格のように描かれているが、押さえる所はきちんと押さえて いる。仕事に取り組む姿勢は、まぎれも無くプロフェッショナブル のものである。 連作短編集なので読み足りない部分もあった。特に「File.4 八方 ふさがりの女」は名古屋の描写が面白く、もっと続きを読みたかった。 作品としては面白いのだが、冒険小説でもサラリーマン小説でも、 垣根氏の作品は二番煎じという気がする。似たような作品を書いて いる先人がいるのである。主人公が枠の中に納まっていると いうのも気になる。一見ワイルドに見える垣根作品の主人公だが 常に安全サイドに身を置き、決して一線を越えようとはしない。 センターラインを割ろうとはしないクレバーな走り、と言えば 聞こえは良いのだが。 | ||||
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リストラ請負会社に勤める村上真介。 依頼会社から渡されたリストを元に、候補者と面接をし、退職に追い込みます。 誰もが悩みや弱点を持っています。 触れてほしくない弱点を突き、相手に揺さぶりをかけます。 真介は面接にあたり、候補者の人間性や仕事ぶりを詳細に調べます。 丁寧な仕事ぶり、相手のその後を考える姿勢があるからこそ、候補者もしぶしぶ納得するのだと思います。 真介の弱点も描かれていて、彼も血の通った人間なのだと感じます。 最後には、なぜか前向きな気分になれます。 | ||||
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データベース見て、くだらなさそうと思いつつ読んでみたら、 予想に反して大変おもしろかったよ。 こりゃ、首になって当然って人から、あれまあ不運なって人までいろいろですが、 なんていうか、妙に後味がいいです。 山本周五郎賞というのもうなづけます。 単行本はとにかく、文庫の値段なら絶対買って損は無いと思います。 この作者のほかの作品と比べて、万人むけと思います。 | ||||
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文章が読みやすい上に主人公のクビ切りの面接官の仕事に対する姿勢にも共感がもてた。どの話も考えさせられる話だが、一番興味をもったのが「旧友」の話。旧友にリストラを勧める主人公の気持ち、それを屈辱的に思いつつも自分の本当の気持ちに気付いていく池田。池田の妻「彰子」の考え方にも好感がもてた。また、真介のパートナーであり、リストラ面接に同伴する感情を表に出さない女性「川田美代子」の位置づけ、役割もとてもよいと思う。 | ||||
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