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ワイルド・ソウル
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【この小説が収録されている参考書籍】
ワイルド・ソウルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全165件 61~80 4/9ページ
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戦後の外務省による移民政策などいうもの自体知らなかった 私にとっては、フィクションとはいえ似たような体験をした人たちが いたということに衝撃を受けた。 そして、今の日本では同じようなことは起きないかもしれないが、 国家というものの本質は変わっていないんだろうと思う。 税金を払っているから国が私たちに何かしてくれる。守ってくれる。などという考えは 今の平和な日本に住む我々の幻想にすぎないのだということに思い当たる。 それは、アフリカ諸国や、中東の国々を見ればわかることだろう。 上巻は、その棄民政策に翻弄された登場人物たちの半生を描いていく。 そして、下巻では舞台を東京に移し、日本政府への復讐劇が展開されていく。 復讐と言っても、あくまで目的は首相に過去の過ちを認めさせ、何も知らない 日本国民に事実を知ってもらうことであり、被害は最小限に留めようとしている ので、血なまぐさいバイオレンスな復讐劇を想像しないように。 警察の視点も描かれ、読者は犯人と警察の知恵比べにハラハラするような 場面もあり面白かったのだが、少なくない警察側の登場人物を登場させた 割にはあっさりと終ってしまったので、もっとそのへんの駆け引きがあっても よかったと思う。 また、南米の気質と日本人の気質がよく比較されていて、普段当たり前に していることに対して、日本人としての自分という再発見をさせてくれる。 犯人と関係をもち揺れ動く報道記者や、心理描写において、若干の荒さが 気になったが、最後の終わり方もすごくさわやかでよかった。 | ||||
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上巻の「ブラジル移民」のヒストリーに関する部分には引き込まれました。 もちろん、下巻もスピード感があって面白く読めました。 しかしながら、上巻と下巻では「別の小説」(もちろんストーリーはつながっていますが)とも感じるくらいのギャップを感じました。 もちろん、良い意味でもギャップですが・・・。 | ||||
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まさしく超一級のエンターテイメントです。 前半は北杜夫さんの「輝ける青き空の下で」を思い出すようなブラジル移民の話ですがどんどん話が ハードボイルドかつスリリングな展開になっていきます まだ下巻は読んでませんがどのような結末をむかえるのかワクワクが止まりません。 | ||||
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――だが、生活を潤すことはできる。不安をなくすことはできる。必要なものだ」 1961年神戸。 1万トンの新造移民船サンパウロ丸が、 神戸港を出向するところから物語が始まります。 そこから、移民としてブラジル(ジャングル)へ連れてこられた日本人の、 壮絶な生涯が始まります。 ルポを読んでいるかのような緻密で詳細な序章です。 物語は、1961年から43年後の現代がメインです。 現代では、43年前の過酷な移民生活を強いられた生き残りが、 アマゾンで培ったワイルド・ソウルを糧に、 さまざまな境遇の人たちを巻き込んで、 移民政策を実行した当時の日本や、 日本の政策へ復讐するという物語です。 特に、救いのない日本からのブラジル移民を描いている第一章は、 描かれている過酷なアマゾンでの生活から 『この本はいったいこの先どうなるんだ』という不安しかありませんでした。 しかし、本作は大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞を受賞の 三冠受賞作とのことで期待して読みすすめました。 結果的に、期待は裏切られることはありませんでした。 400字詰めで原稿用意1314枚の単行本は、 2段組で520ページ強のとても濃厚な内容の一冊です。 最終版の心情吐露が説明的な部分がややくどく感じることもありましたが、 復讐劇に描かれている復讐手段はとても練られているし、 2ヶ月にわたるブラジル取材もストーリーへ存分に活かされている印象です。 私にとっては、気になった点は、 本の評価へ影響を与えるものではありませんでした。 本としての質は大変高いので万人にオススメしたいですが、 若干読者を選ぶように思うので、 僭越ながら星の数は一つ減らさせていただきました。 | ||||
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読みやすく、最後まで飽きさせない。 日系移民の歴史について考えさせられた。 とにかく一読をおすすめします。 | ||||
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キャラは個性的で魅力的、ストーリーは一気に読ませる展開。 ここでの評価が高くてかったが非常にこの作者を気に入りました。 | ||||
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まだ上巻しか読んでませんが、続きが気になってしょうがない。 設定もあまり馴染みのない南米関連で、色々と勉強になる。 なにより、冒頭の戦後のアマゾンへの移住者の想像を絶する生活の描写が刺激的で強烈に惹きつけられる。 超オススメの小説です。 | ||||
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大変満足しております。 配送についても問題はありませんです。 本自体も問題無し | ||||
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過去の日本でこんなことがあったということを初めて知りました。そして登場人物それぞれの個性がとてもよく、一気に惹きつけられました。 | ||||
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夢中になって読ませて頂きました。上巻で気持ちを引き付けられ、この下巻で一気にストーリーが盛り上がり、復讐劇が加速していきます。 | ||||
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スケールの大きさに脱帽します。すごい大きな犯罪?なのに、この結末は…納得出来てしまうところがすごいと思いました | ||||
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垣根涼介さんの著作を初めて読みましたがたいへんおもしろく、分量は少なくありませんが、1日で読んでしまいました。 おすすめです。 | ||||
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日本の移民政策の実状がわかる(そういう意味では勉強になる)という側面もありつつ、普通にエンターテイメントとしても充分に満足出来る作品でした。スカッとする一面、恋愛としてぐっとする側面、いろんな要素が詰まった作品です。非日常を楽しむという意味ではかなりいい! | ||||
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文体そのものに迫力とスピード感があります。一度読み始めると自分自身がアマゾンの森の中で彷徨っていたり、首都高速で250キロで突っ走っていたり、機関銃をぶっ放していたりとバーチャルリアルを感じられる本です。一気に読み終えますが、面白すぎて何度も帰りの電車で最寄駅を乗り過ごしそうになりました。あと、読み終えた後に自分自身が何となくブラジル人的な陽気な感覚になるのは私だけではないと思います。きっとこの本を読んだ多くの人がそれを感じているのではないでしょうか? | ||||
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久々に面白い小説にあたった。政府に騙されたブラジル移民という非常に重いテーマで本作は幕を開ける。徹底した惨めな ブラジル移民の窮状をこれでもかこれでもかと描き出す。その中で、両親に先立たれ、アマゾンの奥地で野生児となっていた ケイ、同じく両親に死なれ、その後、コロンビアの麻薬王の養子として育てられたノブ。彼らがケイの養父やその友人と組んで 日本政府や外務省にとんでもない罠を仕掛けていく。その中で登場する落ちこぼれのTVディレクターの井上貴子。重い テーマを扱いながら、どこまでも明るいブラジル男ケイと貴子の恋愛、最後はこの恋愛が極めて明るい未来を象徴する形で 作品は終わる。ケイに比べて重い人生を背負わせられたノブもやがて解き放たれたかの如く飛び立っていく。作者の 明るさと暗さを上手く使い分けたある意味光の芸術作品とも言える本作。この垣根涼介はこれからチェックすべき作者 であることは間違いない。 | ||||
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移民の苦労が分かった。 ブラジルへ行ったことがあるから読むのに熱が入った。 | ||||
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ブラジル移民の歴史を下敷きに書かれたノンフィクションです。 その重い歴史を上手にストーリーに織り込みながら、魅力的な登場人物と舞台を配して、ワクワクする素晴らしい作品に仕上がっています。 南米への移民政策が「棄民」と言われていたのは、なんとなく知っていたのですが、ショッキングでした。同胞をだましうちのように南米の何もない土地に次々に送りだしたこの国の歴史…。絶句します。 現地の人たちも滅多に足を踏み入れないようなアマゾンの奥地に置き去りにされたたくさんの家族。 この部分は実話です。 日本の苦い歴史として、現代の私たちも知っておくべきでしょう。 この本は、その悲惨な歴史を下敷きにしていますが、主人公のひとりであるブラジル生まれの2世のラテン系の底抜けの明るさと茶目っけ、そして、彼にふりまわされるヒロインの強さにより、暗い小説になっていません。 読後感の良さが、私の読書のバロメーターなのですが、間違いなく読後感のいい小説です。 是非読んでください。ページターナー度 9/10 | ||||
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非常に面白い作品で一気に読みました。 ただ一つ残念なのが、サンバの記述。書かれている楽器の名はどれもサンバの楽器ではなく、実際にこの曲で使われている楽器ではないこと。 サンバの記述を、復讐を盛り上げる要素に用いるのなら、そこまで調べてほしかったです。 他が面白かっただけに、そこだけ残念。 | ||||
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少子化が長らく問題となっている現代日本では信じられない話ではあるが、 実際にほんの数十年前では、日本政府は人口増に対応するため移民政策を推進してい た。 現在でも最も日系人が多いブラジルはじめ南米各国に多くの日本人が入植した。 しかし、移民政策とは名ばかりで、その実態は国民を欺き未開拓の土地に日本人を入 植される棄民政策であった。 この本は、棄民政策により死よりもつらい思いをした4人の日系人が日本政府に復讐 する物語である。 アマゾンでの暮らしが生々しく描写されており、政府の行った政策が如何に非人道 的・残酷なものであったかが伝わってくる。 国家にとって一人の人間はあまりにも小さく、虐げられる存在である。 その国家が何かと考えてみると、今の日本でもそうであるが、 無関心な私たち一人一人が国家なのであることをまた想起させる。 もちろん、この本はフィクションではある。この本を契機に過去の移民政策について 調べてみようと思った。 文句なしに面白い一冊。是非多くの人に読まれることを切に願っている。 | ||||
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始まりは怠いが、どんどん吸い込まれていく面白さ。スピードとスリリング。 | ||||
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