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夢幻巡礼
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夢幻巡礼の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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チョーモンインシリーズの長編作品だが、いわゆるスピンオフもので、番外編である。 シリーズのストーリーを構成する上ではひじょうに重要な伏線となっている作品であるが、それ故いきなりこれを西澤作品の1冊目として読むのはお勧めできない作品でもある。 従来のチューモンインシリーズのコミカルな雰囲気はなく、依存などのシリアス路線に近いテイストの作品。 サイコキラーものの体裁で進行するが、最後はやはりこのシリーズらしくSF設定が効いた落ちが待っている。 作品単体としてはやや長ったらしい感もあるが、このシリーズを数冊読んでいるなら、読まないといけない位置づけの作品となっている。 | ||||
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能解警部の部下・奈蔵渉は、警察官でありながら、連続 殺人鬼で、能解を「壊す」ことを、人生の目的にしている。 そんな奈蔵は十年前、恋人の家が所有する別荘で、 自分が手を下していない猟奇殺人に遭遇していた。 当時、その別荘に居たのは、奈蔵と恋人の沓水さやか、さやかの義弟の沓水流、 そして、奈蔵の義理の姉妹となるはずだった、柊元奈緒美と柊元由美の計5人。 そのうち、さやかと奈緒美は何者かによって惨殺され、流は「自分が突然、 消えたとしても、十年後には戻る」という謎めいた言葉を残し失踪していた。 十年後の現在、流は予言通り、別荘に現れるのだが……。 全編に渡って、奈蔵によるトラウマ語りや他者の心理分析が展開されている本作。 しかし、そうした、内省的な快楽殺人鬼である奈蔵を語り手にしていること 自体が、作者のほどこした、強烈無比なミスディレクションとなっています。 本作の人間関係は、複雑に入り組み、錯綜しているため、事件の様相もいっそう、 不可解に感じられるのですが、真相は驚くほどシンプルかつエレガントなのです。 全ての謎は、本作のテーマである「母子癒着」、そして超能力 「時間跳躍」という二つの言葉に、収束していくことになります。 | ||||
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1999年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。 神麻嗣子シリーズの番外編。シリーズの作品を何編か読んでからの方が楽しめるだろう。 警官でありながら大量殺人鬼という主人公の一人称で進む特異な物語。しかし、けっしてグロテスクでもなければ、不快な本でもない。むしろ主人公に格好良さを感じてしまうような作品であった。サイコキラーものとしては上々の一冊だろう。 ミステリとしても秀逸。特にミスディレクションの使い方が上手い。すっかりだまされてしまった。そして驚愕の結末には、「なるほど」と手を叩いてしまう。 | ||||
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1999年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。 神麻嗣子シリーズの番外編。シリーズの作品を何編か読んでからの方が楽しめるだろう。 警官でありながら大量殺人鬼という主人公の一人称で進む特異な物語。しかし、けっしてグロテスクでもなければ、不快な本でもない。むしろ主人公に格好良さを感じてしまうような作品であった。サイコキラーものとしては上々の一冊だろう。 ミステリとしても秀逸。特にミスディレクションの使い方が上手い。すっかりだまされてしまった。そして驚愕の結末には、「なるほど」と手を叩いてしまう。 | ||||
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「神麻嗣子」シリーズの一作だが異色編。能解さんの部下、奈蔵渉が連続殺人を犯すという話でSF風設定もあるが本筋ではない。「パズラー」を思わせるダークな殺人も描かれるが、これも本筋ではない。 本編は将来の予告編として書かれているのである。私の予想では、能解さんと保科が結婚して嗣子を産むのだが、その時に降りかかる災厄を予告しているのである。対決の時は、保科の元妻聡子も力を発揮すると思うが、その一大決戦の時が今から楽しみである。 | ||||
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「神麻嗣子」シリーズの一作だが異色編。能解さんの部下、奈蔵渉が連続殺人を犯すという話でSF風設定もあるが本筋ではない。「パズラー」を思わせるダークな殺人も描かれるが、これも本筋ではない。 本編は将来の予告編として書かれているのである。私の予想では、能解さんと保科が結婚して嗣子を産むのだが、その時に降りかかる災厄を予告しているのである。対決の時は、保科の元妻聡子も力を発揮すると思うが、その一大決戦の時が今から楽しみである。 | ||||
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現代のミステリー作家で、多作で、かつ上質な作品を書いている西澤保彦氏の意欲作です。個人的には、初期の作品のような明るさが欠けつつあるのが残念なのですが。ただ、シリーズ番外編なので、他の作品を読んでからの方が楽しめるかもしれません。 | ||||
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チョーモンイン神麻さんの「最後の敵」となる奈蔵に関して描かれた本です。今までの雰囲気とはうって変わった冷酷で無差別な殺人鬼奈蔵がどのようにして出来あがったのか、その10数年にわたる部分が書いてあります。幼少から精神的に狂いが出来始めていた奈蔵の犠牲となった同級生の「さやか」、彼女との大学での出会いが彼を闇の世界へと導く。今回の問題となるのは一体誰と誰が超能力を備えているのか、そして生き残るのは誰なのか?です。冒頭のよく意味のわからない部分は最後になって「なるほど」と唸らされる部分です。最後の敵の奈蔵渉を知るには読まなくてはならない1冊だと思いました。 | ||||
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チョーモンイン神麻さんの「最後の敵」となる奈蔵に関して描かれた本です。 今までの雰囲気とはうって変わった冷酷で無差別な殺人鬼奈蔵がどのようにして出来あがったのか、その10数年にわたる部分が書いてあります。 幼少から精神的に狂いが出来始めていた奈蔵の犠牲となった同級生の「さやか」、彼女との大学での出会いが彼を闇の世界へと導く。 今回の問題となるのは一体誰と誰が超能力を備えているのか、そして生き残るのは誰なのか?です。 冒頭のよく意味のわからない部分は最後になって「なるほど」と唸らされる部分です。 最後の敵の奈蔵渉を知るには読まなくてはならない1冊だと思いました。 | ||||
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