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リング
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リングの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.37pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全104件 61~80 4/6ページ
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「怖い」よりも「哀しい」物語。 映画では有名なテレビから出てくるシーンは、こちらにはありません。ネタじゃない貞子の感情、生い立ち、経緯が綴られてます。貞子の周辺人物についても詳しく書かれてます。 物語は最初の映画に近いです。それ以前の2時間ドラマでの「リング」は、原作を一番忠実に再現してますが、入手困難・・・。ジャパニーズホラー特有の恐怖が、原作にはしっかりあります。 貞子がなぜウイルスをばらまくか、増殖させるか・・・一番の理由が綴られてます。ここまで読むと、貞子は1人の哀しい「女性」として理解することができると思います。 | ||||
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映像化された際に貞子がテレビから這い出してくる場面のインパクトによりホラーの定義で括られることが多い作品だが、そのディティールの作りこみや、物語の起伏など、ジャンルを超えた名作として起立しえる作品だ。 もし、ホラーの印象のため敬遠している人がいるなら騙されたと思って手に取ってほしい。 夜、トイレに行くのに勇気を振り絞らなくてはならなくなるので読んだことを後悔はするかもしれないが、面白くなかったとは思わないはずだ。 | ||||
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映画版「リング」で大ブームになった「リング」シリーズ。 映画が演出や映像で怖がらせるのを主軸に尺的にもコンパクトなホラーになっているのに対し、 こちらの原作は謎解きミステリとしても読める、読み応えのあるサスペンスです。 本格ミステリ好きの人にも合うんじゃないでしょうか。 「らせん」、「ループ」と続くに従ってホラー要素が無くなって行きますが、 怖さと謎を兼ね備えたこの第一作目はやはりこのシリーズ一番の傑作でしょう。 映画版だけしか見たことない、などと言う人も一度は読んで欲しい作品。 | ||||
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あまりにも有名になったリングシリーズの第一作. 観た者は1週間後に死亡するという「呪いのビデオ」を中軸に それを観てしまった記者が呪いを回避するために謎を解いていくストーリーである. 映画のインパクトが強いため,ホラー小説に分類されるのかもしれないが, 小説の方はあくまでビデオの謎解きがメインである. 真相にはオカルト的な要素もあるものの, 中核となっているテーマはミステリーに分類するのがふさわしい. また,ミステリーとして読んだ場合,これほど素晴らしい作品はなかなかない. 1週間以内というタイムリミットの中で一連の死亡事件とビデオを手がかりに 貞子の死までたどっていくプロットは論理的思考の芸術とでもいうべきで実に見事である. 「らせん」につながる伏線もさり気なく張りめぐられされて シリーズとしても極めて完成度が高い. 真相が知りたくてページをめくる手がとまらないというミステリーの醍醐味と ちょっぴりぞっとする怖さを味わえる,夏にお薦めの一冊. | ||||
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予備知識なしで読んだ。 まだ、著者のブームが起こる前、「らせん」もまだ刊行されていなかった。 だから、いったい何が起こっているのかという興味、まさに本格ミステリ的な興味で一騎読みしたものだった。 同日、同時刻に死んだ四人の若者たちの共通点を探るミステリ、そして怪異発生の原因を探るミステリ、そう、本作は間違いなくホラーの皮を被ったミステリである。 ドラマ化も映画化もされて、著名な作品になった。 貞子も有名になってしまった。 映像化では、ドラマ版の高橋克典と雛形あきこが印象的であった。 ラスト、あの決意は私には納得できないのだが、主人公がどう行動するのか、決意のままに行動するのか、という興味でおわる本作で完結していれば良かったと思う。 続編等は、様々な要請があったためだと思うが、余計だったのではないだろうか。 本シリーズは、どんどんと泥沼に嵌っているような気がする。 しかし、本作だけは、紛れもなく傑作であり、まさに徹夜本である。 | ||||
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映像作品も見たことがなく、今更ながらという感じで本書を手にしました。とはいえ、「貞子」という名前は聞いことがあり、またテレビから出てくる白い女というイメージもありましたが、そのイメージは小説では意外なほど全く異なりました。話の筋としては、不幸の手紙などよくある都市伝説に似た話型を取っているが、主人公自身が1週間という命の締め切りに追われていることやその感情の起伏が見事にあらわされていること、山村貞子の悲しいまでの設定が詳細までしっかりと固められており、その念が静からながら揺るぎない強さを持っていることなどから恐怖感と不気味さがひしひしと感じられる。本作に繋がりのある「らせん」もぜひ読んでみたいと思う。ただ、最後の「増殖」という言葉に行きつくまでのくだりだけは雑な感じが強く残念。 | ||||
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映画版を先にみて、原作を後から読んだクチです。 他の方がレビューされていたのと、ネタバレはしないほうがいいと思うので、 詳細は省きますが、まったくの別物です。 ストーリーの要となる、呪いのビデオの内容も違いますし・・・ ただ、映画には映画の。小説には小説の良さ(怖さ)がありました。 リングにしても呪怨にしても、結構理不尽な展開ですが、 ホラーは、理不尽はほうがより怖くそして面白い。 小説自体は、さっぱりと読める内容です。ビデオの描写などは少々 グロテスクな部分もあります。苦手な方はご注意ください。 | ||||
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超能力に一度でも関心を持った人なら福来友吉を知らない人はいない。明治時代に起こった千里眼事件の主要人物だからである。 東京帝国大学教授の福来友吉博士は、御船千鶴子、長尾郁子、高橋貞子、三田光一などの「超能力者」を全国で発掘、 透視・念写・千里眼などの超能力について実験や学会発表を行って新聞紙上に発表。注目を浴びる。 懐疑論者たちの再試験に耐えることができずそれらの発表は激しい非難を浴び、「イカサマ」「ペテン師」などの攻撃を受け、 福来自身も、東京帝国大学を追放されてしまう。 この福来友吉、千里眼の御船千鶴子がそのモデルとなったと思われる人物が小説に登場する。 事件自体は事実なので、小説に厚みを出すことに成功している。 | ||||
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ふと思い立って手にした小説、リング。 鈴木光司さんの文書を以前読んだことがあり、 少し自己陶酔風の文章(確かに美しい文章だが、自分の書いた文章に惚れ惚れするばかりで読者を意識していない文章)のような感覚を受けたので、あまり期待はせず通勤電車の時間潰しのつもりで購入しました。 ところが、期待薄な分を通り越して、遥かに面白い、読み応えのあるものでした。 単なるホラーではなく、ミステリーの要素も含まれていて、その筋のファンの方にも支持されるのではないかと思います。 事実、私はミステリー小説好きの一人です。 内容は映画で見て知っている方も多いかと思います。 しかし、荒筋は同じと言ってもいいでしょうか、やはり小説はもっと詳細であり、外部から入ってくる音や映像と違い、想像力を通して脳天に直接染み込んでくる怖さがあります。 また、人間の内に抱える闇の部分(コンプレックス、憎しみ、苦しみ、後悔など)を個々の登場人物、貞子然り主人公然り、そして、小説全体でも表しているように感じました。 それほど深さ奥行きのあるものだと思います。 読み終わったあと心に残る余韻は、恐ろしい化け物を見たときのそれとは違い、夕焼けを眺め感傷に浸るようなイメージでした。 早く仕事を切り上げて、読みたいと思わせてくれる小説でした。 ありがとうございました。 | ||||
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怖いし、おもしろい! ページがどんどん進みます。 文章もうまいし、表現も簡潔だけどキレイだと思います。 ストーリー展開もいろいろ計算の上で、うまく組み立てられています。 和ホラーの名作です!! (作者は、ホラーとは言っていないらしいが) 現代風な中に、和風のおどろおどろしさがあるので、 鈴木さんの作品が好きです。 リングもそうですが、”水”がよく出てきますね。 ”水の底から”は、短編集ですが、こちらも強くお勧めできます。 鈴木さんの雰囲気があるんですよね。 貞子のように、生まれついたヒトは、本当に皆キレイなのかな。。。 ま、確認のしようが無いか。 | ||||
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なぜ死んだのかという謎解きよりは、1週間という限られた時間の中で、生き延びるための手段を見つけ出さなければならないという緊迫感が読者に言い知れぬ緊張を与えます。それを楽しむべき作品でしょうか。 | ||||
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何時もは辛口の私ですが、本編にはさすがに感服致しました。怖いです、気味悪いです、梅雨時ピッタリ、ジットリと悪感が走ります。何度、読み返しても怖いです。但し、続編以降の作品は構想肥大かつ作者の博識ご披露で酷く食傷気味。でも本編はいいです、少しもグロイ所も無く古い言い方ですが日本人の感性にピタリと迫る恐怖感!! | ||||
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映画を見た後小説を読んだが、こちらもなかなか良い出来だった。主人公が小説では男になっている。映画ほどの恐さはないが、小説のほうが内容自体は濃い感じがした。 映画、小説、連続ドラマ、昔やっていた単発のドラマ(ヌードシーンがあるやつ)と4パターンすべて見たが、連続ドラマ以外はすべて出来が良かった。 この後「らせん」、「ループ」、「バースデイ」と続くが、話の内容がホラーからSFに移行し、内容もだんだんとつまらなくなっていくので、個人的には、鈴木光司の作品は「リング」だけ読んでおけば良いと思う。 | ||||
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映像版を先に見たのだが、 貞子@井戸のシーンが強烈に怖すぎたため、 オリジナル小説は長らく手に取ることができずにいた。 ようやくあのシーンの記憶が薄れたし、 一時の涼を求め、今回初めてこの本に挑戦してみた。 映像版の派手な怖さを期待(?)すると拍子抜けするが、 文章や行間から滲み出す静謐な恐怖感に圧倒される。 ずるずると井戸に引きずり込まれるような恐怖感だ。 しかも恐怖だけに留まらず、映像版では十分感じられなかった、 哀しみがしっかり描かれているのもいい。 とはいえ、映像版を再鑑賞するつもりはない。怖すぎる。 | ||||
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怖いか怖くないかと言ったら怖くはない。 「映像化したら怖いだろうなぁ」と思われる文章表現はあるが、 如何せん文字だけでは怖くなれない。筋書きも典型的な幽霊譚に近いので別段怖くはない。 作者が巻末のオチのところで読者にぞっとして欲しかったことは伝わってきた。 作者の意図は伝わったのだが、残念ながら私自身はぞっとしなかった。 それでも★四つなのは、読者に読み急がせるような文体と、 主人公の相方の性格がなかなか際立っていて素晴らしいと思ったから。 この筋書きを面白いと思えるかどうかは別として、物語を腹いっぱい読んだ気にはなると思う。 どうしてこう男性主人公には間抜けのヘタレが多いのでしょうかねぇ……(笑) | ||||
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よくも悪くも、映画の成功で有名になった本作ですが、そのため「すごく恐い」とか「貞子」ばかりがクローズアップされて、小説の面白さが、正しく伝わってないのが残念です。この小説の面白さは「見ると1週間後に死ぬ」という、まるで不幸の手紙のようなくだらないプロットを、エンターテイメントとしてストーリー化したところにあると思います。オカルトをサイエンテフィック・ホラーに昇華しようとした、S・キングの「キャリー」に近い内容です。連作「らせん」「ループ」ではさらにSF色が強くなっていき、壮大な物語に発展していきます。ぜひ、3作続けて、読んでいただきたい作品です。 | ||||
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自分は映画をだいぶ前に見て気になり古本屋で目にして急に気になり、買った口です。 感想ですがこれはいい買い物したなと。(百円でした) まず驚いたのが貞子テレビから出てこないということです。 この時点で映画と大きく物語が違っている部分もあって新鮮でした。 ホラーは読んだ事なかったのでどういう 恐怖が押し寄せるだろうと思いながら読んだんですが、怖いというより面白かったですね 貞子の生い立ちや主人公の焦りが物語を引き立ててくれます。 文体もかなり読みやすいのですぐ読み終えました。 ホラー好きでなくとも絶対対楽しめますよ。 | ||||
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初めて読んだのは中学1年。映画化云々ではなく、何気なく適当に手に取った。それだけ。 そして、何度も何度も読み直した。本当にツボにはまった小説だったなぁ。 作者が「ホラーと言うよりミステリー」とどこかで言っていたように、恐怖よりも、ビデオの断片映像を ヒントに真相を解き明かす、推理モノって感じ。そして、100%解明されたと思いきや、大どんでんがえしのラスト・・・。 当時の僕には圧巻でした。映画は話題の割に駄作。続編も全部読んだが、“セカイ系”っぽくて嫌い。 僕の中では『リング』で完結している。リングはそれ以上でもそれ以下でも無い(と私は勝手に思う)! | ||||
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今までホラー小説なるものを読んだことがない人間なので、 ホラー小説史上においてこの作品がどの程度優れたものとして 評価されているのかはよく分からない。たしかに、ある独特の 迫力を持つ筆致、「人間にとっての恐怖」というものに対する 飽くなき追求の意欲は感じる作品だったが、ところどころに 「穴」があり、そこで興醒めしてしまうことがあった点は否め ない。 意外なエンディングには感服するが、後半は書き急いだ感が あり、何故このエンディングでなければならないかの必然性が 感じられないので、単に「奇をてらった」あるいは「読者を 怖がらせたい」だけの作品と捉えることも不可能ではないのだ。 言い換えれば、緻密さを欠いた作品であるという意味で、 文学作品として考えた時には今ひとつの感が拭えないという 意味である。 | ||||
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映画を先に観てて、もの凄く怖い思いをした。(DVDですけど) 部屋から逃げ出したのは初めての経験。 かなりあとになって、原作となる小説を読んだ。 最初息子が読んでて「とてもじゃないが先に進めない」と言い、途中で放り投げた。 「じゃ〜俺に貸してみろ」と読み始めた。 もの凄い怖いんだなという先入観からか、そんなに怖いとは思わなかった。 ただ、謎解きで展開して行くストーリーの面白さには脱帽。 浅川はやはり男であるべきでは・・・と思った。 映画より小説がお薦めです。 | ||||
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