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双面獣事件
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双面獣事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点1.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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著者は推理作家ですよね?この作品はどのような読者層を狙ったのでしょう。シリー ズ物だから何をやっても読者はついてくると愚かにも考えたのかもしれません。しか し、当時48歳のベテランにして、このような稚拙かつ滅茶苦茶な作品を執筆して恥ず かしくなかったのか不思議であり、物書きのプロとしての良心に問いたいです。 顔二つに腕四本の怪物が跋扈するお話に、どのような背景や説明を盛り込んでも、筆力 が伴っていないので茶番劇にしかなりません。作中での毎度おなじみの役立たずな助手 の「黎人」は、本事件について蘭子の偉業を称えていましたが、何も解決せず誰も助ける こともできず、ラビリンスにやられっ放しで、噓八百にもほどがあります。 さらに、喫茶店で開く「殺人芸術会」(...何回読んでもイタイ連中)がお開きになった後 で蘭子が明かす最後の秘密が、読者は容易に予想できた平凡な内容なのに、朱鷺沢教授 と黎人のお約束の大げさな馬鹿丸出しのリアクションで笑いが止まりませんでした。 このような低俗かつ大仰で無価値な作品を出版した編集者の見識もあわせて疑います。 | ||||
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滅茶苦茶で出鱈目な法螺話です。 読んでいて面白くなく、感心もわくわくもしません。 4つの赤い目、4本の長い腕、2本の短い脚といった双面獣の 姿や、人間の胴体から頭や手足を引っこ抜く所作が、何回も 何回も同じように語られてうんざりです。 ノベルスも文庫も絶版になっているみたいですが、当然だと 思います。大枚はたいて読む本ではありません。 小生はamazonの中古で買いましたので、作者への印税に貢献 しなかったことが、唯一の救いでした。 | ||||
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本文中に「凄惨」という単語が繰り返し用いられているが、もっとも凄惨な被害 に遭うのは読者である。よくもまあこんなくだらない法螺話を延々と2巻にわた って書き飛ばしたものだと呆れ果てました。最終章の世間には伏せられた謎解き も極めて平凡で何のカタルシスも得られません。また、文中のセリフに「!」や 「!?」を多用するのも漫画みたいでいただけません。 皆さんに自信をもってお勧めしない一作です。 なお、この二階堂蘭子シリーズにおけるストーリーテラーの「黎人」は、無暗に 大声を上げたり独りで気味悪がったりするだけの頭空っぽの屑男で、いちいち鼻 につきます。 | ||||
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2007年に講談社ノベルスとして出たものの分冊・文庫化。 上巻が539ページ、下巻が567ページという恐るべき本である。しかし、さほどには厚さを感じさせない。そのあたりはさすがのストーリーテラーだ。 上巻では、ひたすらに残虐でグロテスクなシーンがつづく。その血みどろっぷりこそが著者の書きたいことなのなと邪推してしまうほどだ。しかし、生理的な嫌悪感は少ない書きぶりなので、エンターテインメントとしてギリギリ楽しめる。 | ||||
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2007年に講談社ノベルスとして出たものの分冊・文庫化。 上巻が539ページ、下巻が567ページという恐るべき本である。しかし、さほどには厚さを感じさせない。 てっきりラストはすべて合理的な解決がもたらされるのかと思っていたが、そんなことはなく、かなり拍子抜けした。ミステリというよりはむしろ、なかば冒険活劇、なかばSFといった内容だ。 そしてラビリンスとの戦いはまだまだつづく。 | ||||
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ミステリ好きなのですが、こういったレビューは初めて投稿します。 なんというか、このやるせない気持ちをどこかに吐き出したかったので。 そして、まず本作を読了してみての感想が、これでした。 「いやー面白かった! よし、わかった上でもう一回読むぞ!」 ではなく、 「あーやっと終わった……うわー、この時間で他のこと出来たな……」 でした。これ本格ミステリと思って読むとがっかりします。加えて長さに疲れました。他作家さんの暗黒館読んだときは疲れなかったんですが。 個人的にですが、話は探偵物語部分だけで良かったのではないかと。関係者の告白や回想はあんなにいらなかった……。それでテンポが悪くなって、読むのが苦痛になっていきました。素人目線で申し訳ないですが、黎人の一人称視点で淡々と物語を進めていったほうが、周りで起こっている陰惨な事件の不気味さと双面獣の得体の知れなさ恐ろしさ、蘭子の推理の切れ味が読者の興味を煽って生きたのではないかと思いました。息継ぎは、≪悪夢の断章≫ひとつで良かったと思うんです。そこで物語の本質が語られてた訳ですし。終盤で真相が明らかになるカタルシスがまるでなく、さながら尻切れトンボのような読後感だけが今残ってもやもやしてます。うーん……。 これ、編集者はプロット貰ったとき何も思わなかったのでしょうか。失礼ながら思わず原稿料と出版料狙いで長くしたのではないかと勘ぐってしまうほどに……。 二階堂黎人先生を読むのはこれが初めてだったのですが、ちょっと次を読むのが躊躇います。ファンの方には申し訳ないのですが。全部こんな感じなんでしょうか……。 人狼城の恐怖とかけっこう楽しみにしてたんですけども。うーん、なんとも首をひねってしまう小説でした。 ただ、読み終わってみてすごく感嘆した部分もありまして、それはこれだけ複雑な物語を、まるで本物の髑髏小島が、双面獣がいるかのように書いてしまうプロの構成力でした。フィクションをノンフィクションにうまく絡ませていて、何十もの糸をすべて絡まることなく、時には点と点として触れさせあいながら破綻することなく牛歩のように長編を展開していく技術はさすがプロだなすごいなぁ……と感激しました。レビューは、あくまでも話自体の評価なので、星一つにしましたが。 なんだか思いのほか長々となってしまいました。不快に思った方いらっしゃいましたらすいません。 でも、戦時中というのは本当に残酷なことが各地で行われていたみたいですから、この双面獣のような化け物がどこかで作られていたとしても、きっと、不思議ではないのでしょうね。 | ||||
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密室…出てこない 物語…ご都合主義 解決…されてない 島田荘司の「眩暈」「魔神の遊戯」「ネジ式ザゼツキー」あたりのようなものかと、最後まで期待していたが非常にがっかりした 「地獄の奇術師」から始まり、「人狼城の恐怖」四部作でマニア度を極めた二階堂蘭子シリーズとは何だったのか? 「悪夢のラビリンス」以降の作品は、主人公ラビリンスの別シリーズであり、二階堂蘭子はもはや探偵ではないことがはっきりした 二階堂蘭子はこの作品で死ぬべきだった 清涼水流水の「コズミック」「ジョーカー」読んだ時よりもショックがでかい 残念だ | ||||
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「地獄の奇術師」で著者がデビューしてから、蘭子ものはそれなりに贔屓にしていた。 もちろん、「人狼城〜」も読破している。 その私でさえ、本作はちょっと、という出来だ。 なによりも、SF的な設定の登場はいただけない。 それがまだ、ミステリとしてのロジックに必要不可欠なものであるなら、許容もできる。 西澤作品みたいに。 しかし、本作における双面獣は、まったくと言ってよいほど必要性が薄い。 著者はもともと、蘭子ものはマニアうけするガチガチの本格、サトルものは一般向けのライトなミステリという棲み分けをしていたはずだ。 それが、いつから方針転換となったのだろう。 サトルものが本格ミステリ、そして蘭子ものは変格ミステリになっている。 その傾向は「魔術王〜」ではっきりしたが、すでに「聖アウスラ〜」でその萌芽は見えていた。 はたして、蘭子はどこへ向かって以降としているのか。 著者は、まだまだマニアックなガチ本格をクリエイトする能力も気力もあると思うのだが。 そして、サトルものも「〜マジック」よりも「〜不思議」のほうにウエイトがいっているようだ。 それぞれのキャラの役割分担が曖昧となった今、著者は今後の展開をどのように考えているのだろうか。 著者のミステリについての理論には、なかなか興味深いものがある。 それを、なるべく実践してもらいたいし、期待もしている。 | ||||
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ぼくは、カーきちで、二階堂 黎人の愛読者だが、これはいけない。 かれのよくないところが、凝集したような作品。 妙に社会派ぶったところもいやだ。 ロジックより トリックの原点にもどって、胸おどるような不可能殺人をたのしませてほしい。 | ||||
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怪奇風味満点の「二階堂蘭子」シリーズの中でも異色の作品。 作者本人は江戸川乱歩の『人間豹』をイメージしたそうですが、予想に違わず、ゴリラが合体したような謎の怪物がハチャメチャに暴れ回り、B級ホラー映画の原作にはなりそうです。 黒幕は第二次世界大戦中の軍部のような設定ですが、ま、恐怖小説にはなるかも……。 二階堂先生、是非とも蘭子シリーズの続編を書いて下さい! | ||||
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大力作にして世紀の怪作です。 名探偵二階堂蘭子と双面の怪獣の対決という信じられない組み合わせですが、思い返してみれば、このシリーズはオカルト色が強く、過去にも悪魔、吸血鬼、亡霊、超人などが出てきて、蘭子さんと知能的な対決を行ないました。 今回は、双面の怪獣というものをキーワードに、第二次大戦における日本軍の魔術的な蛮行を解き明かすという――それも論理的に――非常に実験的な作品なのです。一見、普通の本格スタイルとは違いますが、後半部において、事件の様相ががらりと反転するところなどはまさに本格の神髄で、これ以上の驚きはないのではないでしょうか。 この作品に限らず、本格ミステリーを評するのに「リアリティがない」という言葉ほど場違いなものがなく、たいていの場合は、読者側の想像力や空想力の欠如を表わしているに違いありません。(そういう方には、ノンフィクションのみを読むことをお勧めします) とにかく、これぞ、奇想型本格ミステリーの一つの到達点です。 | ||||
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本格推理にはほど遠く、惨殺につぐ惨殺という感じで、謎解きを期待すれば大いにはずれな作品。ページ数もかなり多く疲れた分、読み終わればこのシリーズの趣向も変わったのかなと思いたくもなるような作品。 | ||||
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「魔術王事件」の出来がアレだったので、期待半分で読み始めたが、結構イイ感じ。 ダルイ部分も少なく、途中で放り出そうとした前作とは違って一気に読めた。(厚いけど) ただ、大した謎もなく、推理も冴えず、やられたい放題の内容のものを蘭子シリーズとして出すのはどうかと。 まぁ、リアリティが欠如している事件を推理させるというのがそもそも間違いだと思うが。 | ||||
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魔術王事件をそこそこ楽しんで読めたので、 そのままの勢いで本書を読んだのだが非常に読後感が悪かった。 大量殺戮のような残虐な描写が多々有り辟易。無意味に人が死にすぎ。 全体的に荒唐無稽で謎解き部分も少なく、 二階堂蘭子の出てくる作品としていかがなものかと感じた。 最後に蘭子が語った結論も腑に落ちなかった。 魔術王事件を読んだ人以外にはお薦め出来ないので星一つ。 本格推理小説を期待する人は読まないほうが良い。 | ||||
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