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家守綺譚
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家守綺譚の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全134件 41~60 3/7ページ
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「家守綺譚」(梨木香歩)を読んだ。どう言ったらいいかわからないけれど、とにかくある種の頂点を極めた傑作であると思っている。電子書籍化してくれないかなぁ。いつも持っていたい作品なんだ。 | ||||
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明治後期を想定した不思議な連作だが、読み始めた印象から、漱石の「夢十夜」が想起される。「こんな夢を見た」という書き出しで、漱石の見たという10の物語が連なる小品である。 たとえば、第一話は、あなたを百年待ちますという女性が、いつの間にか、百合の花とクロスする物語だ。 家守物語の主人公は英語教師の道を断るが、漱石のキャリアと完全に重なる。 賢しげな犬のゴローは、我が輩は猫、を犬に置き換えたようにも思える。 一方、室町時代に大成された「能」.の世界では、草花たちが魂を持ち、人間世界と自由に交流する。桜、梅、杜若、芭蕉など植物の精が、劇の主役である。 漱石の謡曲趣味は知られているが、家守奇譚の梨木香歩の作品では、草木国土悉皆成仏の、万物に魂を見いだすアニミズム的世界が描かれている。 能の世界に四半世紀かかわってきた身としては、この作品の描く世界は、まったく違和感なし、である。 ちなみに、作品の展開する舞台は、琵琶湖から疎水が流れる山科あたりである。鉄道駅は、東海道線山科駅だ。 機会があれば、現地に作品の面影を求めて、探訪してみたい。 | ||||
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文庫本で読んだのだが、どうしてもハードカバーが欲しくなった。この短編集はメチャクチャ心に沁みる・・・ | ||||
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久々にドンピシャな本に出会いました。 舞台は明治ごろの京都でしょうが、それを強調しすぎない、設定に頼りすぎないところが心地よかった。 舞台はこの小説の場合どことしてイメージしても良さそうです。 なんだか可愛らしく美しくしんみりした世界観でした。 ある程度の植物の知識は必要とされますが、宮沢賢治とか、ますむらひろしさんのように自然の美と移ろいを感じ、また不思議な出来事もあんまり当たり前のように描写されるので、自然とこちらも世界観に溶け込んでいけるようでした。 | ||||
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不器用な主人公と植物や動物、人ならぬものたちとの語らい、じんわり心が落ち着きます。 野山に出かけたくなる素敵な本。 | ||||
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主人公綿貫はやや屈折した物書きではあるが、彼を取り巻く人間、妖怪といったものが丁寧に書き込まれている。物語自体は淡々と進むが、最後にはとある場所に行き、彼は屈折した人間ではあるが、同時に礼儀を正しく行える人間であることがわかる話がある。これはきっと日本人の感性にひびくのではないかと思う。余韻の残る素敵な話で何度も読み返すお気に入りの1冊です。 | ||||
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最早出版から10年の余を数えるこの本ですから、大抵のことは皆さまが言い尽くしてくださいました。 が、意外なことにどなたからもご指摘の無かった件。 皆さま、綿貫は片桐仁、高堂は小林賢太郎ではありませんか? いちどそう感じてしまうと、まるで梨木さんがラーメンズに当て書きしたのかとまで思えてくる不思議。 どちらも天の才あり。とにかく秀逸なこと。 いままで幾度読んだか知れませんが、またこの蒸し暑い夜に手に取りたくなりました。 | ||||
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どこかのFBか、ブログでこの本のことを知り、ちょっと面白そうだなと。。。 先日、入院した折に読みましたが、自分が不思議の国に行ったような。。。 でも、楽しかった! 我が家にも小さな庭があり、思わず見渡してしまいました(笑) | ||||
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読んでいて真っ先に思い出したのが、小さい頃よく見ていた「まんが日本昔ばなし」。タヌキに化かされる、河童が出て来る、木が人に好意を持って訴えかけてくる等々。ありそうで無さそうなファンタジーの世界で、何だか懐かしくなりました。100年前の日本は不便で貧しかったかもしれないけど、自然と寄り添って、案外今より充実した時間を過ごしていたのかもしれないと思います。 ほんの少しですが、主人公・綿貫の友人として、梨木さんの著書『村田エフェンディ滞土録』の村田が出てきます。と言ってもトルコにいるので、話題に上るだけですが。こういう小さいサプライズは面白いですね。 | ||||
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明治の頃の美しい日本の風景がよみがえる。そこで暮らす人々の心に宿る自然に対する感謝と畏怖を、私たちは効率の名のもとに放棄している。 二十四節気に七十二候。太陽暦が日本の風土に馴染まないと感じるのは、私だけではありますまい。 泰然自若としてありのままを受け入れる主人公、綿貫征四郎にニヤリとさせられ、そこに潔さも感じる。 各短編の結びも良く、ヒツジグサやサルスベリ、セツブンソウなどなど、草木の画像を検索しながらゆっくりと楽しめました。植物図鑑など眺めながら読むのもイイかもしれません。 | ||||
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今の生活にはない、でも日本ならではの世界観。この時代に生きていたわけではないけど、何故か戻りたくなります。梨木香歩さんの作品のなかでも一番好きです。 | ||||
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つかの間のファンタジー。 不思議な世界に浸ることで、日常のストレスを忘れることができるかもしれません。 | ||||
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話しがとてもおもしろかったです。 最近読んだ本の中では、かなりヒットでした。 友達にも、薦めています。 | ||||
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いやぁ、梨木香歩。こんな素敵な作家がいたんですね。 数年前、『イマジン/清水義範』を読んだ時以来の大感動! 宮部みゆきも角田光代もいいけど(このお二人も梨木さん同様、私と同年代の女性作家)、梨木香歩はまた全然違った意味で凄い。奥深い。 『裏庭』『西の魔女が死んだ』はよく新潮文庫の100冊とかに挙げられていて、私にとっては“その内読んでみるか”という作品でした。 尚且つ、梨木香歩の名前も“その内読む作家”として、頭の中にリスト化されてはいました。 そして、先日こちらAmazonで中古『家守綺譚』をふと買ってみたわけです。 しみじみ、ほのぼの、味わい深くあたたかく、各章の標題が表わす植物の名のように優しく麗しい文章で成り立っています。 今年もいろいろあったけれど、頑張って生きて来てこの本に出逢えて良かった、と思う様な素晴らしい作品でした。 (毎日仕事の昼休みに読んでいたせいもあり、本当に癒されました) 私的に、今年のベストテンの1位が決定いたしました!! 今、『村田エフェンディ滞土録』『春になったら苺を摘みに』を並行して読んでます。 前者は『家守綺譚』調なので興味が湧いて‥‥村田が『家守綺譚』に出ていたのは忘れてました。先程ほかの方のレビューで気付く。ますます『村田…』が楽しめそう。。 後者は、この人ならエッセイもきっと面白いに違いないという確信の下に‥‥実際面白い。 今後、全作品を読破していく事になるでしょう。 たいへん楽しみです。。 | ||||
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G大端艇部HPの部員日記で紹介されていました。ただし、主人公の親友があの世からときどき姿を現すときにボートを漕いでくる、というだけで、いわゆるボート小説ではありません。疏水べりの一軒屋での日々の出来事(花木の精霊や、河童、子鬼、竜なども続々出現)を綴った身辺雑記風物語。たとえばある章の、「縁側で釣りをしている。ときどき湖から疏水を通って鮎がやってくるのだ」というような書き出しからして、涼やかな風に吹かれる心地がします。一幅の山水画のような世界を、レトロ調の文章でじっくり読んで味わえる本。 | ||||
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村田エフェンディを経て、家守奇譚を読みました。 所々、村田が出てくるので微笑ましかったです。 私的には村田エフェンディの方が好きです。 ただ、私もいつか葡萄を勧められる場面がきたなら、 食べてしまいそう。 | ||||
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あらすじを読んで苦手なジャンルかと思われたが、これは読みやすい。さらさらと読めて後味も良い。 植物の名前を冠した短編が束ねられた形式。ふと見過ごしそうになる植物にも、細やかに目を遣りたくなる。 鬼も河童も死者も神も当たり前のように隣に在る生活が、ゆるゆるとした速度で描かれている。日の当たる窓辺でゆったりと読みたい良書。 | ||||
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梨木氏の作品には、「西の魔女が死んだ」以来触れていなかったが、 今回知人の薦めで本作品を読み、改めて氏の魅力に触れることができた。 主人公征四郎と、掛け軸の中からときおり現れる高堂。 ストーリーはこの二人を主軸とし、あやかし、物の怪、精霊たちと織り成す、 意表をついた、それでいて調和の保たれている世界を背景に進められる。 征四郎は魑魅魍魎に愛され、時には騙されてしまう少々情けない人物なのだが、 それを卓越した視点から見つめる高堂の眼差しには、生きているものにだけ向けられる 静かな愛情がある。 タイトルは、是非本作品を読んでから、味わって下さい。 | ||||
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舞台は100年くらい前の日本。親友の死後、その家屋の家守を任された主人公は、日々不思議な現象を体験します。庭に咲くサルスベリに懸想されたり、庭の池に河童が迷い込んだり。 もののけに振り回される日常に対し人並みに辟易するものの、結局は「まあそれもよかろう」とその現象を楽しんでしまう主人公の心ばえが読んでいて清々しいです。 また、話中で語られる怪奇譚が、いかにもありそうな出来事のように感じられるのが楽しいですね。化かされた狸にお詫びとして松茸をしもらったり、桜の花が散り際に女性の姿をして暇乞いに来たり、もしかしたら、昔はそんなことが当たり前だったのかなあ。昔の人には今の私たちには見えないものが見え、愉快な毎日を送っていたのかもしれない。この本は人間と自然がまだ未分化だった時代に読み手をタイムスリップさせてくれます。 科学技術の進歩により、世の中の不思議がどんどん解明されていく現代。そんな現代にあって、この小説の世界がなんとも居心地よく感じられるのはなぜでしょう。 個人的にはタローが初めて出てくる「都わすれ」が一番好きです。 | ||||
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梨木香歩さんの本は、ほとんど読みました。 その中で今のところの一番のお気に入りが、この本です。 犬のゴローちゃんに頬がゆるみます。満面の笑みを浮かべたり、鼻歌を歌いながら散歩に行ってしまったり、体をぶるぶるしたり。でも、仲裁なんかもこなしちゃう才能もあって。 掛け軸から当たり前のように出てくるお友達、ふきのとうを集めるコオニ。かっぱにたぬきに、和尚さん。皆、魅力的です。 穏やかに、食欲も刺激されてしまう本。何回でも読み返したい本。 | ||||
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