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砂漠の船
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砂漠の船の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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…と、思った。 面白いんだけど、苛々し過ぎたw これ、まだきっと分かってないよね… そして多分おそらく永遠に分からないんだと思う 若い身空で↑に気付いて行動した茜は天晴 しかしながら、他人の大事な物を手の届かないところに投げてしまうような性根は、多分その歳でやってるなら、「治らない」とも思ったりする。下手に「天才」だと「性根」が身に還る機会もまた多いだろうと この手は少々疲れるかな | ||||
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貧しい東北の村で育ち、早稲田に進学してそこそこ幸せな就職をし結婚した 主人公が、あれあれというまに人生の転落を味わう小説です。 切なかったですね〜、何か。 だって主人公の男性は、不倫しかけても自制して家族の為に 出世の道を外れて。でもその自制心がキャリアウーマンの妻や 才能ある娘の桎梏となっていく。。。 私も結婚8年ですが、やっぱりね『理想の家族像』を強固に もつ夫や妻は、正直パートナーとしてものすごく困るんです。 だって自分の理想像に当てはまるか、当てはまらないかをいつも ○×で判断するわけでしょう? これは周りの人にとってはかなり辛い。 いつまでも絶対に到達できない『理想の家族像』に裁かれる訳だし。 夫も、妻も、娘もみんな孤独で。みんなモノローグで。 みんな自分の世界に相手を入れない。 誰と話してもコミュニケーションがとれない。 でも誰が悪いわけでもない、そして悲しい。 本を読んで、夫や娘の気持ちを大事にすることの 難しさを感じた一日でした。 | ||||
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篠田作品にしてはやや小粒。 しかし、現代の家族の心の隙間を良く描いていると思う。 いかにもいそうな、普通以上に家族の大切さ健全さを屈託無く表現する父。 家族のために自分を失いつつあることにうっすらとした不満を少しずつ、しかし確実に積もらせていく母。 クールで現実的だが自分を見つめることに実は一生懸命な娘。 次第に食い違っていく家族。そして団地の中の閉塞感。 このあたりはよく描いているが、ありがちとも言える。 新しいのは、その現代の家族と、父の親の世代の出稼ぎに出ていた両親の話を交錯させる部分だと思う。 出稼ぎで東京に出ていた両親の過去を子供がたどるというのも目新しかったし、 昔も今も団地や村に漂う「閉塞感」は変わらないのかと、思わせられる。 家族が抱える問題も、根本的には変わっていないのかも。 大好きな篠田節子なだけに、星3つとやや厳しい評価にしたが 悪くは無かった、と思う。(上から目線ですみません) | ||||
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篠田作品にしてはやや小粒。 しかし、現代の家族の心の隙間を良く描いていると思う。 いかにもいそうな、普通以上に家族の大切さ健全さを屈託無く表現する父。 家族のために自分を失いつつあることにうっすらとした不満を少しずつ、しかし確実に積もらせていく母。 クールで現実的だが自分を見つめることに実は一生懸命な娘。 次第に食い違っていく家族。そして団地の中の閉塞感。 このあたりはよく描いているが、ありがちとも言える。 新しいのは、その現代の家族と、父の親の世代の出稼ぎに出ていた両親の話を交錯させる部分だと思う。 出稼ぎで東京に出ていた両親の過去を子供がたどるというのも目新しかったし、 昔も今も団地や村に漂う「閉塞感」は変わらないのかと、思わせられる。 家族が抱える問題も、根本的には変わっていないのかも。 大好きな篠田節子なだけに、星3つとやや厳しい評価にしたが 悪くは無かった、と思う。(上から目線ですみません) | ||||
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父親、母親、娘・・・みんなの感情がとっても理解しやすいお話でした。なんだかみんなの愚痴を聞いて、みんなに平等に「それはひどいね~」と心の底から同情してあげられそうです。いろんな視点から見つめてみることで、作品がより奥深く感じられます。父親だけが「あたたかく何でも話し合える理想的な家庭」にこだわっている。それが空回りだから家族はどんどん離れていく。そもそもこういう家庭は意識して作るものではないのでは???父親の願いはわかります。でも正直、押し付けられてこれほど苦痛なものもないのです。理想の形にこだわりすぎて、娘の将来を冷静に見られなくなっている父親の姿には危険なものすら感じました。理想的な道へすすませてあげるのが愛情ではなく、好きな道に真剣にすすもうとしている娘を誰よりもたくさん応援してあげるのが家族ですよねー。きっと、これとおなじ「ミス」を犯している親は世の中にたくさんいるのでしょうね。「自分自身と地域」ということについても考えさせられます。何もトラブルもなく仲良くしていれば門題はないけれど、地域とはひとつでもミスを犯すとぞっとするほど寒々しい集団と化すのですね。その地域にあった住み方やお付き合いの仕方はほんとに重要だと痛感しました。地域に属し、平凡な生き方をしている私にとって見過ごすことのできないテーマを描いた作品でした。 | ||||
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父親、母親、娘・・・みんなの感情がとっても理解しやすいお話でした。 なんだかみんなの愚痴を聞いて、みんなに平等に「それはひどいね~」と心の底から同情してあげられそうです。 いろんな視点から見つめてみることで、作品がより奥深く感じられます。 父親だけが「あたたかく何でも話し合える理想的な家庭」にこだわっている。 それが空回りだから家族はどんどん離れていく。 そもそもこういう家庭は意識して作るものではないのでは??? 父親の願いはわかります。 でも正直、押し付けられてこれほど苦痛なものもないのです。 理想の形にこだわりすぎて、娘の将来を冷静に見られなくなっている父親の姿には危険なものすら感じました。 理想的な道へすすませてあげるのが愛情ではなく、好きな道に真剣にすすもうとしている娘を誰よりもたくさん応援してあげるのが家族ですよねー。 きっと、これとおなじ「ミス」を犯している親は世の中にたくさんいるのでしょうね。 「自分自身と地域」ということについても考えさせられます。 何もトラブルもなく仲良くしていれば門題はないけれど、地域とはひとつでもミスを犯すとぞっとするほど寒々しい集団と化すのですね。 その地域にあった住み方やお付き合いの仕方はほんとに重要だと痛感しました。 地域に属し、平凡な生き方をしている私にとって見過ごすことのできないテーマを描いた作品でした。 | ||||
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篠田節子は新刊が出るととりあえず買う作家リストの上のほうにいる。この「砂漠の船」も今日見つけて早速買って、早速読み出して、読み終わった。一気の4時間。なんというか、ガリガリギリギリと引っかかりのある小説を書く人だ。一気に読んだけれど、最近ありがちな読み終わったらすぐに内容を忘れて、古本屋に持っていく類の小説ではなかった。この引っかかり、不愉快なような、いらだたしいような、でもどちらでもなくて、引っかかりとしか言いようのない感じ。んー、引っかかっている。引っかかってみないか? | ||||
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