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女たちのジハード



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【この小説が収録されている参考書籍】
女たちのジハード
女たちのジハード (集英社文庫)

女たちのジハードの評価: 4.17/5点 レビュー 65件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.17pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全65件 41~60 3/4ページ
No.25:
(3pt)

「ジハード」という言葉を安易に使ってはいけませんね

「外ジハード」はイスラム教におけるいわゆる「聖戦」を指し、例えば9.11の自爆テロも「外ジハード」なのです。こういう機微な宗教用語を安易に本の題名にするのは感心しません。作者の見識が問われます。
題名からして、女性の立場から見た男社会への挑戦というテーマは分かりますが、女性の視点が表に出すぎて見方が偏り過ぎです。出て来る5人の女性もあまりに類型的で、魅力を感じません。却って各人の個性が埋没しています。様々なタイプの女性、及び各人に合った生き方を提示する事で読者(特に女性)の気を惹こうとする発想は安易過ぎます。また、提示される生き方自身も「戦い」をしてまで得る程斬新なものとは思えません。競売に掛かった住宅物件を競り落とす場面など、取材の跡も窺がえますが、全体構想に甘えが見えます。
「女達の戦い」ではなく、男も交えた人間として現代社会にどう立ち向かっていくか、という視点にまでテーマを昇華して欲しい所でした。
女たちのジハード (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:女たちのジハード (集英社文庫)より
4087471489
No.24:
(5pt)

骨太な小説

損保会社に勤めるOLのそれぞれを描いた小説で、1話ごとに主人公が変わる構成。1話目を読んだ段階では、それぞれの単なる恋愛物?とテレビのドラマっぽい内容でこのボリュームはきついかも…と感じたのですが、なになに、とんでもない。
30を過ぎた康子がマンション購入のためにやくざと渡り合うあたりから、これはOLの目を通して社会を見つめる、社会派小説だと気づきました。
中盤以降に現れる、トマトを育てる松浦と康子との物語は圧巻で、農業の難しさ、田舎の生活の長所短所、ビジネスとしての農業、そこで生きようとする康子の痛快なまでの行動力、ページをめくる手ももどかしく、一気に読みました。
相当な調査と、計算の上に書かれた小説で読み応え充分でした。
女たちのジハード (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:女たちのジハード (集英社文庫)より
4087471489
No.23:
(5pt)

4人それぞれの『物語』

いやあ面白かった。
ここに出てくる4人のOLは、全員千差万別である。
甘ったれでまわりを心配させずにはいられないタイプだったり、
美人で気立ても良いがちょっと計算高かったり、
向上心は強いがそれが裏目に出るタイプだったり。
一人一人の考え方や行動を丁寧に追っていて、それぞれが面白い。
でも、4人の中で誰が一番際立っているかというと、
一番の年長者である斉藤康子ですね。
特に美人ではなくて、いつも地味だとか面白味がないだとか言われてしまう。
とてもしっかりしているのだが、たまに自分に擦り寄ってくる男がいると、
好みでなくても断ることの出来ない弱さも持つ。それがいじらしい。
そういう弱さを、普段全然見せない(見せることが出来ない)所も、
又いじらしいのである。
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No.22:
(5pt)

彼女たちが輝いて見える♪

男女平等とは言うけれど、世の中まだまだ完全にそうはならない。
長年OLをやっていれば、風当たりも強くなる。この作品に登場する
5人の女性たちは、それぞれの幸せを求めて奔走する。どうすれば
自分が幸せになれるのか?試行錯誤?紆余曲折?邪魔者扱いされても
決してめげず、己の道を突き進む。作者は軽快なタッチで彼女たちの
奮闘ぶりを描いている。まるで雑草のごとく、踏まれれば踏まれる
ほど彼女たちは強くなる。その姿は戦士そのものだ。さて、戦いの
のち彼女たちが勝ち取ったものは・・・?それぞれ全く違うけれど、
どれもキラキラと輝いていた。読後もすっきり♪読み応えのある、
楽しい作品だった。
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No.21:
(5pt)

最高!

性善説ここに極まれり!という物語ですね。
ニュースを見れば「心の闇」がどーしたこーしたと騒がしいけど
いやいや人生ってそう悪くないよ、
と篠田さんに微笑まれてるような気持ちになります。
特に女の人は励まされると思いますが、
かと言って偽善的でもないところがさすがです。
こういう小説に出会うと、大げさじゃなく世界が輝いて見えますね。
この時代に、女として生まれてきたことに感謝さえ感じます。
篠田さんに感謝、感謝。
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No.20:
(4pt)

期待以上

合コン場面から始まる展開に、バブル期の名残あるトレンディドラマ系かしら?とうんざり期待薄弱でしたが、とんでもない、最後までぐいぐい読んでしまいました。
女として男に依存して生きるも、仕事を極めるも自立するも、よくあるトレンディドラマにように単純なステレオタイプでは描かれておらず、どの道たいていは多くを失って希少な一つを得る、という素晴らしくも過酷な現実を5人の女性のエピソードを進行させながら、魅力的に描き出している作品だと思います。
それぞれが個性的ではありますがキャラクターが自己完結しておらず、苦悩と混迷の中で多かれ少なかれ決断をしながら少しずつ変化していくところに現実味があります。
「変わっていく」ところに勇気付けられる作品だと思います。
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No.19:
(5pt)

あなたはどんな道を行きますか?

同じ会社に勤めている5人の女たち。
強い女もいれば、弱い女もいる。
自力で道を切り開く女もいれば、他力本願な女もいる。
それぞれが、それぞれの考えで、それぞれの道を生きていく。
この本は、5人の異なるタイプの女たちの生き方について、描かれています。
5人を描き切るには短すぎて、少し足りないところもありますが、
ふだん理解できないと思っているタイプの人を少し理解できたり、
自分の道を考えるきっかけや参考になる本です。
また、この本もどちらかというと女性向けの本ですが、
男性が読んでも女心を知る手助けになると思います。
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No.18:
(4pt)

女たちの葛藤

将来を意識し始めた5人のOL達。現実との心の葛藤がおもしろく描かれていました。結婚を選び失敗する者、仕事を選びその厳しさに悩む者。人生は様々だなと思いました。
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No.17:
(5pt)

OLっていいですね。

OL経験のない私ですが、主人が会社員なので、しかも女性の多い会社なので、心配というか、一般的な会社の中のことが知りたくて、たまたま手にした本でしたが、そこには、OLの生体がまざまざと載っていました。篠田先生はきっとOL経験がおありなのですね。生まれ変わったら絶対普通のOLになってみたいと思ってしまう本です。
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No.16:
(5pt)

心の成長としての『ジハード』

正直、『ジハード』=『聖戦』という言葉を安易に使っている本があまりにも多いので、これも「男社会に立ち向かう女たちの戦い」みたいなものかと敬遠していたが、読んでみると全然違った。ここに描かれるのは、結婚適齢期の五人の女性たち。それぞれが、理想的な結婚を思い描いたり、自分を活かす仕事をしようとしていたりと、女性らしい様々な生き様を、女性らしい感じ方を中心に描いた痛快な長編ドラマである。このような作品で長編にするとストーリーがダラダラになってしまいがちだが、ここは20~30代に直面する人生の葛藤が、五人のキャラクター(その中でも三人がメイン)の個性に沿って描かれるので、そんなこと感じさせない。たとえば、結婚願望の強いリサはあの手この手を使って男を落とそうと繰り返しているのに、独立願望の強い沙織は男なんか気にもせず自分のやりたいことを探し続け、お局様で居続ける康子は自分に何か誇りが欲しいと思って自分の城(マンション)を手に入れるために躍起になる、といった感じだ。ここには「女の正しい生き方」というものが説教くさく書かれているわけではなく、「女が女であるが故に悩む生き方」が描かれている。それが長編の中に順序立てて、しかも絡み合いながら進められているのは驚くほかない。そこに登場する脇役の男たちも、厳しすぎる男や、自身のない男、女心がわからない男や、セクハラな男というだけの「悪い男」というシンプルなキャラクターではなく、「男だから」こういうことになってしまう人間達として登場する。主人公たちはそんな「男」たちとの関わり合い方に「女」として苦労させられるのだが、単に「男との戦い」というものに帰結しないで、その中でもよりよい関係を作ろうとする彼女たちの人間的成長は、読む人にとって希望を感じさせる心地良い物になっていく。それが、何度も読み返したくさせるのだろう。普段、ニュースで知る「ジハード」を見ている我々日本人は「これのどこがジハード?」と思うかもしれない。しかし、そもそも『ジハード』というのは、「心の悪を取り除く苦闘」を意味するらしく、それをするのが「内へのジハード」。それよりも下位に位置される、外圧への反抗としての「外へのジハード」…こちらのジハードがいつしか西洋文化への『聖戦』へと変わっていったのが、本当らしい。『ゴサインタン』など、宗教色のある作品を書く著者だからこそ、本当の意味での心の中の『ジハード』というのが、日本人の生活の中にもあることをこの作品で描こうとしたのではなかろうか?この作品に宗教色は一切ないのだが、『ジハード』の本当の意味を体現した小説としても評価できると私は思う。宗教的な気持ちは一切持たないでももちろん十分楽しい。というか、全体的にコミカルで、誰にでもすぐ読める。とくに、異性の気持ちがわからずに、怒りばかりたまっている男女にこそ読んで欲しい。世の中はやはり「男」と「女」で成り立っており、その中で生きるしかないのだから。
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No.15:
(5pt)

ジハードを続ける女性たちへ

頭をガツンと殴られてしまった。完全なKO負けだ。いやまったく、お手上げ。 完全な白旗だ。オイラが悪うございました。 しかし、この読後感の清々しさはなんなのだろう?今年読んだ本の中で文句無しのNo1の面白さだった。 1994年から96年にかけて小説すばるで、連載された人気シリーズに書き下しを加えて一冊の本になった「女たちのジハード」。篠田節子著。 この本が出版された当時、たいへん話題になっていて、読んでみたいなっと思いつつ、どうしても手を伸ばすことはできなかったのを覚えている。僕の中の何かがジャマをしていた。働くOL達の物語。所詮、恋、結婚、不倫、男を廻るドロドロした戦い。。。そういったたぐいだろう。。。そんな、思い込みに囚われてしまっていたのだ。自分で作り上げた偏見が、見えない壁となっていた。他にもベストセラーには目を向けたくないという僕の天邪鬼な性格もあったのだろう。 ただ、題名のジハード=「聖戦」という響きがどうしても心の中に引っかかっていた。 せいちゃんが図書館から借りてきて茶の間の転がっている時も、本を開くことはなかった。たまたま泊りに来た友人が手にして、狂ったように読みふける姿を見て、興味が湧いた。深い眠りに落ちるまで、階下から聞こえてくる友人の爆笑と、興奮の雄たけびが途切れることはなかった。 「そんなに面白いのか?」 結局彼は、ほとんど明け方までかけて読み通してしまった。 「たいちょーは、こういう本、嫌いだと思うよ」 と、友人と、せいちゃんが口を揃えて言う。そのあとに、だけど、「面白い」のだともそろって付け加えた。 図書館に返してしまったという本を、せいちゃんにお願いして、もう一度借りてきてもらっていた。 昨晩、せいちゃんの居ない布団にご同伴してもらった。結果は前に述べた通りである。こてんぱんに打ちのめされた。読み進むうちに、ますます頭が冴え、ほぼ徹夜で読破してしまった。 文句なく面白い。頭は寝不足で重いが心のどこかが、すっきりしていた。秋晴れの今朝の天気のように清々しい。僕は元気になっていた。こういう本に出会えるから人生は面白いのだ。 登場人物は5人のOL。4人の独身女性と1人の既婚女性。そして彼女達を取り巻くさまざまなタイプの男性たち。 地味で気立てのいい康子。34歳。自己中心的で、ドライ。美人の沙織。24歳。手際よく、聡明なリサ。24歳。気が利かずドジな、可愛い子ちゃんタイプの紀子。19歳。既婚者で、しっかりもののみどり。 魅力的な女性たち、といってもどこにでもいるようなステレオタイプの女性達が繰りなすドラマ。しかし、ヤクザとの戦いあり、海底探査あり、空へ飛び出したり…そんじょそこらの冒険小説顔負けのストーリー展開で読者をぐいぐい惹きつける。 だけど、僕がこのドラマが気に入った一番の理由は、登場人物たちが、此処ではない何処かへ、新しい自分を見つけに飛翔していくところだ。誰が、どの姿が幸福なのかはわからない。肝心なのは、彼女たちが悩み、苦しみ、努力して(なかにはしないのもいるが。。)あるべき姿、ありたいと思う姿にたどり着きそれに向かって旅立っていくこと、それが全てだ。 この物語は、実生活をとりまく、しがらみや、めんどうな人間関係の澱(おり)の中で、もがき苦しんでいる人への清涼剤となるだろう。 「人は、どう生きてもいい。でも、自分の人生は、自分の人生を切り開いていこうよ。仕事も、キャリアも、パートナー探しもね」 そう、シンデレラ・シンドロームにとらわれた他人任せの生き方をする人じゃなく、自分の足でしっかり立って歩いて行こうとうとする人達への応援歌なのだ。 この本を、若い時に目にできていれば、もうすこし女性の気持ちがわかったかもしれない。失敗しなくて済んだかもしれない。今まで出会ってきた女性たちから放たれた、ストレート、カーブ、フォーク。鈍感で、夢追人の僕は、結局どの球も受け止めることができなかったけれど…。 男性諸氏にとっても、男を、自分の人生を考える良い機会を得られると思う。一番肝心なのは、本物になることなんだなあ。いい男が、そしていい女が、増えることを切に願う。この混沌とした先行き不安な日本で、ジハードを戦い続ける戦士たちの健闘を祈る。 こんなすごい冒険小説を書き上げてくださった篠田節子さんに感謝。
女たちのジハード (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:女たちのジハード (集英社文庫)より
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No.14:
(4pt)

元気な女性の成長物語

「女たちのジハード」というタイトルで、中近東に関わることが多かったので政治的なノンフィクションかと思い、倦厭していた。(男達がジハードで命を落としている間、家庭を守る女性、のような心が痛くなる作品)しかし、実際に書店で手にとってみたら、「ジハード」などという重々しい言葉とはかけ離れた本であることがわかった。作者はどういう意図で「ジハード」という言葉を使ったのかわからない。軽軽しく使ってほしくない言葉だ。ジハードはよもや、内紛も存在しない日本で5人の女性が元気に成長していく爽やかな話だ。2000年というよりも、90年代のトレンディードラマからはみだした、バブル世代の女性を彷彿とさせる個所もあるが、さまざまなことを乗り越えて人間的に大きくなっていく彼女達には好感が持てる。読後感もよく、元気がないときにも読みやすい本です。
女たちのジハード (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:女たちのジハード (集英社文庫)より
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No.13:
(1pt)

感覚が違う・・・

結論から言うと面白くなかった。というのも、小説の時代設定が2000年くらいのようだが(阪神大震災後というくだりもあったので)、わたしには20年以上前のお話にしか感じられなかった。わたしと同世代の主人公たちの感覚がイマイチ古臭く、ピンと来なかった。
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4087471489
No.12:
(4pt)

強さと勇気を兼ね備えた女性たち

 男女雇用機会均等法の影響からそれまであった「スチュワーデス」「看護婦」「ビジネスウーマン」などの言葉は、それぞれ「客室乗務員」「看護士」「ビジネスパーソン」という呼称に変った。世の中での言い方は変っても、書評子の中の女性に対する固定観念は何も変っていなかった。 そんな折り、わが家に女の子が誕生した。娘の将来を考えるようになり、女性を見る角度が変った。そして本書との出会いでさらにその角度は変った。紆余曲折ありながらも、最後は自ら己の道を切り開いていく登場人物たちに素直に感動した。強さと勇気を兼ね備える彼女達に対して尊敬する気持ちまで芽生えた。そして、生後間もない娘の将来に対する不安を彼女達が振払ってくれた。 愛娘には彼女達のように強さと勇気を兼ね備えたすばらしい女性になってほしい。自然にそういう思いが浮かんだ。本書が秀作である証であろう。
女たちのジハード (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:女たちのジハード (集英社文庫)より
4087471489
No.11:
(5pt)

20,30代の女性に読んでほしい本

保険会社に勤める5人のOL。厳しい男性社会の中で、何とか自分の人生を切り開いていこうとする彼女たちの、それぞれの選択と戦いを描く長編。とてもおもしろかった。テーマが身近なので同性として希望がわき、共感できる部分の多い作品です。自分の家がほしい・お金持ちと結婚したい・キャリアがほしい・・・これらは誰もがあこがれることだと思う。だけど結局、大多数の人はどこかで妥協し、平凡な人生を送る。この本の登場人物たちが素敵なのは、自分の憧れていたものが100パーセントは実現していないんだけど、でもそれぞれのやり方で自分の人生をきちんと切り開いたとこ・・・かな。特に康子さんの成長は私たちに勇気を与えてくれました。
女たちのジハード (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:女たちのジハード (集英社文庫)より
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No.10:
(5pt)

悩みながらも必死に生きている女達に幸あれ!

私も不動産業界でOLを8年やっていましたが、読み進んでいて「あるあるあるこういうの」「いるんだよ、こういう女、こういう親父」思わず膝を叩きたくなりつつ1日で一気に読み終えました。私は康子の生き方を一番応援したいですね。ちょっと危なっかしいところはあるけれど、一番地に足をつけてグングン歩いていけそうな人だから。トマトのお兄ちゃんとは結婚しないほうがいいと思う。なし崩し的に周囲から圧力かけられてもよぉーく考えるように。そうそう、欲をいうならば、競売物件を落札して手に入れるところの描写がちょっと甘い。あんなにすんなりいかないし、一種のギャンブルですから素人は手をださないほうがいいと思います。(この本読んで触発された方気をつけてね)逆に一番嫌いなのはノリコ。ああいう「いつか王子様が」系、一時流行った広瀬コウミの歌に出てくるような「幸せにしてくれるわよね」系の他力本願女(笑)でもこういうのに世の男性はコロリとだまされるんだよね。(笑)何はともあれすごく元気をもらえた本でした。読後感がこんなにすがすがしいのは久しぶりです。
女たちのジハード (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:女たちのジハード (集英社文庫)より
4087471489
No.9:
(4pt)

生半可じゃ生きていけないんだなと思った。

読後感はタイトルどおり。人物描写が細かくってすばらしいなと思った。分かりやすい人物像なのに、一ひねりきかせているのがまるで現実の友達を見ているよう。あ、この子ってこういう感じだけど実はこういう人なんだ- というような。みんな必死で頑張っているのが伝わってくる。同年代にいる私たちにとっては耳の痛い感じもするんだけど、話が嘘っぽくない所がいいと思う。
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No.8:
(4pt)

現代女性の生き方の参考書。

現代女性の生き方の参考書ではないかと思います。 日本企業や海外での女性に対する周囲の状況なんか、表面的には、わからない影の部分も見えてくると思います。 日本企業での男性の女性に対する扱い方も、いろいろで、優秀な総合職でも地方に飛ばされたり、セクハラや、エリートの弱い女性に対する暴力など、残酷な一面も見えてきます。 また、最近海外で生活することなど、流行していますが、様々な広告ではわからない裏話、金目的のいいかげんな営業や、外国人の差別的な視線などいろいろ参考になることが一杯です。 ただ、人間不信に陥ると困るのですが、主人公たちは、様々なトラブルに遭遇しながらも、自分の生きる道を見出していくようです。
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No.7:
(4pt)

直木賞受賞作であるが…

中堅保険会社に勤める5人のOLの物語であるが、会社内でのことはほとんど触れられず、会社外及び退職した後のことを通して、彼女たちの人生を切り開く様が描かれている。彼女たちの生き様はそれぞれおもしろい。しかし、この作品は直木賞受賞作であるが、篠田 節子の代表作と思わない方がいい。彼女の作品としては、スケールが小さいし、もう一つ奥行きが足りないように思う。もし『女たちのジハード』しか読んでいないのなら、『弥勒』、『夏の災厄』、『ハルモニア』、『ゴサインタン-神の座』なども読んでみることをお薦めします。
女たちのジハード (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:女たちのジハード (集英社文庫)より
4087471489
No.6:
(5pt)

読んだあとのすがすがしさがたまらない

テーマが重いというか宗教的?な著書が多い篠田節子氏だが、珍しくコミカルで女性たちの日常を描いた作品。OLたちのそれぞれの生き方が描かれているわけだが、決してただのサクセスストーリにせず、ハッピーエンドに終わらせないのだが…。彼女たちの生き方からすこしだけ力がもらえるようなそんな気がする。
女たちのジハード (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:女たちのジハード (集英社文庫)より
4087471489

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