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パラダイス・クローズド
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パラダイス・クローズドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 1~20 1/2ページ
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孤島を舞台にしたクローズドサークルものなのだが、そのことに自覚的な登場人物たちが横溢するメタミステリ的物語。 往年のメフィスト賞受賞作だけあって、なるほど、尖りに尖った作品。まさにすれっからしのミステリ読み御用達、といった内容で楽しかったけど、無教養な自分にはちょっと受け入れにくくもあったかな、というのが正直なところ。ただこの頃のメフィスト賞作品は結構好きで、とても味わい深く、どうにも偏愛したくなってしまう。 | ||||
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もし、受賞したと知らずに読んだとしても、読み終わったところで「この小説は何という賞を受賞したでしょうか」と問われたら、「メフィスト賞!」と即答できちゃう、そういう感じのミステリ作品です。 シニカルなユーモアとともに次々と繰り出されるミステリネタに、ついニヤニヤしてしまうので、ミステリマニアにこそ読んでほしいと思います。 たまに元ネタの分からない箇所があった私は、まだ精進が足りません。今後も様々なミステリの摂取に励もうと思います! | ||||
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高校生名探偵と人死にをもたらす美少年の双子、お付きの刑事が殺人事件に挑む孤島ものである。 島のオーナーから招待され、推理小説作家たちの集まりに参加した双子と刑事。程なくしてオーナーが密室で殺害されてしまう。不穏な空気が漂い、客たちの中からは双子による犯人説を唱えるものまで現れて…。 フォーマットは真っ当なクローズドサークルの本格ものですが、事件の真相なんてなんのその、水棲生物から生命そのものまでを密室になぞりながら衒学的に展開する怪作だ。 蘊蓄に負けて、サクサクと読み進められないのはマイナスだろう。真相究明に至るプロセスにも、それか!と不満が残る。探偵のキャラに抵抗感が…【メフィスト賞】 | ||||
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粗筋等については他のレビューに書かれているので省略し、これから購入しようという方にお願いを。 第1巻では舞台設定やキャラクター背景の説明が要求されるため、どうしても作者の真骨頂が発揮されるのは第2巻以降になる、というのはシリーズ物の宿命でしょう。作者が「メフィスト賞狙い撃ちの1巻」と明言しておられるように、この作品は、メフィスト賞受賞作としては賞賛されようと、世間一般からの目から見れば穴と取られるであろう要素を多分に備えています。いっそしつこい程の魚薀蓄、過度にキャッチーなキャラクターとやたら暗い背景の組み合わせ、動機をまるっと無視した解決編、そしてラストの強引な畳み掛け。 私のようにそれらを気に入ったという方々はどんどん続きを攻略していけばよろしいかと。 けれど、皆さん仰るように好みが別れる作品ですから、第1巻で挫折した方も沢山おられるかと思います。コミカルな文体にアレルギー反応が出たという方は仕方ない、時事ネタやネット描写こそが著者の強みのひとつですから、ご縁が無かったとお別れする他ありません。ですがその他の、例えば「薀蓄が長い割に深みがない」「本格に喧嘩を売りやがって新人が」「動機は書くべきだろ」といった理由で本作を投げ捨ててしまった読者には、是非2,3巻を読んでから、著者に見切りをつけるか否かを判断して頂きたいのです。 この作品は、メフィスト編集部に届けられた5作品ワンセットのうちの1作です。第1巻には後続作品で回収される伏線が大量に張り巡らされています。一見冗長な薀蓄もそのひとつ。第1巻では触れられなかった動機は第2巻で物語の主軸となりますし、魚への投影と相まってキャラクターにぐっと厚みが出るのもそこからです。3巻ではまたガラッとテイストが変わり、1,2巻で軽視されていたものにスポットが当たります。 欲を言えば5巻まで読んでほしいところですが、とりあえず2巻を。話はそれからだ。 | ||||
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作中でいきなり「蠅の王」の、ご丁寧にオチまで語るあらすじ紹介が始まって読むのやめた 酷くね 俺の本棚に未読の「蠅の王」積んであるのにふざけんなよ 一部のセリフを引用するとか、軽くあらすじにも書いてある程度の内容紹介ならまだしも 途中で読むのやめたけどほぼすべて書いてあったっぽいよ もちろんそれはあらすじだから実際に「蠅の王」読むのとは違うけど、でもネタバレされたいかって言えば話は別だよね もう少しマナー考えろや 続き読んでないから知らんけど本当に必要だったのか、仮に必要だとしても他者の作品を一から語らないと書けない小説なんか書くな、必要ないなら尚更ふざけんなと こういったとこで許されるのは正真正銘誰もが知ってるレベルの寓話くらいだろ。普通の小説を一から十までネタバレすんな | ||||
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いつもの、孤島の館で、密室殺人が起こり、それから、連続殺人事件が起きるというスタイルです。新本格ミステリーのお約束の設定です。キャラクターは結構立っていて面白かった。他の人が書いている、薀蓄ですが、私は、半分は楽しめて、半分はうんざりでした。それにしても、密室トリックものって読んでて疲れますなwww | ||||
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サクサク読めてとても面白かったです。 おサカナにも詳しくなれそうです。 | ||||
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メフィスト賞受賞作おさかなミステリ。Kindle は文庫だけど私はノベルスのほうがおすすめです。動機についてなんだのかんだのと挙げられてるけど文庫のほうがまだ言及されてるほうだと。もう十回以上は再読してるけどいまだに分かんないネタばかり。でもそれでも面白いのが魅力。 | ||||
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人を選ぶという意味で星4にしていますが、個人的には好きな作品なので高めの評価にしています。薔薇が始め読むといろいろと衝撃を受けます…。 主人公たちの周りで人がよく死ぬっていう死神という設定面白い。 この双子に何かしらあるのだろうと気になる。 先ほども書きましたが、1番のネックはやはり薔薇の部分ですが、それも美樹という人物の特徴でもあると思います。 双子とハマればハマる作品なので読んでみて決めるのが1番です。 本当に…癖の強い作品ではありますが、これはこれで面白いと思いますよ…? | ||||
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面白いです。新書、文庫、電子書籍と3冊持っています。新書と文庫で冒頭が若干違うような気がします。読み比べが楽しかったです。 | ||||
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タナトスシリーズもスピンオフのいろいろも読みましたがとても好きです 登場人物のキャラが濃いのと、魚関連のうん蓄、パロネタ時事ネタネットスラングなど、 ちょっとギリギリなところが好きです | ||||
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ええ、ひとを選びます。 そもそもミステリーはひとを選ぶのに、更にひとを選ぶ薀蓄たっぷり語りたがり。 嫌いなひとは唾棄するレベルであろうなぁ、と思いながらも私は好きです。 トリックには関係なくとも、この作品がこの作品であるためにそれらは要る。 私はガチのミステリ好きには薦めませんでした。でもね、好きなひとは好きだと思うので、同士であろうなと思うひとには薦めてみたいのですよ。 そう、好きなひとは好き、な作品です。 私は好きですよ。当時新書で買ってカバーつけて日焼けしないようにしてヒョウモンダコを愛でつつ、最近電子書籍で文庫版を買うくらいには。文庫版も表紙をそのままにして欲しかった…。表紙の美しさはこの新書版ならではだと思います。 きっと受け入れられ難いであろう点も一つ。その当時の人間でなければわからない言い回し、流行りのものが作中では散見されます。 2008年の出版時に比べたら、最大限の魅力は褪せていることでしょう。 でも文化って、娯楽ってそういうもんですよ。当時を生きてる人間のためのもの。ああこれ半年後には古くなってるだろうな死んでるだろうなと、そう思いながら読書の悦を享受する。 哲学だかわからないようオハナシや、明日役に立たないような薀蓄を脳に引っ掛けて、それを快いと思えるひとが読むと楽しい作品です。 | ||||
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面白かったです。このシリーズとても好きなので、どんどん出て欲しいです! | ||||
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物語としても面白いですが、自分が今まで触れることのなかったお魚薀蓄が大変興味深かったです。知らないことを知るのは楽しいです。こんなミステリーもありだと思います。 | ||||
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キャラクター性の強い、ライトで読みやすいミステリです。ただし結構重い。キャラクターのバックボーンがかなり暗いのを、コミカルな描写とライトな読み味でなんとか軽くして支えている感じがあります。 キャラクター性で読ませるところが強いので、ミステリ部分だけを期待している人には物足りないかもしれません。しかしこのキャラクター達がとても良い。キャラクターの個性の強さ、面白さはキャラミスとしてはかなりのものだと思います。 アクアリウムの薀蓄が鬱陶しい、または深みがないと言われたりしているようですが、個人的にはいい分量で楽しめました。主人公のキャラクター性にも関わっていて面白いと思うのですが。 とりあえずメフィスト賞だということを念頭に入れながらライトミステリだと思って読めば楽しめるのではないでしょうか。 | ||||
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かつてこんなにお魚についての雑学を語るミステリーがあっただろうか、と言いたくなるくらい魚についての蘊蓄がふんだんに登場します。蘊蓄の量が非常に多いので、たしかに読む人を選ぶところもあると思いますが、それらの雑学を楽しめる人であるならばおすすめできる作品だと思います。 | ||||
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薄ら寒い文章は狙ってるんだろうから大目に見るとしても、ウリらしき海洋生物学関係の知識が薄っぺらすぎて読むに堪えない。のみならず著者が執拗に目指すところの本格ミステリの解体にしたって、それこそ100年も昔から他ジャンルの人たちが半ば小バカにしつつ様々な角度から試みてたことだし、ミステリ業界の内部からでさえアンチミステリやらなんやらがずーーっとやってきてるわけでしょ。それをラノベ的な軽薄体でコピーしたところで、読者は苦痛しか感じないのよね。 どうもこの本から判断する限り、著者は和製ミステリとラノベと魚関係の概説書しか読んだことがないんじゃないかと疑ってしまう。世の中ってのは意外と広くて、思いのほか色々な試みがなされてるんだよってことだけは誰かが伝えてあげて欲しい。 | ||||
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題名から見て私の好みに合致した作品と思って読んだが、今一、印象に残る物がない。申し訳ないがこの作家の作品を続けて世向きはしない。 | ||||
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他の方達も書いておられるように、前半の衒学的な描写が些かクドいものの、 全体的には読ませてくれるプロットでした。 ただ気になったのが、海洋生物への異様な執着と、『本格』ミステリに対する敵愾心です。 筆者は本格ミステリのせいで親しい人に不幸でもあったのだろうかと邪推してしまう程、 所々に『本格』に対するライバル意識のようなものを感じます。 本書はその二つがテーマなので筆者の私見が漏れ出ていても気にならないようなっていますが、 まるで「筆者から見た一人称」のような三人称なのは終始気になる所でした。 とは言え、有栖川有栖氏も言っているように、最後にはしっかりと『本格』らしいオチも用意しているあたり、 推理小説としても海洋生物薀蓄ものとしても楽しめるのではないかと思います。 | ||||
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一応密室殺人など本格の要素は備えているが、ノックスの十戎を引用して、それを否定するような本格破壊の趣もある一編。メインの密室トリックは意外とオーソドックスな本格トリックだが、それ以上に主人公達の海洋生物に対する思想や蘊蓄が全体の半分はあろうかというくらい詰め込まれている。ラストの落ちに関係あると言えばあるが、興味のない人には早く事件の捜査進めろと苛立つ要素でもなる。メフィスト賞作としてはいわゆる西尾維新系列に連なる作品(あれほどライトノベル色は強くない)なので、好き嫌いがはっきりと分かれるタイプの作品だということは意識して読んで頂きたい。 | ||||
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