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1Q84
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1Q84の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.66pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全986件 201~220 11/50ページ
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3冊を読んでいる間中 1Q84 の筋を 気にしていました。 推理小説じゃないのに 推理をしまくり 空中世間・架空社会の中に漂う快感を 味わいました。 こんなに素敵に権力をふるうことができればいいな~ と 老婦人のポジションにも憧れています。 ずいぶん前に読んだ作品ですが 本はだれにかしたのかなぁ? | ||||
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『風の歌を聴け』が雑誌「群像」に掲載されたときからの読者です。 『世界の終り…』で作家の構成力に感嘆し、 『ノルウェーの森』で強引な牽引力に距離を置き始め、 『ダンス・ダンス・ダンス』で、何やら中年男のマスターベーションを見せられているようで辟易し、 『海辺のカフカ』で感情移入できなくなり、 『1Q84』ではBOOK2までは作家の提供する世界観に身を委ねるまでのリハビリが成功し、 次の展開、次の展開と惹きつけられたにも拘わらず、 BOOK3で、やっぱり小道具を出しっぱなし=回収せず、お得意のもやもやの中に溶融した物語が ご都合主義的に残念な形で収斂していくのを唖然として眺めることになりました。 この作家は、物語の枠を作るのには大変長けていて、ディテールの描写から構成に独自のものがあり それはかつて作家の魅力となっていたようです。 しかし、連続する「〜のような」の「〜」の部分の新しさが失われ、表現よりもその手垢が目につき鼻につき、 初めは洒落ていた小道具も、大部分が、時の残酷な風化作用により陳腐なものとなり果てたな気がします。 物語を閉じる力について考えさせられます。 出だしは快調、小道具も斬新。描写も過不足ない。 時折出てくる抹香臭い、あるいは金言ぽい断定口調には飽き飽きしてきたものの とうに盛りを過ぎたかつてのプロ・スポーツ名選手が、ぐいぐいと押していく力が減退し、 技巧のみで累々と読後のページ数を稼いでいる。そんなイメージと重なります。 作中の摩訶不思議な出来事について、 「あれはどうした」「なんだったのか」のまま読者は置き去りにされます。 この作家は一向にこういった「謎」の放り出しを止めません。 それが、いつしか持ち味となってきたということでしょうか。 おそらく、この謎めいた小道具の始末をつけないことが、 自作の神話化を促すと思っている節があります。 幸い、この『1Q84』はBOOK2までは、「これからどうなっていくのだろう?」という期待感が 奇跡的に持続したものがあると思います。 でも、いつものように期待感は裏切られることになります。 あとは読者で勝手に意味づけをしろ、というのでしょうか。 よく言われる「都市に住む孤独感」や大切な人・物を失った「喪失感」に読者は大きく共感するということ。 それは多分、人生を始めたばかりの頃に直面する「寄る辺なさ」や頼る者がいない「頼りなさ」や、 これから出会い、また直面するであろう困難さや、自分の夢の実現への「不安感」と「焦燥感」の綯交ぜになる 落ち着かない時期を過ごす若者にアピールするエレメントをふんだんに この作家の紡ぎ出す文章が含んでいるせいでしょう。 しかし、人は時の流れとともに歳をとり、なんらかの形で成熟していきます。 読者も成熟していきます。 「不安感」や「焦燥感」を持て余していた若者も ルーティーンに気を取られ、その時々のブームに気を取られ、飽食と言われれば鼻白むものの、 皮下脂肪と健康診断の結果に「いつまでも若くない」と「人並みに」嘆息するようになるものです。 そういった、かつての自分が感受性豊かだったと思っている若者は、 よほどのマゾっ気でもない限り、 「おい、もうちょっと(この展開は)なんとかならないんかい?」と 読後に呟くことになります。作家のクセを真似れば「やれやれ」というところです。 すでに新作を読むことが知的(?)ファッションとなっているこの国で、 読後さらに再読するコアな読者がどれだけいるかと疑問に思ってしまいます。 小説を読んで得られた感動は、それが心地よいものなら、必ず読者は、 直後か日を置いてかを問わず、 まるで初心者の放火魔のように物語の流れの中の心に残ったある地点に立ち戻ってきます。 それは再読によって得られる新たな感動を得たいと思うからか 作品から得られた感動を再確認したいからでしょう。 1回目に通読したとき、心に残ったのは、登場人物の男女が一点で出会うまでの 膨大な書割を構築した作家の構成力でした。 それはあたかもテーマパークのよく出来たアトラクションの電動カートに乗せられて 次から次に出てくる場面に心奪われ考える暇もなく出口までやってきて、 「ああ、面白かった」という類の体験ではなく、 この国に点在するアトラクションとしての「急流の川下り」よろしく、 練達の船頭さんがあわや危機一髪っぽく演出しながらすいすいと下っていく その手腕に見とれているようなものでしょう。 肝心の景色はというと、同じようなものばかりが連続するので、いつしか 大きく揺れたときだけ「キャー」とか言ったり、「キャー」とか嬉しそうに叫んでいる同乗者を 「何をこのくらいで(騒いで)」とややうんざりして眺めていたり。 そこでしなくてもいいような話しを思い出してしてみたり、 とにかく、とても薄められた感動といえない感動が、 通奏低音のように鳴っていて、 気がつけば鳴っている、気がつかなければそのまま。 もちろん気がつかなくても気にも留めない。 この作家が「不幸」なのは、 ファッション化したと同時に文学物語のもつコアな感動を 読者に与えられなくなったこと。 すなわち50年後には跡かたもなく消えてしまっている、 そういう予感を与えるポジションにいるということです。 | ||||
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職場の人から全巻もらったので読み始めました。 二人いる主人公のうちのひとりは青豆さんという女性ですが、社会的にも内面的にも自立した女性だったはずが、急に幼稚なキャラに変わってしまい、理解できません。 徹底した自己管理能力を持ち、職業はスポーツジムのインストラクターで、特定の彼氏を作らず、ホテルのバーで男性を逆ナンして性欲を満たす割り切った考え方の女性が、だんだん実は小学生の時に好きだった男の子を今でもずっと好きだとか言い始めます。 感想は一言「あっそ」 現実は社会人やってると色々ありますよね。みんな。会社でもプライベートでも。年齢を重ねて身体も変わるし。 社会経験を積んだ女性の気持ちや考え方や悩み、そういうものに作者は全く興味も無いし、自分の作品の主人公に反映させる気がないみたいです。じゃあ青豆さんを女性というキャラにした理由は何??あれは女ではないと思います。 自分の作品やキャラクターに責任感は無いのでしょうか。(ファンの方ごめんなさい) もうひとりの主人公、天吾という男性の彼女は年上の人妻ですが、この人の書かれ方もまぁ酷いです。 その年齢の女性が、毎週スムーズにセックスできると思うんじゃねー!!と怒りすら感じます。 彼女は射精のタイミングに厳格だとか、本当に頭をかかえたくなるような作者本位のポルノ描写が多すぎて、 女性をバカにするためにこの本を書いたのでは・・・と疑いたくなります。 そういうふうには思わない人もたくさんいると思いますが、私は女性がバカにされた気がして悔しかったです。 全体的なストーリーは続きが気になる内容なのに、キャラが薄っぺらすぎて共感できる部分が読み進めるごとに減っていってしまい、やがて不快感でいっぱいになりました。 一貫性の無い薄っぺらなキャラが意味深で意味なしの会話を繰り返し、文章を読めどもストーリーは進まずイライラ。 音楽や家具や食器等の環境や小物も、それ自体は良い物だけどチョイスが決して趣味が良いとは思えず、従って憧れや共感もなく、面白くない文章がダラダラと続く。それでも続きが気になって暇な時間に読んでいました。 その後、天吾は女子高生とエッチするんですが、読んでいて気持ち悪くて怒りがこみ上げてきました。 それ、犯罪です。 「BOOK2」までは全部読み、「BOOK3」の冒頭までがんばりましたが、そのうちやっぱり読むのがおっくうになってきて、いつもみたいに物語に引き込むのは上手だけど、それを結末に導くことなく放り出して「おしまい」にしちゃうんだろうな、どうせ、と思い、イライラしながら我慢して続きを読むのをやめました。やめたら楽になりました。 そこで、読んでいて苦痛だったんだと自分で気づきました。 作者が自分のために書いたライトポルノ小説ですって帯に書いてくれたらよかったのに。読まなかったのに。残念です。 良い評価をできず申し訳ないのですが、正直な感想です。 | ||||
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村上作品は「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を除いて全作けっこうな回数読んできました。好きな著作は「若い読者のための短編小説案内」「トニー滝谷」「国境の南、太陽の西」「かえるくん、東京を救う」「アンダーグラウンド」でだいたいこの順です。「ノルウェイの森」も嫌いはありませんが好きというものではないと思います。 さて「1Q84 BOOK1 前編」を読み終えて「後編」「BOOK2 前編」を八重洲ブックセンターで買ってきたその日の夜のレビューです。割り引いて読んでください。 いくつか気づいた点があります。その点をまず述べて、おしまいに「後編」への期待を記します。 (気づいた点) 1.安易にセックスに持ち込みすぎです。村上は以前(「ノルウェイ」「国境の南」など)からそうですが本作は「青豆にここでセックス/エロシーンを」という意図が透けて見える気がします。だからそのシーンを出されても期待に胸も想像力も膨らみません。 2.戦争をしのいでNHKの集金人に落ち着くまでが生き生きとした半生で、それ以後は精彩を書く天吾の父親の像は、長谷川四郎(「若い読者のための短編小説案内」)とトニー滝谷の父親の合わせ技か。1949年生まれの村上は大正10年(1921)代から昭和1ケタ世代に父性(それが私生活上か小説作法上のかはわかならないが)を感じるように見える。 3.70年代から80年代の精神史/思想史あるいは新宗教的なものへの言及。「さきがけ」「証人会」は「神の子どもたちはみな踊る」からか。コミューンは「ノルウェイ」以来か。 4.世界のよじれと回復(?)、2つの物語の輻輳はいうまでもなく「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」「海辺のカフカ」に遡る系譜。(「ねじまき鳥」は好みでないので言及しない)。これで世界の回復が肩すかしだったらがっかり。 5.「若い読者のための短編小説案内」めいたことをいえば、本作は、村上春樹の小説作法のメカニズムを浮き彫りにしているのではないかということがあります。村上は才能よりは努力の作家であると最近とみにいわれている気がする。だとすれば天吾か。あるいは天吾=ふかえりか。 6.村上作品は「ノルウェイ」「加納クレタ」的な狂気と、「見かけにだまされないように。現実というのは常にひとつきりです」的な世界の啓示が両輪となって作品の先を読ませる動力として働いてきた気がします。本作はわりと早く啓示のほうが手放されている。狂気も薄い(気がする)。すでにふかえりがディスクレシアと明晰に明かされてしまっている。啓示が繰り返されると重石となって狂気に近づくが、あっさり風味だと軽さが際立つ。 (期待など) こんなところで、読みやすいのでBOOK1の後編に進みます。ただ、文庫本けっこうな巻数ありますのでおしまいまでもつかどうかは自分でも気がかりなくらいです。こうした先見を超えるか覆してくれたら余力で「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」に行ってもいいかな、という気持ちです。総じて、分析的に読めた気にさせてしまう作品だとしたら、その時点ですでに村上作品の集大成(悪くいえばギミック/自己矮小化/縮小再生産)に入りかけているはずです。御年からしてそうでないとはいい切れません。その辺を含めて「若い読者のための短編小説案内」は名著であったということになると思います。 以上です。 | ||||
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超能力のある大きな豚男(オウムの麻原を想像させる)が、念力で物体を浮揚させる下りあたりから食傷気味になり、パシファだのレシファ?(正確でないかも)だのが出てきた時点で読書終了。 そして作者のいかにも物欲しそうな面構え(ノーベル賞は喉から手が出そう)を見るにつけ、このオッサンのどこがいいの?何が凄いの?と気持ち悪さが先行します。 下らない小説です。 | ||||
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発売当初罵か売れした作品ですが、それは本屋業界が紙媒体として瀕死の状態であったため、ノーベル賞に近いと目されている村上春樹氏をマスコミを使って持ち上げ、この本を売ることで出版業界を救ったのだ。 だが、出版業界は、本当に村上春樹の価値を知っているのだろうか? いくら自分たちが生きるためとはいえ、この繊細な作家をマスコミに利用させるなんて、なんて無茶なことをするのだろう。 明らかに、村上春樹はマスコミが嫌いだし、大衆化されるのだって嫌っている。 でも、物語が広く世界に必要とされている今現在を憂いているからこそ、最近は外に頑張って出ているのだ。 だから、その気持ちをくんで、もっと丁寧に扱って欲しい。 いつも思うが、なんでマスコミというものはデリカシーがないのだろう。 まるで、餓鬼のようだ。 ああ、作品の感想からズレて申し訳ないですが、今の新作もこのときの失敗を生かせてないので、つい愚痴をこぼしてしまいました。 申し訳ありません。 最後に、村上春樹の作品に大衆小説を期待して読んではいけない。 これは、人間の魂が必要としている『物語』を書こうとしている作家の意欲作なので、『小説』ではありません。 むしろ、『神話』に近いのです。 1Q84は、それに成功しかけている作品なので(まだ完成はしていない)、そう思って手にしないと失敗しますよ。 ただの暇潰しで読む代物ではありません。 村上春樹を理解したいのなら、河合隼雄氏との対談を読んでください。 そうすれば、彼が目指しているものが理解できるでしょう。 | ||||
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さすが村上でした。期待通りとてもおもしろかった。次も期待したいです。 | ||||
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さすが村上春樹でした。とても面白かった。これからも彼の著作をずっと待っています。 | ||||
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作家のことが好きなら、内容はなんでも良いのかな・・・ 1、は日本人的な細かい描写が多く小説の面白さ的には今ひとつ。作家さんの事が好きとか2、3に続けば面白くなるかな?とか・・そうゆう考えがなければここで挫折する人も多いかと思います。 2、はやっと面白く読めます。小説が好きな人なら止まらず読む感じです。 3、しかし・・・なんだこれ!?的な感じで終了。1巻の色々な導入は・・意味ないじゃん・・的なまとめ方。 カフカが好きだっただけに期待はずれでした。 | ||||
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安定の春樹で安心しました 娯楽性を持たせ読みやすいよう気を配り自分のスタイル持ち味を入れて書きたい事を書く 新しいものを求めていた人はやれやれ物足りないだろうし いつものものを求めていた人はいささか満足できると思います ただ今回は時代が求める物と春樹がぴたりと一致はしなかったと思います こういうタイプの長編は売らずに10年後に読み返すと没頭できます | ||||
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自分にはこの作者の作品は合わないのかもしれないと思うので、食わず嫌いせず、ぜひ一度手にとって(図書館でもいいので)確かめていただきたいが、 人間が嘘くさくて魅力がなかった。そして、どうも中途半端なドロドロした細かい心理?描写で、きつかった。 期待した分、がっかりした。 でも文章自体は上手い、1巻は断念せず読んだし、文庫本で読んだのでまあ値段相応ということで☆3つ。 しかし大御所であっても凡作はあるでしょうに、盲目な商業主義のせいで間延びした駄作になってしまってる気がします… | ||||
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1〜3まで引き込まれるように読みました。 評価が低い方は「他人が決めた結果、結論」を求めてるように思いました。 そこを自分で読み解いて行くことが1Q84の醍醐味だと思います。 「環境が変わっても周りからなんと言われても自分の意思と目的を持つことの重要さ」 青豆と天吾が新しい世界に行ってもハッピーに過ごせるかなんて誰にも分からない。 でも、大切なモノを見つけた彼らの人生はきっと強く濃く輝いているような気がします。 | ||||
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全く魅力を感じられなかった。 流行りものに流されすぎな日本人をみていると、怖くなる。 つまらない物は詰まらない。 | ||||
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つまらん とは思いながらも15cm全部読んでしまった。時間の無駄だ、俺は意志が弱すぎ、作家の名前に負けた。斜め読み率は第1巻20%、2巻50、3巻30。なら2巻で収まる。幽霊のNHK集金人がドアを叩きすぎ、2つの月はどうした、年上女はどうなった、警察女はなぜ死んだ、娯楽小説なら事件や異常事象についての説明義務があるで。 | ||||
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I was able to obtain it as requested. Thank you very much. | ||||
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I was able to obtain it as requested. Thank you very much. | ||||
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はっきりいって想像力の乏しい人間にはこの魅力は理解できない。一応全部よんだけど、悲しいかなこの世界には入り込めない。 | ||||
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1.2巻とは多少趣が違ったように感じたが、それなりに面白かった。 | ||||
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単行本発売まで待っていて、単行本を1-4まで購入したのですが、次が出るのを待ちきれなくてハードカバーを買ってしまいました。 それほど読み始めると止まらなくなる物語です。とても面白かったです。 | ||||
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村上春樹さんが新作を出すと発表されました。1Q84はこれで完結なのでしょうか。 これが村上さんの書きたかった「総合小説」なのでしょうか。これがこの作品の終着点なら、今までやっていたのはなんだったのかと言いたくなります。 宗教団体やふかえりや空気さなぎや何やらのテーマを盛り込んでおきながら、最終的にそれらは結局、特に意味はありません。(私には深い意味を見出せません)。それらは結局はお話の傍流で、最後はロマンチック・ラブに仕立て上げるというあざとさ。『ダンス・ダンス・ダンス』のようにとりあえずおめでたい結末にしておけば作品に共感してしまう人が出てくる訳ですね。 村上春樹さんは嫌がるでしょうが、やはり村上さんの作品は"ある種の"「美少女ゲーム」との親和性が高いと思いました。(例えば『Ever17』など複線と謎で引っ張り、最後はとりあえずの大団円に作品を落とし込む)。ですが美少女ゲームの水増しされた冗長さがないだけはるかにいい作品でしょう。 | ||||
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