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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全262件 241~260 13/14ページ
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1つごとの章で2つのストーリーが同時進行するという革新的な手法で書かれている。現時点での村上春樹の最高傑作だと思う。何となく「メメント」を見た時の感覚に似たものを覚える読後感あり。 | ||||
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今まで私が読んできた本の中でこれほどに結末がよかった本はない。再読させるような要素を持っている。最初は二つの本に分けた方が良かったのではないかと思ったが、下巻に入って全てが一本につながり、これまでにない歓びを感じさせてくれた。 さて、余命があと24時間しかなかったならば、何をするだろうか。思いっきり遊ぶか、それとも、あえて抵抗をやめて静かにすごすか。「僕の生きる道」にも共通要素がある。あのように生き方が変わるかは分からないが、「異邦人」のムルソーと共に、かっこいい生き方のスタイルの教科書だと私は感じた。 | ||||
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問題作ですね。読むと疲れますが、読んだほうがいいです。村上春樹の作品はいつも、ひとつの作品を読み終えてから次の作品を手にとる気が起こるまで時間がかかります。が、必ず次の作品を読もうという気が起こります。この作品は、読み終えてから次の作品を読もうと思うまでにかかった時間が一番長かったです。でも、次の作品を手にとったときの期待もまた最大でした。なんというか、内容についていくら説明してもそのものを読まないとわからない本だと思うので読んでください。核心を要約できない本なのです。 | ||||
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主人公(僕)の住むちょっと不思議な現実の世界と主人公の潜在意識の中の「世界の終わり」の二つの世界。 現実と仮想の二つの世界が少しずつ繋がりを持ちやがて二つの世界が混じりあう。 そのとき僕はひとつの決心を下さなければならない。 世界の終わりに残るのかそれとも、、 | ||||
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作品冒頭、巨大なエレベーターでポケットのコインを数える印象的なシーン。そして、金色の一角獣、ピンクの太った娘、老博士、夢読み、影、やみくろ、歌の消失した世界……作家の豊かな想像力を見せつける数々のキーワード。2つの話が並行的に語られるが、あまり気にせず本の順序通りに読み進めると、不思議なシンクロ感が味わえる。意表をつく結末も、読む者におおきな宿題を投げつけられたようで、私自身未だ折に触れて読み返してしまう要因かもしれない。最初、読み通せずに挫折してしまう人も、それだけ読み応えのある作品だと思って、何度かトライしてください。きっとすばらしい作品だと感じ取れるはずです。ところで。単行本も文庫本も今のポップな装幀よりオリジナルの司修氏の暗いイメージのデザインがおすすめです。 | ||||
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運命とは抵抗できるものなのか。皆さんは普段どのようにお考えでしょうか。この作品の解釈はさまざまだと思いますが、私の感じたこの本のテーマとはまさに「運命」なのではと思います。比較のしようがない「文体」「リズム」がまったく異なる2つのストーリーの展開される中、「運命」については完全に対となってこの物語は進行していきます。一方が自分は運命を自ら選ぶのだというハードボイルド、もう片方はまったく自らの意思が通じない世界の終わり。この物語が交わるとき、二人の主人公はその運命が逆転することを知る。村上春樹さんの作品の中でも最もエキサイティングで最も感慨深い作品だと思います。運命にもてあそばれたい人、運命を操りたいと思う人、一度読んでみてください。 | ||||
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最近また読み返してみました。初めて読んだときも夢中になって読んだけど、再読でもやっぱり面白かった・・・主人公ってどういう人なんだろうって考えるけど、すごく賢いのだけど、社会にうまくなじめない、でも自分のことが結局は好きで、ビールなら何本でも飲める。って感じかなぁ・・?いまいちつかめないけど、そのぼんやりした感じが好きです。あと、おいしそうなお料理がたくさん出てくるところなんか最高に好きです。 | ||||
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村上春樹の数ある著作の中で完成度が最も高いのは世間も私も認めるところである。それほどまでに、細部に至るまで精密に計算されつくされている。一章ごとに二つのストーリーがパラレルに展開している。二つの世界は互いに影響しあっている。この二つの物語がつむぎだす緊張感がたまらない。村上春樹は翻訳家でもある。翻訳というのは一つの物語を頭の中に概念として記録し、それを違う形のものに作り変える仕事である。小説の主人公は頭の中にブラックボックスを持っていてそこで、なにやら作業をする。作業の内容は主人公にもわからない。これは翻訳家である村上春樹だからこそ、思いついた一つの世界認識の方法であるよう気もする。この作品には考えるべく、問題がたくさんあると思う。しかし、そこを気にしなくても、不思議な冒険物語として気軽に読めるだろう。私は、村上春樹初心者には必ずこの本を進めることにしている。もっとも、読みやすく筆者のテイストも伝わるからだ。村上春樹の最初の一冊に思い悩んでいる人、これから読み始めたらどうですか? | ||||
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最後までわくわく・どきどき、春樹作品らしく長編にもかかわらず一気に読めてしまう。オススメ。 | ||||
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圧倒的なベストセラーである『ノルウェイの森』の影響からか、どうも村上春樹を典型的な恋愛小説家と誤解している人が多いように思う。しかし、本当の彼は求道的に文学を追求する方法論的な作家である。日本の作家で同じ姿勢をもつ現役の作家は、(私の知る限り)一時期の筒井康隆ぐらいだろう。さてさて、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』であるが、この作品は全く傷が見当たらない完璧な作品である。「世界の終わり」と「ハードボイルド・ワンダーランド」の全く別種であるはずの二つのストーリーが終盤になってスパークするかのように重複し、読者にあまりにも深すぎる余韻を読者に与える。テーマはあまりにも抽象的過ぎるため、おそらく読者ごとに捉え方や表現が異なるだろう。しかし、誰にでも読めるが、通でも深く読める、というのがこの作品の凄さ。量と質を高いレベルで成立させるという奇跡を日本文学で体現させ続ける村上春樹のまがう事なき代表作であるのは間違いない。 | ||||
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世界の終りとハードボイルドワンダーランドの2本立てで書かれた小説ですが、もちろんこの2作にはつながりがあります。そのつながりは、話の最後にわかる仕掛けになっています。この話はほとんど空想でかかれたものだと思いますが、展開される話のステージが、東京の地下であったり、登場人物の設定が、記号士という一種の資格を持つ人物であったりして、非常にリアリティがあります。ここで仕掛けについて書くと面白くないので、是非読んでみてください。 | ||||
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同時進行する二つの物語、「世界の終わり」と「ハードボイルドワンダーランド」、静と動の反対の世界。どんよりとした雲がたちこめる屋外を見ながら、ベッドの上でこの小説を読んでいたことを思い出す。「世界の終わり」の情景や匂い、ツ~ンとした空気の冷たさがダブってみえる程。今から思い出すとまるで、夢の中で実際起こった出来事のようなリアルさを感じさせてくれる。村上春樹の作品の中では一番、フィクションの要素が強い作品だが、私にとっては、一番リアルな作品です。 | ||||
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欲しかったはずのものに囲まれていながら、生きている手応えのない世界と、目標に向かって奮闘しているつもりでいつつも、砂を噛んでいるような世界。どちらも、自分の世界を受け容れない限りは、よく生きることもよく死ぬこともできないみたいだ。人が、生きること、死ぬことを諦めて受け容れるには、こんなに手間がかかるものなんだなあと、半ば呆れつつもいとおしく思った。 | ||||
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現実と「世界の終わり」の二つの空間でのストーリーが絡み合ってひとつへと収束していく。この手法はアレックス・ガーランドの四次元立方体でも見たものだが、村上春樹のほうが一枚上手だろう。「世界の終わり」の空気感は子供だった頃の秋の終わりや冬の始まりに感じた奇妙な寂しさを思い出させて懐かしい気分になった。しかし「世界の終わり」の構成の完成度に比べて現実世界の設定には少し無理があるかなとも思った。しかし記号士のような透徹した考え方ができるようになれたらと思わせられた。 | ||||
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世界は1つではない。少なくとも2つは自分は感じ取ることができる・・・そういう発見を与えてくれる作品だ。 これを読んでいると多くの人が自分の意識の層の深みに落ちていくことが、よくわかるはずだ(と思う)、例えば良質の映画を見たときのような・・・ はっきりいって面白い本です。でもあまり元気の無い人にはそれほど薦められない本なのかもしれません。 それでも少し元気が出た時には読んで欲しいとも思う。きっと、心にしみることだろうと思うから。 | ||||
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緊張する物語の展開、ふたつの世界の謎、謎が解けた時の哀しみ、そして文章の美しさ。それら全てが、読むものを釘付けにする。これこそ「村上ワールド」の最高作だろう。人間が死ぬ最期の瞬間、つまり脳の機能が止まる直前に見たもの、それが天国なのだ。物理的にはほんの一瞬だが、見る人には「永遠」として認識される。「天国とはなにか」を、新しい方法で教えしてくれた書でもある。 | ||||
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村上さんの作品の特徴どあげるとすれば、なんといってもその作品のタイトルの奇抜さであろう。特にこの本なんかはその特徴が顕著であると思う。ぼくは村上さんが好きというのもあるのだが、このタイトルを見てすぐ本を買ってしまった。読み始めるととまらない。なんともいえない村上ワールド。今の僕のこの虚無感はこれだ!こういう世界なのだ!と多少は大げさではあるが震えてしまった。このレビューを読んでいるそこの君!せっかく日本語がわかるんだから、日本語で直接村上ワールドを堪能してみてはいかがかな? | ||||
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問題作ですね。パラレルワールドで進む現実世界と脳内での精神世界。その二つの世界がJUNCTION(交わって)してそこの上に、要となる結節点ができあがった瞬間、実験は終了となってしまう。パラレルストーリーという修辞法に、この複雑でおおきな『?』が消えない世界で「自分はだれなのか?」と問うことに意味を持たせようとしているのであろうか。<私はこれで、私の失ったものを全て取り戻すことができるのだ、と思った。それは一度失われたにせよ、決して損なわれてはいないのだ。私は目を閉じて、その深い眠りに身をまかせた。ボブ・ディランは「激しい雨」をうたい続けていた。>この最後の節で”身体の消失”よりも”意識の消失”描くことで、この作品全体を俯瞰することができるかもしれない。 | ||||
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幸せといったいなんだろう?幸福とはいったい何か?この本はそんなテーゼをあたえてくれているように思う。人々が笑い、戦争もなく、憎しみがない世界。それは本当に幸せだろうか?作者は次々に問いかけてくる。読み終わるころには読み手それぞれの幸福論が確立することと思う。 | ||||
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