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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全262件 221~240 12/14ページ
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村上春樹の最高傑作と誉れ高いこの本を期待して読んだが、まったく理解できなかった。ファンタジー作品というべきかSF作品というべきか著者の自己満足の作品というべきか。この本を読んだ人の感想は、「面白い」と「つまらない、意味不明」のふた手に分かれると思う。文章の行間から自分なりの解釈をして納得するのが前者で、内容自体に疑問を感じこの小説の主人公に感情移入できないのが後者である。私は後者の立場であった。東京の奥深い地下に研究室があったり、「音抜き」の意味や、自分の「影」を切り離したりetc・・・クエスチョンマークが頭上に浮かびながら読み進めていつかは面白くなるだろうと期待していたが、最後も中途半端な形で終わっていて、結局何が言いたかったのかサッパリわかならかった。この本のレビューには5つ星が多いが、私みたいな意見を持った人もいるんだなと思ってほんの少し参考にして頂ければ幸いです。(村上春樹ファンにたて突くつもりはありません) | ||||
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数ある村上春樹の作品の中で一番文体に切れがあり、構成に隙がまったく見うけられない。何か一冊村上春樹の作品を友人に紹介するのであればこの作品で決まり! | ||||
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パラレルに進行する2つの物語が決して完全に混じり合うことなく、しかし、お互いに影響を与えながら進行していく。それは、たとえば音楽のよう、さまざまな楽器の音色がお互いに影響しながらでも決して混じり合うことはない。それでいて、完成したイメージを聴く者に与えてくれる。さらに、作品中に出てくる様々な小説、映画、音楽、料理、、、それぞれのイメージが刺激となり、重なりあい、作品にさらなる深みを与えている。ちょっとスノッブで鼻持ちならない感もありますが、読者を「村上ワールド」にぐいぐいと引き込んでいく力量はすばらしい。眠れない夜には、好きな音楽でも聴きながら、重層的でどこまでも奥の深い村上ワールドに浸ってみるのも良いかもしれません。 | ||||
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ノルウェイの森ほど深くないけど、しっかりとした印象の作品。二つのまったく異なったストーリーが同時進行していく。しかもまったく違った空気観を持つストーリ。でもうまくひとつの作品として機能している。書き方や構成もさすがにうまい。そしてかっこいい作品。 | ||||
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私は中学三年生のときこれを読みました。そのときは何かに取り憑かれたかのように一晩で読みきったのですが、いつまでたってもその余韻は私の中に残り続けました。あれからたくさんのときが過ぎましたが、今でも時々強い衝動が私を襲います。そんなときにはゆっくりこの本を読むようにしています。いい意味でも悪い意味でも、この本は私にとって大きな意味を持つように感じられます。目を閉じると影のない世界が浮かんできます。 | ||||
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年齢35歳。シングル。プロフェッショナルな仕事を持ち、世田谷区のマンションに一人住まい。車でスーパーに買い物に行き、料理は自分で作って、残った時間は昔の西部劇のビデオを観て暮らす。依頼があれば高額な報酬を受けてプロの仕事を果たす。20年近く前、学生だった頃、初めてこの本を読んで、とにかくこの主人公の設定に憧れました。親と同居で干渉されまくり、金もなく、車もなく、何の資格も技術もなかった自分とは正反対の、独立した大人の男。自分も早くこうなりたいと思ったもんです。今読んでもクール。一般に厭世観の強い村上作品にあって、この本だけは読むとがんばって仕事がしたくなります。 | ||||
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二つの話が交互に語られ、リンクしあっている。これほどのクオリティの小説を書ける現代作家はおそらく村上春樹しかいないのではないでしょうか?奥が深く、比喩にあふれている。人によっては何を言っているのかまったく分らない人もいることでしょうが、それでも読み進めてしまうのは村上さんの読ませる力がずば抜けているからに違いない。 「簡単な言葉での奥の深い話」という感じがする。ときどきカタカナの聞いたこともない単語がでてくるものの、それ以外は普通の自分たちが使う言葉と大差がない。ただ村上さん独特のリズムで使われていると、何か含蓄のある言葉のように見えてしまう。 村上春樹は最高の作家の一人であることに間違いありません。 | ||||
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私が一番好きな小説が、この本です。まったくもって面白い!村上春樹さんは天才です!私が思うに、村上春樹氏の最高傑作!2つのストーリーが同時進行で進んでいき、やがて繋がりが見えてきます。その繋がり方をとてもきれいに、そして繊細に村上春樹氏は書いています。どうして「ノルウェイの森」といい、これといい村上春樹氏はこんなにも繊細かつきれいな表現で書くことができるのでしょう・・・。もう、これ以上は書きません。他のレビューを見ても星5が連発させてるように、惹きこまれるということ。とにかくお勧めです。是非読んでみてください。 | ||||
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僕がこの本を読み終えて思ったのは、世界の終わりとは自分が暮らしているこの世界の事ではないのかと思いました。村上さんは全ての小説を通して実体がなく、なおかつ何よりも僕たちに大きな影響を及ぼす私たちの集合意識である「何か」を言葉という限られた中で描こうとしているような気がしてなりません。僕は自分が「森の中」にいるのか、平穏で安らかな「世界の終わり」という町で暮らしているのか分かりません。 | ||||
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「ノルウェイの森」がバカ売れした頃、ベストセラーにはソッポを向き、どうせ女子供の読む本と村上春樹を無視していました。7年ほど前、仕事で追い詰められていた私に、ある女の子が「ノルウェイの森」をそっと手渡してくれました。いきなり、はまってしまい、順番に村上春樹を読み漁りました。「やれやれ」という言葉が僕に大きな癒しを与えてくれました。多くの男性村上春樹読者がそうであるように、この「世界の終わり...」が私のベストです。ゆったりとした展開から、後半のジェットコースターのような展開。精神的に疲れたとき、時々読み直しています。 | ||||
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「くるくるくるくると坂をどこまでもどこまでも転げ落ちていくよう」な不思議な読書感覚は他の村上作品同様です。思わず先を読まずにはいられないおもしろさがあるということです。ただ主人公である「僕」が「何か」を「求め」て「不思議な世界」を「旅」するという展開は、村上作品の多くに共通するスタイルであり、この作品も同じなので、そういう捉え方をしてしまうと、やや新鮮味がないかなという気はします。逆にいうと、村上作品に触れたことがない方は、一つの典型として、本書から入ってみるのもいいかもしれません。ちなみに、一番初めに述べた不思議な読書感覚は、中盤から後半になって感じられるようになってくるので、最初はちょっと我慢が必要かもしれないです。 | ||||
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二つの物語が進行する小説について「海辺のカフカ」より、個人的にはこちらの作品の方が好きですね。同時進行の小説は、話が一つに繋がった時は感激だけど(話の構造とか更に高度になるから、大変でしょうね)途中リンクするキーワードがででくる時はとても嬉しい。二つの話しの共通点は、重要な選択をしなければいけないこと。《ハードボイルド・・・》の方では、死か消滅かという事を目前として、私は今までは気づかなかった些細な事にも目がいったり、生きてる人殆どが味わった事のない心情の変化が、うまく描かれていると思う。《世界の終わり》では、影との論議は、普段私達がまさしく心の中で葛藤している様子を「影と僕」がうまく現していると思う。村上春樹さんの小説は、何回も何回も読み直したくなります。そうゆう小説って滅多にないですよね。ただストーリーを楽しむだけではなく、小説にこめられたメッセージや、寓意的な部分を読者がそれぞれ発見するんです。だから、きっと読んだ時の年齢や、日々育成する感性によって、違った読み方も見えてくる。でも最後には、必ず自分自身のことについて考えていると思います。私は先日、初めてこの本を読みました。まだ読破してません。(無論、ページに関していえば上下巻全部読みました)まだ、ほんの一部分しか読みきってないと思います。読み応えがある作品なので、何年もかけて読みたい小説です。 | ||||
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とりあえず村上春樹さんの小説は長編、短編とも全て読んだと思います。その中でも一番好きな作品です。村上作品では「ノルウェーの森」や「羊をめぐる冒険」の方が知名度あると思いますが、この作品は一番のお勧めです。上下巻で圧倒的なボリュームですが、ついつい続きが気になって一気に読めてしまいます。ふたつの違う物語が同時進行して最後には・・・。当時この手法はとても新鮮でした。15年位前に単行本で読んで、最近文庫本で読みました。また機会があったら読み返したくなります。80年代の作品ですが、時代が変わってもいつまでも古さを感じさせないと思います。「村上春樹はちょっと苦手・・・」という人にもお勧めできます。 | ||||
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最初はちょっぴりワケワカメ(死語)でしたが、あとからクるね。こう、何と言うか、「がっつーん!」じゃなくて、じわじわと「くーっ!!!」って感じです。 | ||||
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一般に村上春樹の最高傑作と名高い、初の長編ストーリー。「ハードボイルド」な世界と「メルヘン」な世界が行ったりきたりの反復を繰り返すわけだが、ここに来て初めて春樹がしたかったことがはっきり出ているように思われる。他の長編もそうだが、村上春樹という作家は、一つの物語に二つの切り口を提示し、その切り口の無意識下の共同幻想をついている節がある。最もそれがはっきり出ているのが今作。ただ、そういうことを抜きにしても、村上春樹の作品は読んでいて面白い。世界の終わりの、あの狂気的なものがまったく感じられない、切なさ、悲しさと言ったらどうだろう。何かと言えば物知り顔で「春樹なんて」という人もいるが、彼は少なくとも日本に今までいなかった種類の作家であり、その存在価値は大きい。 | ||||
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村上春樹は頭で考えたことを全部書いているのではないか?と思いながら読んでいます。こう書くと、とても個人的な内容なのではなか?と思われるかもしれないですが、不思議とそれを受け入れて読み、止まらなくなります。彼のそんなところが嫌いなのに好きなのかも。もう10年以上不思議と折に触れて読み返してしまいます。2つのストーリーが交互に展開するという冒険的な試み、それが最後にどう結びつくのか、接点を見つけると単純にドキドキします。思いつきで書いてるんじゃない?と思ってしまうような、何気なく交わされる会話や思考が、三次元的に自分の中に広がるような瞬間があります。それに惹かれて、ずっと手放せないでいるのかも。 | ||||
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日本文学の金字塔の一つ。現実(?)の世界を生きるエンジニア的職業の男と幻想の都で動物の頭骨の夢を読み続ける男。この二層構造がそれぞれ徐々に立体感を高め、最後には・・。見事な着想とその構成。圧倒的なストーリテリング術。この作品の完成度を到達させた著者の技量は本当に賞賛。純文学とは「深刻さがつづられるだけのつまらないもの」、と思われがちだが、そう思っている方の認識を覆す力を持っている。『純文学なんて学校時代の国語授業でうんざり』、と感じている方にぜひ読んでほしい一冊。 | ||||
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かなり良いです。村上作品独自の抽象的な感じで。色々深読みすると読後も楽しめると思います。読みましょう。 | ||||
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「ノルウェイの森」を読んでも、「国境の南、太陽の西」を読んでも大して面白いと思えなかったが、これだけは違った。今まで読んだ全ての本の中でも間違いなく5本の指に入るし、人に勧めたくなる作品だ。私がどうしても村上作品を好きになれない要因である、女性との関係の描かれ方や、おしゃれすぎる飲食の情景でさえ、「世界の終わり」の幻想的な世界との対比によって、“日常”を構成する要素に見えてくる。そして、物語の結末。それまで、冒険活劇が繰り広げられてきた「ハードボイルドワンダーランド」の結末は、悲しくなるほど穏やかで内省的。主人公が手放さざるをえない“日常”を想ってなぜか涙が出た。もう一方の「世界の終わり」は、眠りから目覚めたような展開で、希望へとつながっていきそうな描写で終わる。絶対に、読み終わってもすぐには現実世界に戻れず、深い余韻にゆっくり浸りたくなる1冊だ。 | ||||
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「世界の終わり」と「ハードボイルド・ワンダーランド」。2つの世界は全く異質でありながら、2つの世界の物語は交錯していく。「世界の終わり」からみると「ハードボイルド・ワンダーランド」は魅力的であり、「ハードボイルド・ワンダーランド」からみると「世界の終わり」は魅力的である。どちらも、不完全でなにかが足りない世界。2つの夢のような世界には、現実であるかのような錯覚すら覚える。読み終えた時に、疲れとともに幸福を感じることのできる1冊である。 | ||||
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