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殺人鬼フジコの衝動
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殺人鬼フジコの衝動の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全133件 121~133 7/7ページ
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エグさ、気持ち悪さ、最悪の読後感は作者の思惑通り出ていると思いましたが、そちらに走りすぎて私は途中で冷めてしまいました。 ただ一気読みできる作品かどうかで言えばできるとは思います。 | ||||
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グロい、重い、ダークな小説、と聞いて読みました。 たしかにその通り。 レビューのなかにもありましたが、 途中は「嫌われ松子の一生」と多少だぶったように感じた所もありました。 小学校の頃の嫌な出来事を全部思い出させるような内容もあり、 かなり重かった。 しかし、最後のどんでん返しには驚いた。 最後まで騙され続けて読み終わることができました。 読み終わった後は背筋がぞっとした…。 | ||||
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筆者独特の、どこまでも落ちていく主人公の 描写の精緻さが、いかんなく発揮されている今作。 脇役も、幸福な人間は誰一人としていない。 いくらなんでもここまでいくと非現実的なのだが、 どこかで自分の人生に対比させて、「自分は この程度の境遇でよかった」などと、知らず知らずの うちに自己満足しているような気がした。 当然、生まれついての環境や関わる人間による影響も 人生にはまとわりつくのだが、あまりに利己的な 思考回路が強烈すぎると、すべての責任は自分にある。 人生、いろいろ言い訳のしようもあるし、全てにおいて、 正しいことをして生きている人間はいないはずだ。 過ちを経験して、人の気持ちがわかることを学ぶのが、 多かれ少なかれあるのだが、果たしてフジコの心底に あるものは何だったのか? 輪廻転生という表現が当てはまる筋書きでは決してない とも思った。 何か、非社会的な事象が起こると、すぐにトラウマや 人格形成に至る愛情の欠如などと分析する諸兄にも 違和感を持った。 救いようのない境遇を招いたのは自分であり、周りのせいに して保身することでのその場しのぎに意味がないことを、 フジコはわかっていたと思う。 でも生きる。生きた。 まえがきやあとがきでのミステリーとしての味付けも 秀逸なのだが、最後にもう少しだけ、フジコの、 幾重にも複雑に絡まり、自分でも制御不能になった、 心闇の形成過程を垣間見せる表記が欲しかった。 テーマから言って、読者の脳内補完に委ねる手法は、 今作については当てはまらないと思ったからである。 | ||||
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本当にあった事件のように書かれているのが面白い。 まえがき、あとがき含めてひとつの物語で そこにこの物語の……な所がよかったです。 が、個人的には どうも表現にリアリティがない気がしてしまいまして。 というのも 幼少期の虐待やいじめや貧困、 そして恵まれなかった自分の容姿などなど、 負のスパイラルが及ぼした影響して、 のちの殺人者フジコが誕生するんですが、 その陰惨ないじめや虐待のシーンは 確かに内容こそエグくて凄まじい。 が、エグいだけでどこか他人事に思えてしまう。 わかりやすく言うと 実際にいじめられていた人に体験談を聞いた時に感じる 生々しさや痛々しさ、辛さが この作品からは感じなかったです。 なんというか、 その体験談を又聞きした第三者から聞かされた感じ。 これでもかと悲惨な目に合うフジコですが、 「んなアホな」と思うシチュエーションに気がいってしまい 物語が進むにつれて白けてしまいました。 あと、いじめの現実から逃れるため 「私は蝋人形、おがくず人形」 と心の中で呪文のように センズブールの歌の題名を唱えるんですが ろくに体操着も買ってもらえない家庭に育った 小学5年生の女の子の口癖には無理が……('ρ`) まぁとりあえず 殺人と死体解体技術は突然向上しないし 整形したからといって銀座で通用するホステスにはなれんし 場末のスナックじゃあるまいし 銀座に来る上客のほとんどがおちぶれることはないし そこに遊びに来てた旦那の会社が簡単に倒産するとも思えないし 一度しかない、妙にフジコがエロい濡れ場の意味は? とか気になることは多々あるけど、 それもひっくるめて面白く読めました。 まぁそれより何より 自分はトップクラスのブスだと言っておきながら 化粧もしないブスな中学生に大学生の彼氏がいるっていうのはどうだい。 | ||||
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「フジコ」という女性の悲しい人生が語られていきます。 そして、多くの人たちをその手に掛けていきます。 これでもかと言うくらい、親や、周囲の人たちから虐待を受け、 少しずつ、殺人鬼「フジコ」が形成されていきます。 恋愛、結婚、子育てと、人生が進んでも、常に周りの人にも 恵まれず、「フジコ」は人を殺すことを止めません。 自分の子供への虐待の様は、読む人に不快さと悲しさを 感じさせます。 第1〜9章までと、更には「はしがき」までもが物語となっており、 とてもおもしろい仕掛けです。 最後まで読み進んだ時、物語の方向性ががらりと変わります。 そして、嫌な感情が残るかもしれません。 しかし、一旦読み進めれば、物語にぐいぐい引き込まれること 間違いありません。 非常にお勧めです。 | ||||
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グロさや不快さが目立つ作品でしたが、 ミステリー部分の叙述トリックがうまく使用されていて個人的には良かったと思います。 最後のあのページを見ないで、完結してしまう人もいるのかな。 あのページを見たら、犯人像も変わってくるね。 文章というより四角い枠で囲まれた記事だから読み飛ばす人が多そう。 小説の中の○○の死を意図的に改変したのだから、 他の所も改変した可能性があるのでないだろうかと、色々、考えてしまった。 推理して読むと面白い本でした。 | ||||
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グロさや不快さが目立つ作品でしたが、 ミステリー部分の叙述トリックがうまく使用されていて個人的には良かったと思います。 最後のあのページを見ないで、完結してしまう人もいるのかな。 あのページを見たら、犯人像も変わってくるね。 文章というより四角い枠で囲まれた記事だから読み飛ばす人が多そう。 小説の中の○○の死を意図的に改変したのだから、 他の所も改変した可能性があるのでないだろうかと、色々、考えてしまった。 推理して読むと面白い本でした。 | ||||
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心が闇に侵食される瞬間を 鋭く切り出してきた著者の最新作は、 十数人以上を殺害し、死刑判決が下ったフジ子についての評伝― という形式でつづられるサスペンス小説。 端的にいえば 『嫌われ松子』+福田和子+某ミステリー小説 といった趣の作品です☆、 小学校5年生のとき、家族の惨殺現場に出くわし 自らの手で同級生を殺めたフジコ やがて成長し、 自分の欲望を満たすために、なんのためらいもなく 次々と人を殺していくフジコの姿に、 戦慄とともに、深い絶望を覚えます。 一方、脇を固める面々は いかにも殺されそうな感じの小人物ぞろい そのため、どんどん人が死ぬのに 心があまり痛まずに読むことができます。 そして、なんといっても一番の読みどころは衝撃のラスト。 実は、このラストの手法そのものは、 近年大いに話題となったミステリー小説でも取られており 冷静に考えれば、それほど驚かないはずなのですが、 著者の巧みな語りに誘われ、物語に没頭しているうちに 不本意にも、背筋がゾォ〜〜っとしてしまいました。 ノワールの魅力を存分に味わうことができる本作、 思いのほか読後感が軽やかなので、気軽に読んでいただければと思います☆☆ | ||||
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心が闇に侵食される瞬間を 鋭く切り出してきた著者の最新作は、 十数人以上を殺害し、死刑判決が下ったフジ子についての評伝― という形式でつづられるサスペンス小説。 端的にいえば 『嫌われ松子』+福田和子+某ミステリー小説 といった趣の作品です☆、 小学校5年生のとき、家族の惨殺現場に出くわし 自らの手で同級生を殺めたフジコ やがて成長し、 自分の欲望を満たすために、なんのためらいもなく 次々と人を殺していくフジコの姿に、 戦慄とともに、深い絶望を覚えます。 一方、脇を固める面々は いかにも殺されそうな感じの小人物ぞろい そのため、どんどん人が死ぬのに 心があまり痛まずに読むことができます。 そして、なんといっても一番の読みどころは衝撃のラスト。 実は、このラストの手法そのものは、 近年大いに話題となったミステリー小説でも取られており 冷静に考えれば、それほど驚かないはずなのですが、 著者の巧みな語りに誘われ、物語に没頭しているうちに 不本意にも、背筋がゾォ〜〜っとしてしまいました。 ノワールの魅力を存分に味わうことができる本作、 思いのほか読後感が軽やかなので、気軽に読んでいただければと思います☆☆ | ||||
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真梨幸子の著作には、流行歌やポップスがモチーフにされていることが多々あるのですが、今回は、セルジュ・ゲンスブールの「夢見るシャンソン人形」が重要なモチーフになっています。原題の直訳、「蝋人形、おがくず人形」というフレーズが、そのままこの作品のテーマ。みんなにちやほやされる美しい人形、でも、その中味はおがくず。 フジコもまた、その表面的な美しさや華やかさだけを追い求め、殺人を繰り返します。 なにが「幸福」なのかを知ろうとせず、ただ、ファッション誌やドラマの中にあるような幸せを追い求めます。 「夢見るシャンソン人形」の歌の中では、人形は本当の人間になって素敵な男の子と恋をすることを夢見ますが、フジコの夢はなんだったんだろうか? あとがきを読み終えたとき、どうしようもない切なさに襲われました。 小学校時代の虐待、イジメ、セクハラ、クラス内の派閥など、かなりハードな描写が続きますが、それはフジコが心を失って「人形」となる過程でもあるのだと思いました。 | ||||
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真梨幸子の著作には、流行歌やポップスがモチーフにされていることが多々あるのですが、今回は、セルジュ・ゲンスブールの「夢見るシャンソン人形」が重要なモチーフになっています。原題の直訳、「蝋人形、おがくず人形」というフレーズが、そのままこの作品のテーマ。みんなにちやほやされる美しい人形、でも、その中味はおがくず。 フジコもまた、その表面的な美しさや華やかさだけを追い求め、殺人を繰り返します。 なにが「幸福」なのかを知ろうとせず、ただ、ファッション誌やドラマの中にあるような幸せを追い求めます。 「夢見るシャンソン人形」の歌の中では、人形は本当の人間になって素敵な男の子と恋をすることを夢見ますが、フジコの夢はなんだったんだろうか? あとがきを読み終えたとき、どうしようもない切なさに襲われました。 小学校時代の虐待、イジメ、セクハラ、クラス内の派閥など、かなりハードな描写が続きますが、それはフジコが心を失って「人形」となる過程でもあるのだと思いました。 | ||||
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フジコに対する虐待や、いじめ・暴力…、これでもか、これでもか…と続きます。 そのフジコが大人になり、大嫌いだった母親にどんどん似ていく…。 虐待された子供は、同じように虐待をしてしまうのか…。 このカルマから逃げ出すことが出来ないのか…。 思いっ切りダークに重く圧し掛かってきます。 ばれなきゃいいんだ…と殺人を繰り返し、自己を正当化し殺人鬼フジコになっていく。 もうどろどろ…、更にどんどんと暗闇に追い込まれていきます。 そして… 最後にどんでん返しがやってきます。 このミステリーがなくても、ホラーとして充分に成立する内容。 ミステリーのどんでん返しは見事なものなのですが、いじめと殺人があまりに重いので、あっ!という驚きが薄れてしまったのが残念。 とにかく重く、思いっきりダークな作品なので、気力が失せている時にはお勧めできません。 気力・体力のある時に、チャレンジしてください。 | ||||
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フジコに対する虐待や、いじめ・暴力…、これでもか、これでもか…と続きます。 そのフジコが大人になり、大嫌いだった母親にどんどん似ていく…。 虐待された子供は、同じように虐待をしてしまうのか…。 このカルマから逃げ出すことが出来ないのか…。 思いっ切りダークに重く圧し掛かってきます。 ばれなきゃいいんだ…と殺人を繰り返し、自己を正当化し殺人鬼フジコになっていく。 もうどろどろ…、更にどんどんと暗闇に追い込まれていきます。 そして… 最後にどんでん返しがやってきます。 このミステリーがなくても、ホラーとして充分に成立する内容。 ミステリーのどんでん返しは見事なものなのですが、いじめと殺人があまりに重いので、あっ!という驚きが薄れてしまったのが残念。 とにかく重く、思いっきりダークな作品なので、気力が失せている時にはお勧めできません。 気力・体力のある時に、チャレンジしてください。 | ||||
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