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殺人鬼フジコの衝動
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殺人鬼フジコの衝動の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全133件 61~80 4/7ページ
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一応ホラー小説らしい。極めて非現実的でおどろおどろしく、人間性の悪いところを単純な分析で描こうとするとこういう作品になるという感じ。11歳でどうしようもない両親のもとに育った藤子。11歳の時に親が惨殺され、叔母の家に引き取られるが、その後は不幸の連続、そしてそこがおかしいのだが、当たり前のように変質的な性格の女になっていく。気に入らない人間を所構わず殺して、さらにばらばらにして処理する。この作者の憂さ晴らしのようにここら辺が描写されているのではないかと疑いたくなる。 何となく、あとがきで推理小説っぽい形で終わらせようとするが、所詮非現実的な筋運びで来ているだけにここで急に推理小説にしようとしても無理な話。結局、予想通り後味の悪い作品となった。 | ||||
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新聞の広告で知り、興味があり注文した。内容は新聞の広告程でもなかったが、それでも面白かった。 | ||||
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面白いと思って読むような本ではないのでしょうね。イヤミスとして紹介されていたので、その点ではぴったりだと思います。 | ||||
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この作品の凄さって何かというと、読んでいるこっちの世界が歪むような目まぐるしい程の場面展開と虚実が絶妙に混ざり合った文章に尽きます。 うっかりすると読んでいる間に脳内から消え去ってしまうのですが、一番大事なポイントとして「この作品には複数の書き手がいる」というところ。現実の作者である真梨幸子、そして前書きと後書きを書いた人物、フジコの物語を書いた人物、そして一番最後に衝撃を与えてくれる名もない書き手の4人が存在し複雑な世界を構築しています。 そもそも冒頭から「これは殺人鬼フジコの娘が書き上げ、書き上げた後に自殺した」と書かれており、続く本編は「作中の人物の書いたもの」である事を承知して読み始めたにも関わらず、作者のその巧みな筆致に導かれ無意識のうちに作者である真梨幸子の作品のように読んでしまうとことが素晴らしいです。まるで一流の奇術のように作者の術中にハマってしまうので、正直なところ残酷な描写がどうとかはハッキリ言ってどうでもいいくらいです。 作中では殺人鬼フジコの生涯がま永遠に続く悪夢のように描きだされます。それはフジコの幼い頃の体験から壮絶である種の哀しみに満ちた人生につながり、その悪夢はフジコの娘にもコピーのように受け継がれ繰り返されていき、読者はその断ち切られない悲劇と悪夢に翻弄されるのです。フジコが幼い頃に現れた殺人鬼。その殺人鬼と同様に貼りだされる殺人鬼フジコの手配書。フジコの行動は自分が幼い頃の母の姿とダブり、母の代からその悲劇の連鎖が続いているかのように連想させます。その後物語は光に包まれた救いにつながり、そこから暗転、真っ暗闇を走るジェットコースターのように物語は走り出し、そのレールが突如消え去って闇の底に墜落して終わる感じです。 この作品の凄いところは光あるラストで読み終えても、その後書きで終えても、真のラストまで読んでも、どの時点でもきちんと完結するところ。もちろん真のラストまで読む方が闇も濃く衝撃度も高いと思います。このラストの有り方に衝撃を受ける人もいるでしょうし受けない人もいるでしょうが、やっぱりこの作品の見事さは、作中作でありながらどこまで自分の作品として表現出来るか?どうすれば読者の心を乱高下させられるかをきちんと計算した上でやっている点にあると思います。 まずは勢いに任せてラストまで読み、その後にもう一度読み直すのがこの作品の楽しみ方だと思います。この作品の本編は作中作なので、その作者は何を書きたくて書けなかったのか、書きたくないのに何を書かされたのか、どれが真実でどれが虚構なのかを行間を読む感じで読むと更に底の見えない人間の悪意が垣間見えるようで恐ろしくも引き付けられます。本当に緻密なまでに考え抜かれた傑作だと思うので、殺人描写に毛嫌いせず読んでいただきたい作品です。 | ||||
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さすが女性作家ですね、エログロが容赦ないです。 ページをめくるのをやめられない本です。 でも人を選ぶ本です。 うーん、おもろい! | ||||
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最初のうちはダークな展開に黒い楽しみが味わえるが、フジコが成長すると一転し、 バカみたいな理由と展開で数ページで人を殺しまくる手抜き殺戮ショーが開催され、 連続殺人はある程度計画犯でないと面白くないということを教えてくれる一冊です 背表紙の解説のせいで叙述ネタが使われてるのは誰でも分かる上ネタ自体もバレバレで、 最後数ページで明かされる本筋とは無関係すぎる犯人探しで、読んでいて何このラストという 気分にさせられました ゲテモノミステリ好き以外は買う必要がないだろう作品 | ||||
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書店員さんのおすすめとして、ポップ付きで平積みしてあったので購入してみました。 一言で言うと、後味の悪いとても暗い話です。 面白くないわけではないのですが、ちょっと物足りなかった。 最後にあるというどんでん返しも、暗い心理描写も辻村深月さんの方が上という印象でした。 | ||||
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帯の文章を見て衝動買い。 古本ではなく、定価で買った事を後悔しないですんだ作品。 すかっとするさわやかさも 胸を打つ感動も そして(ミステリーのくせに)想像を遙かに超えるどんでん返しもない作品だが、 脳みそよりも心に刺さってくる作品です。 内容は非常にわかりやすい。 読み進めながら「そんなふうにしちゃ駄目」と何度何度も思い、 「そんな事したらこんなふうになっちゃうんじゃないかな」と心配したとおりに展開していきます。 不幸のてんこ盛り。 考え得る最悪のケースを想像できるなら、それがこの作品の90%くらい。 そうした最悪のケースを読む事に我慢ができる人にはよい作品。 逆に感情移入しすぎたり、暴力や虐待などに絶対的な嫌悪感を抱く人には、キツすぎる表現が多くておすすめできません。 (以下、ネタバレにならない程度の話だとは思うので書きます) 個人的に一つだけ残念だったのは 本編に入る前の「はしがき」にこの本編の作者が、自らの命を削るかのように書き続け、”了”まで書き終えた後に絶命した、と説明がなされていたのに、本編の最後に”了”の文字がないんです… 何かの意図、将来への伏線というわけでもないと思うのですが、こういう細かいディテールにはこだわって欲しかったです。 | ||||
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子供がいる私は子供に対する虐待ほどつらいものがありません・・・ なかったら★3つかな。 この本に出てくる人物は好感が持てる登場人物はいなかったから、 死んでもそこまで不愉快にはならなかったです。 ただ、この本を読むと人が信じられなくなりそうです(汗) | ||||
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著者の筆力だと、グロの表現が上手すぎるから、殺人に関するシーンなど人間の見た目のグロさについてはもっとセーブした方がいいと思う。どの本もどんでん返しが素晴らしいのにそこまで行けない人がたくさんいると思う。桐野夏生が苦手な人にはかなりここを超えるのが辛い。 でも真骨頂は心理的グロの書き切り方だと思う。心にちょっと傷がある人、たとえば萩尾 望都的な(BLではなくアダルトチルドレンという意味で)ものを読むとフラッシュバックする人にはかなり辛いものではあるけれども、乗り越えた人にとってはこれほどのホラーはない。すごい。ハマる。 限定版の付録冊子はこれはこれで面白い。なくても別に本筋とは変わらないし、本筋ほどの力ももちろんこめられてはいない。でもせっかく買うならば、限定版の読み物も読みたいとあとから思うと思うので、限定版購入をお勧めします。 最後のどんでん返しをベタと思うか衝撃と取るかは人によると思います。でも私はあとから思えば確かにベタかもしれないけど、かなりいいタイミングでひっくり返されたので充分楽しめました。 | ||||
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面白くはないです。印象として終始捻りの無いドロドロとした展開が続くだけという感じでした。 全体として薄い話なのでそれのスパイス要素として無駄なグロ描写を使ってる感じがあり、不快でした。 主人公に感情移入もクソもないです。 この著者の作品を買うことは今後ないでしょう。 | ||||
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様々な悪意を持った登場人物が織りなす負のスパイラル。同情してたらそいつも悪人、ありえないと思う反面、最近の色々な事件を見ると、当事者たちの環境はこれに近かったのかもとも思えてしまう。 | ||||
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短期間で一気に読みました。はじめから不快な描写、話の展開に辟易しましたが、それは全編をとおしてずっと続いていき、それでも最後まで読むことができた、とても不思議な作品です。話の中身も好き嫌いでいえば嫌いなタイプの話で、著者の文章力もお世辞にも秀でているとはいえませんでした。わたしとは相性の悪いであろう作品なのに、それなのに最後まで読み切らせる不思議な魅力に惹かれ、結局毎日のように読んでいました。ひとに薦めるようなことはまず考えられませんが、なんとなく心に残って(つっかえて)いきそうな、そんな作品です。最後に個人的な趣向、たらればの話になりますが、もし著者にいまの文章力の倍ぐらい素晴らしい文章力があれば、ひと味もふた味もちがう良作になっていたと思います。 | ||||
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帯の「頭を殴られるような衝撃のラスト」に魅かれて買いましたが、 ハッとするようなラストではありませんでした。 確かに意外性はあるし、ストーリーとしては面白いと思うのですが、 伏線や人物描写が浅く表面的なので、ムリヤリ感が出てしまい、 なんだか小手先芸に感じてしまいました。 現代的な問題に絡めてゾクゾクと読ませる能力はありますが、 女性のドロドロ心理系ミステリーで有名な桐野夏生さんや 乃南アサさんあたりに比べると物足りなさが否めないです。 | ||||
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15人を殺害したフジコ。 その娘による事実を元にした小説。 因果応報をテーマにしているのだろうが、 主人公であるフジコの殺害動機に全く共感できずに不快感が募る。 読了しても残る不愉快さは事実を元にしているからかもしれない。 話題作であったのは事実であるが、 今更ながら「なぜであろう」という疑問が残った。 | ||||
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多分作者は意識的にやっているので(ウィキペディアでも「イヤミス」作家とあった)これは褒め言葉ですが、読んでいる最中ひたすらにイライラします。 序盤の子供社会の残酷さに関する描写だけは、イライラだけではない迫力があるように感じられましたが、中盤以降は笑えるくらいに同情の余地のない一人称による独白が続くだけなので、この小説を楽しむためにはよほど寛大な精神が必要でしょう。そして私にはそれがなかった。一気に読み終えはしましたが、それは一度読むのをやめたらもう一度読み始めるのがおっくうになりそうな予感がしたからです。 最大のモチーフ(憎むべき母に近づいていく娘、という構図)が何度も何度も繰り返されるので、メインプロットの柱となる仕掛けには早々に気づいてしまいました。 最後、「あとがき」(とその後のページ)の仕掛けについては、そういうこともあるかもね、という感じです。ラストページのそっけない記述にホラー的な怖さは確かに感じましたが、この「種明かし」が物語に「深み」を与えている、という解説の記述には疑問を抱かざるをえません。 正直に白状すれば、良くも悪くも読者にイライラをばらまきながら暴走する一人称トップギアのフラストレーション小説が、最後だけ「まともにミステリしました」という形を取り繕っているわけで(そのやり方も、正直「後出しじゃんけん」にしか思えない)、そんなギアチェンジがすんなりいくわけがなく、ただでさえイライラしていたのに、より一層げんなりしてしまいました。 | ||||
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最初のはしがきを読んで何となく想像した本書の構成と、あとがきを読んだあとの感想がほぼ一緒でした。 気づく方は途中で気づくと思います。 それから、岡崎京子のへルタースケルターの編集者記を含めた読後感と同様の読後感を狙ったような気がしました。 岡崎京子の方が圧倒的ですが。 | ||||
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読みやすくてあっという間に世界に引き込まれます。 ですが、私には物足りなかったです。 もっとグロい小説もあるし、ラストもそれほど驚くほどでは無かったです。 ミステリー小説をよく読んでる人には物足りないかもしれません。 でもあの独特の世界観はいいですね。 今後に期待です。 | ||||
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タイトルと表紙に一目惚れして購入しました。 内容が内容なので、18歳以下の方や、影響を受けやすい方、 グロテスクな表現が苦手な方は読まない方が良いと思います。 ネタバレにならない様に書きます。 読みやすい文章でサクサク読め、物語の世界にドンドン引き込まれて行きました。読み始めたら最後の1ページ迄逃さずに読む事をオススメします。全て読んだ後1.2を読み返すと"わたし"が… 殺人鬼…人を殺す鬼(人成らざる者)日本語って面白い。フジコはサイコパス、そしてシリアルキラー、しかし人と似て非なる"化け物"と言う意味で"殺人鬼"と表すのが相応しい。 作品と関係無いことですが、作中で1度だけ黒歴史と言う言葉が出てきます。ガンダム好き、又はネット好きなのかな?一般的にはあまり使わないので少し気になりました。 | ||||
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話としては良くできていて高い評価でも良いのかも知れないけれど、私はやはり読了感の悪さが好きになれない。この人の作品は『更年期少女』が確か日経だかの書評で良かったとか何とかで、そこから三冊読んでいますが、まあ、よく此処までと思うほど、いや〜な結末を考えます。 | ||||
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