■スポンサードリンク
ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分は1990年代に仕事で大連に駐在し、瀋陽・長春・ハルピンにも何度も足を運んだ。そんな自分の駐在していた中国東北部が舞台になったこの小説をひどく魅力的だと思った。現代と戦前の旧満州を何度も行き来しながら進むこの小説は重厚で無気味。次々起こる殺人事件、見立て、ありえない現象、ミステリーとホラーが融合した私の最も好きな分野の小説だ(と思った)。その不気味さはどんなすごいトリックによるものだろうとわくわくしながら読み進んだ。しかし、トリックがよくわからない。宿命城も満鉄図書館の構造が文章からはよく分からない。作者は夢中で書いているのだが、位置関係や部屋の構造がよく伝わってこないので、その密室トリックがなる「ほどすごいな」と納得できない。納得できないから、安っぽいトリックに思えてしまう。トリックに頼るなら図を付けて読者全員に分かるようにすべきだと思う。結局、全編に漂う無気味さは単なる安っぽいトリックによるなのかと思うと2段組みの680頁の小説を読んだことがむなしい。密室トリックなんてもともと安っぽいのかもしれない。もう一つ、中国人名には、漢字の右にカタカナで中国語読みのふり仮名がふってあるがこれが中国語の音になっていたり、いなかったり。魏鶴齢を「ギ・カクレイ」と振り仮名がついているがこれは全くの日本語読みでわざわざカタカナにする必要はないし、揚金英は「セン・チンイン」となっているが「揚」は発音は「ヤン」なのに誤って「セン」になってしまい小説初めから最後まで「セン」になってしまっている。中国人名を中国語発音に近いカタカナを振るとなんとなく本格的な感じがすると思っているのかもしれないが中国語知らない人が知ったかぶりするとこれも安っぽく見えてしまう。残念だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても分厚い本です。総682頁です。 まずここまで分厚いと読んでいて手が疲れるてしまうのは宿命ですね。 寝る前にちょっと読む分には最適です。手が疲れてきたら寝てしまう。 肝心の内容の方は、パラレルワールド(並行世界・平行世界)の中を行き帰するお話です。 この現実とは別に、もう1つの現実が存在する。 故に、話が行ったり来たりしますので、読んでいて内容が混雑してしまうことがあるかもしれません。 どのように造り創めて、どのように進めて行き、終盤はどの様に終わらせたら良いのかを考える。 そんな葛藤が感じ取れてしまうのは私だけでしょうか? 長編故の難しさが感じられました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!