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ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件
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ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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満足しています | ||||
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上下段680ページの大作。現在と戦時中を行き来するエイダのパラレルワールドのような始まり、しかも戦時中の満州国という重苦しさ、100ページも読まず挫折し、本棚の奥で眠り込んでいた。以降なかなか手が出なかったのが正直なところ。 今回根気よく読み続けるとストーリーの奥深さに圧倒されつつ、終盤は一気に読み込んでしまった。読み応えは充分。おかげでオペラ三部作全部を読むことになった。 なお、他の人のコメントでは賛否両論がありますが、そのどれもが長文になってます。否定者にとっても単なる愚作と片付けるには無視できない作品なのでしょう。これまでにない挑戦作です。 | ||||
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面白かった。紛れもない力作であり、傑作とすらいえると思う。時間軸を縦横に行き来し、なかでも戦時中の描写が素晴らしく、雰囲気に満ちみちて、時の経つのを忘れさせてくれる。極上だ。 しかし……私には残念に思えてならない。この物語は、著者が拘っている『探偵小説』でなければならなかったのだろうか? むしろ、推理とか、謎解きとか、そういったものとは無縁の、純然たる物語でよかったのではないか? もちろん、これは無い物ねだり、というより、お門違いというべきものなのだろう。作者はそうしたアプローチのなかからこの物語を企画したのだろうし、その線に沿ってこの雰囲気も醸成されたに違いない。しかし、その雰囲気が素晴らしいせいで、けっして探偵小説ファンとはいえない私に、思わずトリックも謎解きもいらない、普通の物語でいいと思えてしまうのだ。 この本の中には、『平行世界』というような物理学的な概念が出てくるが、謎解きがなされないうちは、すべてがロマンティックで拡がりがあったような気がする。それが最後に謎解きが繰り返されるにつけ、同じように物理学的な言葉を使うなら『波束の収縮』ともいうべき、やけに現実的な、味気のないものに感じられてしまうのである。いや、しかし、これは、この作品に限らない、推理、探偵小説に特有の現象であるから、つまりは、探偵小説のファンではないという、こちら側の問題になるのだろう。ファンは、パズルが解けるそこで解放感と愉悦を感じるのだろうか? それこそ私には謎である。 エピローグは、とてもよかった。ロマンティックで、雰囲気があって、何か救われたような気分だった。 | ||||
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600頁を超す大作ですが、とにかく 面白い。エディターレビューに書かれていますが、昭和13年の満州と平成元年の東京を舞台として、各々の時代で起こる奇々怪々な殺人事件。50年の時空を往復するヒロイン…。 本格推理小説の面白さに加えてSF がかった味もプラスされて、何とも言えぬ雰囲気を漂わせています。「探偵小説でしか語れぬ真実もあるんだぜ。」という科白が何とも心憎い。概略を述べると、読む人の楽しみを奪うことにもなりかねませんので、ただ一言『絶対に面白い。是非読んでみて。』としか言えません。現在と過去との二重奏 とも言える作品ですが、何とも言えぬ 叙情を感じさせる本です。 | ||||
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