水魑の如き沈むもの
評判
水魑の如き沈むものの評価:
3.64/5点 レビュー 25件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 21〜32 2/2ページ
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水魑の如き沈むものの評価:
3.64/5点 レビュー 25件。 B ランク
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波美で絶対的権力を誇る最西端の水使神社の「神男」龍璽。水使神社の"一つ目蔵"には生きた「水魑」様が棲むとの噂さえおぞましい。また、沈深湖中には"水魑様の口"があって、神男を喰うとの噂も。"神"が持つ対極の属性「信仰と畏怖」の象徴であり、神社間の確執の暗示でもあろう。減儀と増儀との難易度の差異も伝奇・科学的に良く考えてある。そして簡潔に語られる13年前の増儀の際に龍璽の代役を務めた長男龍一の不可思議な死。更にこれを引き継ぐ形での、龍璽の養女左霧(神云櫛村出身!)の息子正一の回想談。幻想的な記述の中に、水使家・水魑様の秘密の奥深さと左霧一族の霊性が伝わって来る。泥女、鬼女、ボウモンと言った小道具の用法も巧み。ここで話は(作中の)現代に繋がり、刀城の眼前で起こる増儀の際の湖上密室事件。ここでも龍璽は代役に次男龍三を立てており、13年前の相似形。う〜ん、殺人と仮定するならば方法は「***」しか有り得ないのでは...。続いて起こる、「神男」龍吉朗・辰三の連続殺人と流虎襲撃事件...。
600頁近い労作であり、本格ミステリ的には良く出来ていると思うが、「厭魅」が与えてくれたゾワゾワする戦慄は味わえなかった。舞台設定、特に左霧を登場させている点を考慮すると、もっと禍々しい解決でも良かったのではないか。