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絵が殺した
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絵が殺したの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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満足しています | ||||
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初めて黒川博行作品に接しました(じつはミステリ全般に門外漢です。通りすがり) いくつもの視点で読むことができてとても面白かったです。 一つはもちろんミステリ。 最後、あっとおどろく仕掛けがあり、まさかまさか犯人が××で、死者AとBとCと犯人が…(ネタバレ回避で書きません)…ミステリ自体、そんなに読まないので詳しくないし、トリックとかはもういい加減出尽くしているでしょうから、これもパターンとして他の作品にもあるのかもですが、ですが初心者の筆者は口あんぐり、ええっまさか犯人が××なんですかあ、と開いた口がふさがらないショックで読み終えました。 二つ目は日本画の世界を取材する、「業界もの小説」。 ・日本画はそもそも掛軸と額装の二つがあって、掛軸の場合、サインと落款、収める木箱に作家が題名名前を墨で書いた箱書きが必要なんや ・日本の美術家で、何人が作品だけで生活していると思います?せいぜい500人。そのうち画家は300人です。その300人に全国の画商が群がんるんだから、二流どころの画商にいい作品が行きわたる訳がない。市場を慢性的に欠乏状態におくことで、その300人の価格は安定し、株と似た投資機能を発揮させるんです ・純粋な鑑賞で絵を買う客はまずいないし、いたとしても、そういう客の欲しがる異色、異端、無名の絵を一流画廊は扱いません ・某画廊は××党××派の御用達。議員の袖の下に札束を放り込みたいとき、その画廊で超一流の日本画を買う。もろた議員は右から左に画廊に買い戻させて現金を手に入れる。世界市場に通用せん一千万クラスの日本画が存在するのは、そういう需要があることもひとつの理由やな。 細野不二彦「ギャラリーフェイク」はもっと清純なので(笑)こうした札束的な世界は書いてないし、陳舜臣「漢古印縁起」は贋作と真作にテーマを寄せた「骨董小説」でしたが、黒川文学はもっと生々しい事情を書いてて勉強になりました。 三つめはユーモア。 ・「ほう、その年でまだ立ちますか」「わしの45口径は六連発やで」「煙しか出んくせに」「あんたが女なら、すぐにでも撃って見せるのにな」「なんとおぞましい」 声を上げて笑ってしまった。 この種の(下ネタではない)ユーモアは全編を覆っていて、読んでいて噴き出す事いくたびか。 数十年ぶりに欧米ミステリを幾篇か読んでみて、書き方の違いに感慨無量でした。これは日本語小説の特徴かもですが、説明がけっこう省かれる。 設定にしても、大阪府警の組織とか、主人公の外部から見た履歴書的な説明、もうちょっとあった方がもっとグッと感情移入しやすかったし、地理的なところでは、舞台は京都・大阪ですが、筆者はこの地域、たまたま駐在してたことがあるので、ああ、あれか、あそこか、と土地勘が分りましたが、それが無ければそこらへんは飛ばし読みだったかもです。こういう点は英米ミステリの方が「まるで何も知識も理解力もないまっさらの他人に読ませてるのだ」という前提でちょこちょこ説明があるので、もうちよっと描写と解説を入れてくれれば、もっと深みを感じられたのになーと。 ですが、それを入れれば、十分、外国語に訳しても一本立ちできる実力ある作品だなあ、と思って読みました。 発表は1990年。読んだのは33年後。いまなお読んだらページをめくる手ももどかしい現役作でした。美術が好きな筆者、じつはタイトルで手に取ったのですが、美術ものが好きな方なら、ミステリに関わりなく楽しめる作品だと思います!(って、作者の予期してる本来の読み方と違うかも知れませんが) | ||||
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黒川氏の奥様は、日本画家と言うこともありこの小説の中でも美術界の裏側?までリアルに踏み込んで話が展開します。 美術ネタを展開するためなのか、容疑者に焦点が当たらないので、どうもどっぷりとはのめり込めませんでした。 美術界の裏側は、政界や財界に比べれば小さな世界かなと思います。エンターテイメント推理小説は、すごい悪か異常者が、登場しないと…。 | ||||
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小説・ストーリー自体は黒川氏のファンならば普通に面白く読めるもので、お勧めします。 文庫版あとがきも好きです。 出版順は、1990年頃単行本、2004年頃創元推理文庫版、2020年角川文庫版です。 角川文庫版にはテレビドラマのプロデューサーが解説?を書いています。これが、ドラマの宣伝が入った読書感想文的なもので、蛇足としか言いようがない。作品の価値を貶めています。 紙・文庫版の購入を検討されている方は創元推理文庫版を買うべきと思います。 | ||||
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黒川さんの作品は、登場人物が多くて、話の筋がややこしい特徴がある。この作品もそうです。なかなか入っていけなかった。 | ||||
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優 | ||||
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息子に送ったら喜んでました | ||||
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黒川作品は犯人探しが、二転三転するので読んでいても、飽きがこない。が、この作品も同様で大変面白かった。 | ||||
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内容的には面白く容疑者がどんどん変わっていくので最後まで緊張しながら読めますが、もう少しシンプルにしたほうがスッキリ読めたと思います。 他の黒川さん作品がすごく良いので一つ星を減らしました | ||||
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登場人物のキャラクターがいい、関西人の個性をつかんだ、書き方で物語は、大阪、京都、を軸に展開していく。とにかく読み進んで、あきさせない小説の面白さが、この作家にはある。 | ||||
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推理小説として評価すると、驚くようなトリックがある訳ではなく、やや平凡さを感じる。 もっとも、事件を捜査する警察をはじめ登場人物の会話が軽妙で面白く、流れるようなストーリーで一気に読ませられるような作品であった。 著者の作品はハードボイルドものがお気に入りであるが、推理ものも追っていこうと思った。 | ||||
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タイトルからだと内容がよく分からないが、日本画の贋作事件を巡る人間関係から発生する連続殺人事件を描いている。 初期の黒川氏の警察ものの定番の展開で、それらを既に数冊読んでいるとやや新味に欠ける展開ではある。 贋作を巡る真相も今一つインパクトが弱い気がするが、相変わらず主人公コンビの掛け合いは楽しく、安心して楽しめる定番作となっている。 | ||||
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相変わらずテンポの良い大阪弁で綴られる警察小説。偶然発見された白骨死体を巡り、日本美術界に吉永誠一刑事が斬り込んで行く。登場人物の会話の面白さは大阪ならではだな。 | ||||
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毎度お馴染み大阪府警捜査一課。今回の主人公は新婚の吉永と昼行灯小沢のコンビである。 事の発端は竹の子に押し上げられて発見された頭蓋骨。被害者は失踪した売れない画家とあっさりと判明する。が、彼は日本美術界の有象無象、魑魅魍魎が跋扈する世界に身をおいていた。どうみても胡散臭い美術ブローカーと奇妙な共同捜査を進めるうちに彼らが気づいた真実とは・・・ ストーリーの展開、人物造形、そして読後の哀しさ、切なさ、爽やかさ。秀作ぞろいの大阪府警シリーズの中でも一番の傑作ではないだろうか。 もうこういうの書かないのかな?今のアングラすっとこどっこい大阪人達も大好きだけどさ。 | ||||
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