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ぼくと、ぼくらの夏
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ぼくと、ぼくらの夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 1~20 1/3ページ
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小説のタイトルや装丁からさわやかな青春小説を連想するが、内容はそのイメージとは全く異なり、高校生と学園を舞台とした硬派なハードボイルド・ミステリとなっている。事前の予想とは違ったが、とても楽しく読めた。 主人公の少年は、決してタフガイではないものの、少しキザでユーモアのあるセリフや女性へのクールな接し方と危険をかえりみない行動力が、まるで往年のハードボイルド名探偵フィリップ・マーロウのよう。周りのキレイな女性からもモテまくりで、うらやましい限りである。事件の謎解きにしても、推理を重ねていくというより、周辺の関係者と接触しながら事実を積み重ねていく。最後に明かされる真相も、非常に物悲しく、重苦しいものとなっている。ただ、ともに活躍するヒロインとの青春感満載のやり取りや、主人公の父親とのコミカルな日常の模写が、暗くなりそうな内容に明るさを添えているし、中森明菜のレコードなど作品中に散りばめられた昭和アイテムもとても楽しい。 | ||||
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今までは次作の『風少女』が質、品格共に最高作と…… 思ってたんですが、読み返して、コレが最高なんじゃと もちろん、次作以降の作品は、深くなり技巧も段違いに でも『青春ミステリ』として稚拙部分を補って余りある 読み手をグイグイ惹きつける色気が文章にあり没入する デビュー作を越えられない意味じゃなく、鋳型として! その瑞々しさの完成度は以降作品に勝るんじゃないかと 何冊か手放さない書籍や作家っているんですが正にソレ 読んでると文体が伝染するのも理解できる、でも自分の 取材の仕事で伝染するのは困るんだよなぁ。それくらい 文章家として突き抜けてるんだろうと思います。因みに 樋口祐介が、イマイチ売れなかった理由は乾いてるから 東野圭吾も村上春樹も文章に湿度が増しベタベタしたら 売れるようになった(自分はそれ以来、興味をなくした) 樋口祐介他作品、一部を除きどれを取ってもお勧めです 追記 : ところで配送状況未着となってますがコレは届きました 今回、不着で届かない本が多く、郵便局に不信感大です | ||||
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もちろん、当時、こんな喋り方を周囲はしてなかった。してなかったけれども、ファンタジーとしてはいんではないだろうか。 樋口さんが考えていた当時の少年、少女たちの物語。発表年代と考えると自分は主人公たちと3,4歳離れているに過ぎなかったけれども、よく、時代の「季節・空気・空間」を捉えていると思う。現在の作品に比べると、主人公に都合の良いように作られているかもしれないけれど、僕は樋口さんの作品は好きだ。まぁ、「なんだよ、これ」とか思う作品もあるけれども(ピースとか)、総じて80年代半ばの空気を味わえる。青春ミステリーってのは、今の青春を過ごしている人は、そんな余裕はないと思う。本当にファンタジーで良いと思う。男と女的な描写が出てくるんだけれども、青春時代は、同性も異性も、なんだか戦友というカンジで、とても、「謳歌」する余裕なんてなかった。もしかしたら、主人公の淡々とした視線は(樋口作品共通かもしれないけれども)、本当はそうしたかった読者への、「そうしたかったけれども、現実は、そうだった、、、でも、そうではない」という3回転半くらいしている願望の投影かもしれない。僕が彼の作品に一時期惹かれたのは、そういう理由だった。それを思い出したので新装版を思い出したように手に入れたのかもしれない…。 今、読むと何やら違和感もあるので手放しで☆5つはためらわれた。ただ、90年代の前後を顧みない時代に入る直前の空気を味わいたい人。3回転半したなつかしさを求める人にはお勧め出来ると思う。今日も、父の付き添いの病院で読もうと思います。そういう年齢に自分もなった。 | ||||
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★★★★☆ | ||||
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20年以上も前に、本書を原作とする映画を和久井映見主演でやっていた。もう一人の主演の男優共々学芸会レベルの演技で、観ながら何度もドン引きしてしまったが、懐かしい昭和の雰囲気と、同じく昭和の高校生の青春!みたいなのに、何故か妙に引き込まれてしまって、何度も録画ビデオを観たものである。ほとんど注目されなかった映画で、DVDも出ていないみたいだが、もう一度観てみたいなと思う。それから、原作と映画との間には、相当な解離があることも記しておきたい。 | ||||
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ありがとうございました。 | ||||
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夏に起こる事件。 それをきっかけに動き出す青春。 二度とは戻らない高校時代の1ページに残るであろう傷。 好き嫌いは別れるであろうが、個人として大好きな作品。 引っ越しなどで何度も無くし、何度も購入している。 これからもずっと手元にある小説だ。 | ||||
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ハードボイルドだとは思わず購入 未消化な部分があるのはそんなには気にならないくらいに骨子はしっかりしていていました が、主人公のすかした感じがどうにも・・ハードボイルドの主人公に背伸びをさせた高校生って感が拭えないかな | ||||
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S50年代が背景にあるので、大変懐かしい匂いが散りばめられている感じで、 心なごみます。確かに、今、現代の設定では、高校生のビール、たばこ、刑事 の個人情報漏洩など考えられないところだらけですが、当時の感覚ではあるある なんでしょうね! 全体としては、やはり犯人、背後グループの想像がついてしまって、その とおりだった点は残念!仕方ないのかなあ~、こういう構成だと自然、 こうなりますよね! | ||||
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よくあるミステリーの設定かな。でも先が読めるほど単純ではないので、面白く読みました。 ただ、高校2年なのに、タバコは吸うわビールは飲むわで、ん?大学生の話だっけ?と思ったり。 (タバコやビールの描写は無くてもストーリーに支障なし) 男女の始まりも強引。その後もずっと強引な設定w←ココが一番のが突っ込みどころw 伏線がいくつか出てくるが、伏線ではない。ただ単に情報を有利にGETできるようにするためだったり、ストーリーを複雑に見せたいだけw←ココもなかなかの突っ込みどころw 突っ込みどころ満載で、まぁ、いろんな意味で面白い本でした。 読んで後悔は無い本だと思います。 | ||||
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青春ミステリー作品です。樋口有介は、僕の中ではハードボイルド作家なのだが、その中でも子供の青春ミステリー作品が割と多い印象がある。 これもその一つで、ハードボイルドの軽快なやり取りと、甘酸っぱい青春の要素も入っており、かなり楽しめた。 作品自体は31年前に発表されたものらしいが、全く古さを感じさせない。青春はいつの時代も青春なのだ。 私はよく時間の経過と共に登場人物を考えてしまうのだが、この主人公の青年も相手の女の子も、今は50歳くらいになってるのかな等と空想で考えてしまうと感慨深い。 この綺麗な先生も今いたら60歳くらいだな〜と思うとリアリティが出てくる。 | ||||
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予想外の展開が、楽しい。最後まで一気読みでした。おススメです。 | ||||
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刑事の息子とヤクザの娘が主人公となり、同級生の死の真相を探るミステリー。 謎を解きつつも、一方で高校生の夏休みと恋愛を描く青春ミステリーですが、うーん…、個人的には微妙な内容でした。 主人公のふたりが刑事の息子とヤクザの娘とは言え、一応は高校生なのに、バイクを乗り回すわ、寿司屋に入りツケで寿司を食うわ(笑)、平気で親や人前でビールやタバコを飲むわと、何とも高校生らしくない、悪い意味で背伸びしているような、「不良=酒、タバコ、バイク」みたいな単純な「不良像」の拡大描写に感情移入が出来なかった。一応は青春ミステリーなんだから、もう少し等身大の高校生らしいキャラ設定にして欲しかった。風俗描写や台詞回しも1988年の作品のせいか中途半端に古く、特にチンピラのいかにもなスタイルに喋り方が読んでいて恥ずかしい。 そもそもこのふたりが惹かれて行く理由が分からず、いつの間にかお互い好きになっている過程に、これと言ったドラマが何も無い。同級生の死の謎も基本的にふたりには関係なく(友達ですらない)、単なる好奇心から始めた事なので、このふたりがどうしても謎を解かなければならない切迫感や深刻さが足りない。しかもヤクザの娘は後半で途中退場してしまい、以降最後まで登場シーンが無いまま。 ※ 以下、内容の真相に触れています ※ 謎の真相を探っていく過程も、ヤクザや刑事の身内だから得られるご都合主義的な情報が多く、またその謎に関しても、あの人物が自分の車で轢いたという真相がお粗末すぎ。一応、ある偽装工作をするのだが、それがまた幼稚極まりないやり方で、「は?そんな真相?」とガッカリ。あんな事をやったって、自分の車の部品や塗装が落ちたり血痕が残ったりするんだから、普通に後ろから殴るとかした方がリスクが無いだろう(しかも偽装工作の部品に自分の指紋を残すという、あり得ないミスまでする始末w)。また、あの人物がフライングでお通夜に顔を出したから気付かれた、という謎解きも何だかなあ…。とにかく重要な情報入手(被害者のふたりが遊び歩いていたのを知り合いでもないのにちゃんと顔や名前まで覚えていたチンピラの証言とかw)や真相に気付く過程にご都合主義的な要素が多過ぎる。 評価の高さに期待しましたが、個人的には青春要素もミステリーもイマイチでした。 | ||||
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刑事の息子とヤクザの娘が主人公となり、同級生の死の真相を探るミステリー。 謎を解きつつも、一方で高校生の夏休みと恋愛を描く青春ミステリーですが、うーん…、個人的には微妙な内容でした。 まず主人公のふたりが高校生なのに、一般的な高校生とは違うキャラ付けをしたいのか、バイクを乗り回すわ、寿司屋に入りツケで寿司を食うわ(笑)、平気で親や人前でビールやタバコを飲むわと、何とも高校生らしくないリアリティの無い「不良」描写に感情移入が出来なかった。風俗描写や台詞回しも1988年の作品のせいか中途半端に古い。 そもそもこのふたりが惹かれて行く理由が分からず、いつの間にかお互い好きになっていく過程にドラマが何も無い。同級生の死の謎も基本的にふたりには関係なく(友達ですらない)、単なる好奇心から始めた事なので、このふたりがどうしても謎を解かなければならない緊迫感や深刻さが無い。しかもヤクザの娘は途中退場してしまい、以降最後まで登場シーンが無いまま。 ※ 以下、少し内容の真相に触れています ※ 謎の真相を探っていく過程も、ヤクザや刑事の身内だから得られるご都合主義的な情報が多く、またその謎に関しても、あの人物が自分の車で轢いたという真相に無理があり過ぎ。一応、ある偽装工作をするのだが、それがまた幼稚極まりないやり方で、あんな事をやったって、自分の車の部品や塗装が落ちたり、血痕が残ったりするんだから、普通に後ろから殴るとかした方がリスクが無いはず。 評価の高さに期待しましたが、個人的には青春要素もミステリーもイマイチでした。 | ||||
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刑事の息子とヤクザの娘が主人公となり、同級生の死の真相を探るミステリー。 謎を解きつつも、一方で高校生の夏休みと恋愛を描く青春ミステリーですが、うーん…、個人的には微妙な内容でした。 主人公のふたりが刑事の息子とヤクザの娘とは言え、一応は高校生なのに、バイクを乗り回すわ、平気で親や人前でビールやタバコを飲むわ、寿司屋に入りツケで寿司を食うわと、悪い意味で高校生らしくない、「不良=酒、タバコ、バイク」みたいな単純な「不良像」を拡大したようなキャラ描写に感情移入が出来なかった。一応は青春ミステリーなんだから、もう少し等身大の高校生らしいキャラにして欲しかった。 そしてこの二人の恋愛ドラマがメインにあるのだが、そもそもこのふたりが惹かれて行く理由が分からず、いつの間にかお互い好きになっている過程に、これと言ったドラマが何も無いので、読んでいて「あれ?いつの間に好きになったの?」という感じ。同級生の死の謎も基本的にふたりには関係なく(友達ですらない)、単なる好奇心から始めた事なので、このふたりがどうしても謎を解かなければならない切迫感や深刻さにも欠けている。しかもヤクザの娘は後半で途中退場してしまい、以降最後まで登場シーンが無いまま。 ※ 以下、内容の真相に触れています ※ 謎の真相を探っていく過程も、ヤクザや刑事の身内だから得られるご都合主義的な情報が多く、またその謎に関しても、あの人物が自分の車で轢いたという真相がお粗末すぎ。一応、ある偽装工作をするのだが、それがまた幼稚極まりないやり方で、「は?そんな真相?」とガッカリ。あんな事をやったって、自分の車の部品や塗装が落ちたり血痕が残ったりするんだから、普通に後ろから殴るとかした方がリスクが無いだろう(しかも偽装工作の部品に自分の指紋を残すという、あり得ないミスまでする始末)。また、あの人物がフライングでお通夜に顔を出したから気付かれたという謎解きも何だかなあ…。とにかく重要な情報入手(被害者のふたりが遊び歩いていたのを、知り合いでもないのにしっかり「顔」や「名前」まで覚えてくれていたチンピラの証言とか)や真相に気付く過程にご都合主義的な要素が多過ぎる。 評価の高さに期待しましたが、個人的には青春要素もミステリーもイマイチでした。 PS:ちゃんと評価理由を書いてあるレビューに対して「いいえ」票を入れる人は、「何故参考にならなかったのか」の理由をコメ欄に書いて下さい。理由を書かない「いいえ」票はリセットさせて頂きます。 | ||||
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題名に「夏」が用いられた樋口有介の小説は、処女作ではないが著者のデビュー作でもある本作を含め、これまで三篇書かれている(ほかに『夏の口紅』『金魚鉢の夏』)。そして実質的な処女作である『八月の舟』でも、夏が背景にある。この点からも分かる通り、『ぼくと、ぼくらの夏』ですでに樋口有介は、青春物の完成形を示している。人物造形、人間関係だけでなく、しゃれた会話と対照的な事件の重みも、読後の切なさも、みなここにある。なにより、タイトルの読点が示すように、独特な読点の生み出す息遣いとリズムが全編を心地よく包んでいる。刑事の息子とヤクザの娘のボーイ・ミーツ・ガールというありきたりな設定も、いくぶんご都合主義的な展開も、軽やかなリズムを生み出すために必要な装置なのだ。うだるような夏に、いっとき軽やかな涼をもたらしてくれる本作は、この巧みな文体を抜きには決して成立しなかっただろう。 | ||||
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私立の名門高校に通う生徒が親(警察官)や教師の面前で煙草をスパスパ吸い、バイクを乗り回し、友人にビールでも飲み行くかと話すなんて…。他の登場人物も、いくらひいき目に見ても疑問だらけで、ストーリー展開云々より、現実離れした人物設定に途中から読むこと自体が苦痛になってきました。 ミステリといってもその時代を想像できる基本的設定がなければ、駄作の烙印を押されても仕方ないかと。約四半世紀前だからこそ受賞できたのでしょう。 全面的に改稿するか、絶版にしたほうがいいと思いますよ。 | ||||
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クラスメイトが自殺したと知らされる事から物語は始まります。 警察官の息子とヤクザの組長の娘が自殺の背景に迫っていく中で。。。。。 主人公二人を始め、事件の背景など、ありがちな展開でしたが、 これはこれで面白かったと思います。 | ||||
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さらさらと気楽に読めて、楽しいです。疲れたときって、あまり頭を使いたくないので、するするとストーリーが展開してくれる物語が嬉しい。 楽しんでください。 | ||||
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著者の作品を読むのは初めてになります。 現実世界の夏は太陽の所為であまり好きではありませんが、フィクション内で描かれる夏が好きなので手に取りました。 物語は終始主人公である高校生の一人称視点で進行する。 少し淡々としたその口調は自己主張に溢れている訳でも、説教くさいわけでもなく 良い塩梅。 おかげで、滞りなくページを捲れた。 巻末の書評で問題視されていた一連の事件の真相も、目新しさは烏有だけど自分は疑問に思うことなく受容できた。 ただ、これは自分があまりミステリ作品を読書しないからかもしれない。 大団円ではなく些少のやるせなさが残る読後感は、主人公達のその後を夢想する動力源となった。 うだるような夏の暑さに恋焦がれている方、それか、取っ付き易いミステリ作品をご所望の方へおススメします。 | ||||
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