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永遠の仔
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【この小説が収録されている参考書籍】
永遠の仔の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全170件 41~60 3/9ページ
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文庫5冊の長い物語が終わった。 結末については、単純に考えるなら、この最終巻の展開だけでもいろんな選択肢があっただろうと思う。 最後まで、ある種の意外性も残されているが、 しかし実際に書かれたものを読むと、最終的な処理には、何か重い必然のようなものが感じられる。 それは最初から決まっていたもので、この作家のこの作品にはこれしかなかったのだろうと思われるものだ。 それをどう受け止めるかは、ひとりひとり読者の問題なのだろう。 巻末の「報告」や、長いあとがきを見ても、天童荒太がいかに倫理的な作家かというのはわかる。 参考資料の多さは、真面目な作家であるというだけでなく、 こうした重い問題と、人生の長い時間をかけて付き合って生きていける資質を示すものだろう。 そのスタンスは、なかなか一般の読者には辛いものでもある。 それでも、 自分には重すぎるそれをこの作家がやってくれるからこそ、 彼の作品を読むということもあるのだと思う。 辛く、重苦しいと同時に、頭と心の両方でスリリングで、味わい深い読書体験でもあった。 | ||||
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この巻では、並行して描かれる現在と過去とでそれぞれ大きな進展がある。 この、何か起こりそうでいて実際にははっきり示されない、 示されないような流れでいて、事件が描かれる、 という出し入れのさじ加減がなかなか巧みだ。 展開は私が予想したよりも重いものだった。 たまたま前の巻から間を開けて読んで、 この作家の文章のしっかりしていることや、行間から窺える倫理観のようなものが好ましく感じられて、 妙に安心してしまっていたせいもあるだろう。 相当な破局のような悲劇のようなものがあるのは、暗示にせよかなりはっきりしているから、 いよいよその段階に入りつつあるのだな、と、あらためて読む側として、 ある種の覚悟のようなものを覚えた巻だった。 | ||||
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副題は希望を抱かせるもののようにも見えるが、実はアイロニカルなものである。 しかし、そうは言っても、救いの芽のような暗示は、ここに来て表に出てもいる思う。 この巻、いよいよ激しい展開が見られる中で、悲劇は起こる。 破局に向けた流れと感じられるのは間違いないと思う。 一方ではしかし、救いを思わせる描写、場面が、これまでになく出ているのも確かだ。 主人公三人は、深い傷を負ってはいる。しかし、いや、それゆえにこそ、 彼らは一方では、三人ともまっとうで倫理的でもあるように見える。 ふつうにいい人になりたくてもがいているように見えるのだ。 だからこそ彼らに救いが訪れて欲しいと願う読者は少なくないはずだが、 それは期待しがたいものなのだろうか。 たとえば、叔父夫婦を呼んで歓待しようとする梁平が珍しくもらす真実の言葉は感動的だ。 だが、その後には希望を一気に奪うような展開が待ち受ける。 こうして次の最終巻に向けて、物語は希望と絶望とのはちきれそうな暗示の嵐をはらんで、 予断を許さぬままに突き進む。 | ||||
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長い小説だからこの文庫版では5冊になったが、シリーズものというわけではない。 だからレビューも一通り読み終えてからと思っていたが、ムズムズして書きたくなった。 そういうものがたぶん物語自体にあるのだ。 並ではない小説だというのを理解するまでさほど時間はかからない。 話は、重く、濃く、激しい。 だから好みは相当分かれるだろうという気がする。 夢中になって読み続ける読者もあれば、激しく拒絶反応を示す読者もありそうだ。 私自身まだ読んでいる途中だから、最終的な印象は結末までたどり着かないとわからないが、 まず間違いなく言えることが一つある。 この天童荒太という作家は、本物の作家だということだ。 たとえ結末の処理に納得できないとしても、それはおそらくスタンスの問題であって、 作家の能力に失望するとかそういうことはないと確信できる。 題が示すように「仔」、子供が大きなテーマである。 直接には、簡単に言ってしまえば、主に「虐待」の問題がある。 だがそこに重層的に、もっと広く家庭の問題、家族の軋轢や家庭の崩壊の問題が絡む。 重いわけだ。 この作家はどうやら一貫してこういうものを書いているらしい。 いわばミステリー版の『罪と罰』を問い続けている。 話はしかし、重くてもドロドロしてはいない。 重さを単純にドロドロという言い方をしてしまうことはあるだろうが、 厳密に言えばちょっと違うだろう、という気がする。 そこには何かしら、ドロドロになるまいとする作者の清潔さ、倫理性のようなものを感じる。 たぶんそれは、この作家に本質的なものだ。 一般に、現代の日本のミステリーに、 心の問題とか社会的な問題を真摯に扱おうとする流れがあると常々感じていて、 この作品、作家もその一端を成すのだろうが、 ちょっと半端なものではないと思う。 | ||||
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まず設定がいい。 かつてそれぞれに心の問題を抱え、同じ病院で絆を結んだ少年二人と少女一人が 20年近くを経て再会する。 過去に何かしら決定的なことがあったらしいとわかる。 現代においても、再会の後に大きな展開がある。 それを20年の時間を往復しながら交互に描く。 物語のアクションが徐々に大きくなる展開で 1巻目はこちらにもどの程度の物語なのかと警戒心があったし、話自体が緩やかだったのが ここへ来て俄然動きが激しくなり、一気に読める。 それでいてしかし、ある意味では何も起こっていないのだ。 何かが起こっているらしいことは分かっているが、それが表面化していない、という意味である。 これがまたすごい。 水面下のものがいずれ一気に吹き出して爆発するのは間違いない。 じれったいというのではないが、すごく気になるし、今後が楽しみだ。 ストーリーを考えるのに、作家のアイデアはもちろん自由なはずで、 ロールプレイングゲームの選択肢のようにいろんな展開がありえるはずなのだが、 実際の読むことになるのは、これしかありえない、というものだ。 抗いがたい必然としての物語展開の迫力。 この一つの宿命が不可避であることを痛切に感じさせるリアルさ。 ストーリー展開もそうだが、何よりも描かれる人間がいかにも生きていて 鷲掴みにされたまま目を背けることができない。 | ||||
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値段も商品も良かったし 読んで深い感銘を受けました。 また良い本があれば利用したいと思います。 | ||||
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値段も商品も丁寧なサ-ビスにも十分、満足出来ました。 また、利用したいですね。 | ||||
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単なるエンターテイメントや推理小説としてだけではなく、現実社会の問題へ目を向けるきっかけとして、詠まれてほしいと思います。 ここからたとえば、虐待・非行・発達障害 困難を抱える子どもへの理解と対応―土井ファミリーホームの実践の記録などの本があります。 ほかにも類書がたくさんあると思いますので、探してみてください。 また、愛着障害と修復的愛着療法―児童虐待への対応などもあります。 | ||||
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単なるエンターテイメントや推理小説としてだけではなく、現実社会の問題へ目を向けるきっかけとして、詠まれてほしいと思います。 ここからたとえば、虐待・非行・発達障害 困難を抱える子どもへの理解と対応―土井ファミリーホームの実践の記録などの本があります。 ほかにも類書がたくさんあると思いますので、探してみてください。 また、愛着障害と修復的愛着療法―児童虐待への対応などもあります。 | ||||
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最近は目が疲れやすくなって小さい字を追うのが面倒になりつつある。だからよっぽど惹きつけられる小説でなければ、長編を読了するのは本当にしんどい。 高村薫の『レディ・ジョーカー』は、上下巻2冊の長編だったが、一気呵成に読了した。それだけ著者の技巧が優れているということだろう。読者を飽きさせない見事な筆致。 今回は『永遠の仔』、天童荒太の書き下ろしだ。 天童荒太の代表作といえば『家族狩り』で、山本周五郎賞を受賞している。読後は何とも言えない重苦しさに喘いだような記憶がある。 それがどうだ、『永遠の仔』の方がさらに輪をかけた如く息苦しさに見舞われた。なんなんだ、この閉塞感は?! 限りなく結末の見えないラストに苛立つし、絶望的なまでの孤独感に襲われる。あらゆる意味でドラマチックで、読後は放心状態になってしまう。いや本当に。 まず念頭に置きたいのが、幼い子どもらに向けられる虐待がいかなるものか、その辺をきちんと整理しながら読み進めないと、単なる小説の中の絵空事で終わってしまう。 現実に性的虐待などで心身ともに病んでしまった子どもたちを収容する施設と、養護学校が存在することを踏まえた上で、主人公ら3人の壮絶な成長を追っていくのが望ましい。 話はこうだ。 舞台は愛媛県のとある田舎町。双海小児総合病院は、様々な理由で精神状態の落ち着かない子どもたちを受け入れていた。 優希もその一人で、ある事情から外界を遮断するスイッチを持つようになった。 そんな新入りの優希に興味を持ったのは、ジラフ(キリンの意)とモウル(モグラの意)と呼ばれる二人の少年たちだった。 ジラフは母親からタバコを体じゅうに押し付けられたせいで、丸い火傷の痕がキリンの模様のように付いていた。それは大切な性器や尻に至るまで、まるで悪ふざけのように火傷痕が残っていた。 モウルは、母親が知らない男を連れて帰る度に暗い押入れの中に閉じ込められ、男が帰るまでトイレにも行けず、自分の性器をちぎれるほど握りしめて堪えなくてはならない状況下にあった。そのせいで、灯りのない場所に極度の恐怖と不安を覚えるようになり、おまけに男性としての機能が全く働かない身体となってしまったのだ。 そして優希は、なんと、実の父親から性的虐待を受けていたのだった。 物語は、17年後の現在、優希が看護士、ジラフが刑事、モウルが弁護士となった今と、17年前の小児精神科の治療を受けていたころと、交互に進んでいく。 3人の辛く哀しい過去が現在まで尾を引き、様々な形で事件につながっていく。 どうしようもない過去から目を背けて生きて来たところ、3人が再会することで、否が応でも打ち消すことの出来ない記憶を辿らなくてはならない。 背負うものが余りにも重過ぎて、苦しさから逃れられない。 このどうしようもない絶望的な嘆きの前に、神も仏もなく、ただ傷口を舐め合う仔犬のようにうずくまるのだ。 ラストは、読者各々が感覚として捉えた輪郭をなぞるものだと思う。それは形がなく、曖昧で、無性に孤独を促す結末かもしれないが、寝る間も惜しむほどに引き摺りこまれる作品だった。 | ||||
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一言一言が大変重く、天童作品の代表作であることに実感が持てました。 あとがきまで読み切って作者の作品に対する思い入れが理解できました。 僕自身ももっとはやくから読んでいたかった。 きっとこの作品を読んで生きることに救われる人がいると思う。 人生観を変える可能性のある作品だと思います。 ボリュームに負けて手が出にくい人もぜひ読み始めることをお勧めします。 きっとあっという間に世界観に浸かることと思います。 | ||||
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人の心の奥底に潜む闇と、悲痛な思い出の中に絡み合うように時を感じさせない強い絆が描かれている。その絆は互を思い合うだけのものではなく、自分を受け入れてもらったという事実であり、その時を生きていくために必要なものだったのだ。 小学生の頃、病院で知り合った三人の想いが悲しいほど伝わってくる。大人になっても救われることは求めておらず、普通の人にとっての日常の中ですら笑顔を避け、ふさがらない傷口に触れられたような痛みを感じさせる。 父親に乱暴された過去を持つ看護師・優希。物語を読みきった後、優希は登場人物のみんなに強烈に愛されていたのだという印象を持つ。最後の母親の遺書で確信を持った。そんなに愛されていたにもかかわらず幸せになれない皮肉さが辛い。 絶対的な悪が、事件を起こし皆を不幸の連鎖に巻き込むという構図ではなく、心の闇をいつまでも消化できない切ない日々が育んだ悪魔だろうか。犯罪者と呼べる人を攻める気持ちにはならない。はけ口のない想いが吹き出したような事件の連続である。 幼い時期において、過酷な虐待を受けた三人の影響は測りしれない。大人になるまで生きてこれたのは、幼いころの思い出のおかげであり、誰にも立ち入れない深い絆の意識のおかげだ。 最後まで辛いストーリーであったが、登場人物の痛みとともに引き込まれていった。 | ||||
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この作品に出遭えたこと、大切にしたい。きっと一生の宝になる。 序盤〜中盤は主に雄作に対する激しい憎しみが占めていた。 優希と物理的に距離が近い場面は鼓動が激しくなった。息が苦しかった。 理想とする父親像から、最も遠いところにある人物がそこに居たから。彼の存在を激しく嫌悪した。 終盤は、哀しくてしょうがなかった。 この物語が早く終わって欲しい。主人公達に早く安堵の日々が訪れて欲しい。 祈るようにページを進めていった。 私は彼らのようなひどい虐待を受けてはこなかった。 それでも彼らに気持ちを乗せられたのは、彼らの生きようとする力、救い合い、認め合う力がとても素晴らしかったから。 最後は私の望むような結末ではなかったが、こんなにも胸を熱くさせてくれた、心から感謝したい。 | ||||
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暗い、悲しい、辛い。 とにかく起こりうるいやなこと全ての連鎖に、沈み込んでいた4巻まで。 物語は、意外な方向にめぐり、全ての因果は、ここに帰着する。 奈緒子さんの愛情と、まり子さんの引き金とモウル。 遺書とは何かを、もはや灰に帰した紙切れは、思い出の場所すら失って いく三人には、届かない。 罪の意識も、傷だらけの心も、それがすべて人間なのだと、学習する。 それが大人になることなんだと、知る、いや知らされる。その出発の場が 双海病院の院内学級であったこと。そして学習しきれずに、いや学習して いる子供たち。 最近聞いた言葉で、とても印象的な言葉。 「人は二度死ぬの。一度は肉体の死。もう一度はみんなの記憶の中の死。」 この言葉がとてもシンクロして、一度に私に向かってくる。 そんな最終巻です。 この作品の長さが必要だったかと、審査委員の議論が交わされたようですが、 確かに微妙です。ただ、一つ一つが確かに必要なパーツであり、一つ一つが 叫んでいる。その叫びの高揚が見事でした。 100点。傑作です。設定はあり得ないけれど。 | ||||
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三巻まで読み終えて、はあーってため息が出るくらい、どん底。 とにかく沈むところまで沈んでいく感じ。 優希とジラフ、モウルの三人の人間模様に、とにかく悲しいことの 連続で。人間の性というか、宿業というのか、因果の連続が、結果 人を一人ぼっちにさせていくのか。 文章は上手いのですが、ちょっとクドイ。そこまで言わなくても、 って感じのところまで読者を追い込むというか、引き込むというのか、 分からない。 果たしてこの後に、どう展開するのか、最終巻に向かいます。 はあーってため息が出てしまうくらい、死んでいく。 高評価のようですが、私は70点。終わりよければって願いを込めて。 | ||||
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告白、って言うサブタイトルですが、全くその通り。 優希の家の焼失が前半で、衝撃的な告白が、後半を占めます。 子供の心理、なんて甘い世界ではありません。 比較的えげつない経験をしてきたし、周りから見ると、おかしな ことを知っているつもりでしたが、この告白はその中でもかなり 深いものに当たります。 とにかくよく取材され、一部はご職業がらみの知識なのでしょう。 細部にわたって緻密に描かれる世界は、とにかくどろどろしていて、 その深みの中に自らが落ちていく感じ。 この手の、過去と現在を行ったり来たりして、少しづつ焦点が 絞られていく作品は、時にその焦点が呆けがちですが、非常によく 描かれており、秀逸です。 但し。テーマがあまりにも陰湿。ここからどのように展開するのか。 80点。暗すぎる。落ちるところまで落ちる感じ。 | ||||
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ちょっとテーマがきついので、読むのが結構大変です。 第一巻であり得ないと思っていた設定が、少しずつ転がり始めます。 あり得ないと思われた設定が、現実味を帯びてくるとき、複雑に事件が 起こります。 「私のせい?」と優希はつぶやきます。 「親がいなくても、自分でえさを探して生きていくんだ」と梁平は言います。 聡志も、笙一郎も、すこしづつ絡まる糸に、手足がとられていく。 蜘蛛の巣が張られたのは、いつ? 重いテーマと、絡み合う事件と、そのきっかけとは何だったのか、謎は過去と 現在を交錯して、複雑に錯綜し始めます。 テーマが暗すぎる。文章のうまさが、余計陰の指向性を強めています。 80点。ちょっと辛いですね。 | ||||
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入口は愛媛県、霊山石槌山。西日本最高峰の霊山でした。 少年二人と、少女の登山から幕開けを迎えるこの作品は、遠いかなたに ゴールが設定されていることを前提に読まないといけないことに、半分くらい 読み終えてから気がつきました。 因縁ではありません。明らかに意図された一つ一つのベクトルが、ある一つの 場所で一致する。 その姿を、一つ一つ、丁寧に丁寧に、これでもかってほど丁寧に紡いでいき ます。 優希とジラフとモウル。それぞれの世界、それぞれの背景に、息づき始めます。 絡みます。 その絡みゆく、そしていつか事切れるかもしれない紐を一つ一つ描いています。 幕開けは、あくまでも静かに。設定は残念ながら凄く不自然。ありえない。 そう思いながらも読まされてしまいました。80点。 | ||||
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書店で文庫担当だったので小説はかなり読んでる方だと思う。 そんな私のNo.1がこの本。 読め!つまんなかったら返金しますと帯に記したい(笑) | ||||
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すごくよかったです。 この本の何もかもよかった。 虐待の中生き抜き、その後も生き地獄から抜け出せず はいつくばって生きながらえてる人間の現実をきちんと書いてくれていると思いました 。 きれいごととか、説教じみた本にはまったく涙もでず共感もしないのですが 最後涙がとまりませんでした。 驚いたのは、同じ経験をしていない健康な人(著者)がなぜ暗闇を生きる人間の気持ちがわかったのだろうってことです 重たいとかは思いませんでした この本が私の現実だからです | ||||
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