八つ墓村

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評判

八つ墓村の評価:

4.53/5点 レビュー 135件。 A ランク

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平均点4.53pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全230件 161〜180 9/12ページ
No.70
(5pt)

映画よりもリアル

映画でしか見たことがないので、一度ゆっくりと読んでみたく購入しました。視点が金田一でないのが面白かったです。ほかの作品も気になりました。
八つ墓村 Amazon書評・レビュー: 八つ墓村より
4048729543
No.69
(5pt)

映画よりもリアル

映画でしか見たことがないので、一度ゆっくりと読んでみたく購入しました。視点が金田一でないのが面白かったです。ほかの作品も気になりました。
八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル) Amazon書評・レビュー: 八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304016
No.68
(4pt)

読まず嫌いだったんですよ

津山32人(だっけ?)殺しとか、落ち武者伝説とか双子の老婆とか…
あまりに土着アイテムが多くて陰気な小説だと決めて掛かって、今まで読んでいませんでした。
映画も見ていなかったし。
他のは色々読んだんですけど、何だか犬神家や悪魔が来たりてのようにパンチが効いていない。
で読まず嫌いだった八つ墓村、読みました。

いや、面白かったです。
さすが何度も映画化され、ファンの多い理由も解りました。
横溝正史の話は事件の大事のわりに動機が薄かったり、説明不足で?となる物も多いのですが
(短編長編係らず)、この作品は最初から最後まで丁寧に書かれて完成度の高い作品でした。

登場人物では典子ちゃん
いいですねえ。彼女があんなに重要人物になるとは思わなかったですよ。
横溝の作品は可憐な少女がキーになる作品が多いのですが(本陣殺人事件・車井戸は何故軋る等)、
本作品もご他聞に漏れずです。
でも主人公の辰弥の最初の印象「いくらか足りないのではないかと思われた」は酷すぎ><
彼女は横溝作品の中に登場する少女(26ですが)の中でも、ピカ一に頭が良い女の子です。
何はさておき、散々主人公から酷い思われようだった彼女が頭の良さと努力で、自分の恋を
成就していく過程はなかなか読み応えがあります。

横溝作品には珍しく後味の良いのも○
八つ墓村 Amazon書評・レビュー: 八つ墓村より
4048729543
No.67
(4pt)

読まず嫌いだったんですよ

津山32人(だっけ?)殺しとか、落ち武者伝説とか双子の老婆とか…
あまりに土着アイテムが多くて陰気な小説だと決めて掛かって、今まで読んでいませんでした。
映画も見ていなかったし。
他のは色々読んだんですけど、何だか犬神家や悪魔が来たりてのようにパンチが効いていない。
で読まず嫌いだった八つ墓村、読みました。

いや、面白かったです。
さすが何度も映画化され、ファンの多い理由も解りました。
横溝正史の話は事件の大事のわりに動機が薄かったり、説明不足で?となる物も多いのですが
(短編長編係らず)、この作品は最初から最後まで丁寧に書かれて完成度の高い作品でした。

登場人物では典子ちゃん
いいですねえ。彼女があんなに重要人物になるとは思わなかったですよ。
横溝の作品は可憐な少女がキーになる作品が多いのですが(本陣殺人事件・車井戸は何故軋る等)、
本作品もご他聞に漏れずです。
でも主人公の辰弥の最初の印象「いくらか足りないのではないかと思われた」は酷すぎ><
彼女は横溝作品の中に登場する少女(26ですが)の中でも、ピカ一に頭が良い女の子です。
何はさておき、散々主人公から酷い思われようだった彼女が頭の良さと努力で、自分の恋を
成就していく過程はなかなか読み応えがあります。

横溝作品には珍しく後味の良いのも○
八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル) Amazon書評・レビュー: 八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304016
No.66
(5pt)

現時点(2012年)での現行本で、唯一正しいテキストの『八つ墓村』は本書だけ

意外に思われるかもしれないが、横溝正史没後『八つ墓村』を販売してきた出版社は角川のみ。
だがその独占状態にかこつけて現在までテキストを改悪した状態のまま現在に至っている。
それに危機感を抱いたからかどうかは判らないが、07年に出版芸術社が出したベスト・オブ・横溝ともいうべき
この『横溝正史自選集』は本来あるべき正しいテキスト校訂がなされている。

では角川版は何が改竄されているのか? ごく一部だが記そう。
最初期の黒背(緑304)あたりはまだマシなのだが、96年豊川悦司主演映画「八つ墓村」公開時に出た単行本からテキスト改悪が明白になる。例えば、

本書57頁上段4行目「どん百姓扱いに」(○) → 角川「馬鹿に」(×)
本書131頁下段21行目「醜い兎口」(○) → 角川「兎口」(×)
本書281頁下段1行目「犬殺し棒」(○) → 角川「棍棒」(×)

更に、正しい各章の見出しは本書のとおり「発端」「尋ね人」「無気味な警告」・・・と続いてゆくのだが、
角川は編集部が勝手に章立てを捏造し「発端」「第一章 尋ね人」・・・としてしまっている。
他にも細かい改竄はあるのだが長くなるのでこれだけにしておく。

言葉狩りもそうだが、章立てを改竄する理由が全くわからない。そしてこの状態のままの現行角川文庫版は解説さえもない。
明らかにケアレスミスではなく恣意的な改悪。角川文庫は全く信頼性のないテキストなのだ。
だから『八つ墓村』を、いや横溝正史を初めて読む方は角川文庫を買ってはいけない。欠陥商品なのだから。

愛蔵本である本書には正史のポートレート頁や解説、ご遺族(亮一・宜子・瑠美お三方)による語り下ろし座談、
『八つ墓村』について正史が語るエッセイが附録資料として掲載されている。
1951年の単行本化以来削除されてしまっていた箇所が初めて復元されたのも重要。
「危機を孕んで」〜「狐の穴にて」あたり(例えば本書251頁付近)を過去の本と比べてみるとよい。

映画・ドラマしか知らない方も是非本書を読んでほしい。
いつも映像では削除されてしまうが原作はヒロインの一人として里村典子が活躍し、
主人公・田治見辰弥と森美也子は鍾乳洞の中で乳繰りあったりなどしない。

上記のテキスト比較に関し、創元推理倶楽部秋田分科会及び掛谷治一郎氏の誠実な研究結果を参考にさせて頂いた。
深く御礼を申し上げたい。
横溝正史自選集〈3〉八つ墓村 Amazon書評・レビュー: 横溝正史自選集〈3〉八つ墓村より
4882933160
No.65
(5pt)

表紙にだまされないで

品のないおどろおどろしい表紙なので、怪奇ホラー小説を連想しますが、中味は立派なミステリー小説です。退屈で読み飛ばすようなところはほとんどなく、次から次へと色々な事が起こり、一気読み必至です。このような昔にこんなすごい小説を書くとは、横溝氏恐るべしです。私的には「獄門島」「本陣殺人事件」よりもこちらの方が面白く感じました。
しかし、角川は装丁のセンスがどの小説をとってもよくないですね。
八つ墓村 Amazon書評・レビュー: 八つ墓村より
4048729543
No.64
(5pt)

表紙にだまされないで

品のないおどろおどろしい表紙なので、怪奇ホラー小説を連想しますが、中味は立派なミステリー小説です。退屈で読み飛ばすようなところはほとんどなく、次から次へと色々な事が起こり、一気読み必至です。このような昔にこんなすごい小説を書くとは、横溝氏恐るべしです。私的には「獄門島」「本陣殺人事件」よりもこちらの方が面白く感じました。
しかし、角川は装丁のセンスがどの小説をとってもよくないですね。
八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル) Amazon書評・レビュー: 八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304016
No.63
(5pt)

若き日の読書原体験の一

中学生の頃、夜一人布団の中で腹這いになって読み始め、止まらなくなり徹夜で読み終えた記憶があります。その間、余りの怖さに体が金縛り状態になって、後ろを振り向くことができなかったのも、鮮烈な記憶です。本書でそういう読書体験を初めて味わえるあなたが羨ましい。私にとっては、今もなお体が覚えて離さない至高の読書体験を与えてくれた(★5つでは全く足りない)日本探偵小説史に燦然と輝く一書です。
八つ墓村 Amazon書評・レビュー: 八つ墓村より
4048729543
No.62
(5pt)

若き日の読書原体験の一

中学生の頃、夜一人布団の中で腹這いになって読み始め、止まらなくなり徹夜で読み終えた記憶があります。その間、余りの怖さに体が金縛り状態になって、後ろを振り向くことができなかったのも、鮮烈な記憶です。本書でそういう読書体験を初めて味わえるあなたが羨ましい。私にとっては、今もなお体が覚えて離さない至高の読書体験を与えてくれた(★5つでは全く足りない)日本探偵小説史に燦然と輝く一書です。
八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル) Amazon書評・レビュー: 八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304016
No.61
(5pt)

金田一さんは余り登場しませんが

私の中でBest10に入る作品です。

金田一さんの登場場面は少ないのですが、冒険、伝説、洞窟と江戸川乱歩を彷彿させます。

ボリュームのある作品ですが、スピード感があるのでサクサク読めます。

推理物より冒険小説ですが、もちろん横溝流の妖しい人間関係も十分盛り込まれています。

金田一さんの出番は最後のほうなので、金田一冥利を楽しみたい方はちょっと物足りないかもしれませんが。。

社会から隔離された奥深い村里の集団心理は怖いですね・・。
八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル) Amazon書評・レビュー: 八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304016
No.60
(5pt)

金田一さんは余り登場しませんが

私の中でBest10に入る作品です。

金田一さんの登場場面は少ないのですが、冒険、伝説、洞窟と江戸川乱歩を彷彿させます。

ボリュームのある作品ですが、スピード感があるのでサクサク読めます。

推理物より冒険小説ですが、もちろん横溝流の妖しい人間関係も十分盛り込まれています。

金田一さんの出番は最後のほうなので、金田一冥利を楽しみたい方はちょっと物足りないかもしれませんが。。

社会から隔離された奥深い村里の集団心理は怖いですね・・。
八つ墓村 Amazon書評・レビュー: 八つ墓村より
4048729543
No.59
(5pt)

横溝ワールドの入り口

横溝正史という作家は、ホームランを打つか思い切り三振するかと言われるほど作品の質または評価が分かれる作家ですが、この作品は間違いなく名作でしょう。古来より伝わる奇怪な伝承、陰湿で閉鎖的な村社会、呪われた名家に財宝伝説。これだけの魅力的な要素に彩られて巻き起こる謎の連続殺人。息もつかせぬ劇的な展開で読者は魔物に憑かれたように物語の終焉へ誘われるのです。もしもドラマや映画で『八つ墓村』を鑑賞した方でも、この小説は楽しめます。何故ならこの話が壮大すぎて、忠実に映像化できているものが無いからです。是非とも独特の横溝ワールドを御賞味下さいませ。
八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル) Amazon書評・レビュー: 八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304016
No.58
(5pt)

横溝ワールドの入り口

横溝正史という作家は、ホームランを打つか思い切り三振するかと言われるほど作品の質または評価が分かれる作家ですが、この作品は間違いなく名作でしょう。古来より伝わる奇怪な伝承、陰湿で閉鎖的な村社会、呪われた名家に財宝伝説。これだけの魅力的な要素に彩られて巻き起こる謎の連続殺人。息もつかせぬ劇的な展開で読者は魔物に憑かれたように物語の終焉へ誘われるのです。もしもドラマや映画で『八つ墓村』を鑑賞した方でも、この小説は楽しめます。何故ならこの話が壮大すぎて、忠実に映像化できているものが無いからです。是非とも独特の横溝ワールドを御賞味下さいませ。
八つ墓村 Amazon書評・レビュー: 八つ墓村より
4048729543
No.57
(5pt)

映画よりも劇画向き。

これは講談社漫画文庫版ですが、プラチナコミックス版のレビューを見たら、角川文庫版の原作のレビューばかり。どうなってるんでしょうか?
横溝正史原作、影丸穣也作画、1968年に少年マガジンに連載された劇画です。
荒々しい影丸タッチが、原作のドロドロした雰囲気をうまく伝えています。
登場人物が次々に毒殺される場面で、「ゲワッ」とか「ゴフッ」とか言って血を吐く絵の汚さが最高です。
当時、小学生ぐらいの年齢で、この劇画で原作の存在を知り、横溝正史ファンになった人も、けっこうおられるんじゃないでしょうか。角川が文庫でブームを仕掛ける数年前の話。
そもそも映画化は無理ですよ、あの小説。舞台となる鍾乳洞にしても、劇画であればいくらでもイメージを膨らませることができても、映像となると、ハリウッドでもない限り、予算や物理的な制約で難しいでしょうしね。
黒澤明の「影武者」や「乱」を見に行って、公開前に出版された絵コンテ集の壮大さに比べて、映像があまりに平板だったので、脱力しちゃったのと同様の事情です。

八つ墓村 (講談社漫画文庫) Amazon書評・レビュー: 八つ墓村 (講談社漫画文庫)より
4062602733
No.56
(4pt)

孤島の鬼、必読。

孤島の鬼、とは江戸川乱歩が書いた冒険小説です。
鍾乳洞、鍾乳洞の探索方法、双生児、片輪という言い回しー。
そして、この本の視点は、金田一耕介ではなく、違う人物からの目線で描かれている。

ミステリーは混ざってるのだけれど、展開の速い冒険小説です。
孤島の鬼を見てから見ると、孤島の鬼が思い起こされるので、必読です。


そして、一番楽しいのは、金田一耕介が今回、とっても端役ってことです(笑)


八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル) Amazon書評・レビュー: 八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304016
No.55
(4pt)

孤島の鬼、必読。

孤島の鬼、とは江戸川乱歩が書いた冒険小説です。
鍾乳洞、鍾乳洞の探索方法、双生児、片輪という言い回しー。
そして、この本の視点は、金田一耕介ではなく、違う人物からの目線で描かれている。

ミステリーは混ざってるのだけれど、展開の速い冒険小説です。
孤島の鬼を見てから見ると、孤島の鬼が思い起こされるので、必読です。


そして、一番楽しいのは、金田一耕介が今回、とっても端役ってことです(笑)


八つ墓村 Amazon書評・レビュー: 八つ墓村より
4048729543
No.54
(4pt)

推理冒険譚

横溝作品の中でも最もメジャーな作品の一つともいえる本作ですが、推理以外の様々な要素も含んでいる名作と言えるでしょう。

落人伝説によるオカルト要素、地下に広がる鍾乳洞での宝探しによる冒険要素、辰也とそれを取り巻く女性達とのロマンス要素が推理以外の要素として含まれています。
そういった多数の要素があるがために、作中で起こる出来事が現在の事件に関わるのか、それとも全く関係がないのか考える余地を与え奥行きを増していると言えるでしょう。

しかし、肝心の事件の部分が非常にあっさりと解決してしまうのが残念でした。金田一と犯人のやり取りをもう少し描写して、心理戦のようなものを描けていたら良かったのになと思いました。
八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル) Amazon書評・レビュー: 八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304016
No.53
(4pt)

推理冒険譚

横溝作品の中でも最もメジャーな作品の一つともいえる本作ですが、推理以外の様々な要素も含んでいる名作と言えるでしょう。

落人伝説によるオカルト要素、地下に広がる鍾乳洞での宝探しによる冒険要素、辰也とそれを取り巻く女性達とのロマンス要素が推理以外の要素として含まれています。
そういった多数の要素があるがために、作中で起こる出来事が現在の事件に関わるのか、それとも全く関係がないのか考える余地を与え奥行きを増していると言えるでしょう。

しかし、肝心の事件の部分が非常にあっさりと解決してしまうのが残念でした。金田一と犯人のやり取りをもう少し描写して、心理戦のようなものを描けていたら良かったのになと思いました。
八つ墓村 Amazon書評・レビュー: 八つ墓村より
4048729543
No.52
(4pt)

恐怖あり、冒険あり、推理あり

ほとんどの方が私と同じような評価、感想を持たれているので、特に新しく言うことはありません。ただただ私なりのオススメポイントを羅列させていただきます。


まず何と言っても、横溝正史ならではのおどろおどろしい舞台設定。 落武者惨殺、村人大量虐殺という二つの忌まわしい事件が起きた村で、再び惨劇が幕を開ける・・・。 もうこれだけでお腹一杯です。前半の主人公を取り巻く怪事件、怪人物の描写は不気味としか言いようがありません。

しかし物語が進むにつれ、主人公の鍾乳洞探検へと小説の比重は移されていきます。 陰鬱な雰囲気はある程度残されていますが、映像作品をちゃんと見ていない自分にとって意外だったのは、恋愛要素も入ってくること。しかも相手は、主人公が最初にその姿を見たとき心の中でボロクソに貶していた娘なのです(笑) もっとも主人公が彼女を好きになっていく過程は丁寧に描かれており、納得の理由ですが。

そして推理です。 金田一がほとんど出てこないので若干の物足りなさはありましたが、人間関係の複雑さ、過去の事件の呪いのような状況に隠された真の動機など、圧巻の内容です。 星が一つ少ないのは犯人の解明と、金田一との対峙が呆気ないこと。稲垣吾郎さんが金田一を演じたドラマを見たことがあるので、ここら辺は肩透かしを喰らいました。


とは言え、全体としてはボリューム満点の最高の小説です。色々な要素がバランス良く盛り込まれているので、金田一耕助シリーズの入門書にいかがでしょうか。
八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル) Amazon書評・レビュー: 八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304016
No.51
(4pt)

恐怖あり、冒険あり、推理あり

ほとんどの方が私と同じような評価、感想を持たれているので、特に新しく言うことはありません。ただただ私なりのオススメポイントを羅列させていただきます。


まず何と言っても、横溝正史ならではのおどろおどろしい舞台設定。 落武者惨殺、村人大量虐殺という二つの忌まわしい事件が起きた村で、再び惨劇が幕を開ける・・・。 もうこれだけでお腹一杯です。前半の主人公を取り巻く怪事件、怪人物の描写は不気味としか言いようがありません。

しかし物語が進むにつれ、主人公の鍾乳洞探検へと小説の比重は移されていきます。 陰鬱な雰囲気はある程度残されていますが、映像作品をちゃんと見ていない自分にとって意外だったのは、恋愛要素も入ってくること。しかも相手は、主人公が最初にその姿を見たとき心の中でボロクソに貶していた娘なのです(笑) もっとも主人公が彼女を好きになっていく過程は丁寧に描かれており、納得の理由ですが。

そして推理です。 金田一がほとんど出てこないので若干の物足りなさはありましたが、人間関係の複雑さ、過去の事件の呪いのような状況に隠された真の動機など、圧巻の内容です。 星が一つ少ないのは犯人の解明と、金田一との対峙が呆気ないこと。稲垣吾郎さんが金田一を演じたドラマを見たことがあるので、ここら辺は肩透かしを喰らいました。


とは言え、全体としてはボリューム満点の最高の小説です。色々な要素がバランス良く盛り込まれているので、金田一耕助シリーズの入門書にいかがでしょうか。
八つ墓村 Amazon書評・レビュー: 八つ墓村より
4048729543