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八つ墓村
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八つ墓村の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全135件 1~20 1/7ページ
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推理小説と聞くと、アガサ・クリスティやコナン・ドイルのような西洋人が書いたものが想起されますが、 説明不要の名作の本作は、そんな「常識」に風穴を開ける和製推理小説の最高傑作です。 映画化やドラマ化の回数も、多分一番多いのではないかと思われます。 謎解きや財宝探し、とにかく読んでいて退屈しません。 金田一耕助の名も、今や半ば古典となってしまいましたが、金田一耕助シリーズに興味をお持ちの方は、 まずは本作から読み始めることを強くお勧めします。 | ||||
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周囲で大事が起こりまくる割には、皆、結構冷静なのがかなり不自然。とは言え、書かれた時代を考えると、かなり読みやすく、また冒険譚としても面白いので、メチャクチャ有名な作者である理由が分かりました。 | ||||
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私と同世代以上の人なら『八つ墓村』のブームを覚えているかもしれない。志村けんの「八つ墓村のたたりじゃ〜」というギャグで知ったその映画をテレビ放送で初めて観た時、9歳の私は画面の向こうにある異様な何かに凍りついた。 1977年の松竹映画版で山﨑努が演じた田治見要蔵の姿は、鮮烈な恐怖として私の心に焼き付いた。それこそ夜ひとりで寝られないくらいに怖かった。 今回、ふとしたきっかけでこの作品を思い出した時、この恐怖の正体は何だったのか、改めて考えてみたい気持ちになったのだ。 改めて小説版の原作をkindleで探してみた。そこで何気なく読んだレビューがとにかく高評価で、単に星の数が多いという意味ではなく、そこに書かれている感想が心からの賛辞に満ち溢れていたことにとても驚いた。 確か高校生くらいの時に、表紙のイラストのおどろおどろしさにビクつきながら文庫本のページを捲った記憶はあるのだが、ストーリーの細部まではとても覚えていなかったのだ。 そしてネットで1977年版の松竹映画『八つ墓村』 を見た。 私が一番恐ろしかった田治見要蔵の映像をコマ送りにして詳細に観察した。 確かに不気味だった。夜にトイレに行くのが億劫になるほどだ(笑) 更に1978年に放送されたテレビドラマシリーズも見てみた。 こちらも多少の改変はあるものの、田治見要蔵の行動などは変わらなかった。 にもかかわらず、こちらの方はあまり怖く感じないのだ。このあたりにヒントがあった。 まず第一に、松竹版の要蔵の「見た目」がある。青白い顔、一貫して感情を見せない虚ろな眼。映画で描かれた要蔵の姿は、人間であるはずなのに人間ではない、いわば「ヒトという記号のエラー」として映った。おそらく私たちは「死体」「幽霊」「骸骨」といった、ヒトの輪郭を保ちつつそれを逸脱する存在に本能的な嫌悪と恐怖を抱くのではないか。もしかしたらそうした本能が疫学的な生存確率を高める効果があったのかもしれない。子どもの頃に老女の顔を見て怖いと感じた記憶にも通ずる。それは、老いや死が目前にある「ヒトのエラー」として感知されるからではないか? 松竹版の 田治見要蔵の映像には、そうした視覚的・生物的な特徴があった。 一方、ドラマ版では要蔵がむしろ人間らしく描かれており、暴力を振るうシーンでさえも悲しみや苦悩の表情が伺えるのだ。 もうひとつの要因は「エディプス・コンプレックス」だ。母を愛し、父を恐れる潜在的な心理。9歳の私にとって父親とは肉体的にも経済的にも絶対に逆らえない強さをもつ存在だった。そして『八つ墓村』の主人公・寺田辰弥も、出生の秘密をめぐり、要蔵との間に恐ろしい宿命を持っていた。物語の冒頭では、赤ん坊だった辰弥の背中に要蔵が焼け火箸を押し当てるシーンがある。 視聴者として辰弥に感情移入すればするほど、要蔵への恐怖や対抗心に子供心で共感したのではないか。 一方、小説版の辰弥は恐怖に慄くばかりではなく、積極的に自分の運命と対峙し、困難に立ち向かい、やがてハッピーエンドが訪れる。 この物語で金田一耕助や辰弥が立ち向かった相手とは何だったのか。 私は小説版を読み終えた後、この物語のモデルである1938年の「津山事件」についても調べてみた。そして作者・横溝正史の生涯についても。 やがて当時の時代背景を考察する中で9歳の頃にはわからなかった社会的な状況が見えてきた。 それは結核と閉鎖的な村社会だった。 今と違って当時の結核は不治の病で、死亡原因の一位を占めていた。昭和初期を舞台にした宮尾登美子の小説を読むと、クラスにひとりくらいは結核で命を落とす者がいた様子が描かれている。 作者の横溝正史は、結核によって長らく田舎での療養生活を余儀なくされていた。そして、疎開先の岡山の山村での生活としばらく前に岡山県内で起こった津山事件などからこの小説の着想を得たという 。 特に津山事件の犯人・都井睦雄(田治見要蔵のモデル)は、その遺書や関係者の証言などから村社会の閉鎖性(村八分)と結核によって苦しめられていた被害者でもあったことがよくわかる。 小説版の最後では、辰弥が放棄した田治見家の財産と埋蔵金はセメント工場建設の資本金となり、農村に近代的産業が構築される。 不治の病であった結核は戦後、抗生物質やワクチンの発明により死因上位から姿を消す。元薬剤師の横溝は「ストレプトマイシンという薬が無かったら、あの世へ行っていただろう」と後に語っている。 彼自身が近代の力に強く感謝していたことが伺える。 当時9歳だった私は、テレビ放映を見て恐怖に慄いたが、単なる怖さだけならそれほどこの作品に興味を惹かれることもなかったかもしれない 。 恐怖のベールの向こうには、日本のリアルな近代化の歴史があった 。 前近代の迷信・血縁・家の呪縛・病による抑圧とそれらを克服する「近代的科学と理性の光」 。 私が8歳まで住んでいた長浜の田舎でも、前近代の影を感じることは多々あった。 現代に生きる私たちにとっては、結核や村社会の閉鎖性などは到底リアリティを持ち得ないし、想像の範囲外かもしれないが、この作品の恐怖を解体する冒険を通じて、近代化がいかに人類に大きな光を当てたかを実感することができた気がする。 そして最後に、現代の世にも孤立や疎外に苦しむ田治見要蔵がいることも忘れてはならない。 | ||||
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閉鎖的な村に怪しげな人物たち謎の洞窟、主人公の可哀想さといい全てが面白かったです。ただ洞窟がどういう作りなのか全くわからなかったので映画などの方がそこらへんはわかりやすいかも。 少しネタバレするけど典子の天真爛漫さと健気さがすごく可愛かったが、それゆえに怪しさもいっぱいあったとこが面白かった。あと見張りついてるのに典子が出たり入ったりしててそれもあやしかった。 | ||||
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映画とは違う面白さがあります。あまり書いてしまうのもどうかと思うので。TVや映画で何回も観ていましたが、原作の方がリアリティがあって私は楽しめました。映画に出てきた風景、建物、鍾乳洞や時代背景、主な登場人物を頭に残しながら読むといいと思います。一つだけ言うと被害者が少し違ったりします。 | ||||
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子供のころ (土曜日の夜)に怖いテレビ番組として観た記憶があったが、作品を読んでみて初めてストーリーが理解でしました。いやぁ、面白かったです。 他の作品も読んでみます。 | ||||
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人間関係など説明が多いし方言や心理描写は現代とは違い戸惑うが多重殺人事件と地下探検(宝探し)は面白かった | ||||
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予定通り | ||||
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血は繋がってないが、姉弟愛が描かれていて、よかったです。美也子との恋愛話にならなかったのが、新鮮でした。典子も原作では恋愛関係になるのにそれもなかったです。春よの母性が切ない感じでした。 | ||||
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随分久しぶりの(ん十年ぶりになるかなあ)再読ですが、無類の読みごたえを堪能しました。もう、お腹いっぱい。ご馳走さま。冒頭からリストまで、実によく練り上げられていて、そのリーダビリティーとやらは流石(さすが)だなあと脱帽ですわ。 1970年代もしくは80年代に見たんだったかなあ。本作を映画化した野村芳太郎監督の映画が忘れがたいんだけど、あれとこの原作とでは、話の展開がだいぶ違ってるんですね。終盤、私には結構トラウマになってるシーンがいつ出てくるかとこわごわ頁をめくってたら、全然違う展開になってたんで、ほわあ~となってもうたよ。 鍾乳洞をめぐる冒険小説としても、八つ墓村の因縁にまつわる連続殺人事件のミステリ小説としても、主人公とあの女性との恋愛小説としても、すべてがよく出来た、つまりはスリリングで面白い話で、存分の読みごたえでありました。いやあ、めちゃくちゃおもろかったわあ。 あらためて、この作家のお話づくりの上手さに、構成の巧みさに唸らされました。 | ||||
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多治見要蔵の生きた時代は確固たる家父長制の世の中です。要蔵は家長であり、女子供は家長の管理下で人権思想などありません。その中で多治見家は村人たちの生き死にをも握るような絶対権力者です。それが故に 鶴子を無理やり誘拐し、監禁し凌辱しても誰一人として助け出すことが出来なかったのです。このような時代のこんな閉鎖した村で、力のない丑松家の(たかが)娘一人のために警察を頼っても一体何の助けになりましょう。獄門島で清水巡査が閉鎖された村でのよそ者警察官の苦労を語っております。どうぞ理不尽を憤って下さい。忘れてはいけない本邦の歴史です。 | ||||
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渥美清主演の映画も見ましたが、物語の背景が分かりにくく、また、登場人物の人数も多いため、互いの関係などを理解する余裕もありませんでした。 小説を読んで、ようやく物語の背景や登場人物たちの関係なども理解できました。 また、文章のテンポもよくどんどん読み進められ、読み始めると止まらなくなりました。 映像で見るより活字で読んだが面白いのは、意外でした。 | ||||
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最後まで読むと、映画やドラマとは違い、だいぶ印象が変わります。 どうしてこのとおりに作らないのか不思議です。 | ||||
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何度読んでも見飽きぬ、不朽の名作。 毎年秋になるとつい読んでしまう、そんな習慣が45年も続いている。 | ||||
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随分と古い作品だけれど、その文体や言い回しも含めて大いに楽しめるし一気に読める傑作だと思う。 また、作中で金田一耕助本人が語っているように、金田一耕助の役立たず感が際立っている。何とでも行動しようがあっただろうに、真相を語る場面は彼の言い訳の場と化している。それもまた良しとせざるを得ない。 | ||||
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文章が古臭いのはやむを得ないが、数ページ、あるいは数十ページごとに「それはさておき・・・」という言葉が必ず書かれている。鬱陶しい。なんとかの一つ覚え。内容は相変わらずお決まりの回りくどいばかりのページ稼ぎ。「 」内のセリフのみ読んだ方が良い。ストーリー自体の面白さは、【悪魔が来りて笛を吹く】と同じくらいか、その次くらい。結構楽しめた。 | ||||
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テレビの洞窟探検ものや洞窟を舞台にした映画、小説などには無性に心惹かれるのです。 前人未踏の洞窟の奥にお宝が眠っているのではないか、とか洞窟の先に時代から取り残されたジュラシックワールドがあるとか、考えだすとワクワクが止まりません。 ただ、洞窟には迷い込んだら出られなくなり命を落とすかもしれないというリスクもあります。 そこに冒険小説を面白くする要素があります。 リスクと背中合わせのロマンがそこにはあります。 というわけで、本書『八つ墓村』の面白さは、この洞窟にあると思います。 ミステリーの謎解きとしての金田一耕助の活躍は、かなり控えめです。 代わりに閉ざされた田舎社会ならではの怖さがあります。 そんな閉鎖的な村に存在感のある双子老婆が登場します。 その名は「小梅様・小竹様」 昔テレビの人気者だった100歳の双子老婆「金さん・銀さん」を彷彿させます。 「ほほほ。辰哉や、粗茶一服召し上がれ」 とぼけた顔で茶をすすめる小梅様・小竹様が妖怪のように思われてならない「私」とのやりとりが緊張感ある場面ながら、どこかユーモアも感じられ、本書で最も好きな場面です。 一人二人と人が殺されていく呪われた村ながら、小梅様・小竹様のような憎めない存在や洞窟冒険小説的面白さもあり、全体的にどこか明るささえ感じられる良質エンタメです。 | ||||
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角川文庫創刊65周年を記念し、電子書籍を70%割引くフェアを角川書店が開催した。母の本棚に並んだ角川文庫の黒背表紙に興味を持ち、子どものころ貪るように読んだあの金田一耕助シリーズを揃える絶好の機会と考え、Kindleストアで記憶に残る作品を次々と購入し、時間を見つけては読み返している。 どの作品が一番好きか尋ねられるといささか迷うのだが、横溝正史を読んだ事がない人に最初の一冊として薦めるなら、角川文庫から第一弾として刊行された「八つ墓村」が一番ふさわしいように思う。本作は「本陣殺人事件」「獄門島」「夜歩く」に続く名探偵・金田一耕助シリーズの長篇第4作。昭和24年3月から「新青年」で1年間連載したが、同誌の休刊を経て、昭和25年11月から翌年1月まで「宝石」に連載された。 戦国時代、鳥取県と岡山県の境にある山中の一寒村に、8人の落武者が財宝とともに逃げ延びてきた。最初は歓迎していた村人たちだったが、三千両の黄金に目がくらみ落武者たちを皆殺しにしてしまう。その後、裏切りの首謀者であった田治見庄左衛門が発狂して村人7人を惨殺、自らも首をはねて死ぬという事件が起きる。祟りを恐れた村人たちは遺体を手厚く葬り、村の守り神・八つ墓明神とした。いつの頃からか「八つ墓村」と呼ばれるようになった村では、大正時代にも田治見家の当主・要蔵が発狂し、村人32人を惨殺するという事件が起きていた。 それから二十数年が経ち、神戸に住む寺田辰弥青年はラジオで自分を探している人物がいることを知る。七年前に母が亡くなってから天涯孤独の身となっていた彼は、諏訪弁護士から田治見家の跡継ぎであることを初めて聞かされ、迎えに来ていた祖父の井川丑松と対面する。ところが、二人きりになったとたん丑松は血を吐いて死んでしまうのだった。 彼の帰郷を喜ばない人間がいるらしいことを知り、大きな不安を感じながら八つ墓村を訪れる辰弥。異母兄にあたる現在の当主・田治見久弥からは、ぜひ村に戻ってきてほしいと告げられるが、その久弥も辰弥の目の前で息を引き取ってしまう。大量殺人鬼・要蔵の血を引く辰弥の周囲で次々と人が死んでゆくことで、迷信深い村人たちの恐怖と憎悪はしだいに高まっていった。 異母姉の春代や従妹の典子、分家の未亡人・森美也子に助けられながら、辰弥は母が隠した手紙を見つけたり、屋敷地下にある鍾乳洞を探索したりして日々を過ごす。警察の捜査が行き詰まるなか、ついに村人たちの怒りが爆発し、襲撃された辰弥は命からがら鍾乳洞へと逃げ込むのだった……。 冒頭に登場する村人32人殺しは、岡山県で実際に起こった「津山三十人殺し」事件がモデルとなっており、犯人が猟銃と日本刀で殺戮の限りを尽くす衝撃的なシーンは何度も映像化されているので、ご存じの方も多いのではないだろうか。なかでも山崎努演じる田治見要蔵が、白装束で頭に2本のろうそくを立て、鬼の形相で迫りくる姿は未だに強く印象に残っている。 しかしながら、話が壮大すぎるためか忠実に映像化できているものは無く、原作では非常に重要な役割を担う里村典子がまるごと省略されていることも多い。映画などをご覧になった方も、小説版を読むとあまりの違いに驚くのではないだろうか。 また、本作は推理小説というよりも冒険小説・伝奇小説というのがふさわしい趣があり、横溝正史ならではのおどろおどろしい舞台設定はきちんと押さえつつ、落武者に纏わる財宝伝説や鍾乳洞でのスリリングな追跡劇、さらには恋愛要素も楽しめるようになっている。 物語の中心人物である寺田辰弥の一人称で進んでいくこともあり、金田一の存在感が希薄なのは少々残念だが、後半の手に汗握る展開や、爽やかで心温まる結末など、細部にまで神経が行き届いた構成は実に見事といえる。日本探偵小説史に燦然と輝く不朽の名作と言えるだろう。 <登場人物> 寺田辰弥 … 田治見家の跡取りとして八つ墓村に呼び戻される。 寺田虎造 … 辰弥の義父。神戸の造船所の職工長。故人。 寺田鶴子 … 辰弥の母。幼い辰弥を連れて逃げた要蔵の妾。 井川丑松 … 鶴子の父。辰弥と会った直後、血を吐いて死ぬ。 井川浅枝 … 鶴子の母。辰弥の祖母に当たる。 井川兼吉 … 井川家の養子。丑松の甥。 田治見庄左衛門 … 村の分限者・東屋の主人。落人襲撃を画策。 田治見小梅・小竹 … 一卵性双生児の老姉妹。要蔵の大伯母。 田治見要蔵 … 26年前に発狂。村人32人を虐殺して姿を消す。 田治見おきさ … 要蔵の妻。村人32人殺し最初の犠牲者。 田治見久弥 … 要蔵の長男。田治見家当代。肺病を患っている。 田治見春代 … 要蔵の長女。辰弥の異母姉。腎臓が悪い。 里村修二 … 田治見要蔵の弟。母の実家を継ぎ里村姓を名乗る。 里村慎太郎 … 修二の息子。元軍人で独身。辰弥の従兄弟。 里村典子 … 慎太郎の妹。早産のため未成熟。一途なヒロイン。 お島 … 田治見家の若い女中。 平吉 … 田治見家の山方。大酒飲み。屏風絵が抜け出たと話す。 仁蔵 … 田治見家の山方。梅幸尼のところへ会席膳を届ける。 野村荘吉 … 村の分限者・西屋の当主。 野村達雄 … 荘吉の弟。森美也子と結婚後、脳溢血で亡くなる。 森美也子 … 美しき未亡人。以前、里村慎太郎と親交があった。 吉蔵 … 西屋の博労。26年前の事件で要蔵に新妻を殺された。 周吉 … 西屋の若者頭。白髪の老爺。 亀井陽一 … 小学校教員。鶴子の元恋人。26年前に村を去る。 長英 … 麻呂尾寺の住職。老齢で中風にかかり伏せっている。 英泉 … 麻呂尾寺の所化。長英にかわり寺のことを取り仕切る。 洪禅 … 田治見家の菩提寺である禅宗・蓮光寺の若い和尚。 妙蓮 … 通称「濃茶の尼」。他人のものを盗む癖がある。 梅幸 … 姥ケ市にある慶勝院という尼寺の院主。 諏訪弁護士 … 辰弥を探していた神戸の弁護士。野村家縁者。 久野恒実 … 村の診療所の藪医者。田治見要蔵の従兄。 新居修平 … 腕の確かな疎開医者。井川丑松の主治医。 N博士 … 岡山県警本部の嘱託医。 磯川警部 … 岡山県警の古狸。金田一とは旧知の仲。 金田一耕助 … モジャモジャ頭の小柄で奇妙な探偵さん。 | ||||
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若い頃に夢中になった横溝正史の本を久しぶりに読んでみたくて、短編集を数冊読んだ後「やっぱり八つ墓村よね」と思ったのですが、現代的でなんか軽い印象の表紙にしばらく購入意欲を削がれつつもやはり注文を決意。本日到着して箱を開けてみたら旧版の表紙で、確認すると令和5年4月10日改版68版発行とありました。たかが表紙と思われますが、あのおどろおどろしいイラストを見ただけで横溝正史の世界に引き込まれてテンションが上がります。話の内容は既によく知っているので表紙だけで星5つです。 | ||||
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重っ苦しい閉鎖的な田舎での連続殺人事件。 八つ墓村に伝わる伝説をもとに次々と起こる殺人事件。恐怖とスリルを作品を通して味わいたい方におすすめ。 | ||||
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