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八つ墓村
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八つ墓村の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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予定通り | ||||
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文章が古臭いのはやむを得ないが、数ページ、あるいは数十ページごとに「それはさておき・・・」という言葉が必ず書かれている。鬱陶しい。なんとかの一つ覚え。内容は相変わらずお決まりの回りくどいばかりのページ稼ぎ。「 」内のセリフのみ読んだ方が良い。ストーリー自体の面白さは、【悪魔が来りて笛を吹く】と同じくらいか、その次くらい。結構楽しめた。 | ||||
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以下で書くような私の個人的事情が入り込んだレビューであることにご注意ください。 小学生の頃、散髪屋で順番待ちの間に読んでいた漫画雑誌にこれが連載途中で、小梅・小竹ばあさんの不気味さや、壁にかかる眼の光る能面の恐ろしさは、この老年になっても決して消えないトラウマの一種となりました。 その後、もちろん原作も読んで、横溝作品の最高傑作と信ずるほどこの小説が好きになったのは、この幼児体験が小説読解を常に背後から裏打ちしていたからだと思います。記憶に残るこの不気味な映像をいつも思い浮かべながら小説を読んだから、とりわけ小説の不気味さが心に染みたのだと思う。 さて、長いこと記憶の中だけにあって実際に読み返したことがなかったこの漫画作品を、読んでみようとたまたま決意してamazonで入手。読んでみたら。 記憶ってのは恐ろしいですね。年月の間に実際の絵よりも百倍も千倍も不気味さが膨張した映像が記憶に残っていた状態で現実のこの漫画を見たら、なあんだ、小竹・小梅ばあさん、割とかわいらしいじゃん(笑)。能面も、死蝋と化した要臓の姿も、私の記憶に残っているほど不気味じゃない。読まなきゃよかった、と思いました。 しかも、後半になるにつれてストーリーは原作から逸れていきます。原作が心にしっかりと染みついている私は、この独自ストーリーはちょっと許せませんでした。 私の個人的事情に基づく評価です。人によっては、原作よりこの漫画版の方が好きという人がいても少しもおかしくありません。興味のある方には、一読をお勧めします。 | ||||
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昔から知ってる内容なので、もちろん5☆ですが、表紙のデザインが最悪です。 | ||||
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ビブリア古書堂の事件手帖を読んで、有名な作品ながら一度も読んだことがなかったので、読んでみました。 正直、古臭い感と展開のくどさがあって、あまり楽しめなかったのです。 ただ、ミステリ好きの人は、一度は読んでおいても良いと思いました。 | ||||
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私は鮎川哲也氏と共に戦中・戦後の日本の本格ミステリの牙城を守った作者の功績を高く評価しているものの、個々の作品は評価していない。その中で本作は一番マトモな作品ではないか。 本作の成功の原因はミステリ味を放棄して(作者はそう思っていないかも知れないが)、サスペンス小説に徹した点にあると思う。冒頭、ある女性が金田一に相談に来た時点で犯人は分かってしまうので、そもそもミステリではない。作者は村の象徴となる幾つかのペアの1人を次々と殺すという趣向を用意しているが、犯人の目的がロマンスだけにあり(韜晦という意味において、安吾「不連続殺人事件」を踏襲している)、そのロマンス相手の冒険譚として描いているので安定感がある。ロマンス相手は自分が助けられているとは知らずに、冒険譚・殺人劇に巻き込まれているという面白い趣向である。特に、ラストの鍾乳洞での追走劇が圧巻で読み応えがある。オドロオドロしい雰囲気は何時も通りだが、変なミステリ味を廃した分、そのオドロオドロさが活きている。 私は作者自身が思っている程、ミステリ的テクニックは備わっていないと思う。過去の失敗に学んだのか、本作はミステリ味抜きのオドロオドロしいサスペンス小説に徹していて読み応えがあると思う。 | ||||
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ある意味最大の被害者ともいえる、 真犯人と真犯人の想い人にこそ、 人間として人として人一倍のフォローがあるべきだったのにもかかわらず、 その2人の因果描写にこそ、 他の登場人物以上に希望が感じられなかったのが、 一応はハッピーエンドということになっているオチに、 多少水を差しているような気がします。 | ||||
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1978年のTVバージョンしか見たことが無かったのですが典子という知らない人物が登場するし多治見春代は鍾乳洞で殺されてしまうしまあそれも有りかなあと思って読みました。間違い探しをしたくないんだけど春代は心臓が悪かったはずなのに「腎臓が悪く離縁になった」とあってそれが原作が書かれて66年経っても直ってないのが驚きだ。 ストーリー自体は退屈しないで読めました。 | ||||
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もし、あなたが初めて「八つ墓村」を読むなら、角川文庫版で充分である。 角川文庫版は、新刊で買わなくても、ブックオフやヤフオクなどで、100円以下で手に入る。 誤植が多いだの、語句の書き換えが多いなどという偏屈なマニアの枝葉末節にこだわった、たわごとは聞く必要はない。 もし、マニアなら、いつでも手に入るような作品だけを収録したこの選集を揃える必要はない。 ハードカバー版なら過去に刊行された講談社版の全10巻本か全18巻本を古本屋等で探したほうがいい。 重要なことは、誤植や言葉狩りに目くじらを立て、間違い探しに時間を浪費することではなく、 より多くの横溝作品に触れてみることである。 | ||||
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言わずと知れた『八つ墓村』。 以前に『悪魔の手毬唄』を読んで非常に面白かったので、他の横溝作品も試してみようと言うことで手を出してみた。年代的なものも考えて割り引かないといけないのだろうし、好みの問題もあるだろうが、イマイチ物足りないと感じた。 1950年頃に連載されていた作品のようなので、おそらく、異人殺しの伝説をモチーフにした作品としてはかなり古い部類に入るのではないかと思う。ただ、登場人物の行動が、あまりに短絡的だったり、また、推理小説的な謎解きの要素が少なかったり、ミステリとして見ると、ちょっと残念という気がする。ただこの辺りの作品になると、そういった点よりもむしろ、作品それ自体がある種記念碑的な意味を持っている面もあるので、なかなか難しい。 | ||||
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映像作品は観たことないです。 友人に強烈に勧められて読みました。 横溝正史の作品は旧い日本の狭い地域に長く積み重なった人間関係・血縁関係に発する愛憎劇と予想していました。 そしていわゆる謎解きは犯行の謎解きというより、その複雑に絡み合った人間関係と愛憎関係を解いていくところが真骨頂じゃないかなと。 その意味では少々物足りなかった。 まずは大昔の八つ墓村の語源となった忌まわしい伝承がほとんど本編の力になっていない。隠し財宝だけ。最初の導入部分のみでおわり。 本編の事件の発端から歪んで絡み合った血縁関係・人間関係の葛藤や愛憎がそれほど迫力がなかった。 また、それに付随する謎も期待したほど複雑ではなく、登場人物それぞれの隠れた強い思い、激しい感情もあまりなかった。 なので、謎解きも迫力に欠けた印象であった。 要するに「伏線」があまりないんですよね。淡々と事件が進み、終わった感じ。 文中金田一耕助いわく、この事件は私がどうこうするより勝手に終息した、というのが笑ってしまった。 以上の部分が私の期待していたものより少々弱かったかなという印象。 洞窟の場面と描写がこの作品のもっとも売りになるのかなとも思ったが、「暗闇」の恐怖はいまいち。 また、洞窟内をさまよう「時間」の恐怖ももう少し読み手に与えればよかったのにという感じ。 複雑な洞窟の広がりはまあまあ感じられたけど、宝探し的にも試行錯誤というよりクライマックスの偶然であっさりおわり。 発端となった残虐な忌まわしい殺人犯の発見も予想範囲内で、もうちょっと本筋に力を与えて欲しかったが、その瞬間だけなんだよなぁ。 イマイチなことばかり書きましたが、主人公の本当の血縁、本当の父親との本当の再会、女性との恋慕のあたりは良かったように思います。 期待したオドロオドロしい部分よりむしろそのようなピュアな(?)展開描写が心に残ったかな。 読み終わって、上記のとおり勝手に期待したところは期待外れ。勝手な期待でした。 違った面でまあまあよかったかなという感想です。 あまり頭をかきまわされない読みやすい作品です。 | ||||
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特に意味はなく、なんとなく敬遠していた横溝正史作品。…こんなに面白いとは!田舎には、いろんな愛だの憎だのが渦巻いている。その濃ゆーい感じが、夏の読書に暑苦しくてよかった。物語自体(ほとんど怪談)では冷え冷えとできるし。 でも、金田一耕助ファイルなのに、あんまり金田一耕助出て来なくないですか?他のファイルもちょっと読んでみよう。 | ||||
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僕が横溝作品に期待していることは、日本の地方に伝わる血の因習に基づく殺人事件であり、現実的であればあるほど、読書中の恐怖は高まっていく。本書の設定についてはチョット現実ばなれしていて、恐怖は高まらない。怖さが足りないぞ。 | ||||
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本作品は金田一が主人公ではないです.探偵役とも言えないかも.この作品はこの事件に巻き込まれてしまう辰弥という普通の青年の視線で描かれている.逆に金田一(探偵役)の不在が他の作品と違った不安感を煽る.そういう意味で本作品はミステリとしてよりもサスペンス小説と考えた方がよいかもしれない.シンメトリックな殺人や実際にあった事件(津山三十人殺し)をベースにした点など丁寧な設定をしただけにそれを活かしきれていないような気がして残念. | ||||
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戦国時代八人の武者が黄金をもって村にやってきた。村人たちは、その黄金ほしさに武者を殺す。殺した首謀者の子孫が発狂し村人たちを殺し姿をくらます。そして、事件は始まる。村人を殺した要蔵の子が、二十数年ぶりにその村に、何も知らずに呼ばれた。辰弥はあまりにも強烈な事件へ呑み込まれていく。金田一耕助ファイルとあるので、かなり中心的人物かというとそうではない。辰弥中心でかかれている、若干書かれた時代が古いので、読みにくさは初めは気になるが、読みはじめてしまうとあまり気にもなくなる。沢山の疑問が絡み合い事件が続き犯人が最後までわからない。暗闇の中に迷い込んだような気分にさせてれて、最後まで面白い。 | ||||
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